VNI鈴凛 過去ログ
特集・イラク戦争 (03/03/20-04/30)

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――日記の中から抜粋してあります――

2003/04/30 無所属・現(え?)

 一番の歌詞でもう一度歌います、皆様ご唱和ください(往年の国民的歌手あたりの挨拶)
 こんにちは、鈴凛です。

アメリカ東部時間29日9:39(=日本時間29日22:39)ドバイ発ロイター電
Ex-Iraq Info Minister Gets TV Job Offer
Tue April 29, 2003 09:39 AM ET

DUBAI (Reuters) - An Arab television network said on Tuesday it wants to give a job to former Iraqi information minister Mohammed Saeed al-Sahaf, whose colorful daily briefings during the U.S.-led invasion won him a cult following.
Ali al-Hadethi, supervisor of the Dubai-based al-Arabiya satellite channel, told Reuters that Sahaf, who does not figure on Washington's list of 55 most-wanted Iraqis, was welcome to join the network immediately as a commentator and analyst.
A London-based Arabic newspaper reported, meanwhile, that Sahaf, dubbed "Comical Ali" for his eccentric denials that Iraqi forces were being overrun, was now holed up with his aunt in Baghdad and wanted the Americans to arrest and protect him.
The report said Sahaf had left the northern city of Mosul four days ago and was staying at his aunt's house in the capital's Palestine Street.
It quoted a representative of the Patriotic Union of Kurdistan (PUK) who said that U.S. troops had refused to take Sahaf into custody because he did not figure on the American most-wanted list, but that negotiations were continuing.
Sahaf, with his trademark beret and standing behind a forest of microphones, quickly built up a worldwide following as his daily briefings departed more and more from objective reality.
Once Saddam had been toppled, even President Bush admitted he was a Sahaf fan.
"He's my man, he was great," Bush enthused in an interview with NBC's Tom Brokaw. "Somebody accused us of hiring him and putting him there. He was a classic."
 ちょっと待った。"house in the capital's Palestine Street"って、それってほとんどバレバレなのでは……(笑)。
 こんなこともあろうかと! 用意してあったバグダッドの市街地図を取り出して……(悪い子の直リン。すさまじく重い&大きいので注意)
 あのー、「パレスチナ通り」って、暴動が最初に起きたサダムシティの真向かいにありませんか……。そりゃぁ、保護を求めたくなる場所だと思うなあ(笑)。

2003/04/27 ♪あんたの知らない明日がある

 ♪あはは、うふふ、えへへのオホホであははのは(NHKのバラエティ番組あたりの挨拶)
 こんにちは、鈴凛です。
 それでは今日のイラク情勢です……っておい(苦笑)

 「サハフ情報相が投降との情報」は、時事通信社が未明に速報で流したっきりで、まだロイターなど他のメディアも確認してないようです。
 アルジャジーラのサイト、英文のほうは更新が止まってる……アラビア語のほうはupdateされてるみたいだけど、数字しか読めないし(苦笑)。あとで解読してみよっかな……ものすごく面倒だけど〜。
 サハフさんファンサイトでは、25日付で「ニューヨークタイムスのヘッドライン」を元に速報を打ってますが、26日付では「サハフ氏は先週、ポルトガルのジャーナリストとともに投降しようとしたが、失敗した。彼は投降したいが方法が分からない、と記者らに語った」となっています。
 時事通信がソースにしているのが「現地のラジオ」だから……いま、ロイター含め各社必死でウラ取ろうとしてるんじゃないかなあ。

2003/04/26 ネタ枯れと不快感

 ♪かわいいふりしてあの子わりとやるもんだねと〜♭(CH3NH2を説明すると大抵出てくるお約束のボケあたりの挨拶)
 こんにちは、鈴凛です♪

 さて、ストレスにはお買い物〜♪
……と思ってたら、宅配便が〜。そいや、こないだもイラついたことがあって、Amazonにたくさん投げたような気が……あ、あはは(冷や汗)
ジョン.K.クーリー著,平山 健太郎監訳『非聖戦―CIAに育てられた反ソ連ゲリラはいかにしてアメリカに牙をむいたか』(筑摩書房)
大崎正瑠 『英文契約書を読みこなす』(丸善ライブラリー)
 ん?いま見たら、「発送しました」メールが……メチャクチャに発注投げたから五月雨式に来るのね(汗)
吉川幸次郎・三好達治 『新唐詩選』(岩波新書)

 『非聖戦』は、予想以上に分厚いです(笑)。385ページはともかく、2段組は予想外……。
 というか、コレほとんど監訳者の追っかけで衝動買いみたいなもんだけど(おいおい)、あらためて現物で訳者紹介を見たら、11人の翻訳者がNHKつながり(笑)。
 饗庭・持田・堀内の各氏など、「解説委員」で見た豪華な顔ぶれで……。持田解説委員は、前にキャプチャで「今昔物語」やったときに、机の端っこにいましたけど(笑)、ワシントン支局長から解説委員を経て、現在(=2001年末出版当時)東洋学園大学教授ですか〜。
 訳者につられた上に、紹介の「米国同時多発テロの数日前に東エルサレムの書店で買った原著を訳して緊急出版」(出版は2001年12月)ってスゴイ話だなあと思って、気づいたら注文から決済まで終わってました(笑)。
 でももう少し早くチェックして買っておけば、イラク戦争についてここで書いたこと、もうちょっと深められたかも。こういうのを「後悔役に立たず」と言います(違)。
 パラパラと見ても、「アメリカは飴玉でも渡すようにミサイルを渡していた」「サハロフ博士の毅然たるアフガン派兵批判」「熱意を燃やす闇の資本家たち」などの小見出しが興味を誘います。……これから読むんですが、そんなに高価でもないし、外れではなさそう♪
 『英文契約〜』は、私のじゃないんだけど……積ん読になりそうな気が(笑)。
 あ、ウチは基本的に「積ん読」支持なんですよ〜。とくに最近は書籍の回転が速いから、見つけたときに押さえないと後で読みたくても手に入らないこと多いし、とりあえず棚に並べておけば、必要なときに調べればいいわけで……(警告!! このスタイルには、「本棚が溢れる」「いっつも資金不足」という重大なセキュリティホールがあります(←添付文書あたりの挨拶・笑))。

2003/04/25 いんふぉめーしょんみにすたー

 サダム・フセインのビデオ映像よりも、それ持ってきたサハフたんの映像を!(もともと本末転倒だった戦争がさらに支離滅裂になってるあたりの挨拶)
 おはようございます、鈴凛です。
 ロイター通信やCNNが、「米軍がアジズ副首相を拘束」を伝えています。

アメリカ東部時間24日17:58(=日本時間25日6:58)バグダッド発ロイター電
U.S. forces holding Iraq's Tareq Aziz
Thu April 24, 2003 05:58 PM ET
By Mona Megalli

BAGHDAD (Reuters) - American forces in Iraq are holding former Deputy Prime Minister Tareq Aziz, who long served as an articulate and strong-nerved negotiator for Saddam Hussein, U.S. officials said on Thursday.
Aziz, who made full use of his excellent English to play a starring diplomatic role in the run-up to the 1991 Gulf War when he was foreign minister, appeared in public on March 19, the eve of the start of the war in Iraq to topple Saddam, after rumors that he had been shot or had defected.
Among the ousted Iraqi president's men, the silver-haired, cigar-smoking Aziz is the exception that proved the rule. He is a Christian not linked to the Sunni Muslim Tikriti clan that formed the backbone of Saddam's rule.
"We do have him in custody," said a U.S. defense official. "We have him," said another. "He's pretty easy to identify."
 ローマ法王に平和訴えたり、湾岸戦争終結にあたってソ連やイランと相次いで会談したあたり、"strong-nerved negotiator"(strong-nerved=神経の太い)というのはそのとおりでしょうね〜。
 で、拘束されたというアジズ副首相に、「ところでお弟子さんのサハフ情報相の居所知らない?」って聞いてみたい人は、世界中に結構いると見た(笑)。
 こういう亡国の危機のときに、単に強気一辺倒ではなくて、できる限り味方増やそうと呼びかけられる本当の「外交」ができる大臣、日本にいるかなぁ……? だいたい、すぐそこでドンパチ火花が上がっている中で、記者会見できる広報担当(いまの日本の内閣ではスポークスマンは官房長官のはずだけど)もいなさそう。
 普段は強気のコメント押し通してても、一朝有事のときはどうだか怪しいもんだと思いますね〜。しょせん「政治家」ではなくて「政治屋」さん。
 歴史をみて敗戦時の日本の内閣だと……東郷茂徳外相、下村宏情報局総裁とかになるのかな? 東郷外相はのちA級戦犯で訴追(獄死)、下村情報局総裁は徹底抗戦を叫ぶ陸軍将校の8.15宮城事件で軟禁の憂き目に遭ってるというのも似てるかも。

 ……書いてる途中でロイターが更新されちゃった〜(苦笑)。

アメリカ東部時間24日18:59(=日本時間25日7:59)バグダッド発ロイター電
Iraq's Aziz Held, New Government Coming in Baghdad
Thu April 24, 2003 06:59 PM ET
By Mona Megalli

BAGHDAD (Reuters) - The United States said on Thursday Iraq's former Deputy Prime Minister Tareq Aziz, the internationally best-known face of Saddam Hussein's toppled inner circle, has surrendered to U.S. forces and the process of setting up a new government in Baghdad will start next week.
Aziz, No. 43 on the U.S. military's list of 55 most-wanted members of Saddam's ruling elite, gave himself up to U.S. troops in Baghdad.
Aziz made full use of his excellent English to play a starring diplomatic role in the run-up to the 1991 Gulf War when he was foreign minister and appeared in public on March 19, the eve of the start of the war in Iraq, after rumors that he had been shot or had defected.
"He turned himself in," a U.S. official, said on condition of anonymity. "He was a major regime figure for a long, long time. He was the public face of the regime for a long time. He was close to Saddam for many years."
President Bush responded to shouted questions about Aziz's fate with a smile and a thumbs up sign.
 基本的なことは変わってなくて、追加情報よりも詳細にアップデートってカンジかな? "strong-nerved negotiator"が消えて、"full use of his excellent English"(彼の優れた英語をフルに活用して)になってるのは、表現上の問題でしょうか(笑)。
 情報として重要な変更点は、"gave himself up to U.S. troops"で、これだとアジズ氏が自ら投降した(自首した)ってことになってます。
 ……ところで最後の「ブッシュ大統領の反応」を見ると……アジズ氏よりも英語勉強しなくちゃいけない人が1人いるような気がする(苦笑)。
 ここで、前にも取り上げたけど、サハフ名言集より……。
"I speak better English than this villain Bush"(私は悪人ブッシュよりは良い英語を話す)
 そう言っちゃうと身も蓋もないけど、間違ってはないなーと思います♪
 ところで、英語読んでる間に元記事が更新されてしまうと……ウチにも英語堪能なInformation ministerが欲しいかも(泣)

 起きたらいきなりイラク情勢という、久々だけどちょっとパスしたい展開で始まった金曜日の朝(笑)。

2003/04/24 コストダウン!

 数学は、その設備と書物について、最小の費用で足りる(プリンストン高級研究所の設立理由のひとつあたりの挨拶)
 こんにちは、鈴凛です。
 まあ、これはコンピュータ以前の話なんで、円周率計算のような力技もある現代ではどうかとも思うけど……。それでも人工衛星を上げたりしないだけ安いことは安いかなあ。
 「任意の角を三等分せよ」とかのように、バッサリ不可能ですと証明できるのが「解決」だった時代だから、「四色問題」を無理矢理しらみつぶしにして解くとかは想定外だったかも。素数の場合は、定理と力技の両方を使ってるカンジかな?
 統計学とまでいかなくても、エンジニアリングでもとにかくグラフ化してデータの傾向を見るのは大事だし、医学でも疫学なんかはまるっきり統計の世界だし……。
 一方、統計がまるっきり役に立たないのが法医学で、例の「1人の冤罪者あらんよりは10人の逃罪者あらしめよ」があるから、完全否定以外は使えなかったりします。「100万例に1人しかないから」で有罪にされたんではたまったもんじゃないもんね(笑)。
 もっとも、これも「完全放置」が減ってきて、何らかの処置を受けてから死亡して法医に回ってくる場合は、統計的な話が出てくることも。たとえば末期がんを「見落とした」医療ミスの場合に、「その見落としがなければ助かったかもしれない」という議論になると、統計的データでしか話ができなかったりします。
 エンジニアリングでも、コストダウンの標的「ムダ」を見つけるのに、統計的に「これいらないんじゃない?」というのを探したりするけど……でも、1億分の1の確率でも大事故は大事故なわけで、削っちゃいけないところもあったりする。でもその「事故防止」の基本になる「信頼性」になると、これは統計の世界で……何か話が行ったり来たりしてますね(笑)。
 定性・定量というコトバは理系のイメージが強いけど、ホントは気づかないだけで文系でもその区別はしてるはずで、論旨をはっきりさせるためには意識したほうがいいんじゃないかなあ、と思うこともよくありますね。
 えーと、要するにですね、文系だと数学はいらないとか、逆に理系だと歴史いらないとか、安易に切り捨てる風潮に懸念を感じてる昨今です。
 ……宮城音弥先生の『天才』で、IQのグラフがあったなぁ、と話のまとめに使えるかと思って読んでみたら、
 天才は不適応者だ。社会的適応性を犠牲にして創造作用を行う人間だ。
と、やるだけやってちゃぶ台返しみたいな結論になってて、まとまるモノもまとまらなくなって頭抱えてしまった夕暮れでした(苦笑)。

>詩子さん(04/24)
>毎日の余録は、たまにとんちんかんなコト書いてるときがあって、そういうのを見ると、こんなのでもモノ書いて生きていけるんだ……いいなぁと思ったりする事があるのは、めさめさ秘密風味。
 ……(沈黙&笑い)
 朝日の「窓 論説委員室から」もときどきそんなことが……。昔の「今日の問題」は無署名だったけど、あの頃のほうがクオリティ高かったんじゃないかなあとか。
 まあ、新聞の論説記事ってどうしてもそういう落差が起きちゃうのかも。「こんなんで原稿料もらうなよ」と思っちゃうことはありますね(苦笑)。
 でも、ウチにいる体験者1名に聞いてみると、「質よりも早くて安ければ」みたいなとこがあるみたい。
 朝日の「論壇」(いまは「私の視点」だったかな)の原稿料、1750字で3万円で、これまでに売っぱらった仕事にしたテキストでは空前絶後のコストパフォーマンスだったんじゃないかっていう話(笑)。でも、瞬間最大風速では職業にはならないのよね……(ため息)。
 結論、何するにしてもマメさがないとお話にならないらしいですよ〜(苦笑)

2003/04/23 Revolution

 人にして不仁なるを、之をにくむこと、はなはだしければ乱る。(『論語』あたりの挨拶)
 こんばんは、鈴凛です。

 ところで、あちこちで話題の『ブッシュ妄言録』、今更読んだんですが……ツッコミの日本語解説にツッコミどころがあるのはご愛嬌かなあ(笑)。×炭素菌 ○炭疽菌なので念のため(笑)

>詩子さん(04/23)
>ナウル共和国が非居住者の外国人に対してパスポートを販売[Net Security]
>……豪快ですネ。(^^;
>リンク先でも行ってる風味ですけど、どう考えても犯罪者かその予備軍風味ですよネ……買うのって。
>…ちょっと欲しいな、と思ったのは秘密です☆
 うーん、亡びのカウントダウンが始まってる日本国民としては、保険に一つ買っとこうかなあ、とマジで考えちゃいそうです。
 そうそう、これ読んで真っ先に、「スギハラのビザ」で助かったポーランドのユダヤ人のエピソードを思い出しました。
 あれって、杉原氏が日本外務省の訓令無視してもビザを出したおかげなんだけど、なんで日本のビザで助かったかは案外知られてなかったりする。
 あのとき、杉原氏が出したのは「通過ビザ」(トランジット・ビザ)で、日本の入国ビザではなかったのね。あくまで第三国へ行くときに「通過」することを認める、というもの。
 では、どうしてあれで助かったかというと……。今のように航空で直行じゃないから、最終目的地のほかに、経由地の全部のビザがいる。ポーランドからどこかへ逃げるとすると、ソ連を通過するしかない(トルコは国境を封鎖していた)んだけど、そこで見つけられた巧妙な手段が「オランダ領西インド諸島キュラソーとスリナム」で、ここはビザ不要なので、オランダの領事が「ビザはいりません」とスタンプを押せば最終目的地への入国の形式はOK。
 あとは途中経由地をクリアすれば、ということで、ソ連に聞くと「日本が通過ビザを出すなら」という条件だったので……。杉原領事(代理)の決断で「ソ連→日本→オランダ領西インド」の全行程がクリアされた、というわけ。
 実際は西インド諸島はそれどころではなかったし、何しろオランダ本国がドイツ占領下にあったから、名目上の「最終目的地」だったわけだけど、それでも架空でも最終目的地があったから助かった。実際は横浜からアメリカへ渡ったり、上海にとどまったりして、キュラソー・スリナムへ行った人はいなかったという話(笑)。
 ……というわけで、二重国籍って国際法上は大問題なんだけど(笑)、買えるものなら買っといたほうが非常時には役立つかなあ、西インド諸島の入国ビザのように、架空のモノでも、名目上あったら助かることもあるんだよね、と不穏な連想しちゃったわけです(笑)。

