VNI鈴凛 過去ログ 05/09/01-05/09/30

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2005/09/29 BREAKING NEWS:かかずゆみさん出産
2005/09/27 ♪青い月夜の十三夜
2005/09/26 Too late!
2005/09/18 瑠璃も玻璃も照らせば光る
2005/09/11 時はめぐりて
2005/09/08 敵は鬼畜だ、幼い子まで……
2005/09/05 内平らかに外成る

ニュースクリップ

(09/30 03:00更新)
★バグダッドの北の都市バラドで自動車爆弾による連続爆弾テロ、50人以上が死亡【ロイター=バグダッド発・米国東部時間13:45(日本時間02:45)
★米上院、ロバーツ連邦最高裁長官を承認【時事通信】
(09/27 07:30更新)
★イラク・アブグレイブ収容所での虐待めぐり、軍法会議で女性兵士に10年以下の有罪判決【ロイター=テキサス発・米国東部時間18:02(日本時間07:02)
(09/27 06:05更新)
★イスラエル与党右派「リクード」党員投票で、シャロン首相が勝利=リクード職員。ガザ撤退めぐりネタニヤフ元首相が反対。【ロイター=テルアビブ発・米国東部時間16:56(日本時間05:56)
(09/26 04:40更新)
★パレスチナ武装組織「ハマス」、イスラエルに対する攻撃を中止へ=ハマス高官。イスラエルが空爆でパレスチナ過激派「イスラム聖戦機構」首脳殺害の数時間後に【ロイター=ガザ発・米国東部時間15:28(日本時間04:28)
(09/22 08:40更新)
★ハリケーン「リタ」、最大の「カテゴリー5」に勢力を強め、今週末にテキサス上陸の見通し。【米ABCテレビ】
(09/21 21:55更新)
★ハリケーン「リタ」、カテゴリー4に勢力増す。ルイジアナは緊急事態宣言。【ロイター=マイアミ発・米国東部時間08:25(日本時間21:25)
(09/21 19:00更新)
★後藤田正晴元副総理が死去、91歳=カミソリの異名、護憲派の論客【時事通信】
(09/21 03:45更新)
★米連邦準備制度理事会、3.75%に利上げ。ハリケーン「カトリーナ」が一時的に経済に影響与えるとして。1人が反対意見。【ロイター=ワシントン発・米国東部時間14:37(日本時間03:37)
(09/20 04:00更新)
★タイコ・インターナショナル前社長らに25年以下の懲役=不正取引めぐり判決。会社への1億3400万ドルの賠償や7000万ドルの罰金も命じる【ロイター=ニューヨーク発・米国東部時間14:42(日本時間03:42)
(09/19 05:10更新)
★ドイツ総選挙、野党第一党のキリスト教民主社会同盟がわずかにリード、メルケル党首と与党シュレーダー首相の両者が勝利宣言。双方が連立政権模索へ【ロイター=ベルリン発・米国東部時間15:20(日本時間04:20)
(09/10 08:50更新)
★米FEMA(連邦緊急事態管理庁)のブラウン長官、現地の担当から解任=ハリケーン「カトリーナ」対応の不手際に非難集中で。後任は沿岸警備隊のアレン中将。ブッシュ政権は「長官職を解くわけではない」とワシントンへの召喚であると強調。ブラウン長官には対応の不手際に加え、「経歴を誇張し災害対応の経験なかった」など非難相次ぐ。【米ABCテレビ】
(09/10 08:35更新)
★FEMA(連邦緊急事態管理庁)のブラウン長官を担当から解任=FEMAの上部組織国土安全保障省。ハリケーン「カトリーナ」対応の不手際に非難集中【米ABCテレビ】
(09/05 04:10更新)
★レンキスト米最高裁長官が死去、80歳。辞任したオコナー判事に加え最高裁判事空席2つの異常事態に【ロイター】



2005/09/29 BREAKING NEWS:かかずゆみさん出産

かかずゆみさん。8月27日放送「BSアニメ劇場」より
 【東京発29日Rin2】産休に入っていた声優のかかずゆみさん(32)が、無事男の子を出産していたことが分かった。母子ともに健康という。関係者がネットで第一報を伝えた。
 かかずさんは、毎週放送のインターネットラジオ「かかずゆみの超輝け!大和魂!」のパーソナリティや、NHK「衛星アニメ劇場」ナビゲータなどを先月から休んでいた。
 復帰の見通しや本人からの報告は退院後の予定という。


 ……なんかひさびさに深刻でないニュース伝えたような気がするのは、きっとウチの責任でしょうね(笑)。

2005/09/27 ♪青い月夜の十三夜

 (自衛隊は) 実質は軍隊だ。だけど憲法には、陸海空軍は持たないと書いてあるから困るんだよ。だから、自衛隊は攻撃力は持っていても、あくまで武装部隊なんです。外務省が防衛庁の要望があって、大使館に駐在武官を置くことになった。だいたいの国は、自衛隊の制服部隊も結構ですよと言ったけれど、フランスだけは断ってきたんです。自衛隊は軍隊ではない、軍隊でないものが駐在武官を置くわけにいきませんという考え方です。よく説明しておくことになったけれど、それくらい曖昧なんです。(先日亡くなったカミソリ回顧録あたりの挨拶)

 えーと。
 先週発売になった某18禁ゲーム(ってこんだけ思いきり露骨に書いといていまさら何言うかってカンジですけど、正直)、「武官」を平板ないしやや後ろ上がりに読んでいたのが、ついつい気になって……ゲームちょっと止めて
 『NHK日本語発音アクセント辞典』〜♪ (お好きな声と効果音でどうぞ)


 ¬
 ブカン 武官

(文字の上の―部分を高く発音、¬はその次が下がる)


