VNI鈴凛 過去ログ 04/11/01-30
2004/11/30 ニホンの話芸
2004/11/29 血液型
2004/11/22 音痴は?
2004/11/20 メディアの天地
2004/11/18 ABCは知ってても♪
2004/11/16 「二十の扉」
2004/11/14 恋愛マニュアル
2004/11/12 死せるアラファト、生けるメディアを走らす
2004/11/11 星落秋風パレスチナ
2004/11/09 食は世につれ
2004/11/08 案外大きい待機電力
2004/11/06 落穂拾い
2004/11/03 アンカーの棲む家
2004/11/01 Operation Relativity
ニュースクリップ
(11/28 00:00更新)
★俳優の島田正吾さん死去、98歳。新国劇のほか、映画やテレビで活躍【朝日】
(11/24 00:10更新)
★日本政府、アメリカのダンピング算定方法がWTO違反としてアメリカ政府に2国間協議申し入れ。不調に終わればWTO提訴へ【共同通信】
(11/24 09:50更新)
★米CBSテレビのアンカー、ダン・ラザー氏が来年3月末で番組を降板すると発表。長年にわたり米CBSニュース番組の看板アンカーマンを務めた【ABC】
(11/14 07:20更新)
★チェイニー米副大統領、息切れ訴え病院で緊急検査【共同通信】
(11/12 06:30更新)
★アラファト議長の遺体、葬儀の行われるカイロに到着。葬儀は米東部時間午前4時(日本時間18時)予定。【ロイター=カイロ発・米国東部時間16:08(日本時間06:08)】
★アラファト議長の遺体を、パリ郊外の軍用空港でフランス閣僚が見送り。フランスではPLOに冷淡だったアラブ各国の大使に野次も【フランスF2テレビ】
(11/12 01:50更新)
★アラファト議長の遺体、パリ郊外の軍用空港へ。葬儀の行われるカイロへ向け。軍用空港で式典、フランスの閣僚出席【BBC】
(11/11 20:30更新)
★アラファト議長の死去を受け、PLO新議長にアッバス前自治政府首相を選出。パレスチナ自治政府暫定議長にはファトゥーハ評議会議長【共同通信】
(11/11 13:50更新)
★アラファト議長、死去。パレスチナ自治政府確認【ロイター】
(11/10 05:40更新)
★「アラファト議長、生存している」=パレスチナ自治政府のシャース外相。ラマラのパレスチナ自治政府高官は、月曜から脳内出血で現在危篤と=取材に対し答える【BBC】
(11/10 00:50更新)
★アラファト議長の生死めぐり情報錯綜。複数の情報筋が「死亡した」「死亡の発表遅れがあるかもしれない」と伝えた一方、治療に当たっているフランス医療スタッフなどが否定【ロイター=パリ発・米国東部時間10:35(日本時間00:35)】
(11/10 00:00更新)
★アラファト議長の生死めぐり情報錯綜【ロイター=パリ発・米国東部時間10:01(日本時間00:01)】
★「アラファト議長、生命維持装置で生存」=パレスチナ自治政府シャース外相。「生命維持装置の取り外し検討せず」「病状は昨夜悪化した」とも=CNNに【ロイター=パリ発・米国東部時間09:50(日本時間23:50)】
★アラファト議長の死亡説打ち消す=パレスチナ自治政府キドワ国連大使【AP通信/ 米ABC(電子版)】
★「アラファト議長、死亡していない」=フランス軍病院情報筋、死亡説打ち消す。【ロイター=パリ発・米国東部時間09:45(日本時間23:45)】
★「アラファト議長はすでに死亡」=パリにいるパレスチナ高官。議長に近い別の情報筋も肯定、「まもなく発表があるだろう」。ヨルダン川西岸地区の職員は連絡受けていないと語る【ロイター=パリ発・米国東部時間09:23(日本時間23:23)】
★パレスチナ自治政府のクレイ首相、アラファト議長の病状について日本時間午前2時から記者発表へ=イスラエル軍放送が報道【時事通信=エルサレム発】
(11/09 23:10更新)
★「アラファト議長、死亡」=パリにいるパレスチナ情報筋。「あと数時間の生命」との情報も【ロイター=パリ発・米国東部時間09:00(日本時間23:00)】
(11/06 09:40更新)
★アメリカ大統領選開票速報で慎重姿勢守った米ABCテレビ、アイオワは「ブッシュ当選」。約12,000票差と。これでABCテレビの開票速報は全州確定【ABC】
(11/05 07:50更新)
★パリで治療中のアラファト議長、容態悪化し集中治療室に。「死亡説」「脳死状態」など情報が錯綜。死亡時の権限委譲に注目集まる【ロイター=パリ発・米国東部時間16:01(日本時間06:01)】
(11/03 16:50更新)
★アメリカ大統領選、民主党エドワーズ副大統領候補が演説、「すべての票を必ず数える公約果たす」。オハイオ州の暫定投票は12万超える。前回同様の混乱必至か。【ABC / NHK BS】
(11/03 15:11更新)
★アメリカ大統領選開票、注目の激戦州オハイオはブッシュ大統領当確=米NBCテレビと米FOXテレビ報道ABC【ロイター=ワシントン発・米国東部時間01:07(日本時間15:07)】
(11/03 14:58更新)
★アメリカ大統領選開票、ワシントン州はケリー候補当確=ABC【ABC / NHK BS】
(11/03 14:33更新)
★アメリカ大統領選開票、コロラド州はブッシュ大統領当確=ABC【ABC / NHK BS】
(11/03 14:28更新)
★アメリカ大統領選開票、郵送投票のオレゴンはケリー候補当確=ABC【ABC / NHK BS】
(11/03 13:50更新)
★アメリカ大統領選開票、もっとも注目の激戦州フロリダはブッシュ大統領に当確。ケリー候補勝利にはオハイオが必須に=ABC【ABC / NHK BS】
(11/03 13:30更新)
★アメリカ大統領選開票、激戦州ペンシルベニアはケリー候補に当確、アリゾナはブッシュ大統領に当確=ABC【ABC / NHK BS】
(11/03 12:40更新)
★アメリカ大統領選開票つづく。ラルフ・ネーダー候補が会見【ABC / NHK BS】
(11/03 11:50更新)
★アメリカ大統領選投開票つづく。ブッシュ大統領がホワイトハウスに記者集めコメント出す模様。意図不明。開票始まる。オハイオは互角の大接戦【ABC / NHK BS】
(11/03 10:50更新)
★アメリカ大統領選、開票始まる。激戦州フロリダはブッシュ氏ややリード、オハイオは大接戦でケリー氏数ポイントのリード【ABC / NHK BS】
(11/01 19:10更新)
★テルアビブで爆弾テロ、4人死亡。パレスチナ過激派の自爆テロか=イスラエル現地メディア報道【NHK】
2004/11/30 ニホンの話芸
私たち真面目にやってるから!(笑)(
ダジャレについにキレた? と思ってしまったアラビア語会話の先生あたりの挨拶)
きょうは
えふすくさん(11/30)経由のこの話題から。
エンジニアに言われて「ムカついた」一言
「説明してもわからないでしょうけど」
「おわかりですか?」といちいち念を押しながら説明する
社内システムについて質問したら、当たり前のように専門用語を連発されて、困ってしまいました。質問のスキを与えないくらい早口でしゃべられてしまうと、もう何が何だかわからずこっちもパニック状態に。
説明したら怒られる、分かってなさそうだから念を押しても怒られる、それなら説明は諦めて仕事だけ進めようと思っても怒られる。これでは立つ瀬がありません(笑)。
と、弁護側としていちおう主張しておきます(笑)。
冗談はさておき、ここでも連想してしまうのが、「コミュニケーションスキル」と言われていますが、「それ、何のため?」という目的の部分です。
この記事はその点明確で、「職場で嫌なヤツになる前に知っておきたい」と掲げています。「嫌なヤツ」にならない、という目的ですね。
では、なぜ「嫌なヤツ」になってはいけないのか、となると、なんとなくなりたくないという心情は分かりますけれど……いつもの「そこまでしなきゃいけないんですか?」の疑問を感じる習癖が出てきてしまいます(笑)。
極端な話、大学のサークルなんかでありそうですが、「アルコール飲めない」だけで「感じ悪い」と言われてしまうことだって、少数のグループではありうる話です。だからってアルコール飲めるようになれ、と言われても、体質はどうしようもない、無理すれば生命に関わります。それを「ノミュニケーション・スキル」と名付けられて「上手に対処しましょう」と言われたんでは、これは救いがありません。
おそらく、この「嫌なヤツ」認定されがちなエンジニアの一言にしても、技術部だとか設計課だとか、もともとの職場にいれば別になんとも思われないコトバでしょう。ヨソの世界と接触したときに、何あれ、という反応になってくる。いわば
「文明の衝突」みたいな構図があると思われます。
エンジニアよりも出くわす機会が少ないのか、これは業種や各社それぞれの事情によっても大きく異なりそうですが、きっと「法務にいわれてむかついた一言」とか、「財務に言われて〜」とか、いくらだってあると思うんですよ。コトバを定義してから、定義に沿ってロジックでつないでいく、そういう部署は、どこか浮世離れしているように、“浮世側”からは見えるんじゃないかと。「IT」の掛け声で、これまで異世界だったエンジニアと接する機会が増えてこうう話が出てきたとすれば、ほとんど「鉄砲伝来」か「黒船」ぐらいの話ですね(笑)。
では、この「文明の衝突」に対して何らかの処方箋があるかというと……難しそうですね。
ひとつ手がかりになるのは、記事にある
心理学者の内藤誼人氏は、「『自分が相手より立場が上だ』という意識をにおわせるような言動はすべてNG」と語る。
で、これならすぐ直せそうな……
気がしません(苦笑)。
なぜかというと、ここで心理学者の先生が触れてないのが不思議なほどなんですが、
「そもそもどうして“立場が上だ”という意識が出てきてしまったのか」の問題があるからです。
エンジニアの側にだけ、「謙虚な気持ち」を求めているのは不可解で、この背景にはどうしても「浮世」側の、「エンジニアに対する姿勢」を指摘しなければなりません。
つまり、エンジニア側だけの問題ではなくて、浮世側の「直して欲しい」「解決して欲しい」という「お願いする立場」という姿勢も前提にあるはずです。
卑屈というと言い過ぎですが、最初の接触の時点で、「お願いする側」という自意識があれば、動物行動学じゃないですが、そこで上下のような雰囲気ができてしまう。それは、確かに「上」と思ってコトバに神経払わないのも問題でしょうが、それだけで済むかというと、とてもそうは思えないんです。
そんなにいつもエンジニア側が上にいるかというと、多くの企業でそんなことはないはずで、たとえば企画会議で主導権握るのは営業関係のほうじゃないんですか?(笑)
なのに、ちょっとした身近なところで、それ困ったときのエンジニア頼み、彼(彼女)ならどうにかしてくれるだろうと勝手に思い込んで頼んでおいて、言葉の端々だけで反感買うのって……むしろ「嫌なヤツ」に同情したくなります。
さきほど「法務」もそうじゃないの、という疑問を挙げましたが、こういう「異文化」に共通するのは、まさに「異文化」の中身である「専門用語」「血の通わないロジック」だけではないはずです。「浮世」側と「異文化」側の接触が、どういう場合に起きるかということを考えると……答え、「困ったとき」。何もトラブルがなければお呼びでない人たちだと見ていたら、それは必要に迫られて接触するときは卑屈にもなるでしょうし、その裏返しで「あいつら自分の世界だけで話しやがって」とむかつくこともあるでしょう。それを「異文化」側の責任だけにしていいのかどうかは大きな疑問を感じるところです。
だいたい、ふだん同じだと思っていても、身の回りにも「異文化」はあるはずです。たとえば突然何かのプロジェクトが進展して、広報部で広告の文面を検討するというケースを想定すると、いきなり国文学科卒あたりが出てきて原稿が真っ赤になるほど手を入れる、「むかつく」ということだって想定できる話です。
そこまで公開するものでなくても、たとえば社内文書でも、不用意に
「耳障りの良い」なんてコトバ使ってごらんなさい、
「国語の素養を疑う」(同様6通)(おい)といったツッコミは必至ですよ(笑)。
ところで、エンジニア側の弁護ばかりしていても仕方ないので、そっちにも指摘をしておくと、おおよそ「専門家」のレベルまで行けば、ごく普通のシロウト向けのコトバでもちゃんと解説できるはずです。専門用語でしか語れないとすれば、コミュニケーションスキルというよりも、大元の技術がしっかりしているかどうか、それを反省したほうがいいかもしれません。
普通の日本語に直せないというのは、通訳と同じで「分かっていない」ことの証左ということがありますから、専門用語ばかり使っているなあと思うなら、本当に自分はその内容理解しているだろうか?と本業について心配すべきではないでしょうか。
「嫌なヤツ」と思われるぐらいならともかく、
「使えないヤツ」になってしまったらそれどころじゃありませんから。
>春歌(WS)ちゃん(11月29日)
> とはいうものの最近はCATVやBS・CS放送にテレビが押されつつあるような気がするのはワタクシだけではないはず。
でもねー、CATV局も実際のところはあんまり……(苦笑)。
たとえばNHK BS1に対抗して、BBCを24時間流してくれるとか、ABCをリアルタイムで放送してくれるとか、あるいは日本で右がそんなに人気あるなら、いっそ本家(?)の米FOXテレビをそのまま流すチャネルとか、そういう独自色を出すCATVがあっても良さそうなものですけど、実際に各地の番組表を見ると、頑張ってもCNN-j止まり。
こちらの地元のCATVなんか、
笛吹けど踊らず、じゃなかった、 線引けど入らず状態で苦しいらしく、戸別訪問セールスがうざったいことこの上ないです(苦笑)。あれ設備産業だから、認可もらって線引いちゃってから加入者が伸び悩むと地獄の赤字ローカル線状態なんですね。
前にはるかさんのところで、
>はるかさん (2003/11/08)
> そんなことを考えていたら、少し前にブッシュさんやラムズフェルドさんetcの発言の吹き替えをアニメのキャラクターな声、(例えば「でじこ」さんと「ぷちこ」さん)でやったら、今の日本ならあと2割くらいの日本人をアメリカ支持にまわすことが出来るんじゃないの?…なんてくだらない話をお友だちとしたことを思い出しました。
という冗談がありましたけど、CATV局だったらそれぐらいの独自番組作っても面白いんじゃないかと思います。
数時間遅れでも同時通訳となると、さすがに本職でないと難しいでしょうけど、たとえば翌々日でもいいんだったら、現地日曜放送のニュースバラエティを、台本に起こして声優さんに演じてもらうの、面白いと思うんですけど。……
経費がハンパじゃないかしら(笑)。
もっとも、米テレビ局はインターネット配信にも力入れていますから、日本のCATVが「インターネットもテレビも!」とやってる間に、カンタンに抜かれちゃうかもしれません。
先週のPBSニュース見直していたら、「インターネットでもご覧になれます」……そなの?
