VNI鈴凛 過去ログ 03/12/02-28

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2003/12/28 サクラ
2003/12/26 クリスマス
2003/12/22 無秩序さ
2003/12/20 咲耶ちゃんお誕生日
2003/12/18 私はだれ?
2003/12/16 住基ネットは安全です、永遠に!
2003/12/14 サダム・フセインを逮捕
2003/12/13 トラ
2003/12/12 歌って踊れる言語学
2003/12/09 引用元のTPO
2003/12/08 虚礼廃止
2003/12/06 ネタ枯れ
2003/12/03 一貫性
2003/12/02 メディア

ニュースクリップ

(12/29 20:50更新)
★拘束されたサダム・フセイン元大統領、武器や資金について供述始める=イラク統治評議会メンバーが日刊紙Asharq al-Awsat紙に語る【ロイター=ドバイ発・米国東部時間06:17(日本時間20:17)
★イラン地震、死者3万人超える可能性=イラン・ケルマン州高官。イラン内相は「約2万人の遺体を発見」「直ちに衛生面の措置講じないと疾病のおそれ」と懸念。バムの町訪れた最高指導者ハメネイ師は再建へ強い意志を表明【ロイター=バム発・米国東部時間05:26(日本時間19:26)
(12/26 23:30更新)
★イラン南東部地震、人口20万のバムの町で4000人超える死者か=イラン国営テレビ報道。ロシアとドイツは生き埋めになった生存者救出で支援を申し入れ【ロイター=バム発・米国東部時間09:13(日本時間23:13)
(12/26 19:30更新)
★イラン南東部の地震、バムの町で少なくとも死者2000人を確認、さらに数が増えることは必至と=州高官がロイターに電話で伝える【ロイター=テヘラン発・米国東部時間05:21(日本時間19:21)
(12/26 16:00更新)
★イラン南東部で強い地震、死傷者多数=イラン高官。州知事によればバムの町で大きな損害があった模様【ロイター=テヘラン発・米国東部時間01:53(日本時間15:53)
(12/26 02:50更新)
★テルアビブ近郊のバスで自爆テロ。10人死傷。イスラエル軍がガザでパレスチナ過激派「イスラム聖戦」を空爆し幹部のハミド氏殺害した直後、その報復か【ロイター=テルアビブ近郊発・米国東部時間12:09(日本時間02:09)
(12/25 19:10更新)
★パキスタンのムシャラフ大統領を狙った自爆テロ、大統領が通る数分前に爆発、少なくとも7人死亡。大統領や側近は無事【ロイター=イスタンブール発・米国東部時間05:07(日本時間19:07)
(12/23 04:40更新)
★カリフォルニア中部でマグニチュード6.5の地震【ロイター=ロサンゼルス発・米国東部時間14:35(日本時間04:35)
(12/22 06:20更新)
★アメリカ、テロ警戒レベルを上から2番目の「オレンジ」に引き上げ、同時中枢テロの9月11日に匹敵する危険あると=リッジ国土安全省長官。年末・クリスマス休暇を警戒、航空業界はキャンセルで打撃か【ロイター=ワシントン発・米国東部時間16:09(日本時間06:09)
(12/19 02:00更新)
★米連邦上訴裁判所、反テロリズム政策で逮捕された米国民の拘留を認めず。アルカイダ容疑者として拘束中の被告について、米政府に対し30日以内に釈放するよう命令。「敵戦闘員」の拘留許可は連邦議会のみ可能で、大統領には権限ないと。ブッシュ政権の「テロとの戦い」には打撃【ロイター=ニューヨーク発・米国東部時間11:43(日本時間01:43)
★アメリカのイラク大量破壊兵器調査チームのトップ、デビット・ケイ氏(CIA特別顧問)が辞意、調査の完了待たずに=情報当局【ロイター=ワシントン発・米国東部時間11:14(日本時間01:14)
(12/17 16:30更新)
★台湾の国防衛生研究施設でこの冬初のSARS感染者を確認、研究室で実験中に感染との見方。午前5時(日本時間6時)に、行政院院長が国防部長から報告受け総統に報告、情報公開を徹底しパニック防止するよう指示【中央社(台湾)=台北発・台北時間12:15(日本時間13:15)
(12/16 03:30更新)
★パウエル米国務長官の前立腺がん手術、「成功し経過は良好、合併症もない」=国務省報道官が医師の発言として発表【ロイター=ワシントン発・米国東部時間13:19(日本時間03:19)
★米連邦最高裁、チェイニー副大統領のエネルギー疑惑を審理へ。来年春に弁論を行い来年6月末に判決の予定。2001年に市民団体がエンロン社との癒着を告発、ホワイトハウスが文書提出を拒否し2年にわたり紛糾【ロイター=ワシントン発・米国東部時間12:18(日本時間02:18)
★イギリス、サダム・フセイン裁判に関与しない意向。イギリスが死刑制度を廃止しているため。「イギリスは死刑に反対する。死刑判決がありうる裁判や処罰手続きには加わりたくない」=グリーンストック特使。一方で、イラク人による裁判の結果が死刑ならば反対はしないとも表明【ロイター=ロンドン発・米国東部時間12:08(日本時間02:08)
(12/16 01:40更新)
★パウエル米国務長官、早期前立腺がんの手術で入院。手術は以前より予定されていたもので緊急ではないと国務省発表。2〜5日程度の入院中の職務はアーミテージ国務次官が代理。【ロイター=ワシントン発・米国東部時間11:23(日本時間01:23)
(12/15 11:30更新)
★サダム・フセイン元大統領、大量破壊兵器の存在を否認、「戦争のためのでっち上げだ」と供述。なぜ国連査察官の受け入れを拒んだかに対し「われわれのプライバシーを侵害されたくなかった」と答える=米タイム誌伝える【ロイター=ワシントン発・米国東部時間19:41(日本時間09:41)
(12/15 02:30更新)
★ブッシュ大統領がホワイトハウスからテレビ演説。「武装勢力の襲撃は続いているがフセイン政権の復活はない」攻撃は即座に終わらないとしつつ、イラク国民にフセイン政権終焉を強調【NHK】
(12/14 23:50更新)
★サダム・フセインの本人確認、アジズ元副首相の支援得た=情報筋【ロイター=バグダッド発・米国東部時間09:02(日本時間23:02)
★マクレラン米大統領報道官、「サダム・フセイン逮捕について、ブッシュ大統領が正午(米国東部時間=日本時間14日02時)に会見の予定」と発表。米政府高官「恐怖は終わりつつあるが、将来に希望持たないイラクの人々が忠誠を尽くし死ぬまで戦闘続くだろう」【ロイター=バグダッド発・米国東部時間09:41(日本時間23:41)