 ……ウチのアニキが大学時代にイスラム・アラビア語を習った先生は、時代的にヒッピー集団を知ってて、「パスポートなんか持たずにふらっと動く奴もいたし、逆に持ってるというとなぜか2冊も3冊も持ってる奴もいたよ」と言ってたそうです。……大問題だ、それ(笑)。
 ♪僕もやるから君もやれ……ってコレはいくらなんでも古すぎる(苦笑)
 しかし、パスポートにも「威力」があるからなあ……。現状では「日本国旅券」、あの菊の御紋は強いです。偽造しにくいということもあるけど、まさか日本人が不法就労しないだろう、という読みもあるんでしょうね。この先どうなるか分かったもんじゃないですが。
 パスポートにイスラエルの入国スタンプがあると、イスラエルと対立する中東イスラム各国に入国できなくなるんで、イスラエルに行くときだけ一回限りのパスポートにしてもらうとか、それイスラエルの係官も心得てるから、入国のときに言うとスタンプを別の紙に押してもらえるなんて話もあるし、イランのビザを見せたらレバノンの過激派(親イラン派)の態度が急に良くなったという話も……結局話題が中東から離れられないのか、私(汗)。

2003/04/21 次元

 次元が下がっちゃうよ!具体的に言うと、3から2に!(なんかみょーに記憶に残った、なんかシスプリのことが書かれやすい日記の4/12付あたりの挨拶)
 こんばんは、鈴凛です。

 あ、相変わらず不規則に休むんで、その他後刻更新の予定ですが、いまから(21日20:30)からだと、日付変わるのは確実かも(苦笑)。
 私信一つだけ先行で〜♪

>ダークエンペラークラウス・ユークリッド さん(帝国・日常茶飯週記4月第2週)
>次に帝都に近いのが、鈴凛さん率いるメカ鈴凛部隊。
>兵力800は少ないと思いますけど……重武装ですし、多分普通の人間だと手に負えないでしょうね。

……
…………。
 ウチには大量破壊兵器はありません! でっち上げの「危機」です!! 彼らは幻想を見ているのです、嘘つきに惑わされないでください!!!(←サハフさんじゃないってば(汗))
 でも正直、地上戦とか、まして白兵戦はキライです〜。どうせなら遠くから弾道ミサイルで一度でカタを【以下削除】。

2003/04/20 eye

 ♪見つめ合う瞳と瞳〜♯(懐かしのアニソンあたりの挨拶)
 おはようございます、鈴凛です♪
 ……「懐かしの」って、知らない世代多いかもしれないなあ、というか私だってリアルタイムじゃ見てないんだよね、と書いてから不安になったり(笑)。
 フィリピンのアキノ革命(1986年)の前後で、日本のアニメの放送禁止と解禁が政治的に行われたという話で、NHKのドキュメンタリーで取り上げられたことが……。確かその時のキャスターが松平アナで、しかも謹慎あけじゃなかったかなあ、と淡い記憶が。
 もうちょっと新しいところで「♪目と目で通じ合う〜かすかに色っぽい〜♭」というのもありましたね。
 これ、一昨日の「死体」の話を読み返していて思い出したんですが……。
 頭部の解剖をしていて眼球を取り出したら視神経がケーブルのようにつながって出てくるんですが、眼が合っちゃって……最近の歌ですと「目と目で通じ合う」というんでしょうか。さすがにその夜は夢に見ました(会場爆笑)
という解剖学の先生の話を聞いてきて、そのまま話した上に、「♪かすかに気持ち悪い」とか言ってたバチアタリがウチにおります(苦笑)。
 まったく……「シスプリ2」のアニキと取り替えて欲しいなあ、と思ったりもしますよ(笑)。
 ちょっとネタバレになりますが……。ヘンな動物の鳴き声に対して、同じ安心させるんでも、ウチのアニキだったら動きもしないんじゃないかと……。「食物連鎖から考えて、孤立環境にそんな巨大な肉食動物は生息できないだろう」とか言いそう(苦笑)。
 ……「ウルトラアイ」って科学番組があったらしいけど、それは私の生まれる前の話だそうです(笑)。
 なんだかんだ言いながら、結局昨日深夜のNHK総合「ER 緊急救命室」を見つつ、こんな連想してた鈴凛でした♪

 さて、今日のイラク情勢。
 って、もう戦争の軍事的な段階は終わってて、この後の国際政治の動きと、どうやって「占領」をスムースに進めるかが注目点になってくるけど……。
 前に紹介したサハフさんファンサイト(英文)は、今日もにぎわっているようです。
 前回見たときは名発言の文字を印刷しただけのマグカップやTシャツに、新バージョンでサハフ氏の似顔絵イラストが入ったりしているようで……。
 スパム対策の広告バナーが貼ってあって、
>Spam Bully will Roast Your Spam Email in Hell!!
とあるのには笑いました。「Spam Bully」(商品名)はSPAMメールを地獄で焼き尽くすだろう!(元の発言は「神がアメリカ軍を地獄の火で焼き尽くすだろう」)ですか(笑)。
 これはバナーの写真がこうなってるだけで、リンク先のページはマトモだけど……。誰か本気でソフト作ったら見ものかも、なんて思っちゃいました。聴診器片手のノートン博士に対抗して、サハフ情報相……(笑)。ウイルスチェックで「このPCは安全です、何もありません、すべてOKです」「このPCにウイルスはいません、永遠に!」と表示されるとか〜(こらこら)。
 うーん、でもこのファンサイトに、
>16 April --
>Visits to this site average 500,000 per day...
とあるのを見ると下手なシャレ言えないような気がしてきた(笑)。

2003/04/19 立てば芍薬座れば……

 立ち話もなんだから……(やっぱアウェイよりホームがいいなー♪あたりの挨拶)
 こんばんは、鈴凛です♪
 さて、昨日に続き「シスプリ2」ですけど、玄関先で突っ立ってると「立ち話もなんだから……」と言われて家の中入るんですが、家ん中入っても基本的に立ち絵しかないのは仕様ですか?(笑)
 という前振りはあまり関係なくて(可憐ちゃん形式の挨拶)、ちょっと部屋のお片付けをしたんですけど、出るわ出るわアニキの老後の楽しみ?ニュース映像資料のVHSテープ。
 とくに今回、精密誘導爆撃のように、湾岸戦争当時のものがたくさん発見されました。湾岸戦争前の、伊豆東方沖噴火(1989年7月)やら、いまをときめく「メタルカラーのおじさん」ことノンフィクション作家の山根一眞氏がキャスターをしていた「ミッドナイト・ジャーナル」(1991年頃)やら、よくもまあこんなに溜め込んだもんだ……。「新しい元号は、へーせーであります」の会見も。
 その中から、湾岸戦争・今昔物語ということで、ちょっと埋もれさすのにはもったいない映像(NHKしかなさそうだけど)をご紹介〜♪

 最初にあれ?と思ったのが、スタジオというか、解説者の出し方が違うなあと。それぞれ左が湾岸戦争(1992年・終戦直前)、右が今回のイラク戦争です。
フォーティーワンのブッシュのほうです。スタジオに座っているのは、左手前から松平アナ・平山解説委員・江畑さん・持田解説委員 「ニュース7」。模型を前に立って解説
 えと、「その時歴史が動いた」の松平キャスター、当時はニュースメインで頑張ってたんですね……。なんか不祥事があったらしいけど、私小さい頃の話だから、それ(笑)。
 右は、今回のイラク戦争・午後7時のニュース、畠山アナと柳澤解説委員、軍事評論家の江畑謙介氏。
解説委員 元解説委員
 平山健太郎・NHK解説委員。白鳳大学教授を経て、現在「元解説委員」(まだ名誉教授とかもらってないのかしら)。
湾岸戦争当時の江畑謙介さん。このときがテレビにはデビューだったみたい 今回のイラク戦争での江畑謙介さん
 こちらは肩書きの変わらない(フリーだから)、軍事評論家の江畑謙介さん。
 えーっと、特段の意図はありませんよ?(笑)

受話器を持っている写真だけ 解説委員になってスタジオに戻ってこれた?(笑)
 湾岸戦争のとき、まっさきにバグダッド入りして「上空を見上げたらトマホークが飛んでいる映像」を撮影した(その映像は出てきませんでした)、当時の柳澤特派員→現・解説委員。
 危険があっても現場で頑張れば、10年で解説委員の出世コースもある……のかな??

ツーショットとは言わないか(汗)  江畑謙介さん・柳澤解説委員のツーショット(←?)。
 補給線が危険になったときや、バグダッド陥落などの大きなトピックのときには、トップクラス2人を惜しみなく投入してます。

国際部・秋元記者 解説委員に
 秋元解説委員。現在は「安全保障」が専門。

同時多発テロ、スタジオで解説 アンマンって離れてはいるけど前線だよね(笑)
 変わって、昨年のアメリカ同時多発テロ事件のときは日本のスタジオにいたのに、いまはかなーり前線に行っている方。修行の道なのかな?(えー

中継の結び方の映像変わった?  こういう中継のしかたも見なくなったような……。
 あ、もしかして「ニュースセンター」が死語?

 というわけで、今回「解説」の時間も短い気がしたし、アナウンサーが会見の要旨その場でメモって読み上げ、ということも少なかったなあ、と思っていたんですが、こうやって見比べてみると、「立ち話」というところにも原因があるのかも、と。
 いえ、湾岸戦争のときのように座ってるから何時間でもいいだろうと長時間放送になるのを、最初から防いでいるのかもだけど……。湾岸戦争のときの平山解説委員、あまりに長丁場にわたったせいで、何回か放送中に咳き込んで声出なくなったシーンがあったような(苦笑)。
……と思ってたら、「米軍バグダッドに突入」の予定外のニュース(4/7)のときは、伝統的スタイルでした(笑)。
座らせられると長いかも  ここでも取り上げたけど、「江畑さん呼び出しイベント発生」の日だね……非常時には座らせちゃうらしい。
 NHKに呼ばれてスタジオに椅子があったら、短時間じゃすまない、ってことかな?(←違うと思う)

 ところで……。
湾岸戦争終結について会談したアジズ外相・ゴルバチョフ大統領(いずれも当時)  こちらのお二方、片方は行方知れず。もう片方はお先に国がなくなっていまはフリーだと思ったけど、それも最近聞かないような。
 湾岸戦争のとき、サダム・フセインのイラクより先に、「鉄のカーテン」総本山が消えてなくなると誰が予想しただろう、とか思っちゃいました。あとから言うのは誰でもできる、というのは分かってるんだけど……。

 そうそう、4/14付で「バクダッド」のアラビア文字での表記について、私が書いたのを貼りましたが……。
アルジャジーラ・バクダッドからの中継映像  このアルジャジーラの映像の左下(黄色で囲んだ部分)に、ちゃんと出てるじゃないですか(笑)。
 拡大するとこんなカンジ。 アラビア語で「バグダッド」

 おまけ。
うーん、こういう株価の時代があったのね  今では信じられないような株価(苦笑)。こんなにズタボロに下がっちゃうと、そりゃあ「含み損」とか出るよなあ。
 ……と言ってからあわてて考えてみると、当時は時価会計じゃなかったかも(笑)。だからってここで国際会計基準だの、金融機関へのBIS規制とか書き始めると、それはそれで違う方向に行ってしまうのでやめます(笑)。
 だいたい、この画像のバックに使われてる、「株式市場のイメージ」の立会場そのものがなくなったし……。だからいまニュースで「東京証券取引所」のバック映像は、液晶パネルに情報が表示されてるだけのところで東証のロゴがぐるぐる回ってる、という映像になってる。
司法試験制度っていつも改正してるような気がするのは気のせいかしら(苦笑)
 それからこちらの「司法試験改正」は、今回の「ロースクール」ではなくて、「新人さん優遇キャンペーン」(なんか違う話題みたいだ)、つまり「受験3回までを優先&合格人数を増やす」という当時の改革案だったわけです。


 ……「枯渇するネタをキャプチャでカバー」というのを一度やってみたかったんで、今回やってみたんですが……。
 ビデオ見入っちゃうと、あっという間に時間が経つんで、こんな更新毎回やってられるかー!(ちゃぶ台返し)というのが率直な感想だったりします(笑)。
 追記。画面サイズによっては左右ではなくて上下になってしまって分かりづらいようなので、左右になるように回り込み設定変えました(4/20 3時)

2003/04/18 だからタイミングが……

 「アラブの王様の宮殿とか」……(やっぱホーム♪……なんだけど選りによってそういうたとえですかと言いたいセリフあたりの挨拶)
 こんばんは、鈴凛です♪
 ようやっと「シスプリ2」で非血縁エンド……。遅れまくったのはラムズフェルド君のせいでーす
 「(テレビで顔が知られちゃって)ラーメン屋に行ってもパトリオットの話聞かれるし、コンビニでお弁当も買いにくくなった、僕も湾岸戦争の被害者だ」とは、あの江畑謙介氏の苦笑い込みのコメントだけど……私は今回の戦争についてそれ主張したい(苦笑)。なにも「シスプリ2」の発売日にセットしなくたっていいじゃんかー(笑)。
 というわけで、リゾートホテルになんでも揃ってるのが「アラブ」と言われちゃうとなあ、とちょっと焦りました(笑)。

2003/04/16 衝撃の恐怖(あれ?)