PBS「Online NewsHour」
コレは予想以上にすごいです。
「PLAY VIDEO」をクリックしてみると分かりますが、発言が全部起こしてあって、プルダウンメニューからその発言のところまで早送りできる機能がある。「だいたい何分あたりだっけ?」と思い返さなくても、そのコメントに直接飛べるのは、とても便利ですが、これすさまじい労力かかってるんだろうなあとも思います
(ただし、アメリカの場合、発言を起こす字幕を出すのが当たり前という法制度を含めた背景はあるでしょうが)。
ABCも、「World NEWS TONIGHT」で「詳しくはABCNEWS.comへ」とサイト宣伝してますが、こっちは有料です(笑)。
さて、今週の「アラビア語会話」。
この番組、放送開始直後から気になっていたんですが、
なんで先生がコスプレ衣装変えてるんですか?(笑)
まあ、前期の「100語でスタート!英会話」のOPにも驚きましたから、近年のNHK教育語学番組が飛ばし気味なのは分かってますが……。
と思いながら毎週見ていたら、今週から月代わり
?で番組の構成も少し変わりました。

って、
どんな例文ですか(笑)。
「海外へ渡航される皆さん、生水は飲まないように気をつけましょう」と、これは外務省よりも厚生労働省(検疫)の仕事ですね(笑)。こっちの世界でイエローカードと言えば、サッカーとは関係なくて、検疫で使う「予防接種証明書」や健康質問票のことです
(紙が黄色なので)。

「ことわざを言ってましたね」と言われて、
「そんな場合か、って感じですよね(笑)」 と笑う先生がチャーミングです(笑)。
「アラブの響き」コーナも、少し変わりました。
「アラビアンナイト」の朗読に、日本語の話芸を交える、って……
ちょっとすごい絵柄に(笑)。
2004/11/29 血液型
私はラジオ局から教えられたのです。しかもボストンのですよ!(
スリーマイル島原発事故の第一報の遅さに激怒した市長あたりの挨拶)
一週間のご無沙汰でした。(玉置宏さんの口調で)
月曜は日本時間朝09時30分すぎの「ABC World NEWS TONIGHT SUNDAY」から始まるんですが……。「日本では北海道で地震」
え?

ABCの伝えるNHKの画面のようですが、それにBSが時刻と「ABC アメリカ」「BS1」をかぶせているのですごい画面になってますね(笑)。
左上、時刻の下に見えるNHKのロゴを見ると、日本のNHK総合の画面を、NHKワールドTV網で海外に中継したときに「NHK」のロゴが入り、それにABCが自局のロゴを右下に入れて、それをNHK BS1が同時通訳をつけて放送するときに時刻などを入れた、ということだと思いますが……文字の上に文字(笑)。
結局、日本時間の日曜日思いっきり休んでいて、
ハデに特オチしてしまった週明けです(苦笑)。
さて、前に取り上げると言っておいてそのままになっていたような、「血液型性格診断」をうたったテレビ番組について。
BPO(放送倫理・番組向上機構)を中心に反論が相次いでいるようですが……
見なきゃいいじゃん、というのが第一印象です。
血液型からいきなり離れてしまうのですけれど、「視聴率至上主義」というのは確かに怖いことです。数取れれば何作ってもいいという方向に暴走しかねない。
しかし、そのコトバのウラには、「視聴率」にがんじがらめになりながらも、それでもどこか馬鹿にしたいという鬱屈した精神が垣間見えます。そう、古来言われるたとえでいえば、「あのブドウはすっぱい」というような。あるいは、身近なところでいえば、ダイエットに失敗するたびに「体重だけで魅力が決まるわけじゃないし!」と言ってる人も少なくないですよね
(いま、随分な数を敵に回したかもしれません(笑))。
BPOが「よろず相談所」になっているのも、本当はおかしいと思わなければなりません。確かに、視聴率稼ぎで、特定個人の人権を侵害する
(例:写真週刊誌的な追っかけまわし)や、差別を助長する表現
(例:「日本に来ている中国人はこそ泥だ」)に対して、直接異議を申し立てる場所は必要です。本来そういう目的で設立されたはずです。
しかし、究極的なことをいえば、民間放送において、視聴率というのは「どれだけ売れたか」のデータです。売れない製品を作るのは民間企業のすることではありません。
言い換えれば、「視聴率至上主義」を頭から否定してしまうと、それは
市場経済への不信任に直結します。市場経済システムを信頼してゆく限り、消費者の需要に見合ったものが、バランスのなかで価格が決まってくるはずです。もし、消費者の需要を当てにしない、馬鹿にしてかかるとすれば、テクノクラート独裁か、あるいは戦時の配給制にも似た話になってしまいます。
このなかで例外になるのは、視聴率システムによる制約を受けないことを目的としたところ、すなわちNHKや、直接対価を支払う形で市場を成立させているケーブルテレビの有料チャネルです。これは市場原理ではうまくいかない場合を想定して存在しているわけです。
これもたとえでいえば、食用のお魚、家庭用には魚屋さんやスーパーマーケットといった流通網を通じて提供されていますし、外食産業にも流通ルートがありますよね。そこでは需要と供給によって、市場経済の教えるとおりに値段が決まってきます。供給の減少でイワシが取れなくなれば値段は上がりますし、あるいは
「さかなを食べると〜♪」 で需要の拡大が起きれば、それまで見向きもされなかった魚が売れるようになったりもします。これは民間放送の視聴率システムと同一視していいわけです。
その一方で、市場に上がってこない、市場に上げてしまうとペイしないものも実際にあります。あんまり日常的にフグ食べる人はいないでしょうから、普通のお客さんを前提にしたスーパーマーケットの店頭には置きにくい(笑)。「どんなに高くても鮮度のいいウニが食べたい!」といっても、それも毎日そういうお客さんが来ると想定できない以上、そんなに高いウニを毎日置くこともできないわけです。そういう場合に、スーパーマーケットでカバーできない需要に応える存在として、専門店であるとか、最近であればネット通販といった手段が出てくる。「一般受け」しないことは最初から分かりきっているんです。
ところで、血液型性格診断」ですが。
報道を見ていると、もはや「差別」の問題に近くなっているようで、こうなるとBPOの本来の目的から言って出動せざるを得ないのかとも思います。
ただし、本当にBPOのレベルでいいのかどうかという疑問は残ります。総務省の監督権限でバッサリ切ったほうがいいのではないか、あるいは国会の通信委員会で関係者を参考人聴取すべきではないのか、差別問題を惹き起こしたとなれば放送の根幹に関わる問題ですから、BPOが甘っちょろい提言を出すぐらいでお茶を濁していいのかどうかは疑問です。アメリカで言えば連邦通信委員会が罰金くらわすような、そういう深刻な事例ではないのか、と思うからです。
それ以前に、「放送で被害を受けた」と苦情を言うなら、もう放送局と番組制作会社を相手取って、1億円ぐらいの損害賠償・慰謝料請求訴訟を起こしても良さそうなものです。番組のプログラムは随分前から予告されているようですから、予告が流れたその日に、放送の差し止めを求める仮処分を起こすとか、もし本当に報道のように「差別の問題」になっているとするなら、生ぬるい手立てを取っている場合ではありません。
番組のスポンサーは、番組の内容に荷担している、少なくとも是認していると見るのが当たり前ですから、そこに対する圧力をかけていくことも必要でしょう。たとえば日本語の週刊誌であっても、いわれのないユダヤ人差別を露骨に書けば、在米ユダヤ人団体はきっちり抗議してきますし、ああいう雑誌に広告を掲載するな、広告を出すなら商品は買わないぞ、というメッセージをしっかり送ってきます。
差別とのたたかいというのは、生ぬるく終わらせるわけにはいかない、徹底的に叩いていかなければならないテーマのはずです。「今後気をつけます」程度で済ませるなら、まあ双方ともその程度の問題意識、その程度の民度
(嫌なコトバですが)なんですね、と言わなければなりません。
さて、血液型といっても、取り上げられているのはいわゆる「ABO式血液型」だけなのですね。しかも、表現型としての「A」「B」「O」「AB」しか見ていない。これでは出発点からして科学の名にも値しませんし、
お脳のレベルとしては中学生以下でしょう。
科学として血液型を扱うなら、少なくともABO式血液型に限るとしても、A型に「AA」「AO」、B型に「BB」「BO」、O型「OO」、AB型「AB」と、両親から1因子ずつ受け継いでいるというところは最初のところで押さえなければなりません。同じB型のカップルから、O型の子が生まれると驚かれますが、「BO」と「BO」の組み合わせなら不思議はないわけです。
それで、仮に血液型による性格傾向というものがあるとします。おそらくABO各因子ということに行き着くのだと思いますが、それなら同じ「A型」であっても、「AA」タイプと「AO」タイプでは違ってくるはずです。
そういった議論がちゃんとされているのかどうか、あんな番組最初から見ませんからよく知りませんが、しかし報道を見る限りではたいへん疑問に感じます。
次に、血液型の判定をどうやって行っているか、という問題もあります。そんなのすぐに分かるじゃないかと思うのはシロウトの話で、そんな簡単に行くなら輸血事故なんか起きないんです。輸血ともなるとその他の抗原抗体の話も当然ありますが、ABO式に限っても、オモテ試験・ウラ試験の両方を行わなければならないのは常識です。オモテ試験とは、ウラ試験とは何か、という話をしてないとすれば、やはり
その時点でその番組はゴミ箱行き。本当はここで、オモテ試験・ウラ試験、ランドシュタイナーの法則を取り上げなければなりません。
オモテ試験で「A型」と判定される事例で、それならA型血液を輸血しようと早合点すると医療事故につながることもあります。必ずウラ試験を行ってクロスチェックをする必要がある。なぜかというと、オモテ試験による血液型判定は、法則どおりならウラ試験でも同じ結果になるはずですが、現実には一致しないことがあるからです。完全不一致とまではいかなくても、不確実の判定が出てくることがある。そのときは安全を見越して使えないわけです。
ということは、その番組の根幹の部分、「誰々は何型だ」という血液型判定そのものが、厳密な科学検査によって行われているかどうか、の問題になってきます。だいたい日本人の多くは出生時に血液型検査を受けていますが、この時期にあんまり大量に血液を採取することはできませんから、血液疾患でもない限り精密に検査はしていないわけです。しかも、本人は「物心がつく前」の話、家族の記憶と、往々にしていつの間にかどこかに行ってしまう(笑)「母子健康手帳」の記載だけが頼りです。そんなあやふやな「記憶」に頼って、本当に科学的態度なんて取れるんでしょうか。
もし、ABO式血液型と、その傾向ということに科学的に取り組むとすれば、
まず最初にすべきは被験者グループの血液型の確定です。
これもたとえで説明しましょう。A中学校の生徒とB中学校の生徒を比べると、A中学校の生徒のほうが成績がいい。これは統一学力テストでもすれば一発で出ますね。その原因をA中学校のカリキュラムに求めるとか、A中学校は私立だからねえと言ってみるとかは、その後の考察段階の話で、少なくとも成績として「A中学校のほうが成績がいい」という傾向は読み取れるでしょう。
ただし、
ここには、統一学力テストのときに、ちゃんと両校の生徒が自分の学校でのみ受けている、という大前提があります。統一学力テストを実施したときに、たまたま前日からO中学校の生徒がA中学校に短期留学に来ていて、学力テストも一緒に受けたとか、あるいは合宿試合で集まっていたA中学校の運動部の生徒が、テスト当日戻るのが面倒だから、同じ試験だしどこで受けても結果は同じと思ってB中学校で受けてしまったとかがあると、ちゃんと結果を戻してやらない限り、傾向も読み取れなくなってしまいます。
このように、本人曰くの「血液型」が、医学の規定するABO式血液型と断定できるのかどうか、そこのチェックをしないとすれば、傾向を読み取る以前の問題です。
次に、読み取ろうとしている「傾向」の問題があります。
だいたいですね、
性格傾向なんていうものが、そう気軽にタイプ分けできるなら、精神医学はここ100年以上そんなに苦労しなくて済んだんですよ(笑)。
クレッチマーが体型による分類をしたのは有名ですが、あれももはや古典です。
明らかに分かると思われがちな「異常」についてさえ、どれをどう分類するか悪戦苦闘しているわけです。「ICD-10」や「DSM IV-TR」など、毎回改定されているのは、それだけ「傾向を分類する」ことが極めて難しいからです。しかも、繰り返しますが、ICDやDSMが対象としているのは異常例であって、大多数を占める「正常」についてではありません。
つまり、何かを根拠にして
(この場合は「ABO式血液型」ですね)、「性格傾向」なるものを分類して見せようというのは、本来は途方もない作業なのです。
本当にABO式血液型で「傾向が分かる」なら、テレビで取り上げている場合ではありません。
すぐに心理学会や精神医学会、血液学会に報告すべき大発見、「Nature」に投稿したほうがいいぐらいです(笑)。ノーベル医学生理学賞ものですよ。
そういわずに、気楽に分類を楽しめば?というんでしたら、ABO式血液型よりも楽な仮説を、ひとつ提唱しておきましょう。
「血液型性格分類の番組を制作しているスタッフの知能は、おそらく対照群に比して低いであろう」
この仮説の検討は、こういった番組に関わっているスタッフと、制作番組だけが違うスタッフのそれぞれに対して、定型化された知能検査を行うだけですから、シロクロはっきりつきやすいと思いますよ(笑)。
どうしても「血液型」でどうこう言いたいなら、
「HLAタイピング」ぐらいやってくれれば納得できるかもしれませんが……え、それって一人一人占うのと変わんないですか?(笑)
……実際にやられてその上そんなのがブームになったら、中央検査室がパンクするのでカンベンしてほしいですが(苦笑)。
そうそう、これ冗談で済まない部分があるのは、HLAタイピングよりも多様性の高い、「DNA」バンドを、犯罪の立証や親子鑑定ならまだしも、保険加入に使おうという動きがアメリカなどで見られるからです。
確かに、「がんになりやすい」「高コレステロール症になりやすい」遺伝タイプの発見は、予防につながっていく点で医学の勝利でしたが、保険というゼニカネの問題に直結してくると、「あなた早死にする確率高いから保険料も高くしますよ」という話になって、差別につながりかねないわけです。
アメリカのように、すぐさま訴訟沙汰になるというのは、ぬるま湯の日本から見ていると不可思議かもしれませんし、実際に社会の支払うコストとして問題があるということはあります。しかし、こと差別に関しては、それが一つのチェック機能を果たしている側面がある。日本では面白おかしく、「あんな馬鹿な訴訟起こすのって変なの〜」と笑い話で済ませていますが、“変なの”のも含めて、乱発される中で、権利を守る・勝ち取るという社会風土がある点は見逃すわけにはいきません。
差別とはなにか。能力による区別とはどう違うのか。よく言われる定義は、本人の努力によっては変えることができない要素によって不当に不利な扱いをすること、とされます。
だとすれば、生まれつき決まってしまう血液型を元に、ああだこうだと難癖をつけるのが差別であるのは自明の理です。
それにしても、と肩の力を抜いても痛感せざるを得ないのは、血液型でも兄弟構成でもなんでも同じなんですが、「生まれ」によって性格やらなんやらを見ようとする、その
薄っぺらい精神性です。
そんなにデータだけ与えれば、ガラガラポンで性格傾向が出てくるなら、犯罪事件のプロファイリングだって容疑者に浮上した人間の血液型入れればマルバツで出てくれるんだったら、誰も苦労はしないですよ(笑)。そういうわけにいかないから、面接であるとか性格テストであるとか、たいへんな苦労をして少しでも探ろうとしているわけです。その苦労でさえ、どれだけ成果を上げているか知れたもんじゃないですが。
血液型であるとか生年月日であるとか、そういったデータを使って、一度も会うことさえなさそうなアイドルとの「相性占い」楽しむんなら、まあ妄想は自由ですから、止めはしません(笑)。でも、実際に対面する相手だったら、そんな一般的傾向よりも、
せっかく面と向かって会っているんですから、その言動を観察したほうが、よっぽど収穫が多いと思いませんか?