★フセイン大統領逮捕、米軍への攻撃終結にはつながらず=サンチェス中将が会見で。「報復の増加があるかどうか不明だが、覚悟はしている」【ロイター=バグダッド発・米国東部時間08:07(日本時間22:07)
★「時間の問題だった。他のイラク国民と同様に裁きを受けるだろう」アラブ連盟・ムーサ事務局長【NHK】
(12/14 23:20更新)
★サダム・フセイン元大統領をティクリット近郊で拘束=米軍発表。「まったく抵抗なかった」「疲れているように見えた」=サンチェス中将。「私たちは『彼』を捕らえた」=ブレマー行政官【ロイター=ティクリット発・米国東部時間08:04(日本時間22:04)
(12/13 07:30更新)
★米ハリバートン社の不当請求疑惑で、ブッシュ大統領「余計な請求額6100万ドルを米政府へ返還するよう期待」=ペンタゴンの調査を評価、政権への批判かわす狙い。民主党次期大統領各候補は独立調査を強く要求。ハリバートン社は改めて疑惑を否定【ロイター=ワシントン発・米国東部時間17:14(日本時間07:14)
★10月に辞職したアゼルバイジャン前大統領のヘイダル・アリエフ氏、米国クリーブランドの病院で死去、80歳。10月15日には後継者に指名した長男イルハム・アリエフ氏が41歳で当選し世襲、反対勢力と衝突も。ヘイダル氏の遺体は数日中に空輸の予定【BBC・世界標準時21:16(日本時間06:16)
★アフガニスタンでタリバン勢力の再編成進む=BBCパキスタン支局にビデオ届く【BBC・世界標準時20:29(日本時間05:29)
(12/12 22:30更新)
★ショート・ショート作品や海外ミステリー翻訳で知られた作家の都筑道夫さん死去、74歳【朝日】
(12/12 07:50更新)
★米ハリバートン社、クウェートからイラクへの燃料輸送で不当な金額を請求か=ペンタゴンの監査で判明と情報筋。ハリバートン社はチェイニー副大統領が以前経営陣に在籍。同社報道担当は疑惑を否定【ロイター=ワシントン発・米国東部時間17:25(日本時間07:25)
(12/10 22:30更新)
★ベイルートの米国大使館に自爆テロ未遂、爆弾持った男をレバノン治安警察が入り口で逮捕【ロイター=ベイルート発・米国東部時間07:54(日本時間21:54)
(12/04 20:20更新)
★パレスチナ各派、イスラエルとの停戦へ向けカイロで公式会談。エジプト・スレイマン情報相が主導、パレスチナ過激派「ハマス」「イスラム聖戦機構」など13グループ集め、停戦の条件などの一致目指す。【ロイター=カイロ発・米国東部時間05:44(日本時間19:44)
★パウエル米国務長官、NATO各国にイラク戦後処理へのより多くの貢献求める【ロイター=ブリュッセル発・米国東部時間06:07(日本時間20:07)
(12/03 21:50更新)
★米軍のキルクーク掃討作戦、イブラヒム副議長を直前で取り逃がす=1000人以上動員した掃討作戦にあたった米軍第173空挺師団の報道官【ロイター=キルクーク発・米国東部時間07:17(日本時間21:17)
(12/03 01:30更新)
★情報筋による「フセイン側近ナンバー2のイブラヒム副議長を殺害か拘束」との報道を否定=米軍【ロイター=キルクーク発・米国東部時間11:13(日本時間01:13)
(12/02 22:30更新)
★アメリカ、ケニアの首都ナイロビにテロの危険迫ると警告。オランダのKLM航空支社には爆破予告。多くのオフィスで職員が退避へ【ロイター=ナイロビ発・米国東部時間07:18(日本時間21:18)
(12/01 23:50更新)
★フランスの外交官、予算削減に抗議し前代未聞のストライキ。世界各地の在外公館で業務縮小【ロイター=パリ発・米国東部時間08:40(日本時間22:40)
★イラク・サマラでの戦闘、米軍待ち伏せの目的は「銀行強盗だった」=米軍大佐。新紙幣を狙った犯行と。死者数について米軍と現地住民で隔たり、「せいぜい8人で米軍の言う46人は誇張」と現地住民【BBC・世界標準時12:52(日本時間21:52)
★ヒラリー・クリントン上院議員、イラク統治に国連の関与を積極的に求めるようブッシュ政権に要求。「現在の戦略は有効でないこと明らか」「大統領のバグダッド電撃訪問は評価するが正しい戦略の代わりにしてはならない」=NBCテレビ「Today」に【ロイター=ワシントン発・米国東部時間09:14(日本時間23:14)
★女性ではじめて英仏海峡を泳いで渡ったガートルード・エーダリさん死去、98歳。1926年に14時間30分の記録。晩年は聴覚障害になり聴覚障害児童の水泳指導に尽力【BBC・世界標準時13:54(日本時間22:54)
★サウジアラビア当局、11月9日リヤドで起きた爆弾テロの犯人をDNA鑑定で特定、テロに至る経過も判明=サウジ内務省。背後関係など捜査続行【ロイター=リヤド発・米国東部時間08:21(日本時間22:21)
(12/01 18:40更新)
★イスラエル、ヨルダン川西岸ラマラへ侵攻、60台以上の戦車など動員し掃討作戦。アメリカのバーンズ・和平特使のイスラエル訪問中【BBC・世界標準時08:52(日本時間17:52)
★シリアのアサド大統領「イスラエルとの会談実現にアメリカの協力求める」=ニューヨークタイムズ紙のインタビューに。シリアは反米ではないと強調【ロイター=ニューヨーク発・米国東部時間03:03(日本時間17:03)
(12/01 15:20更新)
★中国新疆で現地時間09:38頃、マグニチュード6.1の地震。地震局は午後に現地に向かい被害状況調査へ。現在も救援作業続く【新華社電・北京時間12:34(日本時間13:34)
★中国新疆でマグニチュード6.1の地震、10人死亡=新華社通信が伝える。震源はカザフスタンとの国境近く【ロイター=北京発・米国東部時間01:06(日本時間15:06)
★イラク北部のモスルで17人が死亡した11月16日の米軍ヘリ「ブラックホーク」墜落、ロケット砲攻撃原因か=米政府高官、沈黙破る【CNN /NHK BS】
(12/01 10:30更新)
★韓国の盧武鉉大統領、イラクでの2人の韓国民間人殺害について「民間人狙った残酷な事件、耐えられない」。国家安全チームに治安の再調査を命令。「韓国人が故意に狙われたかどうかに注目」=国家安全担当補佐官【ロイター=ソウル発・米国東部時間19:54(日本時間09:54)
★イラク・ティクリット近くの都市サマラで米軍が市内で大規模な戦闘、「反米」イラク人46人を殺害。「アメリカの戦車は民間人含め無差別に発砲していた」という住民の証言も【BBC・世界標準時23:14(日本時間08:14)