 ネガティブアクセス(中略)攻撃(出所も詳細も忘れちゃったけど一時期見かけた表現あたりの挨拶)
 おはようございます、鈴凛です。
 ネガティブアクセスなんちゃら攻撃、って初出どこだか忘れちゃったんですが、なんだったかでありましたよね。……全然思い出せないし。
 というわけで、今日も今日とてイラク関係なんですが……。昨日紹介した朝日の記事のソースを発見。

Iraqi information minister a hit in cyberspace
Fan site mulls Sahaf quotes, who will portray him in movies(CNN)
Friday, April 11, 2003 Posted: 2:10 PM EDT (1810 GMT)
LOS ANGELES, California (Reuters) -- A member of Saddam Hussein's vanquished regime has sprung up as an unlikely hero in cyberspace on a Web site embraced by both supporters and foes of the U.S.-led invasion of Iraq.
Television news junkies transfixed by daily briefings by Iraqi Minister of Information Mohammed Saeed al-Sahaf are now logging onto a few days-old Web site featuring his finest invective against U.S. and British "infidels."
Among al-Sahaf's now-famous declarations was: "There are no American infidels in Baghdad. Never!"
Writer and former Greenpeace activist Kieran Mulvaney, a Briton living in Alaska, said he and friends got the idea for the site while watching cable news coverage of the three-week-old war.
"I mentioned to one of my friends that the best part is watching this guy," Mulvaney told Reuters. "He is so brazen that I could almost admire him."
Mulvaney and his friends designed, built and put up the site in three days. Within hours of going live on the Internet, the site "has exploded," Mulvaney said. The same day, U.S. troops marched into Baghdad and al-Sahaf disappeared, or in the view of his new Web site, went on "administrative leave."
"I hope he is alive somewhere so he knows how famous he has become," Mulvaney said. "We've had all kinds of e-mail from literally all over the world. We even had a few e-mails from within the Pentagon saying, 'We really like this guy and we miss him.'"
The site already is offering T-shirts and mugs bearing al-Sahaf's best-loved statements ("My feelings -- as usual -- we will slaughter them all!") and has selected actor and director Sydney Pollack to play the information minister in the Hollywood version of the war.
In the meantime, Mulvaney said he will appeal for sightings of al-Sahaf, and there are plans to poll fans about what the beret-wearing minister should do after the war.
One fan has advocated an urgent campaign to spare al-Sahaf if he is found: "He is too much of a global asset to be murdered/shot/stabbed or otherwise wasted."
 って、これの元記事はロイターか……。
 さすがにそこまで掘ってるとキリないんでやめておきますが……。最後の一文は、サハフ氏本人も予想していなかった絶賛かも(笑)。ここまで「敵国」の人に言ってもらえれば、以って瞑すべし、じゃないかなあ。
 で、このファンサイト、http://www.welovetheiraqiinformationminister.com/に行ってみると……ってURLからしてムチャしてるなあ。"We love the Iraqi Information minister"ですか(笑)。
 えーと、安定してません(汗)。頻繁に「毎秒4000アクセスがあって、帯域が足りません」とか表示されます。
Mohammed Saeed al-Sahaf (M.S.S.)
 M.S.S.って……もう略称がついてる〜!
 左のフレームの、
M.S.S Throughout History
Ever wonder what M.S.S. would have said during some of history's greatest battles? Of course you did.
は必見かも。要は他の歴史上のトピックにサハフ氏が立ち会ったら、というわけで、アラモ砦とかノルマンディー上陸にどうコメントしたか、勝手に書いてます。しかし「Death Star」はないでしょー(笑)。
 記事に出てたマグカップはコレ
MSS Quote Mug
$14.99
"No American will ever pour coffee in this mug. Never!"
と印刷されてるようですが……。これは、"There are no American infidels in Baghdad. Never!"(バクダッドにはアメリカの無神論者などいません、永遠に!)のパロディですね。
AVAILABILITY: In Stock, will ship in 2-3 business days
とあるところをみると、売れてるらしいです(笑)。
 冗談もここまでやれば……というのが正直な印象(笑)。
 個人的には、このファンサイト(?)で得た収穫としては、サハフ情報相の息子がアイルランドで医学を専攻しているという新情報かなあ。  あと、
"I speak better English than this villain Bush"
"Bush is a very stupid man. The American people are not stupid, they are very clever. I can't understand how such clever people came to elect such a stupid president."
の2つは、敵味方関係なく正確な名言じゃないかと思いました(笑)。
 ……せっかく作ってるんだから、戦前の(外相時代の)「でっち上げられた危機」("fabricated crisis" )とかの名言も拾ってほしいかな。
 こんなこと連日書いているせいか、最近、「サハフ情報相」で検索して来られる人が多いです(苦笑)。えーと……中東調査会じゃないんですから、ウチは(汗)。
 他にどんなページがヒットするのかと思って見てみたら……新聞社・通信社ばっかり(当たり前か)。その中にウチが紛れこんでるのはいろいろと問題ありそう(笑)。
 で、そういうページを見てたら、サハフ氏について、アジズ副首相とは師弟関係(アジズ氏が情報相時代に情報省勤務)だとか、若い頃にはNHKで研修を受けたことがある、とか……え、NHKですか??
 NHKの海外支局は、現地スタッフを積極的に採用して、その時だけの「請負」「使い捨て」ではなく、ずっと使えるように「研修」をするとは聞いていたけど、のちに情報相になる人まで、とはさすがに予想外。日本に置き換えたら、BBC東京支局で研修を受けた人が官房副長官とかに……ムリな気がする。
 うーん、もしかしたら「NHK アラビア語講座」の講師とか、あるいは支局勤務とかしてたかもしれないのか、と思うと、人生どこでどうなるか分かんないなー。

 一方、アメリカ側で唯一キャラ的に立ち向かえるパウエルさんは……こっちは冗談じゃすまないので真面目な発言(←当たり前です)

Powell: U.S. Has No War Plan to Attack Syria, Iran
Tue April 15, 2003 12:53 PM ET
WASHINGTON (Reuters) - Secretary of State Colin Powell said on Tuesday the United States has concerns about the policies of Iran and Syria but it has no "war plan" to attack them or other nations.
The comments appeared designed to quell fears in the region that following its military defeat of Iraq the United States might consider moving against Syria or Iran, which it also accuses of developing weapons of mass destruction.
"We have concerns about Syria. We have let Syria know of our concerns. We also have concerns about some of the policies of Iran. We have made the Iranians fully aware of our concerns," Powell told reporters.
"But there is no list, there is no war plan right now to go attack someone else either for the purpose of overthrowing their leadership or for the purpose of imposing democratic values," Powell said.
 シリアに対して強硬姿勢、という日本の報道が目立ちますが、ロイターの原文を読む限りでは、強硬だけど「いますぐ攻撃する計画はない」というほうに重点がある様子。
 まあ、パウエル国務長官は元がプロなだけに、「勢いで戦争はできん」というのは熟知してるんでしょうね。

 しかし、バグダッドの治安の荒れっぷりと言い、それに対して自警団ができちゃったりするあたりと言い、誰でも武器持ってる状態って怖いなあ、と率直に思いました。
 アメリカ軍はそれほど違和感ないかもだけど、イギリス軍の印象は日本人に近いんじゃないかとか、余計なことも……。
 日本の「戦後占領」の場合は、思想を取り締まった特高警察・内務省体制を破壊するところから手をつけたわけですが、それは行政システムが崩壊しなかったからできたわけで……。陸軍大臣が自刃しつつ内閣として無条件降伏を受諾して、天皇が残ったことがやはり大きかったんだと思います。
 不動産業界なんかで、よく飲食店などの設備を残したままでオーナーを変えるのを、「居抜き」という表現をするけど、アメリカは「サダム・フセイン抜きのフセイン政権」が残ってくれる「居抜き」プランだったんだろうに、実際は行政システムから全部消えなくなっちゃったわけで……。

2003/04/15 名前

 チョピンとは俺のことかとショパン言い(カタカナ表記の難しさを表した川柳あたりの挨拶)
 こんばんは、鈴凛です。
 で、表記の難しいサハフ(SahafともSahhafとも)さんですが、なにやら人気の様子(笑)。

イラク情報相のそっくりさん、米テレビで引っ張りだこ(朝日)
 米国で人気を二分する夜の娯楽番組「レイトショー」(CBS)と「トゥナイトショー」(NBC)に最近、サハフ氏のそっくりさんがそれぞれ登場した。
 CNNによると、インターネット上にはサハフ氏に関する情報を集めた複数のホームページが開設され、Tシャツやマグカップなどのグッズの通信販売も始まったという。考案者の一人はCNNに「彼には生き延びてもらい、自分がどれだけ有名になったかを知ってほしい」と語った。
 イラク軍が劣勢の中、バグダッド陥落の前日まで記者会見に臨み、「バグダッドに米国人などいない。永遠に」と強気な言葉を繰り返した強烈な個性を「敵国」のショービジネス界は放っておかなかった。 (04/15 12:41)
 ウチでも「サハフ情報相はラムズフェルドよりもよっぽど愛嬌がある」と書いてきたけど、アメリカでもそうなのか……。
 ところで本人に無断で(消息不明だから断りようがないんだろうけど)、一種のキャラクタービジネス始めちゃって、その利益はどうなるんだろ? せめてイラク戦後復興の人道支援に寄付ぐらいはして欲しいかも。
 「私は生きています」のアジズ副首相もキャラクター的には良さそうだけど、どこ行っちゃったかなあ。
 アジズ氏については、「フセイン大統領との地縁血縁もなければ軍人でもなく、宗教的にもキリスト教で、政権に生き残ったのは奇跡に近い。おそらくは英語が彼を救ったのだろう」という人物評さえあって、やはり英語のできるサハフ氏と似てる。
 前に紹介したロイターの記事によると、サハフ氏は、フセイン大統領の長男ウダイ氏から嫌われてて、ウダイ氏の主催している新聞に叩かれて外相を辞めさせられて、情報相になったときにその新聞を発禁にしたりしてるけど……それでよく生き延びたなあ(驚)。
 アジズ氏もサハフ氏も外相経験者なのは興味深いところで、軍人中心の独裁政権の中で、文官はキャラが立ってないと生き残れなかったのかも。
 うーん、「芸は身を助く」なのかしら? ……明日はわが身、英語勉強しなくちゃね(汗)。
 ところで、前にも書いた「アラブ人の人名表記」、「オサマ・ビン・ラディン」は「ラディンの息子オサマ」で、ラディンは父親の名前ですよ、まして「ビン」は名前じゃないですよ、という話……。
 イラクでは「ビン」を省略するんで、「サダム・フセイン」は省略しないで書くと「サダム・ビン・フセイン」、「フセインの息子サダム」です。
 長男のウダイ氏は、イラク式なら「ウダイ・サダム・フセイン」、省略しなければ「ウダイ・ビン・サダム・ビン・フセイン」。名前の後ろに「アル・ティクリート」をつけるのは、単に出身地を付け足すだけ。
 ということは……。サハフ氏、Mohammed Saeed al-Sahafという英語表記(ムハンマド・サイード・アル・サハフ)からすると、どうも「ビンラディン氏」式の大間違いをしてる雰囲気が(苦笑)。
 しかし「ムハンマド・サイード氏」とも書けないし、この辺アルジャジーラあたりを見直さなきゃダメかも……。
→噂をすればなんとやら、というわけではないでしょうが……
イラク情報相自殺の情報 イラン通信伝える(朝日)
 国営イラン通信は15日、同国西部デフロラーン近郊に来たイラク難民の話として、イラクのサハフ情報相がフセイン体制崩壊の前日にあたる8日に首つり自殺した、と伝えた。ただしこの難民は情報の根拠は示さなかったという。
 情報相は開戦後、連日のように記者会見して強気の発言をしていたが、8日午前のバグダッドでの記者会見を最後に姿を見せていない。 (04/16 00:40)
 この手の「自殺説」「殺害説」は飛び交うものなので(というか、これまで他の要人について出てきてないほうが不自然なくらい)、アテにはならないけど、第一報なんで……。
 他のメディアでウラが取れないことには何ともいえないですね〜。タイミング的にもおかしいし。


 もうあちこちで出てるかもしれないけど、とりあえずしょーもないの発見したんで貼ってみます♪
 ここのポリティクス、「R指定」があるのはなんだかなーと思っちゃいますが。
 それにしても、歌担当はパウエルさんというのが多いなあ。動かしやすいキャラなのか(笑)。ラムズフェルドはやっぱ不人気みたい(苦笑)。
 ……いま見てて思ったんですが、ラムズフェルドさんは笑ってる顔がもともと少ないから、素材として作りにくいのかも……。笑ってもなんか「悪代官笑い」になっちゃうし〜。

2003/04/14 固有名詞

 同報がここに為事(しごと)せしゆゑにヤコブ教授はわれにも親し(斎藤茂吉あたりの挨拶)
 こんばんは、鈴凛です。
 これはまだマトモなほうで……マトモって語弊があるけど。
 わが作りし脳標本をいろいろ見たまひて曰く、"Resulat positiv!"
 ベルリンに吾居るうちに一ポンド五ミルリオンより十四ミルリオンとなる
 ……短歌のことはよく知らないんですけど、「歌というか、メモですか?」ってカンジがします(笑)。

 イスラエルのシャロン首相、「イラク・フセイン政権崩壊で、パレスチナ和平に前向きな姿勢に」と発表。
 うわー、露骨な「敵の出方論」というか、アメとムチですね……。いまアラブ・イスラムが団結しちゃうと厄介だから、このあたりで分断をしておこうか、という思惑もありそう。
 一方、お隣のイランは、ハタミ大統領が「この戦争で勝者はいない 国連統治を希望する」と演説したということです。「悪と悪との戦いである」とは湾岸戦争へのコメント(当時はラフサンジャニ政権)でしたが、とりあえず米軍に居座られると困るという思惑が透けてみえるような……。
 もう片方の隣国・シリアについては、フセイン政権高官をかくまっているのではないかということで、ラムズフェルド国防長官が猛烈に叩いてるようですが……。この勢いだからって戦線を拡大するのはマズイと思うんだけどなあ。シリアはイラクとは段違いに戦略上手だし。

>バーチャルネット・アルケミスト はるか さん(4/9)
>□04月13日 ご神託を更新しました。お勉強のために拝読先を追加しました。
 追加されました♪ お勉強サイトじゃないんですけど……(汗)。
 それはともかくとして、「私信イコール最初はツッコミから」という慣例にしたがって……そんな慣例ないですが(笑)。

>今回も当然の如く「ヅォンドゥー」をグーグルでいくら検索しても番組紹介を除いてそんな名前のUMAは引っかかりません。
 私が前に書いた「サハフ情報相」でもそうだったんですが……って、サハフさんはいま行方不明でもちゃんと実在するけど(笑)……カタカナで検索するのは限度があるんじゃないかと(笑)。
 そっち方面は全然なんで代案はないんですが、アラビア語でも中国語でも、発音がややこしいので、そのままカタカナ表記って難しいんですよね。
 一応、アラビア語→ローマ字表記の標準はあるんで、英語サイトでの表記は大体決まっているみたいだけど、「ハ」や「カ」に2種類あったり、アイウの母音に聞こえるのが違って子音だったりで、地名ひとつとっても面倒です。サハフさんなんかローマ字で私が見ただけでも2種類あったし。
アラビア語は右から左にアルファベット書きです  左は「バグダッド」をアラビア語で書いたもの……アルファベットをそのまま並べるとBGDADなので(アラビア語は、こう見えても(?)アルファベットで、子音しか表記しません)、そのまま起こすと「バグダード」になりますね。
 というわけで、検索するなら元の言語の文字(ってこの場合ベトナム語?)か、ローマ字表記のアルファベットで検索しないと見つからないと思います♪ ……それでも見つかるかどうかは保証しませんけど(笑)。
 あ、それと、エクソシスト(04/12)ですけど、エクソシズム(exorcism)って「悪魔払い」で、正常に戻す作業ですから、「悪魔憑き」とか「シャーマンになった状態」とは逆方向ですよね。
 日本だと狐でも犬でも憑いちゃうけど、やはり一神教の場合はかなり違ってくるだろうし……。
 ……精神科医療史から見た憑き物は、大先輩が手がけているからストップ、だそうです(笑)。系統は違うはずなんだけど……。
 というわけで、どういうわけかは謎だけど今後ともヨロシクです♪

2003/04/13 先進国?

 議席でさわいでいる議員たちを、ひそかに「蛙ども」と思ったことを白状する。(終戦時の内閣書記官長あたりの挨拶)
 こんばんは、鈴凛です。
 昨日は途中で日付が変わってしまいました……。「正午のニュース」で目覚めるとは(苦笑)。

 今は昔、地下鉄サリン事件発生の一報を聞いて、Medline(アメリカの医療論文データベース)で「サリン」の症例を叩いた人が……いまでもやってることあんまり変わらないような気がするけど……あ、いまはそれどころじゃなさそう(苦笑)。
 で、当時出てきた論文が日本の「松本サリン事件」に関する症例報告ばかりで驚いたらしいです。まあ、サリンのような神経ガスの症例って、世界中から集めたってそんなに出てくるわけないんだけど……。
 これと似た話は、「水銀中毒」にもあって、アメリカで水銀中毒の治療にあたった医師が、「教科書の水銀中毒では、腎障害がメインなのに、なぜ脳神経障害??」と疑問に思って、「クール病やスクレピー」まで疑っていたところに、「Minamata Disease」の症例報告が届いて初めて分かった、というケースが『推理する医学』という本に出ています。
 水銀中毒の場合、有機水銀と無機水銀では症状がまったく違うので、水俣病を知っている日本人から見ると「水銀中毒と言えば水俣病」という見方をしやすいんだけど、世界は逆。このほかにも、イラクで小麦が有機水銀に汚染されていて、水俣病と同じような症状を起こしたのがしばらく謎だったということもあるみたい。
……何かどこかで聞いたことある国や言葉が並んでいるような(笑)。

幹部55人のひとり、フセイン大統領顧問が米軍に投降 (朝日)
 ドイツのZDFテレビは12日、フセイン大統領顧問のアメル・アルサーディ氏がバグダッドで米軍に投降したと伝えた。

 アルサーディ氏は科学問題担当の顧問で、米軍が11日、身柄確保の対象として挙げた政権幹部55人に含まれている。AFP通信によると、同氏はZDFテレビのスタッフに伴われて投降し、フセイン大統領の居場所は知らないと述べたほか、イラクは大量破壊兵器を所持していないと主張。「罪になるいわれはないので投降した」と話しているという。 (04/13 00:58)
 またイラク側というか、アラブ的戦略思考の勝ちですね、コレ(苦笑)。
 投降前にドイツのZDFテレビに出演してインタビューに応じた上に、ZDFテレビのカメラに付き添われて投降したんでは、アメリカだって下手な扱いはできないわけで……。
 「投降しても消される」可能性を消去してから、暴徒などに殺される心配もなくすために投降してしまうということじゃないかな?
 転んでもタダでは起きないと言うと語弊があるけど、「一億火の玉」と違って、ぶつかり合いの中で生きてきた人は“したたか”なのかも。

 で、したたかなのはともかくとして……イラク国立博物館でも略奪、収蔵品の大半消え壊滅的損失。「ハムラビ法典」の石板まで盗難、とのこと。
 盗むだけならまだしも、壊さないようにお願いします……。盗んだものはあとでマーケットに出てくるかもしれないけど、壊しちゃったら二度と取り返しがつかないんで……。
 科学問題担当なら、真っ先に止めてください〜。アメリカも大量破壊兵器とフセイン氏の行方を尋問するよりも、こっちの対策をなんとか……。

 ところで冒頭の書記官長氏、戦後は参議院議員(全国区)になっているので、冒頭のコメントにつづけて
 それがいまは、自分自身が蛙の一つになり、選挙のたびに蛙となるべく必死の努力をするのだから、われながらおかしくなってしまう。
(迫水久常『新版 機関銃下の首相官邸』,恒文社,1986)
と書いてます。……今日こういうオチでいいのかしら(笑)。

2003/04/09 ホントに終わるのかな?