結局は、自分の観察力よりも、ステロタイプ化された「傾向」の公式にすがったほうが楽だから、右に習え式にしておけば無難だから、と思考を放棄しているようにしか思えません。
こうなると、個人として個別ケースに向き合うよりも、「傾向と対策」で教科書どおりに済ませたほうが楽できる、学校教育にも問題の端緒がないか、そこまでの検証が必要になってくるかもしれません。
まあ、大宅壮一さんに言わせれば、「一億総白痴化」の一言で斬って捨てられるでしょうね。
2004/11/22 音痴は?
(文例をひいて)
これもいささか音痴の人の歌を思わせる文章です。こんな調子ではとても歌は歌えませんし、小説なんか書けません。(
倉橋由美子さん最後の評論あたりの挨拶)
つづけて、
いやな声の、下手な歌を我慢して聴くことがつらいように、興味あるテーマを取り扱っているからといって、文章の下手な人の小説や評論を我慢して読むのはそれこそ健康によくないことです。
(『あたりまえのこと』)
と明快に斬って捨てていますが、商業ベースかどうかに関わらず、というよりも商業ベースのふるい落としがないからこそ、文章を書くときの自戒として銘記しておきたい指摘です。
倉橋由美子さんの以前の作品
『アマノン国往還記』で、宣教師として外部社会から孤立環境にやってきた主人公が、自分の習った古式ゆかしい言葉と、現実に使われている言葉のギャップに驚くシーンがありました。
「……かどうか」という言葉の頻発に違和感を覚え、とくに「どうすべきかどうか」という形式は初耳であった、というような描写をしていたと記憶しています
(掘っても掘っても原典が出てこないので曖昧です)。
「痴呆」改め「認知症」 「蔑視的」指摘で厚労省変更へ 【朝日】
「痴呆(ちほう)」にかわる呼称を議論している厚生労働省の検討会(座長・高久史麿自治医科大学長)は19日、代替語を「認知症」とする方向でほぼ一致した。12月24日の次回会合で正式に決める。厚労省は決定後、介護保険法など関係法令を改正する一方、来春までに行政文書などでも「認知症」への切り替えを目指す。
「痴呆」という表現には蔑視(べっし)的な意味が含まれ、「何も分からず、何もできない」との誤解を招きやすく、早期診断などを妨げる一因との指摘があった。このため厚労省は6月から新たな呼称を検討してきた。
厚労省が挙げた六つの候補に対し、国民からの意見募集(計6333件)では「認知障害」「認知症」の順で多かった。ただ、「認知障害」は精神医学ですでに使われているとの専門医の指摘があり、この日の検討会では「認知症」を推す意見が過半を占めた。
意見募集では「痴呆」に対して一般用語や行政用語として使われる場合、不快感や軽蔑(けいべつ)した感じを伴うかどうかも尋ねた。その結果、「伴う」が56.2%、「感じない」が36.8%だったという。 (11/20 08:30)
「言葉狩り」に対する警戒感を持っておく必要がある一方、差別用語に類する「言われた人を傷つける」表現についても注意しなければなりませんから、ここのバランス感覚は極めて重要です。
別に「バランス」と言っても、足して二で割るとか
「五公五民」じゃないんですから、そういう意味ではありません。
たとえば身近なところで、今日の
「特集 あすを読む」を見るかどうか、これは「イエス」「ノー」の二者択一ですね。……実はウラの
「アラビア語会話」とぶつかるんで、これ個人的には切実な命題ですけれど(笑)。
こういった「どっちを取るか」というときには、バランスなんか取りようがありません。
ところが、その二者択一の手前の段階には、別の種類の「バランス感覚」が介在する可能性があります。この番組でいうと、「アラビア語会話」は再放送があるから、今日は「あすを読む」を見よう、とか。子どものチャンネル争いだったら「両方とも見ない」という決断もあるでしょうが、
大人でも「迷うぐらいなら両方ともヤメヤメ、今日は酒飲んで寝る!」と決めるのだって、立派な一つの決断です(笑)。
ここで、結果としては「今日は『あすを読む』を見る」と決めたとすれば、もうそこから先はバランスなんてないわけです。二者択一の一方を取ったんですから、もう一方とのバランスなんかありえません。
問題は、その判断を下す前の段階での思考や検討に、バランス感覚が含まれていたかどうかです。硬直化した思考法でよくあるのは、たとえばこのテレビの例で言うと、
どこかの内規みたいに「優先順位は、ニュース、語学、ニュース解説、アニメ、その他の順とする」と基準を決めて絶対化して、即座に「優先順位で上位に定められた語学を取る」と決めてしまうことです。確かに優先順位を決めておくのはたいへん便利で、瞬時の判断には役立つこともしばしばあります。しかし、これに縛られるようになると、かなり滑稽な話にもなりかねません。
そこで大事なのが、情報とその分析です。
「アラビア語会話」は再放送がある、というのを知らなければ、どちらかしか選べない状況ですが、再放送で用が足りるなら、両方見られる可能性が出てくる。それなら今日は「あすを読む」にしておいて、「アラビア語会話」は再放送でチェックしよう。だけど、「アラビア語会話」の再放送の時間はいつだろうか。調べてみると土曜日の午前6時からだという。ちょっと待った、その再放送の時間に、また他の番組とぶつかることはないだろうか、土曜の番組表を見てみよう……。こういった幅広い情報の収集と分析ができれば、二者択一に見えた局面を、
両方取れる解決に持っていける可能性が出てきます。
「白か黒か」の二者択一のときに、「グレーだということにしよう」と言うのが「バランス感覚」だと誤解されがちですが、必ずしもそうではありません。それぞれどういう根拠で言っているのか、
最終的に「私も白だと思う」と判断するにしても、判断の手前のところで検討しておく必要はあります。
「黒だ」という人がいるのに、その主張の根拠を見もしないで、「私は白だと思います」と即断してしまうとすれば、極めて軽率ですし、非常に危険な判断になってしまいます。結論が間違いであったとのちのち結果が出るおそれも高くなりますし、そこまではっきりと間違いであると判明しなくても、第三者から「黒だと言う人はこう言ってますが、この点は考えた上でのことですよね?」と念を押されて、周章狼狽、無様な姿を露呈することも起こりえます。
まあ、
「なかったこと」にして忘れてしまえばいいやという、日本人のメンタリティのなかで軽薄と評すべき部分がありますから、「白だなんて言いましたっけ?」とシラを切ったり、はたまた「あのときは白だというほかなかったんです」と言い訳したり、そういう便利な逃げ道はあるようですけれど(苦笑)。
「言葉狩りの危険」と「相手を傷つける危険」の二つのバランス、というところから思わぬ方向に発展しましたが(笑)、
話を元に戻すと、いつでもどこでも「無難な言葉」で終始するのは、仕方がない部分はあっても、疑問さえ感じないとなると問題です。
「白痴」はもうIMEでも出ないようですし、そう気軽に使ってほしい言葉ではありません。というよりも、まともな言語感覚を持っていれば、ほとんど使う機会はないはずです。それでは、「絶対に使うな」といえるかというと、そうではありません。
大宅壮一の「一億総白痴化」を、“いいかえ”されたのでは歴史的価値が変わってしまうおそれがあります。また、古典として守るということでなくても、場合によっては現代の事象に対して「一億総白痴化の二の舞ではないか」といった表現で使用することは、絶対に間違っているとは言い切れないはずです。
繰り返しになりますが、もちろん、多くの場合こういう言葉は、使わないほうが無難です。裏返せば、
ほとんどの場合、不適切な使い方になってしまうからこそ、言葉そのものが「外されて」いるわけです。それでも、事情を承知の上で、よくよく考えて、あえて使う場面もある、1%に満たないかもしれないけれど、絶対的にゼロとは言い切れないのです。
こういうことを言うと、エクスキューズに使って、「言葉狩り反対」と主張して、こうした言葉をむやみやたらに使いたがる人が出てくるんですが、そうすると
ますます「1%」の比率が下がること、それも覚えておいてもらいたいものです。
しかし小説を書く側には顧客を選ぶ自由がある。といっても普通は自分を好いてくれそうな人間を顧客に想定するしかないので、結局多くの作者は自分をもっとも確実に許してくれる人間、つまり自分自身を顧客に見立てて書く。その結果この作者に似た人間が集まって読者になり、しばしば「同病相憐れむ」観を呈する。
(『あたりまえのこと』)
同じ本のなかでも、前半と後半は時代を隔てた「小説論」ですが、こちらは前半のかなり前に書かれた部分です。
「小説といっても、結局は商品である」と喝破していますが、昨今のネット事情を見ると、商品ではないはずの(非営利の)文章についても、この指摘が当てはまるケースが少なくないように見えます。「小説論」と限定しているように見えながら、非常に深いところまで冷徹な分析を行っています。
あまり正面から受け止めると、文章ひとつも書けなくなるんじゃないかと恐怖さえ覚えますが……。それでも、この指摘のような状態に陥らないためには、不断の注意が必要なのは忘れないようにしたいものです。
2004/11/20 メディアの天地
おう、サブちゃんか。喜べ、一ついいネタあげるよ(
夕刊で犯人名指ししちゃうキャップあたりの挨拶)
今週のラジオ「デコピンないと2」は、ボージョレ・ヌーボー解禁の話題。
……
えっ、もうそんな季節でしたっけ?(苦笑)
ドイツヌーボーは12月回ってからじゃないと入荷しませんが……。いやいやいや、そういう問題じゃなくて(笑)。
室温27℃超えているのに、除湿が利きにくいと思ったら、外の気温が下がってるんですね。……アメダスで見ると13℃ぐらいですか
(日本時間20日21時)。
だいたいですね、PCでもテレビでも、待機電力が最低何ワットで、最大300Wとか書いてありますよね。あれそのまま熱になってるわけですから、
密室だとコタツと同じ原理で温まっちゃうんです。
窓を開ければすむ話ですけれど、出窓の部分を本で埋めてしまったので開かない状況です(苦笑)。
ラジオに戻って……
金田朋子さんの飛びまくる話にあわせようと、論点整理する松来未祐さん萌え(笑)。
思わず、この話を連想しました。
私は書証(刑事的に言えば物証を含めてで在ります)は、全体の事件像の中の点だと思っているのであります。事件全体がありますと、どこかにポンポンと点が打ってある。その点を示すものだと考えております。それに対して重要な証言というのは線である、流れである。そして点だけでは、ある推論が働きますけれども、一体事件がこう流れたか(手で弧を描いて)、こう流れたか(手で曲線を描いて)はわからない。その点をどうつなぐのかということが重要になってまいります。そのためには証言を聞かないと分からない、或いは分かり難い。
(大野正男弁護士「反対尋問の技術について」:『民事尋問技術』より)