2003/12/28 サクラ

 桜は押し付けがましくなく、色が淡く、バラのように毒や刺を持っていない(5000円札の人あたりの挨拶)

 これ、どこで読んだか思い出せずに、本棚の前で30分以上呻吟してしまったんですが、よくよく考えたらビデオ見直している間に見かけたテレビ番組の一節だったような気が(苦笑)。
 井筒俊彦先生でも宮崎市定先生でもなさそうだし、フェラーズや寺崎英成でもないだろうし、ルイス・フロイスのはずもないし、とか記憶が錯綜しちゃって……いかに日頃ミーハーな本の読み方してるかばれそうですね(笑)。

 今日(日本時間だと日付またいでますけど)は、Nスペアンコール「映像の世紀」と、「ダ・カーポ」最終回が、時間的にニアミスでした(Nスペ終了が0035、「ダ・カーポ」が0045スタート)
 これまでも、NHKで「ザ・ホワイトハウス2」がちょっと押すと、いきなり異常接近してしまってヒヤヒヤさせられましたが……。思いっきり重なって泣きそうになった「シスプリ第1作」(2001年9月、「米同時多発テロ」の終夜放送と)の悪夢の記憶がありますから。
 ……録画機能もTCASみたいに「繰り下げ、繰り下げ」と警告発してくれると助かるんですけど(笑)。

 ところでいま何気なくチャンネル変えていたら、BSでジャッキー・チェンの過去の作品を放送しています(現在日本時間28日0210)が、喋ってる言葉が分からないと思ったら、これ作られた当時、香港は返還前でしたっけ(笑)。
 昨日今日「SARS疑い例」で取り上げられた中国中央テレビは北京語ですから、原語で聞いてもまだ何となくは分かるんですが、広東語はサッパリです。