 やっぱりブの後下がりますよね……日本時間でとっくに夜明けてるってのに、いったい何やってますか私は(笑)。

 個人的には、そのうち姫様が「カレンよ、もうよい。心配してくれるのは嬉しいが、もう心配しなくともよい。私には確証がある」 とか言い出したら怖いなぁとか、余計なことばっかり思い浮かんでしまって、ゲームに集中できなかったりしますけれど(苦笑)。
 って、このカレンさん、陸なのか空なのか所属知りませんが(笑)。海ってことはないだろうと思うんですけれども……。
 そういや、月のクレーターには「ニシナ」(仁科芳雄、物理学者)というのがあるんですけれど、そこから前作につながっていったりしないでしょうね(笑)。コンプリートしてない段階で物言うといろいろ怖かったりしますけれど(苦笑)。
 以上、18歳未満お断りな話題でした(苦笑)。

 そういえば、「月の沙漠」で、
♪金と銀との鞍置いて 二つならんでゆきました
とあるのを、沙漠行ったことないから書ける歌詞だ、と指摘している本があります。

 日中の沙漠を旅行するときには、「金の鞍や銀の鞍」では熱くてラクダを操ることがむずかしいばかりか、お尻が焼けて旅行どころではないでしょう。日中五〇度以上にもなる沙漠を旅するラクダの鞍は皮製でなければならず、金属製のものは危険でさえあります。(略)
 この日本人の沙漠観がいかんなく発揮されたのが湾岸戦争のときでした。イラク軍の戦車が、アラビア半島、すなわちサウジアラビア王国に攻め入ると大騒ぎしたのでした。
 もしこのとき、八月のアラビア半島がどのような暑さかを考えれば、つまり沙漠を理解していれば、情勢の推移を的確に判断できたと思われます。五〇度以上になるアラビア沙漠に、鉄の固まりのような戦車が進入できるかどうか。アラブ世界を知っていれば、考えなくてもその答えが出ます。だが、日本ではそれがわからず、まったく無駄なエネルギーを浪費したのです。
(『イスラーム教を知る事典』)

 もっともな話ですが、温度感覚が分かったとしても、「撃ちてしやまん」「欲しがりません勝つまでは」の感性では、普通なら無理でも向こうも必死で無理押し通すだろう、となって、結局同じかもしれません。
 何しろ、「♪飲まず食わずの日も三日」(「暁に祈る」)「♪どこまで続く泥濘ぞ、三日二夜を食もなく」(「討匪行」)で押し通すお国柄ですから……。
 自分が合理的判断を超えて無謀なことをする以上、そういう無謀を相手もやれるだろう、いややるにちがいない、と思いがちです。
 というよりも、戦後60年を経てもなお、「特攻隊の気持ちになって!」で突っ切ろうというのが実在するわけで、50度だろうが60度だろうが、とにかく遮二無二前進、皇軍に撤退はないと思い込むなら、そりゃ敵さんも何するか分からん、という前提に凝り固まってしまうのかもしれません。神がかりもいいところで、合理的判断なんかないわけですから、砂漠を知ってるかどうかはもう関係なくなってしまうでしょうね。

 ……なんだか、18禁ゲームの話題のほうが、まだ明るさがある分マシに感じられるのはナゼでょうか?(苦笑)
夜明け前よりパレスチナ、とか言われないうちに止めておきます(こらこら)

God vs. science in schools debated in U.S. court【ロイター】
Mon Sep 26, 2005 6:10 PM ET
By Jon Hurdle
HARRISBURG, Pennsylvania (Reuters) - The lawsuit over whether intelligent design should be taught in schools alongside evolution began in federal court on Monday with defendants' attorneys calling it a scientific theory and opponents saying it was an effort to put God in the classroom.
In the first such legal battle, lawyers sparred during opening arguments at Federal District Court in Harrisburg, Pennsylvania, over whether the teaching of intelligent design -- an alternative to evolution that involves a God-like creator -- violates the U.S. Constitution.

 いわゆる「知的設計論」、神とは名指ししないものの、(ダーウィンの)進化論よりも意図的な「設計」が生命にはあったとする理論について、それを学校で進化論と並べて教えることは、宗教教育を禁じる合衆国憲法に反しないか、という議論です。
 推進論は、あくまで科学の新説であって、新しい説を紹介することが何が悪い、宗教とは違うんだという論ですが、もともと一神教と「知的設計論」は近づきやすいため、キリスト教の教義の押し付けではないかと反対論が出てくるのも当然です。


Faulty Body Armor May Have Endangered Bush 【米ABCテレビ】
Prosecutors Weigh Criminal Charges for Defective Bulletproof Vests for Bush, Others
By JOHN SOLOMON Associated Press Writer
WASHINGTON Sep 26, 2005 - The Justice Department is investigating whether a company sold defective bulletproof vests for President Bush, federal agents and local police and then waited nearly two years to alert customers that the body armor could be unsafe.

 見ててちょっとお茶噴きそうになりましたけれど、シャレではすまない話です。
 「消火器」をネタにした阿刀田高のショートショートやエッセイがありましたが、防弾チョッキも「いざ」というとき初めて欠陥に気づく(しかも気づいたときは手遅れな)ものですね。
 この場合、リスク・アセスメントの観点からは、メーカーの問題はもちろんですが、受け取ったシークレット・サービスなどの側で品質チェックをしてなかったのかも問題になるところでしょう。
 大統領が実は危なかった、というセンセーショナルな点を抜きにすれば、これは市場にウソをつくと大罪です、という当たり前の結論ですが……実際に死者を出した自動車メーカーと比べてしまうと、彼我のレベルの違いに呆然としますね。
 ……寝る前なんで(……どういう時間帯だ、私(苦笑))ぼーっと眺めていたら、ふと、とんでもないものを思い出してしまいました。

 戦時中の行動もまた、めざましいものであった。ベルギーがドイツ軍に占領されたとき、彼の勤務する銃器工場も接収されてドイツ軍向けの銃器をつくりはじめ、彼は工場に残って働きつづけたが、戦後の調査で、その間の彼の行動が明らかになった。
 彼はレジスタンスの秘密要員となって活躍するかたわら、個人的に、撃墜された連合軍パイロットの逃亡を助けるためのアジト網づくりに協力し、また工場ではサボタージュを指導していたのだ。当時リエージュから積み出される銃器のかなりの部分が、正確に発砲しなかったり、弾丸を五十発ぐらい撃つと暴発を起してドイツ兵を殺傷したりしたという。
(フレデリック・フォーサイス 『ジャッカルの日』)

 いや、いくらなんでもこの不法銃器職人と並べるのはあんまりでしょうが、欠陥を隠した重罪はともかく、テロに加担とか言い出さないよう望みたくなるのは……さすがに杞憂でしょうね。

2005/09/26 Too late!

