ダブルブロック!(
カゼ薬のCMやら、一昔前のバレーボールであった挨拶)
椎間板ヘルニアの治療には、保存療法
(といえば響きはいいけど要するに症状を抑えるしかないってこと)と、手術療法
(出っ張ってるヘルニアを除去しちゃう)の2種類があります。
手術療法には、現在では内視鏡下に行うマイクロサージャリー的方法があり、従来のバッサリ開いてやる方法
(ラブ変法など)に比べてダメージが少なく、うまく行けば翌日歩けます。
が、それは「どこを取り除けばいいか分かってる場合」のお話。今回の私のように、「
右?左? ……っていうか、
L5とS1じゃ上下もまるっきり違うじゃん!」では、さすがに医師も躊躇します。
無鉄砲に切って「ごめん、
ハズレでした」というわけにもいかず、切るに切れずで仕方がないので、結局症状だけどうにか抑え込む保存療法頼み。
となると、痛みを止めることが最大・最優先の課題になります。
こういう場合に多用されるのが、経口投与の鎮痛剤のほかに、神経そのものに一時的な麻酔をかけ炎症を抑える「ブロック」です。
いま痛んでいる真っ最中の場所に注射する坐骨神経ブロック、硬膜外腔全体に行き渡るように仙骨から入れる仙骨硬膜外ブロック、さらにはX線TV
(レントゲン)で見ながら神経根そのものに入れるルートブロック(神経根ブロック)があります。
外来でできるのは坐骨神経ブロック、コーダルブロック
(仙骨硬膜外ブロック)までです。ルートブロックでは、造影剤を使うこともあって、実施後1〜3時間のベッド上安静が必要となるので入院で行うことがほとんどでしょう。
……で、普通どれか一つは当たりそうなものですが、いまのところどれも効果が薄く、医師も困っています。……いや、誰よりも私が困ります(苦笑)。
また、ブロックは局所麻酔剤と、抗炎症を期待してステロイド剤を併用することが多く、むやみやたらにできない、という問題もあります。『治療薬マニュアル』などを見ると、ブロックに使う局所麻酔剤について、「原則として2週間以上間隔をおくこと」と出ています。
また、ルートブロックは、何しろ神経の根元に針刺して造影剤入れて反応を見る、という作業なので、あんまりやると神経そのものを傷つける危険があります。
だいたい同じ神経根に対しては2〜3回が限度、と書かれています。……
すでに3回実施してるんですけど、どうするんだろうと(苦笑)。
それと、ルートブロックには、麻酔注入前、針を刺したときや、造影剤注入時に、普段の痛みが再現されることで、ピンポイントで「この神経根が痛むんだね」と確認できる意味もあります。
が、3回やって3回とも、右L5神経根は「まったく反応せず」で、これも医師を戸惑わせています。
そういえば、コーダルブロック
(仙骨硬膜外ブロック)の介助をした看護師さん「どこに打つんですか?」
……
いやいやいや、それ私に聞かないでください(笑)。
なんでも立ち会うの初めてだとかで、薬液の量も医師に聞いてましたが、そこで私が「デカドロン何mgにカルボカイン何mg」とか答えたら問題でしょう?(苦笑)
ただでさえ「カテラン針つけて」とか言いだしそうなんですから
「ドジっ娘」属性だとか、「看護師さん(ナース服)萌え」という人は少なくないと思いますが、これ二つの組み合わせに限っては、
「自分の生命に関わらなければ」という但し書きがつきそうです。
『消化管内視鏡のABC』だったかに、「施行者はア行の声を出してはいけない」とありましたが、「あれ?」「うわっ」「おー」って言われると、ねえ(笑)。
とはいっても、これも受け手の問題で、そのドジの中身がまったく理解できなければ不安には思わないでしょうし、逆に理解できちゃえば、それはそれでまあ大したことないからいいか、と許せたりもします。
中身が大したことで、「え?」とか言われちゃったときは……「あー、それ一応確認しといてください」と言えば済む話で……
なんで指導してるのかよく分かりませんけど(おい)。
不安に思うぐらいなら、そのまま聞いちゃえばいいんですし。「点滴の落ち悪いんですけど、チェックしてください」とか、「やっぱり点滴ダメみたいだから刺しかえましょうよ」「ヘパ生
(ヘパリン生食)忘れてません?」とか(だからなんで指示しちゃうんだ)。
そういえば、医師がクスリの確認をしようとして、看護師が出してきた
『今日の治療薬』を見て、あー、ここも『今日の〜』なんだ、「おかげさまで15周年」の帯がある
『治療薬マニュアル』はなかなか見かけないなあ、と
訳の分からない印象を持ってしまう私(笑)。
寝る前の点滴、痛み止めの内服に変わりません?と聞いてみたものの、なかなか思い浮かばなかったようなので、「ボルタレンSRとか、徐放剤があるって聞きましたが」と振ってみたところ、「レセプトで蹴られるかもしれないけど、ま、いっか」ということでそのままOKに。……だんだん「打ち合わせ」と化してきているような気がします(笑)。