「大統領は牛肉食べ続けている」 米報道官が安全性強調 【朝日】
 「大統領は牛肉を食べ続けている」。マクレラン米大統領報道官は26日、ブッシュ大統領が年末年始を過ごすテキサス州クロフォードの牧場に向かう機中で記者団にこう語り、牛海綿状脳症(BSE)感染が確認されても米国産牛肉は安全だと強調した。
 大統領が知事を務めたテキサス州は、牛の飼育数が全米で最も多い。日本などの米国産牛肉の輸入停止が長引けば経済的な打撃も大きいが、報道官は「(輸入停止は)普通の対応だ。現在の大統領の関心は安全面に集中している」と述べた。 (12/27 10:20)

 道理で、と思わず納得しかけました(笑)。
 って、ブラックジョーク飛ばすと問題があるのは、ウシのBSEとヒトの類似症例との因果関係が確認されているわけでもないですし、ましてカネと親の力で言語危なっかしいままホワイトハウスの住人になってしまったのは、プリオン以上の「不思議」ですから、念のため(苦笑)。


>はるかさん (12/24)
> 空からわけのわからないものが降ってくる♪ これは、オカルト(っていうか奇現象)のネタでもよくあるお話で、例えばUFOがらみでよく言われる「悪魔のゼリー」「エンゼルヘアー」なんて呼ばれる正体不明のぐにゃぐにゃ物体(いわゆる未確認落下物ってやつね)が降ってくる現象だとか、あとはカエルや魚が突然一箇所に大量に降って来る、なんて事件が歴史の中でもたくさん報告されています。

 旧約の「マナ」(「出エジプト記」16章)を忘れてはいけませんって(笑)。
 もっとも、あれを「わけのわからないもの」扱いすると、それはそれで問題かもしれませんけど……。もうちょっと味気があるのが欲しい、とお願いしたばっかりに怒りを買ったりしますからね(笑)。
 「降ってくる」と言われると、「航空機事故」とか「鉄道沿線の民家」とか、しゃれにならないものしか思い浮かばなかったりします。いえ、「NBC兵器」や「精密誘導爆弾」も降って来て欲しくないシロモノですけど……。
 「時計より正確」と言われる新幹線(ちょっと前のデータで「ダイヤとの誤差年間平均で1分未満」=秒のオーダーというのがありました)を毎年悩ませる「関ケ原の雪」でも、開業当初は多少のことなら定時で突っ走れと指令したものの、高速で跳ね飛ばした保線用の石が沿線民家の寝室に飛び込む「事件」が起きて、さすがの指令も諦めたとか。……人身事故関連ならいまでもいくらでもありそうですけど、文字通り血なまぐさい話になりますし(苦笑)。
 過積載のトラックが高速道路で思いっきり積荷ばら撒いちゃう事故は時折報道されますが、あれなら魚はあってもおかしくないですね。カエルは(少なくとも日本では)そう頻繁に輸送されているとは思えないので、確率低そうです(笑)。一番困るのが可燃物とか薬剤ですが……。
 そういえば、再処理したプルトニウムを輸送したときは厳戒態勢で大騒ぎになりましたが、核燃料サイクルどころかそれ以前の日々の安全管理がなっていないのが相次ぐトラブルで暴露されて、あれっきりになっているようですね。確かに“A級”のモノは、降ってこられるようでは困ります。
 昔のB級映画で、米軍が間違えて落っことした(=「投下」ではなくて「紛失」ですね)原爆を、賞金目当ての若者グループが探すドタバタコメディがありましたけど……タイトル失念。
 えーと、映画に詳しいhidakaさん(サイト移転)に振ってみようかな(笑)。


>詩子さん (12/26)
>>オタク向けサイトの海外展開の支援
>……より実践的な「もえたん」の発刊とか?(マテ

 某台湾サイトでこんなの上がってるんですけど……
>英文單本範例:It is not possible that there are twelve sisters.(有十二個妹妹是不可能的事XDDDD
 日本のサイトからの孫引きならまだしも、現物が航空便で輸送されてても不思議ではないかもしれません(笑)。
 中国語を母語とする人が、「もえたん」経由で英語を通して日本語を勉強するのって……すさまじく効率がいいんだか悪いんだか両極端のような気がしますが、うまく行けば一気に2ヶ国語をクリアできるのかも。
 などと思ったのは、ここのところ「ザ・ホワイトハウス2」で気になるシーンがあると、「非公式トランススクリプトサイト」(こちらはアメリカで放映された"The West Wing"から起こしています)を照らし合わせながら見ているからだと思いますが……。
 先週末放送の「夜中のホワイトハウスが寒いからって、使ってない暖炉に適当な木くべて灯油かけて焚き火をしちゃう次席補佐官と広報部次長」は久々に笑えるOPでしたが、中でもここはヒットでした。