 (『電車男』について、「本で読んだ」と語る神崎ちろさんに……)遅い! 遅いわ! 私はリアルタイムじゃないけど2ちゃんの過去ログを読んだわ!(代役のネットラジオ番組で、儀武ゆう子さんあたりの挨拶)

 ……もしかしてヒマなんですか?って聞きたくなるんですけれども(笑)。


Hamas says Gaza gunmen to stop attacks【ロイター】
Sun Sep 25, 2005 3:56 PM ET
GAZA (Reuters) - A senior Hamas leader said on Sunday his militant group would stop launching attacks against Israel from the Gaza Strip, after Israel resumed its policy of targeting militant leaders in air strikes.
"The movement declares an end to its operations from the Gaza Strip against the Israeli occupation, which came ... in response to the assaults by the enemy," Hamas's most senior leader, Mahmoud al-Zahar, told reporters in Gaza.
There was no immediate comment from Israeli officials.
Israel resumed its air strikes against militants last week after Gaza gunmen fired a barrage of rockets into south Israel. It halted the policy, widely condemned by many countries, in February after Israeli and Palestinian leaders declared a truce.
The violence was the worst since Israel completed its pullout from Gaza on September 12 after 38 years of occupation. Palestinian militants claimed the withdrawal, the first from settlements on land Palestinians want for a state, as a victory.
Zahar said Hamas, which is sworn to Israel' destruction, would continue to abide by a truce that militant groups declared in March and said they would honor until the end of the year by request of Palestinian President Mahmoud Abbas.
He said the decision to end attacks from Gaza was due to "Hamas's interest to protect the Palestinian people from the oppression of the Zionists and to preserve the atmosphere of celebrations at the defeat of the occupation".
An Israeli missile strike killed two Islamic Jihad militants on Sunday, including a top commander. Last week, similar attacks killed two Hamas leaders in Gaza and destroyed several buildings Israel said the group had used to store and make weapons.
Hamas's power in Gaza has grown in wake of the pullout and a 4-1/2-year Palestinian uprising. The Islamic group plans to challenge Palestinian leader Mahmoud Abbas's Fatah group in legislative elections next year for the first time.


西岸掃討207人拘束 イスラエル、空爆も継続【産経新聞 /goo】
2005年 9月26日 (月) 02:39
 【カイロ=加納洋人】イスラエル軍はパレスチナ武装各派との対立を受け、二十四日夜から二十五日にかけて、ガザ地区への空爆を継続したほか、ヨルダン川西岸で掃討作戦を実施し、イスラム原理主義組織のハマスやイスラム聖戦の幹部ら計二百七人を拘束した。
 二月のパレスチナ自治政府のアッバス議長との停戦合意以来、最大規模の掃討となった。
 二十五日付のイスラエル紙ハアレツ(電子版)によると、これに先立ち、イスラエル政府は二十四日夜の閣議で、停戦合意以来、停止していた武装各派幹部の暗殺作戦の再開や空爆の継続などを承認。シャロン首相は閣議で、「テロリストやその隠れ家を攻撃するのに手段を選ばない」と述べ、ロケット弾攻撃を阻止するため、あらゆる手段をとるよう軍に命じた。
 掃討作戦による拘束者の中には、ハマス幹部のハッサン・ユーセフ氏らが含まれている。さらに、同軍は二十五日、ガザ地区の武装組織の武器庫などへの空爆を継続、砲撃も行った。
 一方、アッバス議長は同日、西岸で記者会見し、イスラエルと武装各派に対し、事態の沈静化を呼びかけた。十月二日に予定されるシャロン首相との首脳会談については、「準備が必要だ」と述べたものの、予定通りの実現に意欲をみせた。だが、ガザ情勢は悪化の様相を強めており、延期の可能性も強まっている。

 タイミングが悪い(現在日本時間26日06時すぎ)、つまり時差の関係で日本はこれから月曜の朝を迎えるという事情もあるのかもしれませんが、ちょっと悲しくなるような情報格差を感じてしまいます。この記事に限らず、朝になってもgoo国際ニュースが04:51、Yahoo!国際ニュースが午前3時5分が最新のままで更新されてないですし……。

 なんだか中東ばかり取り上げているようで、BBSにもそういう書き込みいただきましたが(って紹介されたリンク先は正直なんだかよく分かりませんでしたが)、客観的に重要性を考えると、どうしてもこうなってしまいます。
 日本がおかれている地理的条件からすれば、そりゃ遠くの中東よりもすぐそこの朝鮮半島が気になるのも無理はないでしょうが、冷静に考えてはたしてそうか、という問題を考えなければなりません。
 朝鮮半島有事となれば、無関心ではいられないですし、現にアメリカが六カ国協議で動いているように、朝鮮半島非核化というのは重大問題ではあります。
 が、では朝鮮半島で何にもなければ、日本は安泰でいられるか、というと、そうはいえないでしょう。
 端的にいって、朝鮮半島を支配していた時代に、「石油で始まり石油で終わった」太平洋戦争があったわけです。石油がなければ戦艦も動かない、という焦燥感が、悲惨な戦争を選ぶ動機になってしまった。この一事を考えても、石油を中東に依存している現状で、その割に関心が薄いままで、正面装備ばかりを欲しがる日本の「世界戦略」なるものは、どこか的外れではないかと見なければなりません。
 これが、同じ東アジアでも、台湾海峡有事となればまた話は別なんです。こちらは文字通りの有事、世界をひっくり返す大事件になる危険が十分にある。中国大陸と台湾が正面から軍事衝突するようなことになれば、ミリタリー・バランスが土台から崩れることをおそれて、アメリカも出てくる可能性が極めて高い。また世界の富が集中していることから見ても、世界経済が大変なことになるわけです。これは大事件と言わなければなりません。
 しかし、それではその可能性が心配されるほどあるのか、というと、そうは思えません。中国大陸がこの問題でかなり尖鋭化しつつあること、また国内で経済格差をはじめとする構造的な問題が出始めていること、など懸念すべき点は少なくありませんが、中国大陸・台湾双方の指導者や国民が、最悪の事態へ突っ走るほど思慮を欠いているようには見えません。
 言っちゃ悪いけれど、仮に「危なっかしい国民感情ランキング」を作ったら、中国大陸や台湾よりも、日本のほうがはるかに上位に入るでしょうね(苦笑)。危ない順で、アメリカとの順位争いは見ものかもしれませんが、北朝鮮の次ぐらいに入るかもしれません。
 中国・台湾というのは、実益を重んじる民族性がありますから、大義名分だけではそう易々と立ちません。いま台湾海峡有事の危険を声高に叫ぶ方は、抗日戦争の歴史をもう一度ちゃんと復習する必要があるでしょうね。
 話は戻って朝鮮半島有事ですが、こちらも本当に懸念するほどの最悪の事態があるのかどうか、よくよく考えなければなりません。
 先日亡くなった後藤田正晴氏の回顧録から。