 信なくば立たず(日本の政治屋さんがよく使うけど実際はそんなハンパなものじゃない『論語』の一節あたりの挨拶)
 こんばんは、鈴凛です。
 バグダッドは急展開、住民が徹底抗戦どころか、一部で略奪を始めて無政府状態になっているというニュースが入ってきました。
 柳澤NHK解説委員は、5日に最初に米軍がバグダッドに入ったとき、「サハフ情報相が即座に反論している。その内容の真偽は別として、この反論が即座にされる限り政権は機能していると見るべきだ」と述べて、ある意味サハフ情報相の会見がなくなったときが政権崩壊のシグナルであるということを述べていましたが、その予想通りというか、今日はサハフ情報相の会見はなかったということです。
 外国人ジャーナリストの通訳兼お目付け役の情報相の役人も、昨日砲撃を受けたパレスチナホテルに姿を見せなくなり、外国人ジャーナリストは自由に取材できる状態とのこと。
 イラク国営テレビ・ラジオの放送をほとんど完全に止めたのが大きかったようです。
 ……NHK夜7時のニュース、「バグダッドの一部で無政府状態という情報が北部クルド人自治区に流れ、クルド人自治区では『バイバイ・サダム』などの声が上がっている」と速報を伝えて、すぐに「でも国営テレビもラジオも止まっているのにどうして伝わったんでしょうか」と柳澤解説委員に聞く畠山アナはさすがだと思いました。原稿読み上げタイプのアナウンサーには無理な芸当ですよね〜。
 柳澤解説委員は「ものすごい速度の口コミがあるのと、北部クルド人自治区ではお金持ちは外国の衛星放送を見ているため」と即答。
 その後すぐに「クルド人自治区の反政府運動の指導者は、『(自治区では)衛星放送のテレビを持っている家に皆が集まってテレビを見ている。本当にフセイン政権が崩壊したかどうかまだ不明で、慎重に見ているところだ』と語っている」という情報が伝えられました。
 まあ、ここまで来ても「慎重に見ている」というところが、「まだアメリカは信用できない」というものすごい不信があるわけだし、いざフセイン政権は終わったとなると、クルド族は今度は分離独立に動くだろうから、アメリカはそっちをなだめなきゃならないことになるはず。
 すでに「バルザーニ氏の写真を掲げて喜んでいる」というのが危険なシグナル……。というのは、バルザーニ氏はクルド独立のリーダーとして、親子2代にわたって独立の反乱を起こしてきた人なので、ここで悲願の独立を、という期待へ動きそうだから。
 今回、アメリカがクルド族に武器を与えたという話もあるし、無政府状態で「独立宣言」を、それもその辺の活動家ではない「名家」のリーダーが出しちゃったら、猛烈な運動に発展しかねない。そうするとトルコとの軍事衝突もありうる……。
 というわけで、このまま行けば、イラクは「あっけない幕引き」になりそうですが、そこで思い出されるのが冒頭の孔子のコトバ。
 子貢政を問う。子曰く、食を足らし、兵を足らし、民、これを信ず。子貢曰く、必ずやむことを得ずして去らば、この三者において、何をか先にせん。子曰く、兵を去らん。子貢曰く、必ずやむを得ずして去らば、この二者において、何をか先にせん。子曰く、食を去らん。古より皆な死あり。民、信なくば立たず。
(『論語』顔淵第十二)

 子貢が政治について聞いた。孔子の答え。食糧の充足。軍備の充足。人民が信頼の心をもつこと。
 子貢はさらにたずねた。この三つのうち、どうしてもやむを得ずに、どれかを捨て去らなければならないとすれば、三つのうちでどれを真っ先に捨て去るべきものでしょうか。孔子曰く、そのときは軍備を捨てなさい。
 子貢はさらに問う。残りの二つ、食糧と信頼のどちらかを捨てなければならないとすれば、どちらを捨てるべきでしょうか。孔子曰く、食糧の充足を捨てよ。人はもともと死ぬということは、大乗件として確定したことである。そうである以上、その他の条件は犠牲になることもあろう。ただどうしても後退させることのできない条件は「信」である。人民は、信頼がなければ成り立たない。
 「信なくば立たず!」なんて絶叫して日本の政治屋さんは、根底の「政治不信」を放置してるあたりが全然(以下略)。
 とくに「軍備」を買いたがる政治屋さんが多いけど、「食糧」が充足してる今はそんな空気でいられても、なんぼ軍備があっても「信」がないとフセインと同じパターンですよ〜。
 もっとも、戦勝国?のほうも、ジャーナリスト撃っちゃったために、元々ややこしい問題抱えているところに別の問題を追加しちゃってますが……。
 カタールの中央軍前線司令部での記者会見、「ホテルからイラク兵が狙撃してきたのでやむなく反撃した」という発表に、欧米のジャーナリストから「ホテルでは銃声など一度も聞いたことがない」「ホテルで軍人を見かけたことはない」「フランス・アンテナ2のTV映像では、戦車は発砲前2分以上かけてホテルに照準を合わせていた」と、質問が容赦なく浴びせられました。ジャーナリストの団体がラムズフェルド国防長官に質問状を送ったり、自国のジャーナリストを殺害されたスペイン政府が公式に徹底究明を求めたりという事態に。
……「イラクで勝って世界で負ける」ことになるのかも。

 ところで、反政府運動が蜂起しても、しばらくは手を出さずにいて、いきなり軍隊が発砲して徹底的な弾圧をした天安門事件の例は忘れてないよね?
 アメリカ軍が安心して目を離したら、2〜3人の民兵が自動小銃乱射して惨殺、なんてことがないとは言い切れないから、今度は見捨てないように……。

 イギリスのブレア首相は、「フセイン政権の誰であっても問わないが、権限のある高官から正式な降伏文書が出されるべきだ」と発言してますが……「要人の集会がある」としてバンカーバスター撃ち込んでおいてそれは無理なのでは?
 あれが命中したかどうかは疑問だけど、もし目的を達成していたら「権限のある高官」は皆殺しになってたはずだから。この辺、とにかく目に付く敵は殺してしまえというアメリカと、基本的なスタンスが狂ってきてるような……?


 戦争が早く終わってくれると……個人的には「特番編成」から戻れるので歓迎します♪……慢性のネタ不足に戻っちゃうけど(←ちょっと待て)
 ……でもマジでそろそろ本来の路線に戻らないと……って元々外れてたよーな気もするんですけどね(汗)

2003/04/08 光陰矢のごとし

 「百代の過客」をわざわざ「はくたい」などと教える必要があるだろうか。「国語離れ」を招いてるだけではないのか(ご自分は旧かなづかい固守するポリシーながら、主張はかなりラジカルな先生あたりの挨拶)
 こんばんは、鈴凛です。
 今日はイラク情勢の前に(ってニュース番組じゃないんだから(笑))ひとつ。

 さて、それでは今日のイラク情勢です……って何か方向性間違っているような気がするんだけどね(笑)。

 バグダッドで、外国記者団が詰めていてプレスセンターとしても使われているパレスチナホテルに攻撃があり、ロイターのカメラマンとスペインの記者の2人が死亡しました。
 アルジャジーラTVの事務所を空爆したのは、アメリカからすると「この際、目障りだからやっちゃえ」だったのかもしれないけど、報道関係者については、細心の注意を払って「巻き込む」のも避けるようにしないと、後々マズイと思うんだけどなあ。
 まだロイターの記者を殺したパレスチナホテルへの攻撃が、イラクかアメリカかどちらかはハッキリしてない(NHKの現地スタッフは「米軍の戦車が砲撃した」と伝えてるけど、他のメディアは「どちらか分からない」と言ってる)ものの、「民間人の被害」を出せばそれだけアメリカ側は不利になるんだから……。
→アメリカが認めました。ロイター電はバグダッド発・アメリカ東部時間8日8:10(=日本時間8日21:10)の記事"Reuters Journalist Killed in Baghdad Hotel Blast"で、
A Reuters journalist was killed and three were wounded in Baghdad on Tuesday when a U.S. tank fired a shell at the media hotel where they were working.

U.S. military officials expressed regret at the incident.
と報じています。

 先日の「退去する最中のロシア大使が攻撃を受け負傷」もあるし、国際世界から見て、「解放軍」のはずが「ワケわかんない連中」となったら、戦後統治どころか、この戦争が「フセインの判定勝ち」なんていう一発逆転もありうる話になってきちゃったかも。
 フセインはイラクで負けて死んでも、戦後の国際情勢でアメリカを不利な立場に追い込めれば、「以って瞑すべし」かもしれない……。

 そうそう、変検索って「こんなのが来たよ」ってネタにはしやすいんだけど、ネタにするとさらにヒットしちゃって状況が悪化するんで、ウチでは避けてました(笑)。
 ただ、「サハフ情報相 出身」は、言われてみたらなんとなく気になっちゃったんで、私も調べてみようと検索……日本語だと見当たらないのか〜。
 うーん、アラビア語からローマ字に起こすには、その前にアニキを叩き起こさなきゃならないから……ロイターあたりでないかなあ、と思ってウロウロしてたら、どこの国でも興味本位の人間考えることは一緒みたいで、ちょうどよさそうなのを発見♪

Sahaf: Defiant Voice of the Iraqi Government
Mon April 7, 2003 08:42 AM ET
By Nadim Ladki
AMMAN (Reuters) - A black military beret on his head, his mouth fixed in a blithe smile, Mohammed Saeed al-Sahaf has become the face and voice of Iraqi defiance.

Iraq's information minister seems completely undaunted by U.S. and British successes, and often as not flatly denies what viewers around the world can see unfolding on their TV screens.

Wearing his trademark green military uniform, with a pistol at the hip, he hurled abuse and insults. The American forces, he said, were "sick in their minds."
 書き出しから興味引くように……。それに今回一番テレビ出まくってる人というのは言えてるし(笑)。
 でも引用した最後の段落(原文はもっと続きます)は笑っちゃった。
……って、ジョークに笑わされてどうする(汗)。本来の目的の「出身」は……これにはあまり出てないみたい。
 で、この英文フルネーム"Mohammed Saeed al-Sahaf"で検索回してみたら、CNNで前のイラク危機のときの特集ページなど、いくつか情報がありました。
 それらによると、国連大使、外相などを経て現職。1998年の国連兵器査察問題のイラク危機では、「でっち上げられた危機」と名付けた。
 1968〜1974年、イラクラジオ・テレビ長官。1978年イラク国連大使。1992年外相。
 1940年生まれで、最初は英語の教師だった。
 ……そなの?
 そういえば、と、あの開戦直前に「亡命しようとしたが殺された」説に、本人が出てきて「ご覧のとおり、それは誤報だ」と記者会見したアジズ副首相(元外相)も英語使うなあ、と思って同様に調べてみたら、バグダッド美術大学で英文学を研究してたらしい。
 イラクの文官の会見に、妙にユーモアがあるのはそういうことも関係してるのかも?
 ……あ、そうだ、いいアイディア思いついた♪
 ラムズフェルドさんも英語の勉強をしてみる、ってのはどうかな?(←大間違い)

 もう一個。
 CBSニュースのサイトに行くと、バグダッドからのライブカメラがあるよ、とチャットで教わったんだけど、そのとき「なんか歌みたいなアラビア語がスピーカから流れてるみたい、空襲警報の代わりかな?」って聞かれました。
 そのとき、私はライブカメラ見てなかったんでその場では分かんなかったんですが、今日ライブカメラ見てたら、同じくらいの時刻(日本時間で0時すぎ)に、多分これかなあと思う声が流れて判明。
 多分、「礼拝の時間です」という合図の声(アザーン)だと思います。
 あ、この空爆の最中に礼拝なんかしてて大丈夫なの?って思うかも。それについては、イスラムでは礼拝は義務だけど、「例外」がちゃんと作ってあります。
 「聖戦の戦士、病人、旅行者」などが例外で、可能なら礼拝したほうがいいけど無理せんでもいいよ、と「コーラン」に書いてあるので。
 イランは、ホメイニ師に見られるようにものすごく厳格に規律を守れという立場だけど、それでもホメイニ師亡き後、「ラマダン」(断食)と、「イラン独自の暦による野遊び」の日がぶつかってしまったとき、断食の期間中なのに野遊びでお茶会をしてた、というのを平山健太郎氏が書いてます。なんと、「自宅から一歩でも外に出れば『旅行者』である」という理屈でOKになったんだそうで……そんなのアリ?(笑)
 →アザーンの詠唱は、http://islamicity.com/education/understandingislamandmuslims/から聞くことができます。
 "Search This Section"に、キーワード"adhan"で検索してみてください。 http://islamicity.com/ServerScripts/default.asp?ContentLocation=/Education/UnderstandingIslamAndMuslims&CurrentPageID=18&Top=&Bottom=&Right=&Left=&SideBarWidth=&RightWidth=&LeftWidth=&SideBarLocation=&Style=&CatID=&Destination=/Education/UnderstandingIslamAndMuslims/18.asp
……長すぎて直リンで行けるかどうか不安だけど(笑)。
 このページに英語で説明が書いてありますが、「アザーン」の内容は、「アラーは偉大なり」「神のほかに神たる神なし」「ムハンマドは神の使徒なり」(この3つはイスラムの信仰の根底)を中心に、「礼拝のために来たれ」「成功ために来たれ」と呼びかけます。早朝の礼拝のときのアザーンには「礼拝は睡眠に勝る」が入る、というのが入るというのは人間味があるかも。

 イラクの戦後の暫定統治機構の構想、明らかにマッカーサーの「進駐軍」のパクリデッドコピーだと思うんだけど……マッカーサーに相当する総司令官にフランクス司令官って、危ないと思うなあ〜。
 正直、「進駐軍総司令官」が民主化を進めるという、マッカーサー・プラン(勝手に命名)はイラクでは無理だと思う。
 問題山積なのは誰でも分かることだけど、何よりも最大の問題は「自分はどうなっても構わないから国民を助けたい」と降伏する人がイラクにはいないことで……。いまアメリカ側は、フセイン大統領を殺害する作戦をやってる最中だけど、日本のあの戦争で、天皇が空襲で殺されてたら終戦できただろうか??
 もちろん、天皇そのものを現人神として絶対と考えた当時の日本と、絶対の神・アラーがいて、それとは絶対に並ばない人間のフセイン大統領がいる現代のイラクは根本的に違うわけだし、天皇をトップに統治システム全体がまるごと「降伏」したようにはいかないだろうし……。
 それと、幸か不幸か日本には国家神道以外の「宗教」はないも同然だったから、宗教的な対立の構図は戦後の「進駐」には出なかったけど、イラクの場合は異教徒の最高司令官でしょ、難しいと思うなあ。

 丸谷才一先生曰く、「平和運動は馬鹿馬鹿しい。だが、それにもまして馬鹿馬鹿しいのが戦争である」。

2003/04/07 至急報

 話が違うじゃないか!(「勇気のしるし」のセリフあたりの挨拶)
 こんばんは、鈴凛です。
 「ルールを無視した戦争の進め方、私には許せん!」って続けちゃうと……三本締めでは一件落着しないだろうし〜。
 今日は先に至急報を打っちゃったんでまとまりがなくなっちゃいました(汗)。というか、正直な話、ここ最後に書いてたりします(苦笑)。
 というわけで、以下時系列がゴチャゴチャしてますが、基本的に古いのが上に来てます〜。

バグダッド市内に米軍侵攻、大統領宮殿に戦車突入か
 ロイター通信やNHKが伝えるところでは、バグダッド中心部に米軍の戦車・装甲車少なくとも25台が侵攻、バクダッド市内を地上からも攻撃しています。
 このうち米軍の装甲車または戦車が、フセイン大統領の「宮殿」と呼ばれる市の中心部にある「共和国宮殿」に入った、ということです。
 これらのニュースソースは、米軍の高官または目撃者とされていますので、信頼性はまったくのクエスチョンですが……。同じくアメリカ側の情報として、情報省のビルも米軍地上部隊が包囲しているということですが、イラク側の発表はまだ出ていません。


ロイター(英文速報ページ)http://www.reuters.com/newsArticle.jhtml?type=topNews&storyID=2517459
US Forces Attacking Central Baghdad -US Military
Mon April 7, 2003 01:00 AM ET
NEAR BAGHDAD (Reuters) - A column of U.S. tanks and armored vehicles have launched an attack on central Baghdad, a U.S. officer told Reuters on Monday.
"We're attacking right down in the center of the city right now," said Major Michael Birmingham, chief public affairs officer for the U.S. 3rd Infantry.