ドナ・モス(次席補佐官の秘書):「その木どこの?」
ジョシュ・ライマン次席補佐官:「あっちに置いてあった
ドナ:「それって『飾ってあった』ってことなんじゃないの?」
ジョシュ:「いいだろう、独立戦争の英雄のログハウスを燃やすんじゃないし」
サム・シーボーン広報部次長:「待った、それかも。あのログハウスはエゾマツだ」
(中略)
ドナ:「焚き木に油かけたりしないでよ!」
ジョシュ:「まさか! いくらなんでもそんなことするわけないだろう、信じろよ」
サム:「見つけた!」
ジョシュ:「え?」
サム:「灯油

 いたずらっ子の次席補佐官と広報部次長、それを止めようとする秘書のドナの3人の掛け合いが絶妙なシーンですが、原文では……。
DONNA:Where did you get the wood ?
JOSH:It was sitting in... the thing.
DONNA:I think that is mean to be decorative...
JOSH:It's wood, we are not burning Benjamin Harrison's log cabin.
SAM:You know what ?
JOSH:What ?
SAM:We might be.
JOSH:Why ?
SAM:It was made out of spruce.
(中略)
DONNA:You are not using lighter fluid or anything are you ?
JOSH:No... no flammable liquids of any kind to start a fire, ever.
SAM:Found it !
JOSH:What ?
SAM:Kerosene.
 ベンジャミン・ハリソン Benjamin Harrisonは、検索で探すと第23代アメリカ大統領がヒットするのでこれかと早合点しそうですが、ここではそうではなくて、この第23代と同名の曽祖父です。曽祖父や祖父と同じファースト・ネームをつけることは珍しくありませんが、このひいおじいさんは「独立宣言」に署名した人です。
 この短いセリフで下手に「ベンジャミン・ハリソン」という氏名を出すと、かえって日本の視聴者は混乱しそうです(しかも第9代大統領ウィリアム・H・ハリソンは祖父ですし)から、さらっと「独立戦争の英雄」という意訳で流したのは気が利いてるといえるでしょう。
 決して手を抜いたわけではないのは、その後の「この暖炉は第17代アンドリュー・ジョンソン大統領のお気に入りで……煙突は1896年にふさいだ」というサムのセリフはきっちり日本語に訳されていることからも分かります。

2003/12/26 クリスマス

 「これじゃクリスマスどころか『苦しみます』だ」(事件がなくて悩むキャップあたりの挨拶)

 えっと。
 クリスマス「イブ・イブ」以降、“オレンジ”警戒モードにお付き合いさせられて、日本時間の「クリスマス・イブ」なんかとはまるっきり無縁だったりします。
 いつも書いていますが、何しろ「日出ずる国」の時差があるんで、日付が変わるのはシドニー・ウェリントンの次という早いタイミングで来ます。つまり、日本人が「クリスマス・イブ」の夜(あーだこーだ言われがちですけど)を楽しんでいるとき、欧米圏はまだ前日です。
 というわけで、極東は「イブイブ」(23日夜)から「クリスマス」(25日)までお祭りムードだったかもしれませんが、警戒態勢に入っている欧米は日本から1日近く遅れたような感じで動いていました。
 「エール・フランス航空機がテロ警告でフライト中止」というのがあったのも日本時間では25日に入ってからですし……。
 世界のどこでも「25日」が終わって一段落という気もしますが、基本的に気を抜いたとたんにやられてしまって「特オチ」になるのがウチの弱点ですから(笑)。

 話は全然違いますけど……。「クリスマスのケーキに“イエローケーキ”は却下です」というネタは、21世紀に入ってから使いにくくなりましたね(苦笑)。

 「自然は人間などよりもよっぽど効率的に殺戮をやってのける」ではありませんが、「クリスマス警戒」と違うところで災害が。


【ロイター=テヘラン発・米国東部時間03:35(日本時間17:35)
Iran Quake Wrecks Buildings, Death Toll 'Very High'
Fri December 26, 2003 03:35 AM ET
By Parisa Hafezi
TEHRAN (Reuters) - A powerful earthquake struck southeastern Iran Friday, wrecking many buildings in the historic city of Bam and killing a "very high" number of people, officials said.
State television said about 60 per cent of the buildings in Bam, a popular tourist attraction some 600 miles southeast of the capital Tehran, had collapsed in the earthquake measuring 6.3 on the Richter scale.
"There is a lot of dead and injured in Bam city and all the cooperation has been done to take them out," said Mohammad Ali Karimi, governor of Kerman province.
No official estimates of the number of dead or injured were available as the government mounted a major rescue operation in Bam, famed for its citadel and other centuries-old buildings.
The quake struck at about 5:30 a.m. local time when most people in the city would probably have been asleep in their homes.
"There was a lot of damage in (Bam)," Karimi said, adding that a crisis headquarters had been set up to deal with the situation.
State media said a lot of people were "buried" under debris in Bam and issued appeals for people to donate blood.