 南北が仮におかしくなったときに、北から船で日本海沿岸に大量の難民が来るのではないかと言われていますが、これは判断ミスだと思います。北は大陸に続いている、当然、中国の方に北朝鮮の避難民は殺到すると思いますね。日本に来る場合は韓国の人でしょうね。しかし、実際に韓国人が来るかと言えば、私はそうは思わない。朝鮮戦争のときとは違って、南北の力関係がまるっきり逆転しているんですよ。南の方がはるかに強力なんです。
 国際的な背景も、北の方はもはや後ろの背景はあまりないんですね。ソ連がないし、中国もどちらかといえば顔を向けているだけで、実質的にはそれほど支援しない。孤立していますな。もし南北で衝突があるとすれば、南が北に行くときですよ。
(『情と理―後藤田正晴回顧録〈下〉』 195ページ)

 朝鮮半島はなるほど南北対立をしておって、北朝鮮の国内情勢は安定していない。だから自暴自棄的な武力行使に出るという可能性は完全否定するわけにはいかない。しかしながら昭和二十五年のあの朝鮮戦争のときの南北の力関係、それからおのおのの背後に控えている国際関係の対立状況から見て、現在はその力関係が逆になっている。圧倒的に韓国の方が有力だ。北朝鮮はいったい戦力がどこまであるんだ。ロシアの脅威がなくなったら、途端に今度は朝鮮だ朝鮮だと言って、アメリカの世界戦略と言いますかアジア戦略と言いますか、その片棒をどうして日本は担がなきゃなんないかという疑念を、どうしても僕は打ち消すことができないんですよ。情勢判断そのものがおかしい。
(同書321ページ)

 むやみに敵対心を煽るような「危機」の大宣伝が、マイナスにしか働かないことは、ちょっとでも良識を持つ人なら分かりそうなものです。
 リスク・マネージメント(なぜか日本語の「危機管理」とはニュアンスが違うんですが)でいう「最悪の事態を想定せよ」の冷静な思考が常に必要なのは当然ですけれど、最悪の事態をみごとに描き出すことによってどこかへ誘導されていないか、という疑いは捨てられません。
 中東に石油を依存していることは、アメリカでさえ危険性を感じていて、それがアラスカでの石油探索で自然破壊がどうこうという、2000年大統領選挙時の論争にもつながっているわけです。世界最強の軍事力を持ち、しかも石油の自給がある程度可能なアメリカでさえ危機意識を持っています。
 なのに、地理的に目と鼻の先だからというだけで、しかも感情論だけで、極東に目が釘付けになっているんではないか、そんな極東の島国根性で本当にいいのか、と思わずにはいられません。

2005/09/18 瑠璃も玻璃も照らせば光る

 長いこと出てないせいで、ご自分のキャラ忘れちゃったんですね……(なんかそういう対決モノのコミックがあったような気がするあたりの挨拶)

(代役の「かかずゆみの超輝け!大和魂」#99冒頭で……)
神崎ちろ:媚びまくっております、神崎ちろです。
儀武ゆう子:お兄ちゃん大好き! 儀武ゆう子です。
二人:媚びてるじゃない、ね?
儀武:……あんたも言いなさい、あんたもどんどん言いなさい。
神崎:お兄ちゃん大好き! (笑)
儀武:なにその後爆笑(笑)
神崎:なんだそれ(笑)

 放送聞いてると「酔っ払ってないですか?」と聞きたくなるほどのハイテンションなのは、「お兄ちゃん」本家(??)の桑谷夏子さんがラジオですっ飛ばしたのと同じかも(笑)。

(ネットラジオ「チェリーベル分室 日雇いフラグラアイランド」)
羽多野渉:どうなの? 小島さんは、風見しんごさんとの仕事、続きそうなの?
小島めぐみ:うん、あれはね、一年ものですからね、とりあえずね。
羽多野:風見しんごさんとの……
小島:愛が芽生えれば、ちょっとなあなあで二年目突入かもしれないよ!
羽多野:なあなあで?(笑)
小島:いま一生懸命、媚び売ってる! 言っちゃったよ! いいじゃん、もうそれで!
羽多野:大丈夫ですかね、またマネージャーさんに怒られますよ?
小島:いつも怒られてるからね、私(笑)

 先週は「媚び」が共通テーマだったんですか?(おい)

 タイトル困って手近なとこから思いつきですけど、今週発売の18禁ゲームの情報はここにはないです(笑)。
 今日が中秋の名月だったことも関係ありませんし、まして、「プレリュード」収録のミニゲームの花札、そもそもルールがさっぱりわかんないとか、そういう話はありません(こらこら)
 ところで、「瑠璃も玻璃も……」は、「金剛石も磨かずば……」とは、ぜんぜん意味違いますから念のため(笑)。