"The other day was just an incursion. This is for real," he added, referring to a foray U.S. armored forces made into southwest Baghdad on Saturday.

Reuters witnesses in the city said they heard shelling in a presidential palace on the west side of the river Tigris. Iraqi forces lit a oil trench in the area in an apparent attempt to confuse the attackers.

"We can see shells crashing into the palace. White smoke is rising from the compound. There are many soldiers in the area. We can hear artillery, mortars and probably tanks," said Reuters correspondent Samia Nakhoul from a vantage point in the city center.

At least 25 tanks and a similar number of fighting vehicles from the 2nd Brigade of the 3rd Infantry Division thrust into the south of the city via Highway 8 early on Monday, U.S. military sources told Reuters correspondent Luke Baker.

The column was in the central al-Karkh neighborhood, near the city's main racetrack and near one of President Saddam Hussein's city palaces, the sources added.

The U.S. advance was receiving close air support.

 以上、日本時間7日14:15現在速報でした。

 日本時間7日14:35。
 ……NHKさん、「いま軍事評論家の江畑謙介さんからの情報によりますと」というソースで伝える内容が「画面に映っていた戦車は、画面で見る限り、アメリカ陸軍のM-2ブラッドレー戦車ではないか」「上空を飛んでいた戦闘機はA-10ではないか」って……。推測するに、呼び出されイベント発生中なんだろうなー(笑)。
→日本時間7日14:55、その江畑さんスタジオ登場(笑)。

 しかし、現在もまともに出てくるニュースソース(ロイター、AP、CNNのように「目撃者によると」「情報筋によれば」でないのは)は、あの「FOXテレビ」だけなので、まだ「バグダッド陥落!」と騒ぐと肩すかしの危険が(苦笑)。

 19時まで全然情報変わらないので所要で外出、20時過ぎ帰宅。21時、ニュース見たら……何かニュアンスというかトーン変わってるんですけど〜。少なくとも共和国宮殿は制圧、反撃もあまりなかった、というような楽勝ムードだったのが、「現在も戦闘中、空爆も再開」とか言い出してる。海兵隊が橋渡ろうとしたらいきなり砲撃を受けて死者まで出てるとか。
 ……で、22:30(7日・日本時間)になって、「イラク側が現地時間午後(いま=日本時間8日0時はバグダッド時間19時)から、共和国宮殿はじめ米軍に反撃を始めた模様」と。あのー、何か話が随分違ってきてるんですけど??
 侵攻したアメリカ兵が、共和国宮殿の花壇でヘルメットも脱いでくつろいでる映像が流れてたけど、あんな空気で大丈夫だったんだろうか?と思っちゃいました。

ロイター(英文速報ページ)http://www.reuters.com/newsArticle.jhtml?type=topNews&storyID=2521884
Iraqis Launch Urban Fightback in Baghdad
Mon April 7, 2003 11:34 AM ET
By Khaled Yacoub Oweis
BAGHDAD (Reuters) - Iraqi snipers crouched behind bridges and artillery fire rang out from almost every direction on Monday as Iraqi forces defended Baghdad against U.S. troops who had thrust into the heart of the city.

"Iraqi forces are blocking streets all over town and their artillery is in action," Reuters correspondent Samia Nakhoul said. "The Iraqis are definitely fighting back."
 "The Iraqis are definitely fighting back."(イラクは明らかに反撃を行っています)というレポート、両側の被害の規模や戦果などがまったく分からないので、「大きなゲリラ戦」状態(自動小銃ではなくてロケット砲や戦車使って個人個人が勝手に攻撃)なのかもしれないけど、詳細不明なのでどうしようもないなあ。

 日付変わっちゃったけどこのまま流れで……。
 ラムズフェルド国防長官がペンタゴンで会見を始めました(日本時間8日3時)。
 定例会見のようなカンジですが……。まだNHKも中継してくれてなくてCBSのサイトで見てるので(=同時通訳なし)、内容はちゃんとした日本語訳が出てから(汗)。

「米軍が意図的に発砲」ロシア大使証言 米軍の弾丸発見 (朝日)
 バグダッドを退去したロシアのチトレンコ駐イラク大使は7日、車列が銃撃されたときの模様について「米軍が意図的に発砲してきた」と証言した。退去先のダマスカスで記者団に語った。ノーボスチ通信が伝えた。

 銃撃された状況について、大使は「国外退去中の外国人であることを大使館職員が身振りで示そうとしたが、(米軍が)職員に発砲し彼は頭部を負傷した。イラク軍との交戦は40分ほど続いた」と語った。民間人の車数台も同時に銃撃に巻き込まれ、死者がでたようだと語った。

 大使の車の運転手席から、米軍が使用するM16自動小銃弾が複数個見つかったという。

 大使は銃撃を受けたあと、シリアに到着するまで数カ所の米軍検問所で足止めされたうえ、米軍が車内を検査しようとした、と明らかにした。 (04/07 23:49)
 えーと……なんでそういうことになったかなー、というのが正直なとこで。
 もっとも、最後の話はどうなんだろう? よく言う「外交官特権」、ウィーン条約による不可侵権って、基本的には大使・公使などを受け入れる側(接受国)が責任を負うんじゃなかったかなあ。「退去中」の身分とかはよく分かりません〜。
 まあ、「大使」でなくても、どう考えてもイラク人には見えなかったはずの第三国人に発砲したら問題だけど。大体、最初はロシア大使は戦闘に巻き込まれた、つまり十字砲火だった、みたいな話だったのに、これだと全然話が違う。
 些細だけど気になった点。「国外退去中の外国人であることを……身振りで示そうとした」というのは、どういう状況だったんだろう?
 いまロシアの機嫌損ねるのは、どちら側も損だと思うんだけどね〜。

2003/04/05 時はめぐって

 「7年前の……約束」(下手すると抜かれる同業他社?者?あたりの挨拶)
 こんばんは、鈴凛です。
 ちょっと止まってましたね……いえ、とくに理由はないんですけど。エイプリルフールネタに、タイトルを「バーチャルネット解説委員妹・公共放送(JOAK594KHz)」とか変えようとか思ったんだけど……あまりにシャレにならなさそうなんで止めたっていうのは内緒です(笑)。

現在の侵攻状況ではありません  何度も読み直してて、いまさら気づいたんですが、コレは1992年3月に出版された平山健太郎・NHK解説委員(当時)の著書『エルサレムは誰のものか』にある地図。
 ……昨日今日(=4/5 19時現在)、急激に進んだ国際空港とかバグダッド市内は別として、その直前まで米英軍が「陥したぞ」と言ってた地域が、物の見事に重なっててビックリしました。
 というか、ほとんど「反乱経験のある地域」を突き進んだわけで……それにしては苦戦、ってことになっちゃうのでは。
 カルバラはもともとシーア派の聖地だから、アメリカが反乱を期待した(そしてあまりに楽観的すぎた)シナリオじゃないか、というのは前に書いたけど、今回「河渡ってから押さえたかどうか」で話題になった「クート」(地図では定冠詞の「アル」=英語のTheをつけて「アル・クート」になってます)も反乱起こしてたのか、と今更。
 まさかこの地図をもとに、この地域が全部味方につくと思って作戦立てたんじゃないでしょーね、と改めて問い詰めたいカンジがしました……。ラムズフェルドあたりはそういうお気楽シナリオ考えそうで(苦笑)。

 ついでに読み直していた『シュワーツコフ回想録』(新潮社)、つまり湾岸戦争のシュワルツコフ総司令官の回想録なんですが、こちらではお馴染みの名前がズラリ。
 第七軍団の前線は、何と後退しているではないか。……フランクスが率いる同軍団は徹夜進撃する予定と聞かされている。
 ……同軍団の遅れのせいでマッカフリー軍にブレーキをかけねばならなくなってしまった。……どうも競走馬と騾馬の二頭立てで引っ張る馬車の御者みたいな気分になってきた。

 パウエル議長もチェイニー長官もおそらく板挟みになっているのだろう。ワシントンにいるタカ派の代表たちが、フセインを痛い目に遭わせるまでは戦さを止めるな、とやっているに違いない。……こういう手合はジョン・ウェインの『グリーンベレー』だの『ランボー』だの『パットン大戦車団』だの勇ましい映画を観、机を叩いては……わめくだけなのだから気楽なものである。もちろんこんな連中は一発も弾を食らうこともなければ、死んだ兵士や海兵隊員の父母に責任を感じることもない。
 当時はパウエルが統合参謀本部議長、チェイニーが国防長官で、ご存知のとおり大統領は先代のブッシュです。
 しかし、まさかフランクス司令官まで……。巻末の解説に
 本書の序文で、同僚に対し時に厳しい批判も書いたが、実名を挙げることは差し控えた、と述べているが、その唯一の例外が、第七師団長フランクス中将である。……フランクス中将を、慎重を通り越して小心なまでの軍人であるかのように描く。
とあるように、例外で叩かれてる人が、いま巡り合わせのメンバーとは思わなかった。
 相手方のイラクのアジズ外相はいま副首相だし、「メディナ師団」なんてのもそのまま。
 で、いま(5日19時)、バグダッドにいよいよ米軍が侵攻というNHKニュース、柳澤解説委員と軍事評論家の江畑謙介さんが出てますが……。
 柳沢さんは湾岸戦争当時、バグダッドに乗り込んで真上にスカッドが飛んでいる映像を撮ってきた特派員だったし、江畑さんは延々NHKに出てて一般に知られるようになったんですよね。……当時は平山解説委員とコンビで出続けててたけど、あの頃に比べたらNHKは人使いマシになったかも(笑)。

 NHKアーカイブス、「いつでも飛ばせる」対策なのかな?
 どうせならイラン革命とか、イラン・イラク戦争、湾岸戦争なんかで山のように映像資料あるはず(「特派員報告」とか「プライム10」とか)なんだけど、逆にいろいろ問題あるのかしら(笑)。
 いま「湾岸危機・フセイン大統領単独会見」見てみたい気もするんだけど……あ、これはウチにビデオあったはずだなあ、どこに埋もれたことやら(苦笑)。

 えと、サハフ情報相が会見で「バグダッドは何も問題ありません。どうぞ行ってみてください」と思いっきり否定してます。
 ……なんか、米英側より、サハフ情報相のほうが愛嬌がいいような気がするんですけど……「お役人」対「独裁者」の戦争かな、これ(笑)。
 「ある種の男の愛想のいいのは、粗野な男の暴力よりも恐ろしいものだ。」
(シャーロックホームズ『高名の依頼人』)
 まあ、イラク側の発表だけではなくて、実際にバグダッドの中継映像には、空爆は見えても戦車は見えてきてないし。
 ロイターの報道や、カタール前線司令部の会見のニュアンスからすると、市内を制圧するような部隊を入れたのではなくて、一つは武力による偵察、もう一つには例の「衝撃と恐怖作戦」の延長のような、「米軍はいつでも市内に入れる」というアピールのような意味があるように思えます。
 アラファト・PLO議長の自治政府を、イスラエルの戦闘攻撃機が爆撃したとき、アラファト議長の執務室の隣の部屋を破壊して「我々はいつでも殺害できる」というメッセージを叩きつけたのと似てるかも。
(4/5 22:50)

2003/03/29 タイミング

 ♪人生で大事なことは タイミングにC調に無責任♭(前の東京都知事作詞あたりの挨拶)
 おはようございます、鈴凛です。
 前から予定されてたことだし、情報を取りに行くことは「攻めに行かない」国是としては問題ないと思うんだけど、何もこのタイミングで上げなくたって、という偵察衛星の打ち上げでした。

 なんだかニュース速報が立て続けに……(汗)。

バクダッド情報省ビルに空爆
 日本時間29日7時すぎ、バグダッドの情報省ビルに設置されたテレビカメラに、猛烈な火花が写りました。情報省ビルが爆撃を受けたという情報をロイターなどが伝えている模様です。CNNは英文ページ(http://www.cnn.com/)で「土曜早朝のバグダッドを狙った爆撃で、情報省に命中した模様」と速報を伝えています。
 国際報道の中継カメラを設置している情報省のビルを爆撃するというのは……「なりふり構ってらんないのよね」ということでしょうか……?

クウェートにミサイル攻撃
 日本時間29日7:30すぎ(現地時間29日深夜1:30すぎ)、クウェート市内で爆発音があったとNHKが伝え、これもロイターの英文ページに速報が出ていますが、詳細は不明です。
 ロイターはアメリカ東部時間28日18:51(=日本時間29日08:51)の速報で「クウェート市の中心部で爆発があり、情報筋は爆発の原因はミサイル攻撃で、ショッピングモールに損害を与えたものの、死傷者はいない模様」と伝えています。
 →日本時間19時update。ミサイルは海に落ちて、その際の衝撃でショッピングモールのガラスが割れ、警備員1人が軽いケガを負ったということです。
 ミサイルの破片に漢字があったことから、クウェートの軍事消息筋は「中国製ミサイル『シルクワーム』ではないか」と分析しています。「シルクワーム」は元々地対艦ミサイル(地上から船を攻撃する)ミサイルで、射程距離約100kmとされ、スカッドのような中距離弾道ミサイルと違って低空を飛行するため、今回クウェートの警戒システムにひっかからなかった模様です。
 このミサイルは、射程が短いため、国連安保理で「大量破壊兵器」としてイラクに廃棄を命じた中距離ミサイルには含まれませんが、逆にいうと米英軍が制圧しているはずのクウェート国境近くイラク南部から発射しないとクウェートには届かないはずです。  まだ、沙漠にひそんでいて米英軍が探知してない、「一発打って逃げる」みたいなミサイル基地(基地というか発射台か)があるのかもしれません。


 イスラムでは、有名な「礼拝」は毎日しますが、普段は自室でもどこでしてもよく、モスク(礼拝所。「寺院」と訳すのは不正確)に集まらなくてもよいのですが、金曜日だけは地元のモスクに集まるということになっています。キリスト教の日曜学校のようなイメージ。
 集まっちゃうと「群衆」ができるわけで、このタイミングで迎える金曜日、イスラム各国ではこれまで以上に反米運動がヒートアップしました。
 各国の政府は、安易に反米ムードに乗るわけにもいかず、かといってイラクに全面支援もできず、で板ばさみになっています。
 米英の作戦に協力している、ヨルダン・クウェート・サウジアラビア・トルコの反戦反米はかなり危険水域。とくにサウジアラビアとトルコでは、巡航ミサイルが誤って着弾してしまい、トルコでは米軍調査団に投石が行われる一触即発の事態。サウジアラビアについては、アメリカ軍は巡航ミサイルを上空通過させないことにするとドタバタ対処をしています。
 すでにイラク国内に、周辺アラブ各国から義勇兵が入り込んでいるという情報もあり……小火器でアメリカ陸軍に立ち向かったって、ゲリラ戦以外選択肢ないから大勢に影響はなさそうだけど、それよりも下手すると周辺各国の政権の足元に「飛び火」の危険。
 それでも、イランを含む各国政権は「どちらにも加勢しない」という忍耐を続けてます。まさに「世論が正しいとは限らない」って判断だけど、アラブ各国首脳はいつ暗殺されるか分からない「命がけ」なのが、どっかのノーテンキな首相の放言と違うとこですね。