金田朋子さんの飛びまくる話って、この大野弁護士の言う「ポンポンと点が打ってある」状態じゃないかと(笑)。
聞いてると飛び方がハンパじゃなさそうなので、ちょっと当方証人には呼びたくないですけど(笑)
……大野弁護士に怒られるか、金田朋子さんに怒られるか、どっちにしても微妙な線かしら(笑)。
>Stressful Angel (11月20日)
>内容の真贋については、個々人の判断にて判断してください
骨伝導機能内蔵ハンドル電話を開発[虚構新聞社]
>このトピックの冒頭の言葉参照のこと
ハンドルって、自動車のハンドルのことですか……(←
そこと違う)。
昔のように、電話機にハンドル
(取っ手)がついてて、
ぐるぐる回して充電するのかと勘違いしました(笑)。「内蔵」がどこにかかるかがポイントかも(笑)。
もっとも、機能でできることを人にやらせるのがステイタスみたいなご時世、短縮ダイヤルをあれこれするのは下っ端かも……「ザ・ホワイトハウス」だって、電話繋ぐのは秘書の仕事ですし(笑)。
このあたり、社会部と外信部では事情が違ったりしますが……。
昨夜の「ナイトライン」は、「ナイトライン25周年を振り返る」特集で、「とくにニュースはなかったけど生中継つないでみた23年前のスーダン中継」でした。
エジプトのサダト大統領暗殺のニュースを伝えた後で、
「こんなに遠くまで来たのだからついでに」中継してみようと言いはじめたんだそうです(笑)。

うしろに映っているのは、なんのニュースでもなく、「初めて生中継で見るナイル川の映像」とのことでした。
テッド・コペルさんが若いっ!(笑)
もともと「ナイトライン」番組そのものが、テヘランの米大使館人質事件の特番から始まったと言われると……。
イラン・イスラム革命のホメイニ師いまは亡く、強い封じ込めで臨んだレーガン大統領も鬼籍に入られてますね。この事件での失敗を非難されて再選を果たせなかったカーターさんだけが、「もっとも優れた元大統領」と言われるほど、元職になってから活躍されています。
昨夜の「ナイトライン」の本題は、2004年現在のスーダン・ダルフール虐殺問題でした。
あらかじめNHK BSでは、
「ABCは、『現地で起きていることをありのまま伝えるのが今日の“ナイトライン”の編集方針』としています。そこで私たちは、刺激が極めて強い映像だけをカットした上で放送することにしました。痛ましい映像が何度か出てくることをあらかじめお断りします」
と前置きしての放送でした。
アンカー、テッド・コペルさんのオープニングのコメント。
チャンネルを変えようと思っている方、少しだけお待ちください。
確かにこれは気が重くなるような話題です。
しかも、われわれに何ができるというのでしょうか。たとえば職場の同僚が病気になれば、募金集めができます。交通事故でだれかがケガをしたら、警察を呼び、救急車が来るまでケガ人に付き添うこともできるでしょう。
しかしこれは、遠く離れた国での紛争です。
200万人もの人々が家を追われ、今年3月以降、飢えや病気で7万人が死亡しています。また殺された人々の数はもはや正確には分からず、数十万人と言われています。生き残った人々のために、何ができるのでしょうか。スーダン南部と西部ダルフールで、多くの人々がいま大変な状況に直面しています。
国連は18日、安全保障理事会の特別会合を、ケニアのナイロビで開催しました。ニューヨーク以外で安保理が開かれたのは14年ぶりです。また1945年の設立以来、わずか4度目です。
安保理はスーダンの民族紛争に終止符を打ちたいと考えており、それは成功するかもしれません。
しかし、私たちには何ができるのでしょうか。
たとえば、目をそむけないというのはいかがでしょう。しっかりと見て、聞くのです。
オープニングでこれだけ言えるのが、あるいは言わなくてはならないのが、レベルの差だと思います。
日本でも「これからお伝えするニュースには、残酷な映像があります」は、詐欺事件の「豊田商事」会長刺殺事件のときにありました。テレビカメラが自宅を取り囲む中で乱入した男が刺殺した事件ですが、映像を流すことの是非も含んでたいへんややこしい議論があり……
結局そのままウヤムヤになってるような気がします(苦笑)。
NY円が一時102円台、4年8カ月ぶり トリプル安に 【朝日】
グリーンスパン議長は独フランクフルトでの講演で過去最大に膨らんだ米経常赤字を放置すれば「どこかの時点でドル資産への投資意欲は減退せざるを得ない」と海外投資家のドル離れが不可避だと強調。経常赤字の削減のために「財政赤字削減が最も効果的だ」とブッシュ政権に対応を促した。さらにFRBが利上げを続けていることを背景に「金利上昇に備えていない投資家は損失を望んでいるようなものだ」と異例の指摘をした。
……グリーンスパン議長、この方は長いですね(笑)。
日本で、訳分からん学者(自称)が、日銀総裁のクビを切れない制度を「クビにできないのは天皇と日銀総裁だけだ」などと馬鹿げた批判をしたことがありますが、要するに当時の速水総裁の政策が気に入らなかっただけだったようです。
だいたい、アメリカに見習って日銀の独立性を高めようと「改革」しておいて、都合の悪い識者が来たら朝令暮改でやろうというのは無定見極まりない話でした。
まあ、株主代表訴訟をコピー&ペーストで無批判に導入しておいて、実際に判決食らったら慌てふためいて骨抜きにしてみたり、なるほど、これじゃ日本からは
ノーベル賞のうち「経済学賞」だけは永遠に望み薄だと思わされます。
メールチェックしたら、また随分な量のSPAMが。
とくに猛烈な勢いで「Rolex Watch」のSPAMが来てますが……。って、どうしてRolex?
ディジタル原理主義者(笑)としては、一生到達し得ないであろう深海に備えた重い時計よりも、機能ゴチャゴチャついてるほうが好みなんですが(笑)。
あ、女性向けプレゼントだったら、個人的にはロレックスよりカルティエかエルメスあたりのほうが良さそうな気がします。アナログ好きの男性向けには……腕時計すっぱりやめて懐中時計のほうがお洒落な時代かもしれませんよ(?)。
つづいて、やはり届いたSPAMより。
Subject:All drugs - very low price!
>THE LOWEST PRICES IN THE WORLD ON:
>VIAGRA
>VIOXX CELEBREX MERIDIA
それ、とめたっ!!
バイアグラはともかく
(なんだかすさまじくSPAMで見かけますし)、「VIOXX」
(バイオクス、鎮痛薬)は、アメリカで薬害が起きて、米上院でFDAの責任追及が行われてる真っ最中なんですが……。
日本時間今朝
(20日朝)の米ABC「World NEWS TONIGHT」は、バイオクスから広がった「治療薬への疑問」を伝え、次の5種類の薬について薬害の疑問があるとし、FDA
(食品医薬品局=日本の厚生労働省に相当)の認可システムが問題になっていると伝えています。
「CRESTOR」(高コレステロール治療薬)
「BEXTRA」(鎮痛薬)
「SEREVENT」(喘息治療薬)
「ACCUTANE」(にきび治療薬)
「MERIDIA」(やせ薬)
このSPAMにも、「MERIDIA」がしっかり入っているんですが(苦笑)。
日本では、やせ薬の類は認可されにくい傾向にありますが、この米ABCテレビが伝えた5種類のうち、喘息治療薬の「セレベント」
(キシナホ酸サルメテロール、長時間作動型吸入気管支拡張薬)は日本でも認可されています。
>PAXIL ZOVIRAX
この手のSPAMで出てくる「怪しいクスリ」って、基本的にパターンが決まっていて、快楽追求型といえばいいのか、そういうクスリばっかりなんですけれど、なぜにバイオクスやZOVIRAX
(ゾビラックス)……。
パキシル
(日本での販売名同じ、SSRI系抗うつ剤)は、なんとなく非合法マーケットで受けそうな気はします。でも、ゾビラックス
(日本での販売名同じ、抗ウイルス剤)って、
それネットで買ってどう使うつもりなんでしょう?
念のために書いておきますが、
抗うつ剤は「病的なうつ状態」にはよく効きますが、いわゆる「平常の範囲内」の人が、一時的に気分が塞いだとき(例:失恋)に服用しても、まったく効果はありません。まして、
「よりハイになろう」と思って使うものではありません。
だいたい、手元の資料によれば、「パキシル」は「
劇薬指定」です。SSRI
(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)は……などと書いてしまうと、かえってここだけ出回って悪用されそうなので解説省きますが、「一服盛って」みたいなこと考えてるなら、殺人あるいは傷害致死にならないうちに止めるべきです。
そういう悪い子は、塩化カリウム静脈注射でお仕置きを……。「仕置き。法によって……」(ナレーション:芥川隆行) (おい)
ゾビラックスを買ってどうするのかはまるで見当つきませんが、副作用報告に
アナフィラキシーショック、無呼吸、急性腎不全などと並んでいるのを見ても、気軽に使うものではないんですが……というかコレ、ヘルペスウイルス感染症治療薬であって、ウイルスなら何でも効くわけじゃないですし。
美容整形に使われる「ボトックス」なら……殺人目的には、青酸カリよりも使える毒薬になるかもしれませんが、まさか販売はしないでしょうね(おい)。
……
「麻薬のベーさん」に回したい気分(笑)。
2004/11/18 ABCは知ってても♪
♪流れ流れて知る辺をたずね〜 泣いて寝た夜のキタイスカヤ♯ (
ほとんど幻の名曲らしいナツメロあたりの挨拶)
……どれぐらい幻かというとですね、曲名「可愛いソニヤ」でも
検索がこんなんです(笑)。
このマイナーさは……
こっちといい勝負ですねえ。……ああ、昭和は遠くなりにけり(笑)。
検索といえば、「スーハ夫人」関連
(「年齢」とか「経歴」とか)で随分いらっしゃったようですけれど、
そういうゴシップ話はお取り扱いしておりません(笑)。
番組的には「Good Morning AMERICA」あたりですか?
米軍がファルージャで、無抵抗の市民を殺害したニュースは、世界をかけめぐりました。
従軍取材のテレビが撮影してしまったので、これはどうにもならないでしょう。
こういった映像の衝撃が、のちのち大きく響いてくる例としては、ベトナム戦争での「捕虜射殺」シーンがありました。
なんのためらいもなく拳銃で頭打ち抜いちゃうシーン、あれもベトナム戦争の帰趨を決したトピックスのひとつだったと思います。
今ごろになって
(現在日本時間18日木曜)、月曜の「月詠」が15分押してたことに気づいて愕然としていたりします(苦笑)。
ようやく録画見直そうと思い立ったのに……
「ナイトライン」見て寝よう、という気分に(笑)。
……ホントにここんとこ米ABCしか見てません(笑)。
そのABCで、驚きの事態が!