 先週、国際経済で伝えられた話題から。

米航空2社が経営破たん デルタ、ノースウエスト【共同通信】

 案外関心が集まらなかったというべきか、それにしてはおおごととして受け止められているというか、なんだか日本語メディアの報道が右往左往してるような印象を受けましたが……。
 もともと、「破綻!」の意味合いや衝撃が違う、という点は指摘しておかなければなりません。確かに航空大手の破綻といえば小さいニュースではないのですが、日本での破産に比べると、気楽と言ったら問題でしょうけれど、そこまで深刻ではないのです。
 連邦破産法11条を、「日本での民事再生に相当する」と言いますが、日本ではそういった法的整理でさえ、どこか悲壮感が伴います。しかも、報道に出てくる大企業は法的整理を使えるだけマシで、中小企業の経営者がひとりで背負い込んで最悪の選択肢を選んでしまうことも少なくないとなればなおさらです。
 法律は道具であるという意識が強いアメリカでは、そういった情緒を抜きにしてやってしまうところがあります。アメリカには他にも「第11条」はあるのに、「チャプター・イレブン」(Chapter XI)と言えば、ズバリこの「連邦破産法11条」を指すほどメジャーなのは、ひとつには国際ビジネスで、「十分注意」「是非検討」ぐらいのチェック項目に挙げられていることがあります。
 といっても、「知る人ぞ知る」イコール「知らない人は知らない」わけで、だいたい日本の民事再生手続だってよく分からんのに、と言われてしまえば反論の余地がありませんから、順を追って簡単に説明しましょう。
 国内同士でも契約となればある程度の注意は払いますし、もっと身近なところのお買い物でも、「この店大丈夫かしら?」ぐらいの意識は持つでしょう。生鮮食料品でも安心できない世の中ですし、金額の張る製品、たとえばDVDレコーダや大型平面テレビだったら、「万一故障したとき、ちゃんと対応してくれるだろうね?」と誰でも思いますよね。家電製品の故障はメーカー(製造元)が責任を負うので、どこのお店で買うかは本質的な問題ではないですが、まあ最初の相談やクレームの持って行き場としての販売店というのはあるでしょう。自動車だったらなおのことで、車検だメンテだといろいろあると思います。
 さて、「万一」というとき、たいていその確率がパーセント単位まで上がっていることが多く、1万分の1よりかなり上に来ちゃっていることが多いわけですが、故障やトラブルが起きたとします。「そうそう、あの店で買ったんだっけ……」とレシートを探して電話をしてみると、「お客様のおかけになった番号は、現在使われておりません」。えっ、ということも、バブル崩壊後は珍しくなくなってきました。
 販売店が店を畳むぐらいなら、まあ家電製品なら「サービスセンター一覧」を見て、製造元のメーカーの窓口に言えばいいわけですが、問題はメーカーそのものがなくなってしまった場合です。いまのところ、まったく受け皿もないまま、後は知ったこっちゃないと大手メーカーがユーザを見捨てて逃げてしまうケースは見かけませんが、今後ないとは言えません。
 まして、企業対企業で売ったり買ったりといった契約を交わすとなれば、相手が契約を破ってくる事態も想定しなければなりませんが、相手に悪気がなくても商売が行き詰まって、相手が消えてなくなる危険も考えておく必要があります。
 そこで、国際取引では、相手に踏み倒す気がなくても、相手が破綻する危険がある、そのことを交渉や契約の段階でよく考えておく必要がある、と徹底的に教えます。これ、意識していないと「先方は仮にも大企業だから大丈夫だろう」と安易に思い込みやすいので、日本の常識は世界の非常識と、常に意識しておく必要があります。
 というわけで、「チャプター・イレブンを忘れるな」ではありませんが、とくにアメリカの企業と何かのビジネスをする場合、「相手が破産する可能性はないか? 破産されたらどうやってこちらの被害を最小限度に食い止められるか?」と検討しなければならないわけです。
 これが日本企業同士だったら、交渉の場でかすかにでもそんなことを言ったとたんに、まとまるはずの交渉が決裂するかもしれませんが、想定しうる事態にあらかじめ対処法を決めておく道具が契約である、という意識からすればむしろ当然のことです。
 もちろん、日本の場合でも、交渉の前段階で、「あの会社大丈夫かい?」と、世間の評判を聞いて回ったり、財務諸表を見たり、対策はとっているでしょう。しかし、「東証1部上場企業なら、まあ大丈夫だろう」式の、楽観的見通しが残ることも事実です。そして、いったん楽観的見通しのもとに通ってしまうと、交渉相手を疑ってかかるなど無礼だ、となって、感情的なフタをしてしまうのではないでしょうか。

 少なくない数の人が崖っぷちにいたときに、「夜明け前が一番暗い」なんて他人事のように豪語していた政治屋さんがいましたけど、そういう低レベルな話ではなくて、明けない夜があるとしたら天候の方がおかしいんだ、ぐらいの思い切りはあってもいいでしょう。
 まあ、取引先に「チャプター・イレブン」をやられたほうはたまったもんじゃありませんが、それでも、生命の尊厳を危くすることに比べれば、「やるかもしれない」「やられるかもしれない」の緊張関係のほうがよっぽどマシです。

2005/09/11 時はめぐりて

 何の因果か思惑か、世界がアメリカ同時多発テロを悼む日に、極東の島国ではローカルな選挙やってますね。

 思えば、同時多発テロの当日、最も早い段階で「terrible」と評した(にも関わらず日本語メディアが思い込みで「パレスチナか?」と書いてしまった)アラファトPLO議長が昨年死去。
 指導力を失ったパレスチナ情勢は不安定化するのではないかとも言われましたが、イスラエル・シャロン政権が国内の世論を抑えつつ軟着陸を目指す路線をとり、やや明るさが見えてきています。シャロン政権は国内強硬派から強い反発を受け、政権そのものが先行き見えないため予断を許さないのも事実ですが。
 攻撃されたアメリカでも昨年の選挙後に政権高官に交代があり、パウエル国務長官やアシュクロフト司法長官が退任しました。
 アフガニスタン・タリバン政権はアメリカの攻撃を受けて崩壊しましたが、オサマ・ビン・ラディンの行方はいまだに掴めていません。アメリカが「アルカイダとつながりがある」と当初主張したイラク・フセイン政権も、戦争の結果崩壊しましたが、どこを探しても大量破壊兵器は見つからず、アメリカも主張を撤回しています。フセイン元大統領は国際法廷で裁かれる日が近いと、最近も報道がありました。
 イランではハタミ政権の後を争った大統領選挙で、ラフサンジャニ師がまさかの敗北、保守派のアフマディネジャド氏が政権につき、核開発をめぐり厳しい姿勢をとっています。
 そして、あの同時多発テロのとき、60時間にわたって中継をつづけたABCのアンカー、ピーター・ジェニングスさんが今年亡くなりました。