2003/03/28 昨日の友は……?(その2)

 ♪あの手やこの手押しの手も 敗れて沁みる夜の雨〜#(「都会センスのあふれたスマートで軽快で心が浮々する……青春に乾杯したくなるような」ナツメロあたりの挨拶)
 おはようございます、鈴凛です。
 この「チェリオ!」(「乾杯」の意)というナツメロ、確かに
♪銀座は八丁柳かげ ウインクの雨キスの雨
※ チェリオ チェリオ 夢ではないかしら〜♭
(※部分は「くり返し」だったりします)
とか、
♪あなたは粋なタキシード 襟には真赤なカーネーション
あたりは確かに(当時の)「スマート」な歌詞なんだけど、
♪のぼせりゃポンとストレート 恋かよこれが情かよ
とか、冒頭の部分をいま引用すると、違う意味になっちゃうかも(笑)。
 で、一昨日の「昨日の友は……?」に追記。
 いま双方が仇敵のように憎みあっている、オサマ・ビン・ラディン氏とアメリカですけど、アフガニスタン戦争当時は、反ソに立ったオサマ・ビン・ラディン氏にアメリカが肩入れして、CIAが武器供与までしてます。
 オサマ・ビン・ラディン氏は、湾岸戦争でアメリカが、イスラム教徒の聖地があるサウジアラビアに乗り込んだことをきっかけに、反米に転じるんですが、武器供与まで受けていてもひっくり返るときは一瞬、という一例ですね。
♪男の心あじさいね 七たび変わる恋の色♭
……こういうオチは問題があるかなあ(笑)。

 ロイター電によると、シリアのアサド大統領が、「米英はイラク全土を支配できない。この戦争はアラブ世界で人民の抵抗を引き起こす」とレバノンの新聞に対し答えたと伝えています。
 アサド・シリア大統領といえば、フセイン・イラク大統領とは犬猿の仲で知られる人物で、シリアとイラクは石油パイプラインをお互いに閉鎖しあって相手の動きを牽制するほど険悪。イラン・イラク戦争では、シリアがイラクの輸出用パイプラインを閉鎖した上で、イランに“輸出できたはずの損失を補填”してもらったというすさまじさ。
 シリアは湾岸戦争でもアメリカ側についたんだけど、それでも今回はダメらしい……。
 同じく親米のサウジアラビアも「戦争が長期化すれば、長年のアメリカとの同盟も危ない」との反応。湾岸戦争でアメリカ兵をサウジアラビアに入れたために、アルカイダはじめイスラム過激派の反発を招いたのに……ますますややこしい事態に……。

 そうそう、イスラム「原理主義」という言葉は、もともとは「キリスト教の原理主義(ファンダメンタリズム)」から連想で作られた言葉です。あの「進化論を学校で教えるな」で有名なアレね。
 イスラムは穏健派も過激派も、基本的には「政教分離」という考え方をしないので、「自分は原理主義者だ」とは言わないですね。穏健派も「原理どおりにやっている」という言い方をしちゃうかもしれない。
 フセイン政権の「バース党」は、イスラムの中では政教分離の方向を目指しているというのも、意外に感じる人が多い話かも。シリアのアサド政権の与党も「バース党」で、やはり「政教分離」の方向、というのはシリアのキリスト教徒が「宗教よりも民族主義で」という理念で作ったのが「バース党」だからなんですが……。


>えふすくさん(03/27)
>◇【アメリカ】「クラスター爆弾」実戦投入◇
>>中から数百個の小型の爆弾が飛び出すクラスター爆弾は、
>>小さい不発弾が大量に残る懸念があり、戦後復興の障害になる可能性がある。
>要するに地雷撒き。
 ちょっと違うんですが……まあ当たらずといえど遠からずかなあ。
 クラスター爆弾は「集束爆弾」と訳されてますが、元々は殺傷能力を高めるための兵器で、1度の爆発で目標を破壊するんではなくて、1回目の「親」爆弾の爆発で「子」爆弾を大量にばら撒いて、その子爆弾で破壊・殺傷しようというものです。
 昔、日本の過激派が「圧力鍋爆弾」というのを作りましたが、これは圧力鍋にパチンコ球と爆薬を詰め込んで、爆発のときに弾け飛ぶパチンコ球で人を殺傷しようとしたもので、クラスター爆弾はこれと基本的な考え方は一緒です。
 爆発させる高度や、中に詰める「子」爆弾によって目的を変えられます。高いところで爆発させれば、「子」は広範囲に飛ぶ代わりに密度は薄くなりますし、逆に、低いところ、ほとんど直撃に近い高さで爆発させれば、範囲は狭くなりますがものすごい密度で「子」が命中することになります。
 敵の行動を邪魔するために、時間稼ぎに使うには高めの高度で、時限信管のついた「子」をばら撒けば、ほとんど「地雷の空中散布」になるので、たとえばこれを滑走路に落として滑走路を使用不能にする、という使い方があります。
 逆に低高度で威力の低い「子」を大量に撒けば、これは対人殺傷兵器となって、たとえば塹壕のようなところにポンと落とすと、中にいる人はそれは凄惨なことになるでしょうね。ちょっと言葉にするのもためらわれるような……。
 また、戦車の上で炸裂させて、戦車の装甲を貫くという使い方もあります。「親」の爆発のエネルギーで「子」が飛び出すので、2段階のエネルギーを使えるというわけです。
 記事の「懸念」は、「子」の精度の問題で、「本当は爆発させるはずだったのが不発で埋もれちゃうと厄介だなあ」という話です(最初から不発弾を作るわけではないので)。まあ、目的として「子」に地雷を入れて高い高度から散布させる使い方もありますが、どうも記事で言っているのはそうではなさそうなので。
 燃料気化爆弾(通称「デイジーカッター」)同様、殺傷を目的とした場合あまりに凄まじい光景になるので、ABC(核・生物・化学)兵器の次に残虐だとして禁止すべきという意見も強いんですが、湾岸戦争で派手に使ったアメリカが賛成するはずもなく……。
 そういえば、燃料気化爆弾はこの戦争でもう使われたんでしたっけ?
 こちらは、目標の直前でガス爆発を起こす爆弾と言えば分かりやすいかも。普通の爆弾と違って、目標の手前で中身の燃料を噴き出させて点火するので、ガス爆発事故と同じように少量の燃料で大規模な被害を与えるようになっています。
 湾岸戦争では、粉塵爆発を利用した燃料気化爆弾(正確には“気化”させるのではないけどここに分類される)をアメリカが地雷除去に使用しましたが、最大で半径7kmを破壊する火球の出現に「アメリカは核を使用」と誤報が流れたくらいです。
 もっとも、爆弾はどれもそうですが、用途や装備によって種類が多いので……たとえば爆撃機なら大きい・重い爆弾を積めるけど、攻撃戦闘機ではそれほど大きなものは積めない=不正確だけど「B29」と「爆弾積んだ零戦」の比較でイメージすると分かりやすいかなあ……、燃料気化爆弾の威力もどの型番によるかで数字がかなり違います。
 ただ、燃料気化爆弾は原理的に、「爆心にできる火球の大きさ」と「破壊範囲」は全然違うので、「直径500メートルの火球で、4kmに危害を与える」というような表現をします。
 ……「デイジー」という命名は爆発の様子を上から見たときに花に似てるからだとか。うーん、変なたとえをされると災難かも……。

2003/03/27 事件記者

 ちょっと待った、大統領!(歴史に残るジャーナリスト魂あたりの挨拶)
 こんばんは、鈴凛です。
 日本の記者クラブ、とくに「政治部」は、当局との馴れ合いとまではいかないまでも、ある程度取材する側とされる側が親しくなっちゃうんで、突っ込みが甘くなると言われますね。比較して欧米ジャーナリストは容赦がないとか。
 カタール・中央軍司令部の「精密爆撃命中」映像に、「成功している映像だけを公開しているのではないのか?精密爆撃に失敗した映像は?」なんて質問は、日本の記者にできるかなあ、と思いました。
 まあ、全部が全部そうだとは言えないでしょうけど……。
 とくに「リメンバー・パールハーバー」みたいに国民が熱狂しちゃうと、ジャーナリストまで酔っちゃうところはあるから、欧米のジャーナリズムが万能だとは言わないけど……。最近では亡くなったジム・ギャリソン氏の『JFK』に対する猛烈なバッシングだとか。
 それでも、そういう限界はあるにしても、「ちょっと待った」を言いやすい風土はあるんじゃないかなあ。リアルタイムで言えなくても、どこかで振り子が戻ったり、あるいはとんでもない時間が経ってからでも間違っていたら認めたり……。
 そうそう、『JFK』(邦訳=ハヤカワ文庫)は、映画化されて話題になったけど、あの映画の後半は、原作の「暗殺についての疑問提起」よりも、「情報公開は大事なんだ!」の演説だったような記憶がある、とコレは映画公開時にちょっとだけ市民団体のお手伝いなんかしてたアニキの回想です♪

2003/03/26 昨日の友は……?

 中継の途中で映像が乱れました。(LIVEの画面でよくあるトラブルあたりの挨拶)
 おはようございます、鈴凛です。
 一昨日は速報打っただけで終わってしまい失礼しました。

 あちこちで、反戦運動に対して「日本は近くに脅威がある以上、小泉首相の“支持”表明以外に選択肢はない」という論評を見かけます。この系統の論調では「日本の国益」という表現も多いようです。
 この議論についての深入りは避けますが、当のイラクとその周辺のこれまでの歴史を踏まえてのものか、大変疑問を感じるので、今日はこの点について。
 03/22日付で書いたように、イギリスは「3枚舌」の約束を反故にして、その懐柔のようにヨルダン建国をお膳立てしていますが、同じことをイラクでもやっています。
 しかしヨルダンに比べて、王室に対する「よそ者」感が強かったこともあって、イラクでは革命が起き、王室は全員殺害されます。
 その革命政権が……フセイン政権なら話は分かりやすいんですが、そうではなくって、革命政権をクーデターで倒した、王室にとっては「敵の敵」という複雑な関係です。サダム・フセインが「ゲリラとして潜伏した過去」などと言われるのは、王室への革命のためではなくて、イラク王室を倒した革命政権への軍事クーデターに失敗したときだったりします。
 お隣、イランではパーレビ国王の体制内改革「白色革命」が、ことさらに「ペルシャ」を強調して、また貧富の格差を広げたことで、イランの国民感情は悪化、ついにシーア派によるイラン・イスラム革命が起きます。あの有名なホメイニ師ですね。
 ただでさえイスラエル問題という爆弾を抱えているところに、人口で圧倒的に勝るイラン。しかもイランは自国でやった革命を「輸出」する考えでした。穏健派中東各国も、欧米各国も「脅威」と見ます。
 そして、いろいろ説はささやかれますが、いま始終テレビに出てくる地図のクウェート近く、イラク領土で狭い海に接する河口について、その国境の線引きをめぐってイラクが宣戦。「イライラ戦争」と呼ばれるほど長期化して、最後ホメイニ師の「毒を飲むより辛い決断」という宣言で停戦します。
 このとき、イランの脅威から中東を守れと、サウジアラビア、クウェートなど中東産油国がイラクに多額の資金を供与。フランス、アメリカも兵器を供与しています。
 イラクは「判定勝ち」となったものの、多額の戦費で困窮、産油国に対して強硬に借金の棒引きを迫り……最後はもっとも豊かな国・クウェートに攻め込んで元も子もなくしたのが湾岸戦争。
 アメリカは、このチャンスに、サダム・フセイン政権を転覆しようと考え、イラク国内の反体制シーア派やクルド族に「独裁者を倒せ」と決起を呼びかけ、イラク全土でアメリカの支援を期待しての……目と鼻の先にまでアメリカ地上軍も海軍も来ていたので……反乱が起きますが、アメリカは少数の例外を除いてフセイン政権による粛清を黙認、反乱は見殺しにされます。フセイン政権が倒れてしまっては戦後の賠償や大量破壊兵器処理も危うくなる、クルド族が独立を叫ぶと国境線そのものが危ない、といった思惑のほかに、「この際フセイン政権の手で危険分子・シーア派を粛清させておく」という冷酷なシナリオもあったのではとまで言われます。
 と、まあ、かなり大雑把に見ると、こういう(1)イランを疲弊させるためにイラクを使う、(2)用済みになったイラクは徹底的に弱体化させる、(3)しかし「早すぎる政権崩壊」は避ける、という流れがあったわけです。
 今回の戦争がアメリカの国益にとっても疑問、ということはすでに書きましたが、これまでの3つのステップは「アメリカの国益だけ」を考えていることは明らかでしょう。
イラン・イラク戦争当時、イランと戦ったイラクの「国益」はアメリカの「国益」に沿っていたけれど、次の瞬間には正反対になっている。
 さて、イラン・イラク戦争当時の構図にいまのアジアを当てはめるとすると……「悪の枢軸」の北朝鮮が、当時のイランに当たるとすれば、日本はどこの役回りになるんでしょうか……?

 バグダッドのイラク国営テレビ局が空爆され、海外向け放送が7時間にわたって中断したとのこと。
 情報戦としては通信や放送インフラつぶすのは当然なんですが……他の場所よりも身近に感じちゃうのは性かなあ。
 なんとなくですけど、足りない機材や部品寄せ集めて、必死で復旧作業にとりかかる技術者というのが思い浮かんじゃうので。放送しようとする内容がどんなものでも、そのための技術やしなきゃならない作業は同じですからね……。

 ……NHKさん、いつでも飛ばせる番組入れるのは編成の都合だと思うけど、「その時歴史が動いた 諸葛孔明」の再放送を夜に、深夜ブッシュ演説の後に海外ドラマ「ザ・ホワイトハウス」を入れるのは、なんかのブラックジョークですか?(笑)
 まあ、「NHKアーカイブス」は下手すると、「潜入・シーア派最前線」なんか掘り当てちゃう可能性はあるけど……。

2003/03/24 失礼しました

 速報。
 日本時間24日17:05、フセイン大統領が演説を始めました。内容など詳細が判明次第更新します。

2003/03/23 あれ?