慣れない芸風はムリがありますね(笑)
NFL選手に女優がバスタオルぽろり 米ABC映像 【朝日】
米のABCテレビが16日、米プロフットボールリーグNFLに対し「不適切な映像」を謝罪した。
問題の映像は15日のカウボーイズ−イーグルス戦の前に流れた。ABCの人気ドラマに出演中の女優が、バスタオル1枚の姿でイーグルスのレシーバー、テレル・オーエンスを挑発。バスタオルを落として裸になり、オーエンスの腕に飛び込むものだった。
昨季のスーパーボウルでは、ハーフタイムに歌手のジャネット・ジャクソンが胸を露出。ショーを演出したCBSテレビが米連邦通信委員会に罰金の支払いを命じられた。今回の場合、バスタオルを落とした後は、後ろから上半身だけを撮った映像だった。(共同) (11/18 09:44)
この中で分かる固有名詞、「ABCテレビ」と「CBSテレビ」だけなんですけど……スポーツも芸能も無縁なものですから(笑)。
ABCの倫理規定がやかましいのは、ニュースを見ていても分かります。アメリカ軍同行取材などでは、現場の兵士は敵に罵声を浴びせていますが、そこで不適切な言葉には「ピー」音がかかります。国内の取材でも同じですし、ABCに限らず、PBS
(米公共放送)でも同じようなことはよくあります。
ニュースやドキュメンタリーで
「ピー」音というのは、最初のうちは日本だと民放のバラエティ番組のノリに思えて違和感を覚えますが、それだけ「ナマ」を重視しているということなんですね。
最近では、まさに問題になっている「ファルージャで無抵抗の民間人を射殺」シーンにもありました。射殺音が響く前にも、「汚い言葉」があり、また射殺シーンそのものも倫理規定に触れるため、直前でストップモーション
(静止画)にしています。
昨夜の「ナイトライン」によれば、アルジャジーラなどアラブ系メディアは、この射殺シーンもそのまま流しているほか、射殺した兵士の顔や部隊ナンバーも見えるように流している
(米メディアはぼかしを入れています)とのことです。
ファルージャでの射殺について、「ナイトライン」では、「前回のファルージャ攻撃では、アルジャジーラなどアラブ系メディアを入れていたが、今回は取材を認めなかった。真実はこれから明らかになるだろう」というコメントがありました。
米メディアとはいっても、同行取材には軍の検閲があるわけですから、現時点で「惨状が伝わってきている」と思うのは
“お人好し”で、もっと悲惨な事実が、戦闘終結後のこれから、次々送られてくると見なければならないでしょう。
北朝鮮で「肖像画撤去」「尊称消える」などの異変があったと日本のメディアが伝えましたが、今日放送の韓国KBSテレビの報道が、「東京のラヂオプレスによると」「産経新聞によれば」というクレジットだったのはちょっと笑えました。
最初に“異変”を伝えたのは、ロシアのイタル・タス通信だったようですが、イタル・タス通信は「平壌駐在のロシア外交官」をソースにしていました。このあたり、
外交関係があるとないとでは、情報の入り方がまるで違うのが明白です。
それにしても、韓国KBSでさえ、日本のメディア報道をソースにしている点を見ると、現実は「泰山鳴動して……」なのかなあという印象を受けます。もちろん微妙な情勢を見た上での情報のコントロールが行われている可能性は残りますが、日本語メディアが大々的に騒ぐほどのことだったのかどうか、北京の沈黙とあわせると疑問です。
もっとも、北京は、北朝鮮よりも、胡錦濤国家主席がAPECのため外遊に出ていることのほうが大きいようですが……。確かに足元の邪魔な話より、世界規模のビジネスのほうが死活問題として関心高いのは頷けますけれど。
アラファト氏の死因について、プライバシー法制の問題で開示できないフランス側が、そのために「陰謀説」が流れてしまうことに頭を痛めています。
えー、実は、死因についての予定原稿もあってですね……以下、
「死亡」速報段階での予定原稿を
リサイクル利用します(笑)。
経過をたどると、最初の「胃痛」「インフルエンザ」あたりまでは楽観的な見方が支配していましたが、「血小板低下」と分かってから、深刻な見方が広がり、以降は「白血病」「がん」「毒殺」など憶測に満ちた病名が出ました。
さて、ここでも、憶測の域を出ないことは明らかですが、あえて若干の推測を試みてみたいと思います。
当初の症状は、自ら訴えた症状ですから情報の信頼性は高いのですが、万全の臨床検査が行われていないのをうらみとします。末期の容態については、検査と診察は万全だったでしょうが、確実な情報は出てきていません。
だからというわけではありませんが、この中ではもっとも控えめにたたずんでいるような「血小板低下」に注目しておきたいと思います。
血小板は、ご存知のとおり出血が起きた際に、血液を固める働きをします。これが少なくなると、「血が止まりにくくなる」のは分かりやすいところですが、さらに進んで「血が出やすくなる」ことも挙げておく必要があります。
「血が止まりにくくなる」というと、「ケガさえ気をつければ大丈夫じゃない?」と勘違いされがちですが、そうではありません。出血の「一歩手前」で食い止められるかどうかにも関わってくるからです。
「血小板低下」があれば、ちょっとした胃炎でも、吐血につながる可能性はあります。吐血は、食道や咽頭に負担をかけますから、インフルエンザやカゼのような気管のトラブルを招いたとしても不思議はありません。
そして、血が止まりにくくなる状態がつづくと、これは全身のどこで何が起こってもおかしくない事態です。年齢からいって血管が丈夫だとは思えませんから、防波堤としての血小板システムが止まってしまうと、どの臓器に致命的トラブルが起きてもおかしくありません。
播種性血管内凝固症候群(DIC)という症状があります。血管の中でつぎつぎと血が固まってしまう状態です。
しかし、言葉のイメージそのままではなくて、心筋梗塞や脳梗塞、それにつながる血栓などのように一撃で大きな臓器を塞いでしまうことよりも、むしろ血が出やすくなることによる障害があります。
DICは非常に多種多様な障害を起こしますが、「固まる」ことによる障害
(血栓など)もありますが、「固まらなくなる」ことによる障害も多く起きます。
これは、血管内のあちこちで、目に見えないほど小さい凝固が起きるために、
かえって血を固めるための“資材”が枯渇してしまうためです。あちこちでムヤミに凝固を起こすために、「本番」の出血に対応できなくなってしまうといってもよいでしょう。
アラファト氏の場合、最後の発表は「脳出血」でしたが、血管が
(年齢によって)もろくなっている上に、このDICが起きれば、もっとも血管の豊富な脳で致命的な症状を来たすことは十分考えられます。
問題はその手前、なぜDICに陥ったかですが、これは他の臨床検査を見てみないと分かりません。造血の異常はもちろん、肝疾患でも起こりえます。ここは生理学で必修になるところですが、血液の凝固には10段階のプロセスがあって、どこか一ヵ所でもトラブルがあると固まってくれません。
DICの原因は、がんから始まって、感染症、薬物中毒まで、多種多様な疾患が挙げられています。DICは「〜症候群」と書かれているように、これそのものが最初の原因ではなく、他の病気があって、そのために
(二次的に)起きてくる症状です。
一昔前、日本の死亡診断書
(死体検案書)で、死因の欄に「心不全」などと書かれて、3段階の原因に本来の疾患が出てこない、ということがありました。交通事故→出血多量→出血性ショック→多臓器不全→心停止と進んで亡くなった場合に、
肝心の「交通事故」が死亡診断書のどこにも出てこない、という事例さえあって、当時の厚生省が書式を改めたことがあります。このなかでよく見かける名前にも「DIC」がありました。
仮に、昔の日本の死亡診断書の書式でいくと、「(イ)直接死因:脳出血 (ロ)イの原因:多臓器不全 (ハ)ロの原因:播種性血管内凝固症候群(DIC)」となって、
「それで、おおもとの死因はなんなの?」という疑問には答えてくれない可能性もあります。
話がそれましたが、DICはさまざまな原因によって起き、さまざまな症状を惹き起こす「症候群」です。そのため、DICを一回通ると、その元の疾患とイメージが結びつきにくい症状に飛ぶこともあります
(たとえば「感染症」から「脳出血」などは想像しにくいでしょう)。最初に何が起きたのかは、他のデータを見ないことにはまったく分かりません。
以上、
予定原稿のリサイクルでした。
現時点
(日本時間18日夕刻)では、個人的には、最初に伝えられた「インフルエンザ」、厳密にはインフルエンザではないかもしれませんが、ともかくも上気道感染症ですね、それが最初の一撃になったと考えても不思議はないと思います。
感染症が全身に影響を及ぼしてゆき、DICが進行する、そこで体力が弱っていれば、血小板の低下から胃出血を来たしてもおかしくはありません。
公に姿を見せた最後となった、ヘリに乗り込むときの様子は、そんなに重篤には見えませんでしたが、出血傾向が進むと、全身のどこの臓器で出血するか分からない危険な状態に陥ります。想像以上に
急変したからといって、陰謀に結びつける必要は少なくとも医学的にはありません。
とはいうものの、何しろ歴戦の勇士、不死鳥で知られたアラファト氏だけに、明快な説明がないと、後々までも「陰謀説」が消えない結果になりかねないのも事実です。
これが日本の政治屋さんだったら、「まあ年齢が年齢だからねえ」で片付きますが、そうは行かないんです(笑)。フランスの担当医まで疑われて、プロフィールを要求される危険さえ予想されるところで
(それで経歴に“アメリカ留学”が入っていれば、陰謀論者は手を叩いて喜ぶことになるでしょう)、プライバシーの問題はフランスとして苦慮するところでしょうが、クリアな説明が出てきて欲しいところです。
なお、指導者と医療プライバシーについては、古来さまざまな例があります。
イギリスのチャーチル首相の死後、
主治医が小説の形で、主治医でしか知りえないチャーチル氏との会話を再現した「The struggle for survival 1940-1965」 の例もあります。
また、文化大革命という過ちを犯した毛沢東の最晩年について、側近の女性が最高権力を握った原因は、彼女しか毛沢東の言葉が分からなかった
(ろれつが回らなくなっていたため)という“特ダネ”をもたらしたのも、毛沢東の主治医でした
(『毛沢東の私生活』上下。なお反論として『「毛沢東の私生活」の真相』があるようです。 ただし私はいずれも未読で、『ガセネッタ&シモネッタ 』の紹介を利用しました)。
先般、北朝鮮でも、主治医が亡命を試みた騒ぎがあったようですが……。
だいたい歴史の秘密に近づけるのは、
女性(権力者が女性なら男性ですね)と通訳、それに医師と相場が決まっているような気もします。
医師の場合、主治医のように直接会話をする機会があれば当然、そうでなくても、たとえば下っ端であっても、出てくるオーダ
(検査や投薬の)を見たら
何となく先行きが見えてしまうわけで……。職業上の守秘義務を定めた刑法の規定について、「秘密を守るだけでなく、その職業そのものを守る意味もある」という解説も納得できるような気がします。
……ああ怖い(苦笑)。怖ければ断ればいいかというと、応召義務(医師法19条)があったりしますし……。
そうそう、「DIC」で「大日本印刷」を想像する方は、また
違う業界だと思いますが、そちらも場合によってはナマのドキュメントに接するという危険はありそうですね(笑)。
フジにも第三者名義株 産経新聞社名などで所有 【共同通信 /goo】
更新日時 : 2004年11月18日(木)19:03
フジテレビは18日、テレビ局35社、ラジオ局18社の計53社の株式について、第三者名義で実質所有していることが分かった、と発表した。いずれも非上場会社で、同社は個別の社名は公表していないが、総務省令の持ち株制限を超えた例はないとしている。
テレビ局のうち系列は11社で、第三者名義にはグループ会社の産経新聞社が含まれる。フジテレビ自身の有価証券報告書には問題はなかった、としている。
一方、産経新聞社は同日、テレビ局39社、ラジオ局31社の計70社について、実質的に第三者が所有しているにもかかわらず、産経新聞名義になっていることが分かった、と明らかにした。同社によると、大半はフジテレビが実質的に所有している。
やっぱりね! 予想通りだった!(企画がその後どうなったか分からなくなった
Webラジオの最終回、桑谷夏子さんの口調で)
朝日新聞も株保有で違反 岩手県で制限超す 【共同通信 /goo】
こうなってくると、仁義なき戦いになってるような気もしますが……。
各新聞社がここぞとばかりに相手陣営に向かって言っているようなので、共同通信の記事で(笑)。
基本的には
「CMの議論の前に、まず人を“カット”しちゃえば?」(11/14付)ということに変わりはありません。終わり(笑)。
ところで、上記のWebラジオ……
川澄:リニューアルして帰ってくることが決定しました!
桑谷:やっぱりね! あのね。
川澄:なに?
桑谷:あのね、先週「最終回です」ってお伝えしたときに、「とりあえず」って書いてあったから、「なんかあんなこれは!」と思ったんですよ。
川澄:「なんかあんな」って?
桑谷:やっぱりだよ! 当たった!
川澄:(引き気味の笑い)
桑谷:ちょっとね、私もだいたい、ちょっと業界慣れしてきたから、ちょっとこなれてきた感じが自分でしてる。ああ、やっぱりね! みたいな。予想通りだった!って感じ。
川澄:いやー、でもさ、なんかさ、こういうのは嬉しいことじゃないですか。たとえばアニメとかでさ、「絶対また会おうぜ」とかいって、もう二度と会えないこともあるでしょう。
桑谷:いっぱいだよねー。ホントだよ。
川澄:次回予告とかで、まだこの冒険は続くぜ!とかいうのがつらいの。
桑谷:あれ、思わせぶりなセリフはどうにかしてほしいよね。
……その後、リニューアルして
帰って来てないみたいなんですが(笑)。
川澄:こういうひとつの発言が、こういう世界では……
二人:命取り!
川澄:分かってんじゃない!
桑谷:分かってるんだけどね、やめられないんですよね、齢もう24も25も生きちゃうとね。困ったもんだ。
川澄:(引き気味の笑い)
……ウチもあんまり言うのは危ないかしら(笑)。
民放各局が全滅っぽいのがなんとも……。
2004/11/16 「二十の扉」
何万アクセスもするラジオでさ、「ロリコンだ」って言われた俺の立場がない(爆笑)。……普通言わないよねえ、プロデューサに(笑)(
好評なものの、「私、公録が収めなのかな」と言われてしまう、先行き心配なWebラジオ番組あたりの挨拶)
「ぶっちゃけ」
(間投詞・副詞・名詞、動詞「ぶっちゃける」)の最初の使用例がいつ頃か分からないんですが、ラジオ方面ではもう定着してきていますね。
「ぶっ」は強意の接頭語である、というのは国語学で教わるところで、「ぶっ殺す」なんかがそうだといわれます。「ぶち殺す」から音が転じたというんですが、「ぶつ」
(=「打つ」)そのものには意味がなく、語幹の「殺す」を強く言うために付け加えられただけだといいます。「ぶっ叩く」「ぶっ壊す」も、もとは「打ち叩く」「打ち壊す」であっても、「打ち」にはとくに意味はないというわけです。
……新村出先生に出てきてもらうのはどうかと(笑)。
ところで、「困ったときの広辞苑」で有名な広辞苑の編者、新村出先生ですが、だいたい、名字を「ニイムラ」と読むと、部外者ですね、といきなりバレてしまうあたり
(○:シンムラ)、×「ヤナギダ」
(○ヤナギタ:柳田國男)、×「オリグチノブオ」
(○オリクチシノブ:折口信夫)といい、どうしてこっちの人は
名前からして面倒なんでしょう(笑)。
ラジオに初出例を見出すといえば、いつも「見る」の可能形は「見れる」か「見られる」かの議論で引き合いに出されるのが、戦後直後のラジオ番組「二十の扉」です。
「懐かしい」とか思い出せる方は、こんなとこを読んでる場合じゃありません(はるかさんあたりの挨拶)(おい)
この番組、アメリカのラジオ番組「20 Questions」から企画をまるまる転用したものです。GHQが「敵討ちもの」など復古調のものはいけない、現代の言葉で言えば「不適切なコンテンツ」だと許可しなかったためで、その代わりに「こういう番組をやりなさい」と指導してきたものです。
そうそう、ここのところ毎年毎年話題になる「紅白歌合戦」も、第1回の段階では、この
「不適切なコンテンツ」に引っかかっています。「合戦」がいけない、というので、「紅白
音楽試合」にさせられた、といいます。しかも単発の企画だと考えていたため、記念すべき第1回の資料はNHKにもほとんど残っていないそうです。
話を戻すと、この「二十の扉」は、原題にもあるように、隠れたキーワードを、20問の質問で当てようという番組でした。たとえば正解が「浦島太郎」なら、レギュラー解答者が「それは人間ですか?」というように聞いていって推理するというゲーム形式です。
このなかで、「それは目で見れますか?」というのがあって、おそらく
メディアで「見れる」という可能形が登場した最初の例だろう、といわれます。それより前はラジオそのものが「大本営発表」ですし、活字メディアでは21世紀になっても使っていないわけですから、遡りようがないというのもあるんでしょうけど。
やはりアメリカの「What's My Name」を翻案した、質問を重ねて人を当てる「私は誰でしょう」などもあったようで、「なぞかけ」はその昔の寄席からあったとはいえ、メディアでの「クイズ」形式番組というのは、この時代の企画が基盤になったのかもしれません。
……って、「ファイナル・アンサー」なんかは、いまでも欧米の企画をもとにしてるということになるんですか?