 「9.11は世界を変えたか?」という問いに答えることは、これだけ時間が経ってもまだ困難です。
 選挙結果をめぐって裁判までやらなければならなかったほどの大接戦だったブッシュ大統領が、事件後国内で圧倒的な支持を固め、保守強硬主義が強まったことは事実です。
 先日のハリケーン被害でも指摘されたように、FEMA(連邦緊急事態管理庁)の機能が弱まった原因に、9.11で新設された国土安全保障省の下に置かれたことが挙げられています。
 「愛国者法」による人権侵害の問題点も指摘されています。

 新保守主義による強硬路線が、アフガニスタン攻撃、イラク攻撃と、それまで「アンタッチャブル」だった地域に紛争を持ち込んだことも否定できません。
 「あれだけのテロをやられて、黙っていられるか」――そういった感情論から、「変わったか」という問いにイエスと答えることはたやすいのです。しかし、そう直行してよいものかどうか。イエスと答えた時点で、テロリストに屈したことにならないか、と考えると疑問が残ります。
 今年、ロンドンで同時多発テロがありました。「もっとも多くの燃料を積んだ航空機をハイジャックしてビルに突っ込ませる」というアメリカ同時多発テロに比べれば、小規模ではありましたが、セーフティ・チェックのしづらい大都市の鉄道が狙われるとどうにもならない、とスペイン・マドリード列車爆破テロに引き続いて確認させられた事件でした。
 しかし、ブレア首相をはじめとするイギリス首脳は、まず平静を保つように呼びかけました。ここには、テロに際して何かしらの「変化」を示せばそれだけでテロリストに屈することになる、という論理があります。この論理、つまり自国の首都をやられても平常どおりで行こうとしたブレア政権からすれば、ノーと答えることになるでしょう。

 2期目を迎えたブッシュ政権の今後の方向性も、はっきりとは見えません。合衆国憲法の規定で3選はありえないので最後の任期になりますが、そのために、2期目は選挙を意識せずに、突っ走るか、穏健路線をとるか、両極端に分かれることが多々あります。
 アメリカ国内も、9.11直後の異論を許さない風潮から、徐々に冷静さを取り戻しつつあります。アフガニスタン(ここも報道が少ないだけで、決してアメリカの楽勝だったわけではありませんが)に比べて、泥沼の長期戦に引きずり込まれているイラク戦争後の現状も、少なからず反映していると見られます。

 ホメイニ師死去後のイランを訪れた平山健太郎・NHK解説委員(当時)は、『エルサレムは誰のものか』の中で、次のような情景を描いています。

 イラン暦の元旦(春分)から十三日目は長い正月休みの最終日にあたり、イランの庶民はこの日一斉に野山に出かける。家族や友人が連れ立って、春の風光を愛でながら持参した弁当を広げ、食べられる野草を摘んで家に持ち帰る。日本の七草摘みを思い出させる和やかな習慣である。
 ところが、この年はこれがイスラム暦のラマダン(断食月)と重なってしまった。(中略)
 “七草摘み”の人々であった。持参した石油コンロで茶を沸かし、弁当を広げている。なかには炭火をおこしてもうもうと煙を上げながら、シシカバブ(羊の焼き肉)を焼いている人さえいるではないか。古来の習慣がイスラムの戒律に優先したのである。(中略)  では、野遊びの団らんがラマダンの戒律に完全に違反しているかというと、必ずしもそうではない。断食の義務を免除される要件が一応決まっているのである。聖なる戦いに従軍している兵士、妊産婦、老人、病人、そして「旅行者」である。「旅行者」とは何か。自分の居住している町村を一歩離れれば立派な「旅行者」であるというのが、野遊び合法化の方便であった。そうした理屈を受け入れて断食破りを大目に見るか、厳しく取り締まるかは当局のさじ加減一つである。(中略)
 極端に振れた振り子は、時間がたてばもとに戻る。イランもその例外ではない。“常識”の復元力とでもいえるだろうか。悲観的な要素の多い中東で、わずかな救いを感じさせる変化であった。


 このリポートは、湾岸戦争直後の1991年4月のことですから、ラフサンジャニ政権が緩和に向かっていた当時の話です。ラフサンジャニ・ハタミ両政権で進んだ穏健路線が、結果として貧富の格差を広げたことから、アフマディネジャド新政権を誕生させる「民意」を生みました。
 国際社会にとっては困った結果ですが、これもある意味では「振り子の揺り戻し」と言えるでしょう。
 一方向に突き進むだけで振り返りもしないとすれば、長期独裁政権と変わりがありません。実際の歴史は、どんな長期独裁政権でさえ、いつかは民意に総決算を迫られる羽目になることを教えています。
 この振り子の復元力が、どれぐらい早く動くかが、情報化といわれグローバリゼーションと言われる現代の国際社会では重要になっています。それは、何も政権や外交などという巨大なレベルでなくても、企業でも、あるいは個人でも、「思い直す」早さ、思考の柔軟性といった問題として共通するものともいえます。
 現代の国際社会で求められる「スピードアップ」というのは、思い込んだら命がけ、私たちはたすきがけ、で突っ走れということではなくて、情勢に応じて最適解を求めていくために多様な選択肢をとれるように常に考えていくことではないでしょうか。