 国営テレビのいう「約60%」というのは、「半分以上」ぐらいの意味ではないかと思いますが、まだ死傷者の概数も判明しない状況のようです。
 こういう場合、かなりの数が生き埋めで「不明者」としてカウントされ、後から救出・発見されることになりますから、死傷者数は続報になるほど増えることになるのは仕方がないところですが……。
 カリフォルニアの地震のニュースも第一報だけ速報しましたが、その後死者が明らかになりましたし、今回のイランの地震についてもライフラインの損害さえ報じられていませんから、状況がはっきりするのにはまだまだ時間が必要だと思います。

 →ロイターの至急電は、死者は少なくとも2000人だが今後もっと大きくなるというイランの州政府高官の発言を伝えています。


【ロイター=テヘラン発・米国東部時間05:21(日本時間19:21)
Senior Official Says 2,000 Dead in Iran Quake
Fri December 26, 2003 05:21 AM ET
TEHRAN (Reuters) - Two thousand people are confirmed dead in an earthquake in the Iranian city of Bam Friday but the toll is certain to rise, a senior official from Kerman province said.
"So far we can only confirm 2,000 dead but the number is sure to rise," he told Reuters by telephone.

2003/12/22 無秩序さ

 エントロピーは増大するから、放っておけばすぐに無秩序になってしまう。このことは、家に手入れをしないでおけばすぐに分かる(ホーキング博士あたりの挨拶)

……一昨日付のと「エントロピーつながり」というわけではないんですが、ちょっと増えすぎて悲惨なことになってるのがウチの現状だったりします(笑)。
 四葉ちゃんとお酒の話をしていたら、書類の山脈の中からウイスキーなんか出てきたんですが、これってずーっと昔、野球中継で番組つぶれたときに沙耶さんと「シスプリラジオ返せ文化放送!」とかチャット(当時)で叫んでたときのだったような気が……。こんなところに埋まってたのか(笑)。
 ついでに、買ったまま「積み本」(正確には「埋め本」状態)になってた『旧約聖書物語』や、『麗しの皇妃エリザベト』『神と悪魔の薬サリドマイド』も発見。
 『麗しの皇妃エリザベト』は、同じ著者・訳者の『狂王ルートヴィヒ 夢の王国の黄昏』が良かったので、思わず書店で衝動買いしたものの、そのまま……。
 『神と悪魔の〜』はイギリスの裁判がややっこしい、というあたりまで読んだところで埋もれちゃったようです……。地層じゃないんだから(笑)。

 ところで、無秩序に突き進むのを改善しようとしても、その分「労力の消費」が必要になるので、全部トータルではエントロピーは減らない、というのが熱力学の第二法則です。
 これ、ウチの場合でいうと、片付けるために掘り返して棚に並べれば、本については「無秩序さ」は改善されるものの、その分こちらのエネルギーを消費しなければならないので、とくにカゼが悪化している最中にやれば、まるまる「発熱の増加」という形で増えてきちゃう、ということです。
 ……さらに悪化して「熱生産がゼロ」になったりするとエライことなので、おとなしく寝ておきます(笑)。
 寒いときにはアイリッシュコーヒー、という案もふと浮かんだんですけど、これ以上チトクロームP450を酷使するのもかわいそうなので、「ホットワイン」案と同様に却下しました(笑)。
 こういう、かなり身近なものとしてアルコール類を持ってくるのは、ヨーロッパの感覚でしょうね。まあ、日本にも「玉子酒」がありますけど。
 ……アルコールやその代謝物のアセトアルデヒドによって、その人のエントロピーが増加しても、当局は一切関知しません(笑)。

 おっと、今日からNHKスペシャルアンコール「映像の世紀」や、BSプライムタイム・イラク関連特選があるので、要チェック扱いに。

2003/12/20 咲耶ちゃんお誕生日

 少し年をとった気がする。(誕生日の感想を聞かれた大統領あたりの挨拶)

 というわけで、カゼのせいで更新1日遅くなりましたが、
 咲耶ちゃん、Happy Birthday!!
 ……いつもなら春歌(WS)ちゃんが「今日は何の日?」をやってくれるんですけど、……って一周しちゃったんだっけ?(笑)

 それはともかく、マハティールさんがこの日生まれだというのは調べて初めて知りました(笑)。
 ちょうど手元にあった1983年版の朝日縮刷版を見たら、前日の衆議院選挙で自民党がボロ負けしてますが、首相が中曽根氏で、「政権維持する」と発表しているのが官房長官の後藤田さんですか。……マハティールさん含めて皆さんお元気そうですね(笑)。

 そうそう、咲耶ちゃんのページ見てて突然思い出したんですが、熱力学の第三法則で「有限回数の操作では、絶対零度には到達できない」というのがありました。
 正確には「絶対零度に近づくほどその系のエントロピーはゼロに近づく」という表現をするようですが……。
 中学や高校でも扱う熱力学の第一法則と第二法則と違って、第三法則と第ゼロ法則(熱平衡と温度の法則)は、かなりマイナーです。

 あ、咲耶ちゃん、業務連絡というか……ウチのリンク先URLこっそり直しといてもらえると嬉しいかもしれません(笑)。

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2003/12/18 私はだれ?