(見てないので知りませんが)
いまネットでよく見かける「100質」(100の質問)と似ていますが、あれはプロフィール代わりのもので、正解を当てるわけではないのが違っています。
先日、中国語版「100質」を台湾のページで見かけて驚きましたが(笑)。
番組でいえば、そういう娯楽番組も大事ですが、「60 Minutes」のような報道番組も導入してほしいところですが……調査報道の基礎は、企画よりも精神構造だから難しいんでしょうか。
そもそも、価値基準からして、ABCテレビの顔、ピーター・ジェニングスさんの年俸が1000万ドル
(推定)だそうで、もうこのあたりで勝負ついてるのかもしれませんけど。
リベラルでならしたABCは、
世界の大勢また我に利あらずでここのところ不調で、FOXのビル・オライリーに負けているそうですが……。テッド・コペルさんの「NIGHTLINE」に至っては、先年、他局が同じ時間帯に流している深夜お笑い番組に持っていかれそうになったという打ち切りの危機があって、テッド・コペルさんみずから「ニューヨーク・タイムズ」紙に寄稿したこともありました。
先日の「アラファト議長死去」でも、即座にアンカーのピーター・ジェニングスさんがラマラに飛んでいって中継していましたから、このあたりはアンカーの文化が根本的に違うのかもしれません。
放送記者という意味で、現地に特派員を入れて中継を結ぶのはBBCも同じですから、欧米というよりもアメリカ独特のスタイルではあります。しかし問題は、スタジオにいる「ニュースキャスター」が、記者なのか、それとも進行のためのアナウンサーなのか、そこの違いがはっきりしているかということです。記者なら、言われなくても現場に行きたがるのが当然の習性ですから。
日曜の「ABC World NEWS TONIGHT SUNDAY」だったか、「学習塾がアメリカで増えている」として、「速さを競わせるのはどうか」という問題を取り上げていましたが、何の話かと思って見ると「KUMON」でした。……ああ、日本でも二昔以上前から問題になってましたねえ(笑)。
……えーと、実はちょっとお疲れ気味で、「ふぁいなる・あぷろーち」もノーチェックで、「ABC World NEWS TONIGHT」を見たら終わってしまう毎日なんですが(苦笑)。
なので、先日の更新は、日本国内の「お祝い」報道を
まったく知らずに書いてしまいました(笑)。BBCやロイターは見ていたんですが、「アジア・太平洋」「国際」のどちらでも扱われていなかったんですよ(笑)。
先日の更新に関して、メールいただきました。
> そんな鈴凛さんには
> http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797327081/qid=1100436928/sr=1-2/ref=sr_1_10_2/250-9520240-1870658
> お奨めです(笑)
Amazonを見に行ってみましたが……。男性向けじゃないんですか、これ?(笑)
しかも、目次を見ると、
恋愛投資概論
目次
第7回推奨銘柄 NHK―「オタクになる」
ウチでもさんざん取り上げてますが、本気ですかNHKさん?(笑)
それはともかく、「投資用語」で「ナンパ」を語っているということらしいですが、どうなんでしょうね。合コンとかそっち系はそもそも圏外なので、ピンと来ないかもしれません。
とっさに連想したのが、
悪妻は百年の不作であるという。しかし、女性にとって、悪夫は百年の飢饉である。(菊池寛)
という名言でした(笑)。
共働きが増えている現代でも、とんでもない飢饉のケースが少なくないようですから、
「投資不適格」は多いんじゃないですか、と言ったら、男性の反発買うかしら(笑)。
いちおうフォローしておくと、のちのち化けるかもしれない「投機的」格付けもあるとは思いますし、「トリプルA」だって、いつ「5段階引き下げ」食らうか分かったものじゃないと思いますけど(おい)。
2004/11/14 恋愛マニュアル
しかし彼は、狂っていた頃の暮しを思い出しては、「自分のものでもない船の無事を見て喜んだあの時ほどの喜びはいまだかつて味わったことがなかった」とよく語ったものである。(
箴言集が引くギリシア奇談あたりの挨拶)
ここのところアラファトさんの話題ばかりだったので、ちょっとはソフトな話題を……
思い当たりません(苦笑)。
仕方がないので、ホームズ先生が三行広告を利用したように、困ったときのネタ出しには「そっち系」の各種BBSでも……って、コレ
前にもやったパターンでした(笑)。
……1年以上経ってるのに相変わらずですねえ(苦笑)。「恋愛マニュアル」といわれるものが、「ノウハウもの・ハウツーもの」になってしまうところまでは、「マニュアル化」の必然的な結果ともいえるでしょうが、問題は「色情マニュアル」にすりかえられているところです。
とはいうものの、では「18歳未満お断りコンテンツ」にして規制かけておけばいいか、というと昨今の情勢ではそれも疑問で、最低限のノウハウを与えておいたほうが、まだ悲劇的な危険は回避できるかもしれない、ということもできます。
リスク・マネジメントの観点からは……と、
こんな分野にそんなツールを持ってこなければならないことが大問題ではないかと(苦笑)。
まさか恋愛マニュアルの各項目について、ムーディーズよろしく「A+」などとランク付するわけにもいかないでしょうが、投資信託のように
「リスク分類:5(リターン追求型)」と明記しておいてほしいこともあるかもしれません。
具体例を、いつも持ち出されるテーマでいうと、
「告白」なんかそうじゃないですか?
……いま「酷薄」が第1候補でちょっと凹みました(苦笑)。しかもこの違い説明するのに、電話送稿なら「告訴のコクに、自白のハクです」と言いそうで、さらに凹みますが(笑)。
そういえば、っていきなり話題飛んじゃいますが、恋愛用語
(?)って、よくよく考えると
物騒なワード多くないですか? 無理を承知で告白するのを「特攻かける」とか、その結果が「自爆」「玉砕」だとか。そもそも「攻略」っていいますよね。
どういう人がこういうタームを作り出すのか、専門外なのでよく分かりませんが、軍事屋さんが混じってたりするんでしょうか。
……見込みがないのにあえてする「告白」が「特攻」だとすれば、相手の異性の近くにいる友人と連携をとるのは
「近接航空支援」ですか?
言われてみれば友軍相撃になることもあるから、当たらずといえど遠からずな気もしますが(おい)。
「酔った勢い」などと言い訳作って、馴れ馴れしい態度をわざととって様子をうかがう人もいるらしいですが、それは「武力偵察」と言えばいいんでしょうか? ……
悪ふざけはこれぐらいにしときます(笑)。
話戻すと、必ずと言ってよいほど言われる「男女間の“告白”に対する認識の違い」も、結局はリスク認識じゃないかと思います。男性側の「失敗しても『お友達』には戻れる」というのは、リスク認識が甘いために、ミドルリスク・ハイリターンのつもりで実行してしまうのではないでしょうか。それに対して、女性の「告白で断ったら一顧だにしない」という立場から見れば、ハイリスク・ハイリターンに該当する行動なのでしょう。
片方がミドルリスクのつもりで、もう片方がハイリスクと思っているとすれば、この認識の相違は埋めがたいのもうなずけます。どっちが善悪ということではないですし、金融商品と違って説明責任がどっちにあるのかも分かりませんけど(笑)、リスク認識が違うと、のちのちたいへんなことになるのは明らかです。
戦略・戦術の点でみると、こと「恋愛マニュアル」については、「どうすればうまくいくか」の戦術レベルの話がほとんどではないかと思います。戦術よりも下の個別戦闘技術のような話も多いですし、それを語る人の立ち位置を考えても、「戦闘記録」から「戦訓」が出てきているような、そんな感じがします。
言い換えれば、「どういう結末に持ち込むか」の戦略レベルの視点はほとんどありませんし、まして「本当にしなければならないか」の政略はないですよね……それ言い出したら投げちゃうからまずいんでしょうけど(笑)。
政戦略の古典にしてバイブルといえば
『孫子』ですが、
兵とは詭道なり。
……
ごめんなさい、コレは持ち込まれるとまずい気がします(笑)。
とくに、この段落はまるまる読むと、
兵とは詭道なり。故に、能なるもこれに不能を示し、用なるもこれに不用を示し、近くともこれに遠きを示し、遠くともこれに近きを示し、利にしてこれを誘い、乱にしてこれを取り、実にしてこれに備え、強にしてこれを避け……その無備を攻め、その不意に出ず。
(『孫子』「計篇」)
駆け引きそのままでシャレになってないかもしれません(苦笑)。
「利にしてこれを誘い」(利を求めているときはそれを誘い出し)、「乱にしてこれを取り」(混乱しているときはそれを奪い取り)、などはそのまま使えそうな感じがしますが、その結果については責任を負いかねますので念のため(笑)。
故に用兵の法は、十なれば即ちこれを囲み、五なれば即ちこれを攻め、倍すれば即ちこれを分かち、敵すれば即ちよくこれと戦い、少なければ即ちよくこれを逃れ、しからざれば即ちよくこれを避く。
(『孫子』「謀攻篇」)
俗にいう「月収の3ヵ月分」という話は出てないみたいです
(こらこら)。とはいうものの、
孫子曰く、およそ用兵の法は、(中略) 日に千金を費やして、然る後に十万の師挙がる。その戦いをおこなうや久しければ即ち兵をつからせ鋭を挫く。城を攻むれば即ち力つき、久しく師をさらさば即ち国用足らず。
(『孫子』「作戦篇」)
長期間に及ぶ作戦、ことに兵力の逐次投入は最悪の下策ですが、これは恋愛マニュアルにも書いておいたほうがいいかもしれませんよ(笑)。
戦略的には、国際協調の包囲網というのもきっと有効でしょう。目標の異性Tさんだったら、Tさんの周囲にいるPさん、Qさんを味方につける、少なくともPさんやQさんを敵に回さないようにしておく、といったことは、たぶん恋愛マニュアル的にも正解だと思います。
「Tさんとさえ相思相愛なら、他の人がどう言おうと……」といったピュアな考えも悪くはないでしょうけど、移ろいやすきは人の心、肝心のTさんがちょっと揺らいだときに周囲に「Aくんってどう思う?」と聞くシチュエーションは容易に想定しうるところです。そこで「Aくん?あれはちょっと……」と言われてしまうか、「悪くはないんじゃないの?」と言ってもらえるかで、その後の戦局が変わりそうですから。
それと、昨今の「事件簿」に多いパターンとしては、敗北必至となっているのに未練たらたらでこだわって、双方の被害を拡大しているだけ、というのがあるような気がします。ストーカーは極端な例でしょうけど、第三者から見て明らかに破綻しているのに、それでも手放そうとしない、というような例。男性に増えているらしいのが、ちょっと気がかりなんですが……。
おそらく、こちらの世界でも
「一撃後和平」なんてことは無理な話だと思うので、さっさとポツダム宣言受諾して終戦しておいたほうが、戦後の復興は早まると思うんですけれど。……血迷って「ソ連に和平仲介を依頼」するようなケースも少なからず見られるようです。
もうちょっとマシな例ないんですか、って言われそうですが(苦笑)
なんだかんだ言って、先日紹介されてここでも取り上げた
「理系のための恋愛論」が面白いんですが(笑)、本来の「ノウハウ」として「なるほど、そうなんですか〜」ではなくて、
「症例報告」として「世の中には、そういう悩み(症状)があるんですか」と読んでしまうあたりに、問題を自覚してます(笑)。
読んでるときの感覚が『今日の治療指針』とか『内科診断学』と変わらない(苦笑)。間違っても「ジュリスト」とか持ち出すと途端にきな臭くなるので却下
大急ぎで言っておくと、精神科の教科書読むとたいてい自分もヤバイんじゃないかと思ってしまう
(確か北杜夫さんもそんなこと書いてました)ことも少なくないので、そういう読み方するときでも注意は必要ですけれど(笑)。
もうちょっとマシな読み方
(受け止め方)をしなさい、という声も聞こえてきそうなので、慌てて付け加えると……
ブリアンソン(ドーフィネ)では、「五月祭」の当日、恋人にふられたり他の男の許に嫁に行かれたりした若者をつかまえて、おおぜいの若衆が緑の葉に包み込んでしまう。彼は地べたに横たわって眠っているふりをする。そうするとこの若者をいとしく思い、結婚してもよいと考える乙女がやって来て彼の眠りをさまし、更に彼を起こして自分の腕をかし、また一本の旗を与える。そしてビール店へ行って、自ら先に立って踊るのである。この二人は年内に結婚せねばならない。
(フレーザー『金枝篇』第10章)
世の中広いんですね、と思います……どこまで行っても身近な話題と思えない(苦笑)。
結婚年数が長いほど妻は不満 30代の既婚者アンケート 【朝日】
結婚年数が長い夫婦の方が、家事の負担に対する妻の不満が高いことが、ポータルサイト国内最大手のヤフーなどの調査でわかった。結婚の年数が5年未満の女性は、6割近くが夫との家事分担で「満足」としたが、5年以上では「満足」が4割強。一方不満は、5年未満が18%に対し、5年以上は4割近くにのぼった。結婚して時間がたつと、男性側に妻への甘えが出るためではないかと調査の担当者はみている。
「夫が担当する割合が高い家事」は、ゴミの分別・ゴミ出しが約29%で1位、風呂掃除が2位、食器洗いが3位だった。「妻が夫にもっと協力してほしい家事」は部屋の掃除が66%で1位、食器洗いと風呂掃除が各4割以上だった。
調査は10月29日〜11月1日に30歳代の既婚者319人からウェブ上で回答を得た。回答者の男女比は、ほぼ半々だった。 (11/10 18:24)
……
微妙に噛み合ってないんじゃないですか?