 第一に国民的熱狂をつくってはいけない。その国民的熱狂に流されてしまってはいけない。ひとことでいえば、時の勢いに駆り立てられてはいけないということです。熱狂というのは理性的なものではなく、感情的な産物ですが、昭和史全体をみてきますと、なんと日本人は熱狂したことか。マスコミに煽られ、いったん燃え上がってしまうと熱狂そのものが権威をもちはじめ、不動のもののように人びとを引っ張ってゆき、流してきました。結果的には海軍大臣米内光政が言ったように、“魔性の歴史”であった、そういうふうになってしまった。それはわれわれ日本人が熱狂したからだと思います。
(半藤一利『昭和史 1926-1945』)

2005/09/08 敵は鬼畜だ、幼い子まで……

 自然は人間共よりよほど能率的に人殺しをする(スペイン風邪を取り上げたゴードン博士あたりの挨拶)

 「水を治めし者が天下を制する」と古来言われていますが、これについて面白い解釈があります。

杉山 微生物が相手では、当時の人間は理解できない。それは支配する構造の中で、いつも支配者の責任になるわけです。天からまかされた統治の代表者が天の気にいられないためにおこる、と。(中略)
 田畑の作物や家が流されるということよりは、この疫病による大量死の意味の方が強く投影していると思います。作物はいくらでもつくりかえができるし、土地もかえって肥沃になる。しかしその前に、そこに住んでいる人間の方が脅威にさらされる、これが疫なんです。
山崎 微生物によっておこる疫病、これは『古事記』に、崇神天皇のときに疫病みで人民が多く倒れて死んだという記述がありますように、一種の国民病としてのとらえ方ができる。本居宣長の『古事記伝』でもそう考えられています。そう考えると、時疫というのはひじょうに大きな形でふりかかってくる災難であって、結局これが神のなし給う祟りであるという思想につながってくると思うんです。
(杉山二郎・山崎幹夫『毒の文化史』)

 時代は21世紀、しかし人類あまり進歩していないというべきか、それともさすが四大文明には先見の明があったというべきか、評価に困りますが……。

感染症拡大の恐れ ハリケーンの汚水原因で【共同通信/goo】
2005年 9月 7日 (水) 17:48
 【ワシントン7日共同】超大型ハリケーン「カトリーナ」の被災地では汚水による感染症拡大の恐れが強まっている。ミシシッピ州などで細菌感染が原因とみられる症状で計4人が死亡していたことが6日判明。ABCテレビは同日、ルイジアナ州ニューオーリンズの汚水には、泳ぐのに適した湖などに比べて4万5000倍のバクテリアが含まれていたとする微生物学者の調査結果を報じた。
被災者の避難先は7日までに全米15州に拡大、避難民は40万人近くに達した。家屋浸水などで帰宅できない被災者はルイジアナ州だけで「約100万人」(ブランコ知事)と推定され、「南北戦争以来の大移動」が当面続くのは必至だ。

 確か池田弥三郎先生だったと思いますが、ことわざの「水見舞いに水」というのもこれで、汚水が井戸などに流れ込んでしまって、あたり一面水でも飲み水がなくなるからだ、と解説していました。
 ノモンハンや硫黄島でもそうですが、生きるか死ぬかの瀬戸際で「飲める水」が重大な要因になってくることは少なくありません。ノモンハンでは川はあっても塩水ばかりで、最前線はひどい目にあっています。
 ……「給水支援は非戦闘行為!」などと寝ぼけたこといえるのが本当の平和ボケというもので、と言いたいところですが、平和ボケではなくて本格的なIQ低下かもしれませんから、脳や知能の検査をしていない以上、断言は避けておきます。


>はるかさん (09/08)
 細木数子さん「自民に入れないと…」 (ウェブ報知)
 握手した人は自民党に入れて。じゃないと交通事故にあうよ!」と過激すぎるジョークで場内の爆笑を誘っていた。

> 自分の命を最優先で大事にして下さいませね♪ 票はともかく、命は一つしかありません。(ってこの人のこれは冗談とはいえチョト酷すぎ。かえって自民党さんへの嫌がらせのような「軽口」です。)

 まだ生きてるんですか、あの人!(苦笑)

 子曰く、人の生くるや直し。あざむく者の生くるは、幸いにして免る。
(人生はまっすぐなものである。まっすぐでない人間が生きているのは、偶然の僥倖として、罰を免れているに過ぎない)
(『論語』雍也第六)

 自分の宗教を遊びや冗談ほどに考えて、この世の生活にうつつをぬかしている人々など構わないでおくがよい。自分の稼ぎ(訳注:自分のした悪事の量)がもとで人間一人が破滅することもあるということを、これ(を実例とし)てみんなに思いしらせてやるがよい。(もしそういうことになってしまったら)もうアッラーのほかには、助けてくれる者も執成してくれる者も絶対にありはせぬ。どのような償いを申し出たとて受け納れて戴けぬ。結局そういう人々は我れと我が稼ぎで抜きさしならぬ破滅の道に深入りしてしまった人々。その背信行為の罰として、ぐらぐら煮えたぎる熱湯を飲まされて、苦しい懲戒を蒙るだけのこと。
(『コーラン』第6章70節)

 ところで、ウソキカズコの「地獄落ち」はコトバの響きだけで言ってるような感じですが、その「地獄」の共通認識みたいなのはあるんでしょうか?
 『コーラン』が事細かに描写しているせいもあるんでしょうけど、ぜんぜん「ズバリ言う」ようには見えないのは、あれは「日本人にしては」と限定して見なきゃならないんでしょうかね。
 それにしても、「交通事故」ねえ……平成16年人口動態統計(厚生労働省)によれば、交通事故による死亡数10480人、死亡率は人口10万人あたり8.3ですから、パーセンテージでいうと1000人集める集会を1回やると8.3%(注:年齢別・性別の補正をしていません。年齢別で見ると未成年では交通事故を含む「不慮の事故」が多いので、数字はより大きくなるでしょう)
 占いとも投票とも関係なしに、不幸にも命中しちゃう確率がこれだけあるわけです。まして未来ある子どもたち、これから生きていく中で身近な人を交通事故で失う不運もありえます。そのあたり、放言しといて万一当たっちゃっても、なんとも思わないというのは、人間性を疑う、というレベルではもはやないですね。
 占いが当たるかどうかは別として(笑)、西洋占星術(英国式?)のジョナサン・ケイナーさんは非常に前向きというか、「異文化を乗り越えて人類が共存する時代がもうすぐ来る」といった論調が多いようですが、この格差は何なんでしょうか。