 「2号機、生きてます!」(伊吹マヤあたりの挨拶)
 こんばんは、鈴凛です。
 えー、いつまで論説やってればいいんだか分かんないんですが、通常編成に戻りたくても他にネタないんで……。というか始終ニュース見てれば他にないに決まってますね(苦笑)。
 昨日付で、「ラマダン副大統領ら3人が死亡」の情報に、事実かどうか不明と書いておいたけど、やっぱりというか何と言うか、さっきニュースを見てたら、当のラマダン副大統領が記者会見に出てきてました。
 情報戦というとまだ語感がいいけど、要は諜報作戦で、アメリカもイラクも「勝つために」情報を流してるんで、まるまる信じるわけにはいかない。それにしてもこんなにロコツに出てくるとは思わなかったけど……。
 昨日の深夜、アメリカ中央軍司令官の記者会見があったけど、これも抽象的なことだけで、「作戦」の中身はまったくなしの肩すかし。
 欧米のジャーナリストは、遠慮なしに質問するのが身についているから、「で、大量破壊兵器は見つかったのか?」と何度も聞いていたけど、結局のとこ「見つかってない」という答え。……見つけないとアメリカは立場ヤバイんじゃない?
 当初「国連決議で保有を禁止されたスカッドがクウェートに打ち込まれた」とか「南部の港湾都市は続々陥落」とか流れていたけど、その割にはいまになっても「スカッドだった」証拠はまだ出てこないし、イラク南部港湾都市ウンムカスルでは激戦中とか。……話が随分違うんですけど。
 大本営発表とまでは言わないけど、「勝った、勝った」ばかりを両方が出してる状態だから、見るときはいつも疑わないと危ないですね〜。
 ところで、間違いなさそうな情報としては、アメリカのパトリオットミサイルがイギリス空軍機を撃墜したとか、イギリス海軍ヘリ機2機が空中衝突したとか……対イラクの「名誉の戦死」についての発表は極端に少ないんで、事故死ばっかり出ているような。
 イメージの問題として、「亡命しようとして殺害された」という情報に、「ご覧のとおり生きている」と会見で否定したアジズ副首相とか、毎回発表に立つサハフ情報相とか、イラク高官の妙な愛想のよさは、アメリカ側にしたらやりにくいかも。
 湾岸戦争のとき、パウエル統合参謀本部議長の会見が、イメージを良くしたところはあったから、逆をやられちゃうと……。ラムズフェルドさん、もうちょっと表情をソフトにしたほうが……って余計なお世話?(笑)
 なお、湾岸戦争当時の国防長官はチェイニー現・副大統領。パウエル国務長官と同じく、「ブッシュ二代に仕える忠臣」に……っていつからアメリカは世襲になったんでしょーか。
 もっとも、穏健派のパウエル国務長官と、ラムズフェルド国防長官・チェイニー副大統領の関係はあまり良くないようで、そこの「温度差」が今回の戦争のきっかけになったという説さえあるらしいけど。
 お忍びで世界中を世直しに回って「恐れ多くも先の国務長官、パウエル様なるぞ!」っていうドラマは……ダメか(笑)。

2003/03/22 やけっぱち

 「十里の道を行くのに、九里をもって半ばとす」(安井息軒あたりの挨拶)
 こんにちは、鈴凛です。
 えーと、えんえん論説しつづけてるのは気のせい……じゃないよね(汗)。とは言っても、やっぱりこの“戦争”について触れないわけにはいかないんで、通常編成に戻るまでもう少々お待ちください……。
 いま“戦争”という表現をしたのは、よくよく気をつけて見たら、NHKは「戦争」ではなくて「イラク攻撃」と表現しているので、何か理由がありそう、と思ったんで……。各メディアの表現比較してみると、傾向とか見えるかな?
 もっとも、CNNも"strike"(攻撃)を使ったり、"War"(戦争)を使ったりしてたから、あまり意味はないのかもしれないけど、「いきなり攻め込んだ」ということにポイントをおいて「米英、イラクを攻撃」となってる可能性はある。
 というのは、どう考えても戦争なのを、最後まで「事変」で通した国があったから……。
 ……というわけで、毒を喰らわば皿まで、で「シスプリ2」の話題そっちのけで論説続けてみたりします(笑)。

 いま入った情報では、イラク南部の都市、バスラ陥落の模様。師団長含め師団が投降したようです。
→イラク陸軍第51師団が投降したのは間違いないようですが、一方で「バスラ近郊でアメリカ海兵隊がイラク軍と激しい戦闘中」という報道がいま(日本時間22日19:15)入ってきました。これだから情報戦を鵜呑みにするのは危なっかしい(苦笑)。
 しかし、ここまでほとんどイラク側の抵抗という報道がないと、かえって「何かありそう」と思っちゃうのは考えすぎかなあ。
 イラクの上層部が何を考えているかが分からないんで、口先では「徹底抗戦」とは言っていても、「とにかくバグダッドで決戦に持ち込む」という作戦をとってる可能性はある。
 アラブ人の思考法として、戦略が「点と線の支配」だというのはよく言われる話。通行路と、通行路を結ぶ点である都市だけ押さえる、面の支配はしない、というのね。沙漠なんか面積をいくら占領しても意味ないから。
 だから、もし「首都以外の“点”は捨てる」という決断をしてたら、線も点もどうでもいい、首都に信用できる戦力を温存・集中するという戦略の可能性がある。
 何しろ、質量ともに最初っからお話にならない戦力差があるから、戦争としての勝敗は最初から決まっているけど、ここまで迅速に展開すると、ホントに「完璧なワンサイドゲーム」なのか、何か罠が残されてるのか、両極端どちらにでも解釈できるわけで……。

 と、ここまで書いていたら(日本時間22日11時)、「最初の空爆でイラク政府ナンバー2のラマダン副大統領ら3人が死亡したと傍受」とか、「トルコ軍が北部から進撃」という情報が入ってきました。
 前者は事実かどうか不明だから後回しにするとして、後者は規模や名目によっては大問題。何しろ昨日付でも書いたように、クルド族は「フセインのイラクに対する反体制派」だけではなくて、トルコにもいるしイランにもいる。
 これが、この戦争をチャンスとして「自主独立」なんて言って蜂起した日には、フセインのいない「空白地のイラク」はともかく、トルコやイランの足元にも火がついちゃって収拾がつかなくなりかねない。
 とくに、トルコは自国内のクルド族に対しては厳しい弾圧を加えていて、クルド語の使用も禁止している上に、「トルコ国内にはクルド族なんてのは存在しない、彼らは『山岳トルコ人』だ」と存在さえ認めてないほど。
 もちろんフセイン政権にとってもクルド族は弾圧の対象で、イラン・イラク戦争終結時、イラン国境近くの街ハラブジャで、クルド族に対して化学兵器を使ったのが今回の戦争の大義名分「大量破壊兵器」につながってくるという……因果がグチャグチャ混線してる。
 そうそう、昨日書くの忘れてたんだけど、十字軍と対決してしかも敵にも寛大だったために十字軍側にも好意を持たれた英雄・サラディンはクルド族出身。
 で、現代にも残る問題として、サラディンは十字軍をエルサレムから撃退して、自分の王朝を作るところまで行ったんだけど、一匹狼的な性格の強いクルド族を統一することはできなかったという歴史がある。
 というわけで、フセイン政権・イラク軍という「重石」がなくなれば、押さえつけられていたイラク国内のクルド族は「悲願」へ動くだろうし、それが飛び火したらかなわん、とトルコも即座に動いたんだろうけど……。
 しかもトルコは、今回ギリギリとは言っても領空通過を認めてアメリカに協力した「貸し」があるから、多少はアメリカと違う思惑にも目をつぶれよ、ということかもしれない。で、アメリカは利用したくてクルド族に武器を与えたら、出てきたトルコ軍がそれと衝突、なんていうメチャクチャな事態も置きかねない。
 さらに、それが東に飛び火したら、今度は「アメリカは大悪魔である」と言うイラン。
 抵抗が少なく次々陥落、というイラク南部も、イラクではどちらかというと反体制派になるシーア派が多いから元々やる気がない、というけど、陥落しても、隣にシーア派の超大国イランがあるという問題が。もし、イランが「いまだ立ち上がれ」なんて扇動をしたら、米軍が北上した後、南がイランにとられたら目も当てられない。
 ……うーん、怨念とマキャベリズムが絡みあって、もつれまくったこの糸、ブッシュさんはゴルディアスの結び目よろしく簡単に切ろうとしたみたいだけど、この戦争は勝っても戦後の見通しは大丈夫なのかしら……。

 あ、入ってきた「トルコ軍動く」で途中だったけど、ホントにワンサイドゲームなのかどうか、の話。
 再三再四テレビでも言っているので分かると思うけど、南から陸路バグダッドを目指すと、どこかで河を渡らなきゃならない。
 『孫子』に、
 客、水を絶ちて来たらば、これを水の内に迎うるなく、半ば渡らしめてこれを撃つは利なり。
 ――敵が川を渡って攻めて来たときには、それを川の中で迎え撃つことをしないで、その半分を渡らせてしまってから撃つのが有利である。

とあるように、河は陸上戦力の分断のポイント。
 さて、抵抗らしい抵抗も受けずに北上を続けているという、米陸軍部隊はどこかで渡り終えたのかどうか……。「バグダッドに迫っている」という発表だけでは分からないですが、渡り終えたところで橋爆破されたらどうするんでしょうか。
 これ、三国志の諸葛孔明がかなり好んだ戦術だし、関東軍はノモンハンで国境深く攻め込んだら橋破壊されて帰れなくなって壊滅寸前になったりしてるんで、渡る米軍ももちろん分かってはいるだろうけど……少なくとも「河さえ渡ればイラク軍は総崩れ、アメリカの楽勝です」なんて気楽なコメントは言えないわけです。

 アメリカは「フセインさえ除去できれば後は国連に」と言い出して、なんか「反省しました、国際協調に戻ります」みたいな態度を表明してるけど、ちょっと待って、それってイラク引っ掻き回すだけで戦後のゴタゴタは知りません、ってこと?
 第一次大戦で、戦費調達のために「ユダヤ人のホームランドを」(バルフォア宣言)、オスマン・トルコへの攻撃の見返りに「アラブ人による独立王国を認める」(マクマホン書簡)、フランス・帝政ロシアと領土を分け取りにする(サイクス・ピコ密約=ただし帝政ロシアは途中で革命で転覆、ソビエトは密約を公開して権利を放棄)と、二枚舌どころか3枚の矛盾した「戦後はエルサレムを与える」と約束して収拾つかなくなって、最後は国際連盟に任せて逃げちゃったイギリスの例を思い出しました。
 しかも、もうアラブ諸国は激怒状態で、他のアラブ諸国から「アメリカの手先」と言われるほど親米派のヨルダンも抑えきれなくなってる。
 ヨルダンは、ヨルダン王国建国そのものがイギリスの世話になっている(もともとマクマホン書簡の宛先がアブドーラ・初代ヨルダン国王)し、先代のフセイン国王は亡くなる直前までガンの治療をアメリカで受けていたし、どこ見ても親英米なわけだけど、そのヨルダンでさえ、現国王・アブドラ国王がテレビ演説で怒りをぶちまけちゃってる。
 真っ先にイスラエルと停戦協定を結んで、「裏切り者」と言われ後に大統領が暗殺されたエジプトも親米路線だけど、こちらも爆発寸前。カイロにある穏健派イスラムの最高権威、アズハル大学総長も「イラク侵略はジハード(聖戦)の対象だ」という見解。イスラム過激派が「ジハード」を安売りするのを「違う!」と批判してきた人がこれ言っちゃうと……。
 その中で、ほとんど沈黙を守っているのがアラファト・PLO議長というのも興味深いところ。いま民衆の熱気に乗せられて下手な発言をしたら、今度こそパレスチナ和平の希望は消える、と読んでいる様子。
 こちらの沈黙は暗殺される危険を承知の上で「国益」を考えてのこと、ペラペラ勇ましい単語並べればいいと思ってる平和ボケ首相はちょっとは見習ってみては?(苦笑)

2003/03/21 検証・3月20日

 「キスする時、鼻は邪魔にならないかしら?」(『誰がために鐘は鳴る』あたりの挨拶)
 おはようございます、鈴凛です。
 今年入ってから、更新回数が激減してて、日付でも飛び石状態。まさかそれの埋め合わせにはならないだろうけど(笑)、昨日はかなり頻繁に更新してました。
 ニュース!と聞くと、すぐ飛んで行っちゃう性質は遺伝かなあ(苦笑)。

 アメリカがクルド族や反体制グループに内乱を起こしてほしい、内外呼応してやろうと呼びかけているみたいだけど、難しいと思うなあ。
 クルド族はイラン・イラク・トルコの国境地帯に、勝手に引かれた国境で民族分断されている人たちなんだけど、これまでに6回、イラク政権打倒を試みて失敗してる。
 しかも、自力で立ち上がれないので、ソ連やイラン、アメリカと、そのときに「イラクの敵」であてになる勢力からバックアップを得て蜂起するんだけど……大国は「敵の敵は味方」という単純で冷酷な思考で使うだけ使って、最後は使い捨てに。
 とくにアメリカは、前回湾岸戦争で「クルド人は蜂起してフセイン政権を倒せ」とブッシュ大統領(先代)がテレビ演説して、「今度こそ」と立ち上がったものの、「政権が反乱でひっくり返ってフセイン抜きになると、国がバラバラになって始末に負えない」ということで、結局はフセイン政権の弾圧を放置して、見殺しに。
 その恨みは残ってるから、「今度は大丈夫だよ」といくらアメリカが言っても、よほどギリギリにならないと立ち上がらないと思います。


 えと、昨日の日記の冒頭部分について、一晩経った時点で、まだ情報は少ないけど、私が書いた内容(実は私とアニキのディスカッションの結果なんだけど)について、その正否をいくつか検証してみようと思います。言いっ放しはラクだけど、それだと進歩ないから。
1.開戦のタイミング
 日本時間11:30過ぎでしたね。「即座」というほど早くはなかったけど、「湾岸戦争の前例から、期限切れの後少しは時間を置くのでは」という予測よりはマシだったかな。  気温についてはかなり思い違いでした。中東がいくら暑いといっても、まだ3月だもんね(笑)。
 改めて調べてみたら、バグダッドの3月の平均気温は16.2℃でした(苦笑)。(出所:WorldClimate)
この後は4月21.7℃、5月27.7℃と急カーブで上がるんですが……。あ、これは月別統計だし、最高気温ではなくて平均気温です。
 いま今日の天気予報を見たら、くもりのち晴れ、日中最高気温22℃、最低気温9℃とのこと。
 時差のほうは、おそらく考えに入れてたと思います。ブッシュ大統領のテレビ会見を夜中に持ってきても、ということで。

 その他の検証はまた後刻の予定……あんまり寝てないから(笑)
……すみません、情勢が急展開しすぎで、「検証」が追いつかない〜(汗)。
 というか、フセイン大統領が「殉教者」になって逆効果になるかどうかとか、BC級兵器を使うかどうか、なんてのはまだ検証のしようがなかったですね(苦笑)。


 あ、昨日も取り上げたけど、「テレビ演説に出てきたフセイン大統領は影武者じゃないのか」という説、確かにメガネかけてたり言われてみれば、ってカンジなんだけど、これってどうやっても水掛け論、と思っていたんだけど……突然の思いつき。思いつきだからどうだか分かんないけど、それって過去の「フセイン大統領」の音声を持ってきて、声紋分析で照合したらはっきりするんじゃないかなあ?
 大韓航空機撃墜事件で、撃墜したときの戦闘機パイロット(自衛隊が傍受した無線)の声と、後日「私が命令に従って撃墜した」とソ連のテレビに出たパイロットが、本当に同一人物かどうか疑われたときに、声紋分析で本物だと分かったこともあるし、この事件で撃墜された大韓航空機のパイロットについても声紋分析がされたし……。
 いくらなんでも戦闘機の無線交信を傍受したテープよりはクリアな音声だろうから、技術的にはできそうな気もする。「アメリカの高官」なんてニュースソースでは、情報操作の可能性は高いんだから、日本のマスメディアが自力で声紋分析したほうがクリアに分かるんじゃないかなあ。
 →21日夜のNHKニュースでさっそくやってました。というか、考えることは誰でも一緒か(笑)。NHK放送技研の分析では、一昨年の演説のなかの同じ単語を使って比較。……結論は「サンプルとなる単語が少なすぎて、別人とまでは断定できない」といまひとつハッキリせず。
 同じ単語でなくても、声紋分析はできるはずだけど、「別人」と断言できれば特ダネだから急いだのかな?
 →フィッシャー報道官は、「CIAが分析した結果、声は本人」と発表しました。
 影武者説って、誰もがメガネに違和感を覚えているところに、「米政府高官」が言い出して話が大きくなったのに〜。
 こうなると「とりあえずフセイン死亡説を流してイラク軍を動揺させて、でももうバグダッドに迫る勢いだからそれは用済み、民間に否定されると恥ずかしいからここで公式に否定しちゃえ」みたいな、使い捨ての情報操作だったんじゃない?と疑えちゃう。
 そうそう、誤解されがちなんだけど、アメリカのCIA(中央情報局)は、スパイや盗聴で情報を「集める」よりも、情報操作など「情報で攻めに行く」とかの謀略のほうが本業で、情報収集はそのための手段というだけ。乱暴な言い方をすると、CIAのスパイは、「情報集めて来い」じゃなくて「噂を撒いて来い」のほうが多い、と理解していいと思う。
 情報を収集する専門の情報機関としては、別にNSA(国家安全保障局)があるけど、何しろ情報収集の総本山で極秘主義、間違っても表には出てこない。有名なCIAと違って、存在そのものさえ、アメリカ国内でもあまり知られてないくらい徹底してる。
 アメリカ側からは「フセイン大統領は最初の空爆で負傷した」という要旨のいろんな説が出ていて……。「フセイン大統領が2人の息子とともにいた場所が空爆され、直後に医療スタッフが入った」とか、「フセイン大統領が酸素マスクのようなものをつけて担架で運ばれるのを見た人がいる」など。
 これって、「フセインさえ死ねばアメリカはOK、手引きますよ」「無駄な抵抗はやめろ」というイラク向けメッセージではある。だけど、もし本当にフセイン大統領が死んだら、戦争はイラク軍総崩れでアメリカの勝ちになっても、民衆レベルでは「殉教者」「英雄」のイメージに昇格するフセイン大統領の勝ち。反フセインの立場からは、むしろフセインがコソコソと逃げ回ってくれたり、亡命などの命乞いをしたりしてくれれば、大きなイメージダウンになってバンザイで、ホントに死なれるのは困るはず。
 国際社会レベルでも、フセイン大統領への好き嫌いは別として、「一国の大統領を空爆で排除した」となると批判が強まると思うなあ。暗殺の恐怖を感じないのは、「平和ボケから目を覚ませ」と言いまくるどこぞの首相だけだし。
 平山健太郎氏は、湾岸危機の最中NHK解説委員としてフセイン大統領に単独インタビューしたときの経験から、「ボールペンの持ち込みも『その大きさの爆薬があれば暗殺できる』という理由で許されなかった」と回顧し、身辺警護に神経質なフセイン大統領が、よりにもよって戦争が予想される情勢で息子と同じ場所にいたという説には否定的見解でした。