 一匹のウサギが全速力で走っていた。リスが「なんでそんなに走っているの?」と聞くと、ウサギは「マッカーシーがカンガルーを追っかけてるから逃げるんだ」と答えた。リスが「だってあなたはカンガルーじゃないでしょう?」と聞くと、ウサギは走りながら叫んだ「それはそうなんだけど、自分がカンガルーじゃないことを証明できないんだよ」(マッカーシーの赤狩りにちなんだ「新イソップ物語」なるものあたりの挨拶)

 近年、「“自分探し”にはまる」という表現が目立ち、これについて甲論乙駁、喧しいものがあります。「そんなことぐだぐだ言わずにちゃっちゃと働け」というような低レベルなものも多いですが……。
 確かに、この「自分探し」には、どこか怪しげな香りがします。「私は誰?」という問いかけが、往々にしていわゆる新興宗教や「なんちゃらセミナー」に利用されることもあって、その問いかけ自体が「不健全」などと叩かれるとか、「ナマ身で生きていれば、そんな空虚な疑問は感じないはずだ」式の批判も少なくありません。
 そういった「リアル以外はすべて無駄」と言いたそうな死にぞこない老人は放っておくにしても、それでもこの「私は誰?」というクエスチョンには、どこか危険な香りがするのは確かです。
 ここで哲学に踏み込むつもりはありませんが(笑)、傍から見ていて気づくのは、"Who am I ?"という英語の場合と違って、あいまいな「私は誰?」という日本語の表現の問題です。文法でいう主格と目的格のところで、日本語の文法構造が雰囲気としてぼやかしていることが、このクエスチョンの持つ「妖しさ」の一部では、と思うのです。
 「私はAである」という断言では、主格の「私」が使われています。「私はBではない」という否定の断言でも同じです。
 ところが、「私は誰であるか?」という疑問は、日本語ではなんとなく流してしまいますが、ここで使っているのは目的格の「私」です。「誰が私であるか?」という疑問ですから、「答」を探して出てくるとしても、それは「Aが私である」になるでしょう。これは、「私がAである」とは、完全に一致しているわけではありません。
 論理学の「包含」の話に入り込むとまるっきり違う話になってしまいますが、そこではなくて、本来「主格にしかなりえないはずの“私”」を、目的格で探そうとするところの「妖しさ」が、言語学のほうからは見えるように思います。
 つまり、格助詞で作っていく日本語の「あいまいさ」が、この「自分探し」の妖しさにも一役買っているのではないでしょうか。言語には「考えるための道具」という役割がありますが、日本語を道具として使うと、いわば「チェック機能が甘い」ために、そういうクエスチョンが成り立ちやすいというのも一因にありそうです。これは、主格と目的格を厳密に区別する英語やドイツ語では明らかにおかしくなる「問いかけ」を、日本語が無意識に許してしまうのでは、と言い換えてもいいでしょう。
 「私は〜である」と主格でしか言えないものを「探す」とすれば、「何が〜」という質問は、すでにひっくり返っているわけです。どうしても探すとすれば、WhatやWhoではなくて、あくまで「私はAではない」「Bではない」……を繰り返していって、否定から消去法でいくしかないのかもしれません。
 つまり、思考システム、あるいはツールとしての「日本語」の持つ特徴を確認してから、質問を組み立てたほうがよいのではと思うのです。