満足・不満って、質と量の問題がありますが、この調査でいう「もっと協力してほしい」というのが、どちらなのか分かりません。
たとえば、分担比率で「3日に1回」だから、「もっと」、たとえば「1日交代」にしてほしいということなのか、分担比率は満足だけど結果に満足してないのか。後者は意外とあるような気がします。
……ぶっちゃけて言ってしまえば、
「精一杯協力してるじゃん」対「全然キレイになってないでしょ!」の対立、結構ありそうだなあ、と(笑)。
分野として「部屋の掃除」が出ていますが、これ感覚の差がありますから、元は他人だという大前提を考えると、ぴったり一致はしにくいのかもしれません。
これは男女差の問題ではなくて、男女逆にするとむしろワイドショーのネタ
(「片づけない妻に激怒!」みたいなの、番組見たことないですけどテレビ面の見出しで見るような)になったりするようですよね。
教育・訓練における評価の問題とも共通する問題です。「一生懸命やってる!」努力を評価するか、一律な基準で「結果」を評価するか、バブル崩壊後の企業で唱えられてきたお題目「成果主義」とも、功罪ともに似通った部分もあるでしょう。
金田朋子さんがラジオ「ミニミニミクロ」で、
「結婚する前は両目を大きく開いて見よ。結婚してからは片目を閉じよ」 というトーマス・フラーの警句を引用していたのには驚きましたが(笑)、片目を閉じてしまうと今度は「距離感覚がなくなる」危険もあるかもしれません。
……細かいところを見ないためには、見えないようにしちゃうのがいちばん簡単でしょうから、部屋の照明を日本に多い蛍光灯の直接照明から、欧米型の「薄暗くない?」と言いたくなるような白熱灯系の間接照明にしてしまうのも一策でしょうか。……
なんでもかんでもテクノロジーで解決しようと思うのは悪い癖かしら(笑)。
うーん、結局のところ、ロシュフコーの箴言じゃないですが、「狂って」いるときのほうが本人幸せなのかもしれませんし、あんまり戦略戦術の分析をしないで曖昧に置いておくほうが、
実は最大多数の最大幸福なのかもしれません(笑)。
え? 個人的にはどうか、ですか? えーと……。
この故に百戦百勝は善の善なるものにあらざるなり。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり。
(『孫子』「謀攻篇」)
兵は不祥の器にして、君子の器にあらず。やむことを得ずして而してこれを用うれば、恬淡なるを上となす。
(『老子』)
ここまで言ってしまうと、あまりに投げてますか?(笑)
それならせめて、
子夏曰く、賢を賢として色に替え……朋友と交わるに、言いて信あらば、いまだ学ばずというといえども、吾れは必ずこれを学びたりと言わん。
(『論語』「学而第一」)
ぐらいで留保しておきますか(笑)。
飛び込みで見かけた話題をひとつ。
名義貸し「ほかにもある」 民放連会長が示唆 【共同通信 /goo】
更新日時 : 2004年11月12日(金)18:44
日本民間放送連盟(民放連)の日枝久会長(フジテレビ会長)は12日の記者会見で、読売新聞社が総務省令で定める持ち株比率を超えて複数の放送局の株式を保有していた問題に触れ、一般論とした上で「ほかにも結構あると思う」と指摘し、他の放送局でも株式の名義貸しが行われている可能性を示唆した。
日枝会長は「保有株式が20%以上になると省令違反なので、これは許されないこと」と述べ、読売新聞を批判した。ただ、「放送局は資本の面などでそれぞれ事情があると思う。一概に名義貸しを悪と言ってしまっていいのか疑問だ」とし、放送局を擁護した。
民放連としては今後しばらく静観し、「総務省の方針を見極めて」から対応したい考えだ。
CMカット機能「著作権法違反も」 日枝・民放連会長 【朝日 /goo】
更新日時 : 2004年11月12日(金)23:12
日枝久・日本民間放送連盟会長(フジテレビジョン会長)は12日の記者会見で、DVD録画再生機を使ってCMや見たくない場面を飛ばして番組を録画・再生することが、「著作権法に違反する可能性もある」と述べた。電機メーカーなどに何らかの対応を求められないかを検討するため、民放連で研究部会を設けた。
高性能のDVD録画再生機は、見たくない部分を自在に飛ばす「編集」ができ、CMカットも容易に出来る。日枝会長は「放送は1時間すべてが著作物と考える学者もいる。いろんな問題を含んでいる」と語った。
CMカットの問題以前に、
真っ先にこの人をカットすべきでは?(苦笑)
というか、フジテレビも日本テレビも、消費者が
「電波まとめてカット」できるようにしてもらって、その分、米ABCなり英BBCなり、
マトモな局の正視しうる番組見られるようなシステムにしてもらったほうが便利なんですけど。
いわば、CMカットじゃなくて、局ごとカット機能(笑)。
正確にはバーター機能ですか(苦笑)。
……ところで、正視にたえない番組時間帯の中には、
「CMのほうがよっぽど面白い」ケース(例:某月曜の時代劇は見飽きてるけど某家電メーカのCMは見ておきたい)、あるいは
CM目当てに見たくもない番組をチェックしてるケース(例:CMナレーションしてる声優さんの追っかけ)もあると思うんですが、CMカット機能ではなくて、
「番組カット機能」をつけると問題なんでしょうかね?
まあ、頭の悪い人はさておき、「CMも混み」論って、視聴者個人の編集を許さない
(だけど「許さない」と断言すると反発招くから、便利にできないようにメーカに圧力かける)ということでしょう。それ言ったら、本質的には音多放送
(音声多重放送、二ヶ国語など)で、「主音声・副音声どちらかだけ録画できる」のとかもダメだって言いたいんでしょうか?
DVDソフトウェアとして販売される商品について、コンテンツ制作側と、DVD販売業者の間で行われる協議なら、それは強行法規に反しない限り勝手にやってもらっていいと思うんです。勝手にやって消費者にそっぽ向かれて在庫の山、あげく両社とも潰れたとしても、それは経済活動の自由
(「倒産する自由」込み)ですから。
しかし、個人の「私的利用の範囲内」についてまで、そういう因縁を吹っかけるようなのって、いったいどうなんでしょうね。
私的複製を横流ししたとなれば、それはそのときに販売について法的に対処すればいいだけの話なのに、なんで家庭の中の「録画」機能まで文句いわなきゃ気がすまないのか。家庭の外に持ち出されたときは、それは犯罪だというのは分かるんですが、終始家庭の中で完結する個人の録画について、わざと機能を不自由にさせてまで、難癖をつけるというのは、いったい何なんでしょうか。
某巨大掲示板の口調でいえば、
「必死だな」の一言なんでしょうけど(笑)。
「CMすっ飛ばされるのは、営業上は困るから大声では言えないけれど、本音をいえばCMは飛ばしてもいいから番組は一瞬も見逃さないでもらいたい」ぐらいの気概を、コンテンツ制作者が持っていないとすれば、それは衰退の道、滅亡への道です。
違法コピーが商業上も法律上も許されないことであるのは明々白々でも、それでも本当に「クリエイター」だと誇りを持つ人なら、金銭面は別として、「コピーされるほど受けている」ことには喜ぶものじゃないんでしょうか。世の中にあふれるゴミ箱直行コンテンツの中には、
お金もらっても見たくないものだって少なくないんですから。
個人的な例を挙げるなら、前にも書きましたけど、「地獄行き」連呼する自称占い師の出てくる番組とか、(ABO式)血液型による性格分類をエセ科学に仕立て上げた番組とかは、そうですね、30分5000円からの
ギャラもらえるなら見てあげてもいいですよ?(笑)
そういう意味で、消費者の評価を素直に言えば、
「お金払っても絶対見たい」「タダなら見たい」「タダなら見てもいい」「タダでも見たくない」「お金もらっても見たくない」のグレードに分けられるでしょう。
ここで、「タダなら見てもいい」につけこむのが違法コピーですから、その取り締まりとは別の問題として、少なくとも制作者は、「この作品、金払ってまで見たいとは思われないらしい」という部分にショックを受ける感受性や、「次回は気づいたら払ってたといわれるぐらいの作品にしてみせる」という情熱を持つべきではないでしょうか。
そこの反省はスルーして、
「コンテンツ提供の基本は布施である、布施するぞ、布施するぞ、徹底的にハードな布施をするぞ」と、どっかのテロ事件起こしたカルト教団の教祖みたいに唱えていれば、教団だろうと連盟だろうと、自滅の日は近いでしょうね。
結局、
Theory:著作権を大義にごちゃごちゃ言い出す→そこのコンテンツが腐りかけている徴候を疑え
(『解法のテクニック』式の挨拶)
ってことでしょうか(苦笑)。
2004/11/12 死せるアラファト、生けるメディアを走らす
2004/11/11 星落秋風パレスチナ
♪四海の波瀾おさまらで 民は苦しみ天は泣き
いつかは見なん太平の 心のどけき春の夢
群雄たちてことごとく 中原鹿をあらそうも
たれか王者の師を学ぶ 丞相病あつかりき
(
むかしの唱歌って荘重ですよねと思うあたりの挨拶)
ついに、パレスチナ自治政府のアラファト議長、死去。
アラファト議長死去 独立国家の悲願かなわず 【共同通信 /goo】
更新日時 : 2004年11月11日(木)13:50
【パリ11日共同】悲願の独立国家樹立を目指し、イスラエルによる占領からの解放とパレスチナ独立の闘争を長年にわたり指導したパレスチナ自治政府議長のヤセル・アラファト氏(パレスチナ解放機構=PLO=議長)が11日、パリ郊外の病院で死去した。75歳だった。
アラファト氏の主治医が確認した。自治政府のアリカット交渉相もパレスチナ自治区ラマラで発表した。死亡時刻は11日午前3時半(日本時間同11時半)。
自治政府のアリカット交渉相は米CNNテレビで「議長の遺体はカイロに向かう。首都エルサレムに埋葬されるまでの間、ラマラに一時的に埋葬される」と述べた。
「民族の象徴」だったアラファト議長の死でパレスチナ情勢や中東和平の行方が混迷するのは確実だ。議長はイスラエルとの歴史的な和平に踏み切ったが、東エルサレムを首都にヨルダン川西岸とガザ地区を領土とするパレスチナ国家を樹立する夢はかなわなかった。
【BBC・世界標準時08:08(日本時間17:08)】
Veteran leader Yasser Arafat dies
Last Updated: Thursday, 11 November, 2004, 08:08 GMT
The veteran Palestinian leader Yasser Arafat, who dominated his people's struggle for 40 years, has died in a French hospital, aged 75.
【ロイター=パリ発・米国東部時間04:47(日本時間18:47)】
Arafat, Icon of Palestinian Cause, Dead at 75
Thu Nov 11, 2004 04:47 AM ET
By Wafa Amr
PARIS (Reuters) - Palestinian leader Yasser Arafat, who rose from guerrilla icon to Nobel peace prize-winner but ended up isolated and locked in conflict with Israel, died in a French hospital on Thursday. He was 75.
The announcement of the death of the Palestinian president, who symbolized his people's fight for an independent state but failed to achieve it in his lifetime, ended days of confusion over his fate as he lay comatose behind a veil of secrecy.
The death of the man Washington had shunned as an "obstacle to peace" stirred hopes for new Middle East diplomacy, but fears remained of a succession fight that could thrust Palestinian territories into chaos and push the region into deeper crisis.
In towns and refugee camps across the occupied West Bank and Gaza Strip, thousands of Palestinians rushed into the streets amid wails of grief and volleys of gunfire.
"Our father is dead," construction worker Fathi Abu Adnan said in Gaza City, where gunmen pumped bullets into the air and youths burned tires on the roads, sending up plumes of black smoke as Koranic verses blared from loudspeakers.
But as Palestinians mourned, many Israelis heaped bitterness on the man they often called a "master terrorist," blaming him for attacks that killed hundreds of their people.
With condolences for Arafat's death pouring in from leaders worldwide, Palestinian officials urged Israel to revive stalled peace talks, and Prime Minister Ariel Sharon said it could be a "turning point" for peace if Arafat's successors ended violence.