 日本時間22日2時(=バグダッド21日20時)過ぎから、バグダッドにかなり激しい空爆が。アメリカ政府当局者は「大規模な空爆の始まりだ」と明言。
 これまでの「悪玉フセイン政権の関係施設だけ狙い撃ち」の空爆とは違って、イラク市民を震え上がらせる方向に路線を変えたのかもしれない。
 中継のバグダッドの映像を見る限り、まだ電気は生きているから、「市民の犠牲は避ける」方針は変えてないようだけど、政府施設だけの狙い撃ちでも数が増えて対空砲火が続けば、市民にショックを与えることになるから、そういう心理作戦かもしれない。
 現地が夜間なので、どこ空爆してるか分かりにくくて困るけど、心理作戦だとすれば、相手に与える実際の損害よりも、「夜の火事は大きく見える」というのもありそう。

2003/03/20 運命の3月20日

 「ルーズベルト大統領が米国を無理矢理に戦争に引きずりこんだと確信……天皇はルーズベルト以上の戦争犯罪人ではない。事実、きみ、記録を調べてみたまえ」(マッカーサーの側近中の側近・フェラーズあたりの挨拶)
 おはようございます、鈴凛です。
 今日は、世界的には「イラク攻撃か?」のタイムリミットの日、同時に私たちの狭い世界では「シスプリ2」の発売日でもあるわけで……え、並べるな?ごもっとも。

 日本時間10時に、アメリカの48時間の「タイムリミット」が尽きて、ほとんど即座に開戦するのでは、と言われてますね。
 これにはひとつ、時差の問題がありそう。というのは、期限の日本時間10時はアメリカ東部時間では20時だけど、バグダッドは未明4時。
 沙漠は日が昇っちゃうと暑くて、滑走路さえ使いにくくなるので、「第一撃」の空爆をするなら、気温が上がる前にしたい。夜間のほうが、レーダなどの技術レベルの差を最大限に活用できるだろうし。
 それに、ブッシュ大統領にしてみれば、「大統領テレビ演説」を視聴率の高い時間に持ってきたいだろうから、「開戦→発表」を、アメリカ東部時間の深夜までずれ込ませたくはないんじゃないかな。
 そうすると、バグダッドが夜明けを迎える前にやっちゃうか、それとももう一度日の暮れるまで待つか、となるけど、国際社会の反対を押し切って強行しようというだけに、湾岸戦争のときのようにタイムリミットからさらに時間をおいて、というのはやりにくいはず。タイムリミット自体、そんなに根拠があるわけではないから、タイムリミットから開戦までに時間をおくと「待てるものなら待て」という声が出るのは目に見えているわけで、そういうシナリオをワシントンが取るとは思えない。
 逆に、もし即座に攻撃を始めなかったら、そのときは、アメリカに何らかの思惑がある、と見てよさそう。たとえば裏で攻撃回避(フセイン大統領の亡命などの落とし所)を狙うとか、クルド族を蜂起させるプランだとか、何か「(アメリカにとって)時間を費す価値がある」ことが特別にあれば、時間を延ばす可能性は小さいけどあるから、即時開戦でない場合はそういう部分に疑いを持ちますね。
 そうでなければ、軍事技術からも、国際政治の面からも、遅らせれば遅らせるだけ不利になるから、リミット切れとほとんど同時に開戦、というシナリオになると思います。
 ところで、イスラム、とりわけアラブの価値観からすると、今回のイラクのフセイン大統領の対応は「模範的」と言ってもいいと言われるんじゃないかなあ。
 これ、「引き延ばし作戦をとって……」と考えやすいとこだけど、アラブには“吹っかけておいてゆっくり値切り交渉”みたいな思考法があるから、その見かたをする限り、「フセインのほうがオトナだ」ということになっちゃうのね。
 「商売は相手との綱引きだが、綱を緩めてはいけない(=譲歩しすぎてはダメ)、だが綱を切るのは絶対いけない(=喧嘩別れで交渉を断つのもダメ)」という言葉があるくらいで、ピンと張り詰めた状態で自分に有利なところに持っていける人が有能、と見るから、今回のフセイン大統領は「湾岸戦争のときよりも立派にやったなあ」という評価になるでしょう。
 アラブ・イスラムの考え方でなくても、第三者として善悪抜きで見たら、少なくともフランス・ロシアとアメリカをこの問題で分断させただけでも、外交的にはイラクの完勝に近い。これでイラクが焦土と化したとしても、「しかしアメリカ相手にあそこまでよくやった」という評価になる。
 善悪の議論は別として、純粋に国際政治の技術的視点から見たら、今回はアメリカは戦わずして負け。戦争がアメリカの思うとおりの100%の完全試合で終わったとしても、それで得られるメリットと、ここまでに受けたデメリットを比較したら、もう勝負はついてる。
 フセインを「除去」したとしても、イスラム世界では、少なくとも民衆レベルでは「殉教者」になっちゃうから、こうなると生きているより始末が悪くなるわけで、「戦争には勝ったが人間に負けた」ということになるでしょうね。
 イラクがBC級兵器を使ったとしても……。
 あ、これ2つひとくくりにして言うことが多いけど、B(生物兵器)はどうやっても自爆テロ止まりで、戦場での投入はないでしょう。なぜかというと、生物兵器は諸刃の剣で、栄養状態や科学レベルの差で劣勢のイラクが使ったら味方が壊滅しちゃうから。
 「今後」「次の戦争」がある国ならともかく、「本土決戦」のようなイラクにしたら、データが得られるわけでもない、データを取っても仕方がないわけだから、兵器としてテスト使用する軍事的価値さえない。
 古今東西どこでも、軍人は「兵器は使ってみないと信用しない」というのが当たり前だから、データなしに生物兵器を実戦に放り込むとすれば最後の自爆のときぐらいで、とても戦術的には使えないでしょう。
 「C」つまり化学兵器、早い話が毒ガス、こちらはまだ経験もあるだけ使いやすいといえば使いやすいから、イラクが使ってくる可能性は十分ある。ただ、「失うものは何もない」という状況で使うとすると、要は「玉砕」だから、後日の批判は考慮に入れる必要がない。これ、使われちゃったら、損害が出るアメリカの一方的な火傷に終わるんじゃない?
 ホントに善悪は別として、どう進展してどういう決着になっても、この戦争によってアメリカが得られるものは見当たらない、と率直に感じています。
 以上、日本時間20日6時(=アメリカ東部時間19日16時=バグダッド20日0時)時点で、ほとんど「評論」を読んでない状態で書いてみました。今後、随時updateの予定です〜。

 日本時間11:33頃(=バグダッド5:33)、NHKがバグダッドのイラク情報省から市内の様子を中継していたとき、リアルタイムでバグダッド市内に警報らしいサイレンが鳴り、その直後、対空砲火のようなものが上がっている様子が見えました。
 NHKによれば、バグダッド市内のアルラシッドホテル(国際取材クルーが湾岸戦争でも使用したホテル)の従業員は、航空機を見たと言い、ホテルにいた60人は防空壕に退避したといいます。
 フライシャー報道官は、「武装解除の過程が始まった」(CNNの伝える原文は"Opening stages of the disarmament of the Iraqi regime has begun.")と短くコメントをし、戦争が始まったことを明確に認めました。
 ただアルジャジーラTVなどが伝えるバグダッド市内は平静で、対空機関砲の音や閃光はあるものの、市内を爆撃された様子はありません。巡航ミサイルを使用したというアメリカ軍当局者の発言があるので、巡航ミサイルや高高度の航空機に対して(届かないし当たるはずがないんだけど)イラク側が対空砲火を行ったものと見られます。
(以上、日本時間20日12:14(=アメリカ東部時間19日22:14=バグダッド20日6:14)
 ブッシュ大統領のテレビ会見は短いものでしたが、国際世論を意識して、「イラク国民の解放を始めた」と切り出し、(イラク国民の)「宗教や文化を尊重する」という表現をしました。
 しかしCNNによる原文'No outcome but victory' (勝利以外の結果はない)は、勇ましいけどなんか半世紀前にそんなことを言いまくって負けた国があったなあ、とか思っちゃいましたが(苦笑)。
 太平洋戦争後期に、米軍の心理作戦部が「日本人に対して天皇と軍部を切り離す」作戦をとり、それが昨今批判されている東京裁判(極東軍事裁判)の方針にもつながっていったと言われているけど、今回のアメリカの作戦には、イラク国民とフセイン政権を切り離す狙いがはっきりと見える。わざわざ宗教や文化(メソポタミア文明の地なので)に言及したのは、今回の戦争に批判的な立場のイスラム諸国や欧米各国を懐柔しつつ、イラク軍部だけを悪玉にして狙い撃ちにしたいという意図が見えます。
 ただ、フセイン大統領はメソポタミア文明の後継者を自称しているので、その点はどうかとは思うけど……。

 現在中継中(日本時間20日13:15)の小泉首相の会見は、「同盟国が攻撃を開始した」から始め、イラクに対して非常に厳しい弾劾をしていますが、少なくとも宣戦を布告していない(断交もしていない)国に対してそんなコメントをしてよいのかどうか、「アメリカ追随」は既定の路線で小泉首相は元々そっちの人だとは言っても、のちのち問題発言になると思います。
 また「日米同盟」という言葉を使っているけど、日米安保条約が軍事同盟であると言ってしまうと、いくら日本は専守防衛でございますといっても、国際的にはイラクに対して日本も宣戦布告をしたと取られてもおかしくないはず。支持しているだけです、「武力行使はしません」といくら言葉を並べても、日本国内はそれでごまかせても、国際的には通用しない論理でしょうね。このコメントをタテにとってイラクが断交の通告をしてきたらどうするんだろ?
 しかも、「国際協調」とはいうけれど、やはり日本が外交関係を持っているロシア、フランス、その他今回の戦争にはっきり反対している各国との関係はどうするつもりなんでしょうか? 「国際協調」の「国際」ってアメリカとイギリスだけで、その他は国連を含めてまとめて無視しちゃうのかなあ。
 これまでの何いってるか分からない「外交官僚風作文」と違って、小泉首相の発言は勇ましいだけに分かりやすいのは事実だけど、こういうタイミングでそんな勇ましい発言をしてよいのかどうか、非常に疑問ですね。
(以上日本時間20日13:30)
 ※ところで、これの後の国会での演説もそうだけど、ブッシュTV演説、フセインTV会見と並べてみて、まさに戦っている当の2人よりも、小泉首相だけが頬を赤らめ目を吊り上げ、妙に興奮しているように見えたんだけど……。「血気にはやる青年将校」みたいな表情と言ったら怒られるかなあ。

 フセイン大統領のTV会見が中継されましたが、最初(日本時間20日14:38)は、アラビア語→英語→日本語と通訳されたので、どうも映像と言葉のタイミングが合っていない模様でした。後からちゃんとした映像流れましたけど。
 フセイン大統領は、声明文を読み上げていますが、率直に言って「さすがのフセインも年取ったな」と第一印象……それはどうでもいいか。
 声明文を用意して読み上げたのが、徹底抗戦を訴える「テレビ演説」としては違和感が。というのは、かつて演説上手と言われたフセイン大統領なら、原稿なんか読まずに独演すればいいはずだし……。怖い者もないんだから。
 そうすると、「失言」がないようにチェックしたのか、という疑問も浮かんでくる。やけっぱちで言いたい放題だった湾岸戦争のときと違って、なるべく今回の戦争に反対したフランスなどを味方に引き止めておきたいから、あまり刺激的な言葉が出ないように、という計算をしているのかも、と見てて思いました。
 ※このテレビ演説に出てきた「フセイン大統領」は本物なのか(影武者じゃないのか)、あるいは事前に収録されていたのではないか、という疑問がアメリカ政府高官からも出始めています。
 その前に情報相の会見がアルジャジーラTVで流れたけど、こちらはアラビア語から直接日本語だったみたいで、「ラー」(英語のNoにあたる否定)というところを強く発音してたので、さすがにアラビア語はサッパリ忘れてしまったウチのアニキでもそこだけは分かったそうです……一番単純な単語ひとつか(笑)。
 アメリカの発表で「CIAによればフセイン大統領の居場所を直前まで把握していた」とも出てきてるけど、「CIAによれば」というクレジットには直感的にクエスチョン。情報リークのサービスはするにしても、情報機関は普通は出所は伏せるよね、と……まあ、同時多発テロ以降CIAやMI6が表に出てくるようにはなったから、一概には言えないけど。
 日付が変わってしまいましたが、このまま続けます。
 日本時間21日1時(=アメリカ東部時間20日朝8時=バグダッド20日19時)から、第二次攻撃という話。予告すること自体変なカンジがするけど……。
 しかも、クウェートから地上軍を北上させ、地上戦が始まったということです。ラムズフェルド国防長官の会見では「イラクの国民に危害を加えるつもりはない。イラク兵は油井に火をつけるな、投降せよ」とメッセージを送っていることから見ても、アメリカ側は「難しい戦争だ」と口では引き締めているけど、どうも「勝ち確定」で余裕があるとしか思えません。「ここまでは手の内を見せても大丈夫」と判断した部分……それでも公開したがらないのが軍事関係者の常なんだけど……そういう部分はどんどん見せちゃう、昔のドラマで「周囲は包囲されている、無駄な抵抗はやめろ」と言うような、そういう雰囲気があるように見えました。
 イラク政府は民間人が犠牲になったと発表し、AP通信などが病院の映像を流しています。一方でアメリカ側はクウェートに「スカッドが着弾した」として沙漠にクレーターができた映像を流したものの、破片もなにも見えない沙漠の様子だけでどうも説得力に欠ける。少なくともアメリカが言いたい「ほら見たことか」と言えるほどの被害は出ていないんでしょうね。
 湾岸戦争で有名になった「スカッド」は、国連決議でイラクの保有が禁止されている中距離弾道ミサイルで、これを持っていたとすると決議違反!となるので、アメリカは「スカッドを打ち込まれた」と言い、イラクがただちに「スカッドは持っていない」とやり返しています。
 バグダッド市内は、対空砲火の音や、遠くのほうの爆発は見えるものの、イラク情報省のカメラから中継で見える範囲の市街は、停電もなく落ち着いているようです。
 これを書いている日本時間21日5時は、バグダッドは20日23時の真夜中なので、ここ6時間ぐらい(バグダッドが夜の間)に、どういう空爆と地上攻撃を行ってどういう効果が上がるかで、その先の情勢が変動しそうです。


 と、今日1日、早朝の「ほとんどまっさらでの予測」と、「どかっと流れ込んでくる情報を見ながらの速報」と、初めて両方やってみたわけだけど……。
 1日を振り返って、重大な事実に気付きました。いまさら「ウチは論説サイトではありません!」は通らない(苦笑)。


 あ、いま(日本時間20日7時)思い出したフレーズ。
 故に上兵は謀を伐つ。其の次ぎは交を伐つ。其の次ぎは兵を伐つ。其の下は城を攻む。
 ――最上の戦争は敵の陰謀を[その陰謀のうちに]破ることであり、その次ぎは敵と連合国との外交関係を破ることであり、その次ぎは敵の軍を討つことであり、最もまずいのは敵の城を攻めるということである。

 もう一個、雰囲気で戦争支援したがる、どこかの国のおめでたい首相に。
 善く兵を用うる者は、道を修めて法を保つ。故に能く勝敗の政を為す。
 ――戦争の上手な人は、[人心を統一させるような]政治を立派に行い、さらに[軍隊編成などの]軍制をよく守る。だから勝敗を[自由に]決することができるのである。
(ともに金谷治訳注『新訂 孫子』岩波文庫版)
 莫大な予算突っ込んで新品の兵器買いこんでるようだけど、いざというときに勝てるような政治してますか?
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