2005/09/05 内平らかに外成る

 小さな幸せ……CM中にチャンネルを変えたとき、同じCMが同じタイミングでやっていたとき。(はにはにラジオ#22でリスナーさんあたりの挨拶)

 あるある……。「BS2」っていうななみちゃんのが同時に来ることが(笑)。
 ……地上波見てないのが丸分かりかしら(笑)。

 昨年の大統領選の最中、ハリケーンがアメリカ本土に続々上陸、「アイバン、ジーン……。ここでの関心は“ジョージ”(・ブッシュ)や“ジョン”(・ケリー)ではないのだ」とABCが皮肉っぽく伝えてから約1年。その後も「エミリ」が荒らしまわったりしましたが、ここへ来て「カトリーナ」で大変なことに。
 と、米メディアの視線がニューオーリンズに集中している最中に(日本語メディアの視線なんか知ったこっちゃないです)、かねてから「いつ椅子が空くか」と言われていたレンキスト・米最高裁長官が死去。
 ……スミマセン、第一報を自分とこのリファラで知ったというムチャクチャな特オチでした(苦笑)。「レンキスト 裁判官 アメリカ 連邦 死去」で検索いらした方、速報ありがとうございます(おい)

米最高裁長官が死去 後任めぐり論争必至【共同通信/goo】
2005年 9月 4日 (日) 15:43
 【ワシントン4日共同】19年近く米司法のトップを務めてきたウィリアム・レンキスト連邦最高裁長官が3日、バージニア州アーリントンの自宅で死去した。80歳だった。長官は昨年10月に甲状腺がんの手術を受け、執務を続けながら闘病生活を送っていた。ブッシュ大統領が近く後任を指名するが、保守派のレンキスト氏の後任人事は、政治的に大きな論争を巻き起こすのは必至だ。
長官と判事8人で構成される連邦最高裁では、中道派のオコーナー氏が最近退任を表明し、より保守的とされるロバーツ連邦高裁判事をブッシュ大統領が後任に指名。野党民主党は司法の保守色が強まるのを警戒している。

 ハリケーンで非常事態の最中ですが、最高裁判事は「大統領よりも長く大きな影響を及ぼす」終身制の重職ですから、目先のハリケーンよりも今後の世界を動かす重大ニュースとして注目しなければなりません。
 まして、下手するとフリーターより気軽にやってそうなどこぞの選挙なんか、些事そのもの、誤差の範囲みたいなもので……毒吐きすぎですか?(苦笑)

>春歌(WS)ちゃん(9月4日)
> そんな状況にさすがにアメリカ国民も気付き始めた矢先のこのハリケーンがブッシュにイラク撤退を決意させる(もしくは民意に押されてブッシュ政権が崩壊する)可能性も否定できず、そうなるとイラク派兵にゴーサインを出した小泉総理の責任も問われることになりそうです。

 それはどうかなー。
 というか、そう思える春歌ちゃんは性善説というか、まだ希望があるのね、と言ってしまいたくなるんですが(笑)。
 ぶっちゃけ、歴史の愚行をさんざん見てくると、人間不信が酷くなるようで(苦笑)、そう楽観的なシナリオ(どこが?)は描けないのですよ。
 内政に行き詰まったら外で戦争を仕掛けて目をそらす、というのがよくあるパターンで、そうなるとブッシュ政権は当面ハリケーン被災地へのリップサービスはするものの、残りの任期の間に何をするか、分かったものじゃない、とついつい意地悪な見方をしてしまいます。

イラク攻撃を主張するブッシュ大統領は国内問題から国民の目をそらせようとしている。これは伝統的なやり方で、ヒトラーがよく使った手だ。
(2002年9月18日、労働組合関係者との懇談で、ドイツ・ドイブラーグメリン法相発言。『ブッシュ妄言録 (2)』より)

 また都合のいいことに、イランに保守強硬派の政権ができていますし、同じく核問題を抱える六カ国協議……。仮想敵に強硬な姿勢を見せることで、民衆の不満を他所に向ける手法、21世紀になってもまだ有効なようです。
 さて、「アメリカがくしゃみをすると日本はカゼをひく」と古くから言われてきたぐらい、政経ともに対米追従一本槍な日本、エゴイズミ首相のやり方を考えると、「イラク反米組織の抵抗は意外に強硬であり、……いまにして日本が起たなければ、アメリカ軍はやがて窮地に立つ。アメリカがつまずくと、即日本の命運にかかわる」とか言って猪突猛進しかねない、と見るのは酷でしょうか。

 独ソ戦の推移、動員の状況などを頭に入れながら、対ソ作戦の可否が議論されたのである。若手の参謀である高山信武少佐は、
「ソ連の抵抗は意外に強硬であり、このまま推移すれば、独ソ戦の年内の解決はむつかしい。いまにして日本が起たなければ、ドイツ軍はやがて窮地に立つ。ドイツがつまずくと、即日本の命運にかかわる」
 と、机を叩いて時をおかぬ北進攻撃を主張した。もはや柿の熟れて落ちるのを待ってはいられない、とする強硬論である。
(『ソ連が満洲に侵攻した夏』)

 もっとも対ソ戦のこの主張は、曲がりなりにもプロの「秀才参謀」(半藤一利さんは徹頭徹尾この「秀才参謀」に対して批判的な筆致を隠しませんが)の主張で、無責任の近衛首相の判断ではありませんが……。
 しかし現代日本でも、こういう強硬主張を言い出す「秀才」は少なくなさそうで、それにホイホイと「言うことだけは立派」な首相が乗ってしまうか、はたまた無責任首相が放り出した後を強硬派の首相が継いで決意してしまうか、どちらにしても先行きあまり明るいとは思えません。

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