この後の情勢は、まったく見えません。
後継者を育てなかったのは問題だ、という議論も一部にはあるようですが……。
――田中(=引用者注:田中角栄元首相)さんのような立場だと、やはり派閥の後継者を考えてはいけないんですか。
後藤田 考えてはいけないな。後継者として、例えば僕の名前を挙げたり、二階堂進だなんて言うんですよ。しかし、僕らはみな当て馬さ。要するに竹下本人にはやらんよ、と言っているだけの話なんですよ。竹下(=竹下登元首相)さんだって僕と懇意なんですから、僕自身はやらないし、やれないと判っておりますよね。(中略) やる気はないんです。金丸さんにも何度も言われた。でもやらないよ、と言ってあるんです。しかし、やはりあそこまで田中さんがあちこちでものを言うし、周囲にもそうだな、なんていうのがいると、それは疑心暗鬼にもなるかもしれん。それは無理ない。政治家というのは因果なものだね、そういうところは。
――権力というのは自分でもぎ取る以外にないんですか。
後藤田 ないね。要するに、鉄砲での殺し合いから票による奪い合いになった。そこが進歩しただけだ。
(後藤田正晴『情と理―後藤田正晴回顧録 (下)』)
平和な「戦後民主主義」のなかでさえ、こんなものなんですから、まして、帰るべき“ホームランド”を持たない必死のパレスチナについて、私たちの常識でどうこう言うのは大間違いの元です。
文中の後藤田元官房長官の言葉でいえば、「鉄砲での殺し合い」から移行しようとしている最中ですから。
もっとも、オスロ合意による自治政府以降は、「殺し合い」というよりも、ほとんど一方的にイスラエル側に攻撃されてきた、というべきです。
何度にもわたり投石による抵抗運動
(インティファーダ)はあったものの、子どもが石を投げたという理由で戦車が出てくるワンサイドゲームで、行き詰まった和平プロセスが絶望を生み、行き場のない自爆テロへと突き進んでいったという点は忘れるわけにはいきません。
クリントン大統領の和平提案があまりに遅かったことについて、アラファト氏は
「私の葬式に出るつもりか?」とクリントン大統領
(当時)をなじった
(キャンプデービッド交渉。結果は物別れ、2000年)と言われていますが、これは脅しでも何でもなく、イスラエル側で和平交渉にあたったラビン首相がイスラエルの青年に暗殺された背景があります。
現実的判断からの譲歩が、自分の身内側から「裏切り」と見られ、敵ではなく身内の強硬派によって殺害されるのは、アラブに限ったことではありません。イスラエルのラビン首相が、オスロ合意というパレスチナ問題解決へ前進を果たしたのに、当のイスラエルから裏切りとされて過激派青年に暗殺されています。
敵の攻撃よりも、「背後」により警戒しなければ先に進めないところに、この問題の根深さ、深刻さがあるともいえます。
アラファト氏というと、PLO
(パレスチナ解放機構)でゲリラ戦を指揮してからのイメージが強いものですから、どうしても「叩き上げ」のイメージがあると思います。あるいは、日本赤軍が傘下で訓練を受けた時代を思い出す、2世代ぐらい前の方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、よく調べてみると、アラファト氏は確かに人生の後半ほとんどを闘争に明け暮れ、最晩年はむしろ自分の勢力のなかのタカ派と、イスラエル側のタカ派の両方に手を焼いていたようなところがありますが、いわゆる血で這い上がった独裁者ではないんです。この点、エルサレムをめぐる中東情勢というと、パレスチナ運動もイスラム運動も全部ごたまぜにしてしまう悪い癖が出やすいところです。
民衆蜂起のリーダーとして、本人も語りたがらなかったこともあるんでしょうが、実はアラファト氏の家系というのはかなりの名家で、いわば
「いいとこの御曹司」です。
イギリス委任統治下、例のイギリスの「二枚舌ならぬ
三枚舌」外交
(パレスチナについて、ユダヤ人に建設を認める「バルフォア宣言」、アラブ側に独立王国を認めた「マクマホン書簡」、フランスや帝政ロシアと分け取りにしようとした「サイクス・ピコ協定」)の破綻寸前のときに、民族蜂起を指導したエルサレムの名家、フセイニ家の縁戚で、ガザの「分家」に属しています。
ただし約束されたレールの上をボンヤリ過ごして来られたような、どこかの御曹司とは違って、氏と育ちはよかったものの、家が没落どころか家を含む地域がまるまる売り飛ばされてしまって、そこで早くから立ち上がったような、そういうイメージのほうがより正確でしょう。
アラファト氏に対するパレスチナ民衆の支持は、これは時々に応じて非常に激しく上下していますから一概には言えませんが、強硬派からは叩かれ、早い成果を求める人からは無能と言われ、アメリカやイスラエルからはテロリストとして何度も殺されかけた割には、したたかに生き延びてきました。
そこには、カリスマと言ってしまえば一言で終わってしまうんですが、普通にいう「指導力」とも違った、存在そのものに価値があるような、不思議な魅力があるんだと言われます。
往々にして「いいとこの出」は、長所に「悠揚迫らざる大人然とした空気」を持つ代わりに、同時に短所として「優柔不断」となりがちですが、アラファト氏についても、スケールの違いはあっても、それは言えるのではないかと思います。
アメリカやイスラエル、あるいは穏健派のアラブ各国が、いろいろなシグナルを送った好機を見逃してしまうという判断ミスを、アラファト氏が数多く犯しているのは事実です。情勢判断の甘さ、優柔不断、指導力欠如といった批判が多いのもこのためです。
この種の判断ミスは、何もアラファト議長に限ったことではなく、イスラエル建国以来、半世紀にわたってアラブ各国で見られるものです。たとえばイラクのサダム・フセインの場合も、湾岸危機
(1991年)の段階でフランス・ソ連の提示した和解案があったのを、前向きに評価しながら、ついに取り逃がして、湾岸戦争の口実にされてしまっています。
歴史にifはありませんが、もし、湾岸危機の土壇場でフランス案またはソ連案をフセイン政権が飲んでいたら、アメリカ主導の多国籍軍の展開も成り立たなくなり、湾岸戦争そしてその後の世界は大きく変わったに違いありません。何しろ、
「もし、湾岸危機のためにサウジアラビアに米軍が駐留しなかったら」という一事だけをとっても、それがオサマ・ビン・ラディン氏による反米テロを招いている現状では、重大な歴史の転換点になったといえます。
これもよく誤解があるところですが、実はパレスチナに関しては、オサマ・ビン・ラディン氏はあまり熱意をもっていないと見られています。第一、オサマ・ビン・ラディン氏はエルサレムを訪れたこともありません。ソ連のアフガニスタン侵攻のときに、アメリカと手を組み武器を入手し、また兄がブッシュ家と関係の深いアメリカの石油企業の役員をしていたぐらいですから、パレスチナ問題について反ユダヤを強く打ち出しているわけではないのです。
オサマ・ビン・ラディン氏が反米テロに熱中するようになったのは、湾岸危機でイスラムの聖地
(メッカとメディナ)のあるサウジアラビアに、異教徒の米軍が進駐した、その一事だけです。ですから、湾岸戦争以前の「中東問題」の文献を見ても、「アルカイダ」の話は出てきません。ある意味では、PLOとはまったく格の違う“新興勢力”といってもいいでしょう。
ただし、パレスチナの市民から見ればこれは別問題で、NHK取材班によれば、同時多発テロを「よくやってくれた」と歓迎するパレスチナ人も少なくないと報告されています。
パレスチナ自治政府、とくにアラファト議長は、同時多発テロやアルカイダなどには、まったく支持を表明せず、現に同時多発テロ直後に、世界各国の首脳のなかでもかなり早い段階で「恐ろしい事件だ」と反感をあらわにしています。
しかし、あるいはそれゆえに、早期の解放を望むパレスチナ市民にしてみれば、「アラファト指導部ではいつまで経っても解決しない」という想いから、反動的にオサマ・ビン・ラディンのような過激なテロを熱望する空気が生まれてしまっている現実もあります。乱暴に言ってしまえば「溜飲が下がる思い」というのは実在するわけです。
アラファト議長その人は、ひとつにはアメリカ抜きではパレスチナ問題の解決はありえないという現実的な判断
(この結論までに長くかかっていますが)、もうひとつには湾岸危機のとき、「イスラエルがパレスチナを解放すればイラクもクウェートから撤退する」というサダム・フセインの「リンケージ論」に同調したために、湾岸戦争後「負け組」にされてしまった苦い過去の教訓があって、むやみにアメリカを敵視することは抑えているフシがあります。クリントン政権時代には、ホワイトハウス訪問も少なくありません。ブッシュ政権
(現)が一方的に嫌って断絶しているようなところさえあります。
もちろん親米というわけではありませんが、パレスチナ問題解決のためなら誰とでも手を組む、という柔軟性が見られます。複雑怪奇な国際情勢のなかで、この柔軟性が裏目に出て、結果として手を組む相手を間違って酷い目にあったりしていますが、歴史的なオスロ合意
(1993年)もあったように、反米で凝り固まっているわけではないのです。この点、一人でも多くのアメリカ人を殺害することを至上命題に掲げるアルカイダとは本質的に違います。
殺害された「ハマス」幹部のランティシ師は、アラファト議長のパレスチナ自治政府とは対立する路線を取っていましたが、しかしこの人も目指す目的は「パレスチナ」であって、世界中でアメリカ人を殺害するなどということとは無縁でした。
「パレスチナ過激派」と「イスラム過激派」は明確に区別しておく必要があります。
思想的にも、パレスチナ独立運動は、過激・穏健は別として、約束の土地をめぐる民族紛争の色彩が強く、外に向かって攻めていく必要はないわけです。確かに過去の一時期
(1980年代まで)は、手段としてハイジャックなど「外」で事件を起こしてはいますが、イスラエルの軍事作戦などに対抗するための手段という位置付けです。
いまの「アルカイダ」は、殺害することそのものが目的となっていますから、交渉もなにもあったものではありませんが、かつてのパレスチナ過激派系組織の「テロ」では、別の目的のための手段だったため、交渉の余地はありました
(だからといって許されるわけではありませんが)。
そのテロ容認戦術も、世界的包囲網と、長くつづくイスラエルの占領と徹底した弾圧にあって、ついにアラファト指導部は放棄することになります。
国連安保理決議(242号)による「イスラエル」国家の承認を受け入れること、テロ組織とは絶縁すること、という2条件(正確にはイスラエル承認について、安保理決議242号に「イスラエル」という具体的国名がないのをフォローするため2つ掲げられていて合計3条件ですが)を飲んで、ようやくアメリカと交渉できる立場を獲得しています
(1988年)。
ここでいう「世界的包囲網」は、昨今見られるような「対テロ戦争」一本槍の薄っぺらな話ではありません。4度にわたる中東戦争、その中でのアラブ諸国の変化、ソ連の崩壊によるパワーバランスの激変などを含めた、国際情勢の推移全般です。
たとえばサダト大統領のエジプトがイスラエルと国交を樹立
(1979年)してしまったり、ほかならぬPLOが本部をおいていたベイルートが内戦のあげくイスラエルから攻撃を受けてPLO本部が逃げ出すほかなくなったり
(1982年)と、国際情勢の変化にある意味で翻弄されてきて、追い詰められたといってもいいでしょう。その中には、追い詰められる前にも良い条件を選べたはずで、あのとき受け入れておけばよかったのに、という結果論もあります。
それでも、今度こそはダメだろうと言われるほど、何度となく窮地に立ちながらも、失脚もせず殺害もされずにいままで来たわけです。
中東の場合、「敵」から攻撃を受けて殺害されることもありますが、より多いのは身内から殺される「背後からの一撃」です。
先にも触れたとおり、和平を実現した人の多くが、身内の側から「裏切りだ」と言われて悲劇的に命を落としています。ファイサル・初代ヨルダン国王、イスラエルと電撃的に国交を樹立したエジプトのサダト大統領
(1981年)、オスロ合意を果たしたイスラエルのラビン首相……。彼らは何も敵の送り込んだ工作員に殺害されたわけではなく、自分の側にいたより過激な人間から、和平合意を「裏切り」とみなされて暗殺されています。
勢い、過激なことを言っているほうが安全という皮肉なことにもなりますが、その点でも、内外に敵を抱えたアラファト議長、よくぞここまで殺されずに済んだというのは正直なところで、幸運も実力のうちだとすれば、それがアラファト氏の「実力」だったのかもしれません。
世界に「イスラム」の衝撃を与えた、イランのホメイニ師は一昔前に世を去り、晩年を中東和平に注いだヨルダンのフセイン国王、国内に強権政治を敷きながら現実路線をとりイラクと対立したシリアのアサド大統領、ともに亡き人となり、世襲で子の世代に代わっています。イラクのサダム・フセインは随分長く君臨してきましたがご覧のとおりの状況です。
ほとんどのメンバーが長期にわたって変わらなかった中東地域の顔ぶれも、ここ数年で代替わりしました。それでも、曲がりなりにも定められた国境があって、統治する「面積」をもつ「国家」はまだマシです。
現に、目下イラクで起きている混乱は、国境をコントロールできないことから生じているとも言えるでしょう。内戦ならまだしも、外から反米テロリストが入ってくる「輸入」ではどうにもなりません。
まして、パレスチナの場合は、オスロ合意を含め、国際社会が何度も「線引き」をしたにも関わらず、結局いまに至るまで明確に区切ることさえできないままです。パレスチナ自治政府という形を作るだけでも大変な作業を積み重ねてきましたが、システムとして機能するところまでは行っていません。入植地問題や分離壁問題のようなイスラエル側の強硬姿勢による問題も深刻ですが、「面積」を持てないまま和平に取り組むしかない悲哀があります。
ところで。
米大統領、アラファト議長死去に弔意 【ロイター /goo】
更新日時 : 2004年11月11日(木)13:50
[ワシントン 10日 ロイター] ブッシュ米大統領は、アラファト・パレスチナ自治政府議長の死去に哀悼の意を表すとともに、パレスチナの和平とパレスチナ建国に向けた努力にとって「重要な時だ」と述べた。
大統領はホワイトハウスから声明を発表し、「アラファト議長の死去は、パレスチナ人の歴史にとって重要な瞬間だ。われわれは、パレスチナの人々に弔意を表し、将来、近隣諸国と平和に共存する民主的なパレスチナ独立国家の建国という希望が果たされるよう願う」と述べた。
さらに、「同地域にも世界全体にも、来たるべき移行期には、これらの目的達成と、最終目標である平和実現に向けた支援に協力するよう求める」と呼びかけた。
……読む限りでは、あんまり「弔意」感じないのは、深読みのしすぎでしょうか?
【中国】アラファト議長逝去で胡錦涛主席が哀悼の電報 【サーチナ・中国情報局 / Yahoo】
パレスチナのアラファト議長が11日、逝去したことに対して、中国の胡錦涛・国家主席は、パレスチナ解放機構(PLO)をはじめ、パレスチナ関係機関に対して、哀悼の意を伝える電報を発した。中国外交部が発表した。
この電報の中で、アラファト議長はパレスチナ事業における優秀な指導者であり、傑出した政治家だったとし、「パレスチナ人民の合法的な民族的権利回復という正義の事業に注力し」、国際社会で多くの声望を集めたと指摘。
また、アラファト議長は、中国とパレスチナの関係構築において、重要な推進者であり、「両国人民の友好を固めるのに突出した貢献を果たした」とした。「彼の死はパレスチナ人民の巨大な損失であり、中国人民にとっても、偉大な友人を失った」。
胡・主席は、「パレスチナ政府と人民がアラファト議長の事業を受け継ぎ、中東和平に貢献していくことを希望する」とし、「中国としても、パレスチナとの友好関係を不断に発展させていきたい」との考えを示した。(編集担当:鈴木義純)
(サーチナ・中国情報局) - 11月11日15時3分更新
はっきりと「区分け」しているのが、次のオーストラリアABCの記事です。
Tributes flow for Arafat【オーストラリアABC】
World leaders have paid tribute to deceased Palestinian President Yasser Arafat as the Palestinian Authority declared general mourning across the Palestinian territories.
The Palestinian flag was flying at half-mast at his Ramallah compound while Palestinian television broadcast verses from the Koran, the Muslim tradition on the death of leading figures.
"Our brother President Yasser Arafat has passed away at 4:30 this morning. Yasser Arafat has closed his eyes in this world and his soul has gone to its creator but he remains with this great people because he was the leader of this people," senior aide Tayyeb Abdel-Rahim said at Mr Arafat's Ramallah headquarters.
In the Gaza Strip, dozens of Palestinians unleashed volleys of automatic rifle gunfire into the air in Gaza City after an announcement of the death of veteran leader, while the radical Islamist movement Hamas offered its condolences.
French President Jacques Chirac, confirming Yasser Arafat's death, hailed the Palestinian leader as a man of courage and conviction who embodied the Palestinian struggle for a state.
"It is with emotion that I have just learnt of the death of President Yasser Arafat, the first elected president of the Palestinian Authority," Mr Chirac said in a written statement.
"I offer my very sincere condolences to his family and to people close to him."
Mr Chirac urged the international community to persevere with efforts to ensure an international peace plan known as the road map is put into effect in the Middle East.
Opportunity for peace
US President George W Bush expressed American condolences for Mr Arafat and called it "a significant moment" for the Palestinians in their bid for peace and an independent state.
"The death of Yasser Arafat is a significant moment in Palestinians' history," he said.
"We express our condolences for the Palestinian people. We hope that the future will bring peace and the fulfilment of the aspirations for an independent democratic Palestine that is at peace with its neighbours