 ……なんで急にこういう話になったかというと、カゼひいて熱に浮かされているわけではなくて 「サダム・フセインを拘束、本人と断定」からの連想で……。
 「DNA鑑定で確認」とはいうものの、影武者が多いといわれるフセインの場合、サンプルのDNAはホンモノかどうか、というのも疑おうとすれば疑えます。国際社会に現れた「フセイン」が、同一人物ではなくて複数いたらどうするんだろう、と(笑)。
 さらに進めて、「フセインA」「フセインB」……というような複数の人物が、各自勝手に演じていたのが「サダム・フセイン's システム」だったとしたら、そのうちの1コマだけを「識別」して「裁く」ことに意味があるのか、とも思えます。……それじゃB級SFの世界だと言われるかもしれませんが(笑)。
 冗談はともかく、「私がフセインです」と自称で言う場合と、他人から「あなたがフセインだ」と言う場合の違いは、普段は意識する必要さえありませんが、こういうときには大きな差があるものだと思わされます。冒頭のウサギさんじゃありませんが、他人に「あなたはXだ」と決め付けられたときに、「私はXではない、Aだ」と反論できるかどうかと考えてみると、案外心もとないものではないでしょうか。
 一昨日付の「住基ネット」で冗談半分で書きましたが、「アソウ・チャバーネ氏」の戸籍データが改竄されて「死亡により戸籍抹消」となっていたら、現に「チャバーネ氏」がそこにいても、「そんな人存在しません」と言われてしまいます。同様に、選挙の直前に「ダメトーラ・バ・カタヤマ氏は先月択捉に転居」と改竄されたら、訂正が間に合わずに立候補できないなんてことも起こるかもしれません(笑)。
 自称の「私はAである」でさえ、何かのきっかけで揺さぶられると危ういものですが、他人からの「あなたはBである」という断定は、普段はともかく、異常な状態で疑いはじめたらキリのないものです。
 まして、「個人」識別から進んで、どのグループに所属しているか、という問題になると、自称ならともかく、他人から決め打ちするのは無謀に近いでしょう。グループMとグループN(たとえば「日本人」と「中国人」、あるいは「関東人」と「関西人」)を区別して、しかも特定の人Xさんをどちらに入れるか勝手に決めるというのは、よく考えるとダーツ投げているのとさほど変わりません。
 DNAでいえば一人として同じ人はいないわけですし、生物としての「ヒト」は亜種もない1種類に括られてしまうわけですから、グループのどちらに所属するかは生物学ではなくて、文化人類学の問題になります。
 もともと、文化人類学の扱う「文化」というのは、言ってみれば「そこでの共通のお約束」です。通常は「言語」や「風習」などを使いますが、別にそれだけが切り分けの道具と決まっているわけではありませんから、何を持ってきても構いません。日本人を言語学的に分析して、イントネーションで各地方を分けるのも、「双子萌え」と「巫女さん萌え」の2種類にグループ分けするのも、根本では同じです(笑)。ただ前者は学問上定着していて、後者の分け方は学界での支持が少ないかも、という違いはあるでしょうけど(笑)。
 冗談はともかく、あるグループXについて、「どんな文化をもっているか」を調べる文化人類学でも、主格と目的格がひっくり返るととんでもないことになります。
 どういうことかというと、「グループX」を調べてみて、「このグループXは、食事のときに箸を使い、言語は日本語で……」というように「グループXは○×をもつ」と言うのが文化人類学です。ところが、往々にして、これをひっくり返して「○×をもつのがグループXだ」とか、「グループXに属するなら○×するはずだ」というように、主客を逆転させた「論」を唱えたい人が少なくないのです。これは一見、文化人類学やら社会学を基盤にした「論」に見えますが、プロセスをひっくり返している時点でかなりの眉唾ものになっています。
 「日本人論」でも、「日本人は……TのときにPをする」というように「日本人」が主格に来て、その特徴を記述するのが「文化人類学」なのに、平気でひっくり返して、「TのときにPをするのが日本人だ」と定義を言いたがる傾向があります。
 これが「箸」ぐらいならかわいげもありますが、否定の断言に利用されると怖いものになります。「日本文化」なるもの(それ自体があやふやなことはひとまず置くとして)を否定する主張に対して、「それでも日本人か」などと言ってしまうのは、この主客転倒の極端な表れの一種とも言えるでしょう。
 個人の識別でさえ、他人から「あなたはAであってBではない」と断定するのは、サダム・フセインの例のように危なっかしいところを含んでいますが、それがグループへの所属についての断定となると、他人から決め打ちするのはよほど慎重にならなければなりません。
 もちろん、国籍を定める「お約束」は、実定法(文字になっている法律)としてちゃんと決められています。血統主義だとか、出生地主義だとか、そういうものはあります。しかし、これも多数によって決めた「お約束」にすぎないのです。
 平時であれば、血統主義でも出生地主義でも、ともかくも波風なしに国籍を決めていきますし、それに疑問を抱くこともありませんが、一朝有事となって「これこれの連中を排除する」となると、とたんに危険な話になります。ナチスのユダヤ人排斥などは極端な例ですが、それまで「宗教・習俗はユダヤ人であっても、国籍は『よきドイツ人』」として平穏に生活してきた人が、いきなり「ドイツから出て行け」と迫害されてしまう。多数による「お約束」が、暴走したときにはデタラメなことを平気でしてしまうわけです。
 平常時、自他ともに「私はYである」「そう、あなたはYだ」と認める場合には、そういう問題は目立ちませんが、自他の認識が食い違ってしまって、「私はXだ」「いや、あなたはXではない、Yだ」ということになると、あやふやな土台の上で、理性ではなく力関係だけで決め打ちするインチキがまかり通ることにもなりかねないのです。
 そういう意味では、個人が勝手に思い悩む「自分探し」よりも、「日本人とは何か」と性急に結論を出したがる「日本人探し」のほうが、重大な危険を秘めていると言えるでしょう。本来の主格ではなくて、目的格の疑問文を使って探す怪しさは、個人の「私」どころの騒ぎではない、恐ろしい危険を含んでいますが、そこは思考をショートカットして、定義を急ぎたい人が少なくないようです。
 その安直なショートカットを見てしまうと、「そんなにしてまで“結論”がないと困ることなの?」と聞きたくなりますが、これは外部から「新興宗教にはまった人」に「なぜ?」と聞くのと同様の“壁”があるのかもしれません。

 ……えーと、やっぱり熱にやられてるかしら(笑)。
 その上、今日の更新分は、12時間ほど前にちょうどほとんどを書き終えたところで、トラブルが起きてまるまる消えてしまったため、この文章は二度目の書き直しです(泣)。そのため、書いてる当人にとっては再放送なので、無意識に話が飛んでいたり、思考の流れが寸断されてるかもしれません。


>詩子さん (12/18)
>
前世チェックが流行っている風味なので、とりあえずチェキ☆
 流行りモノは無視するか飛びつくか二者択一だったりします(笑)。
 というわけで、結果。

あなたの前世は【平安の世に蝶よ花よと面白おかしく遊び暮らした貴族】のようです。
あなたの前世は平安貴族。
裕福な家庭に生まれ育ち、あまり苦労しないで宮廷で出世した運の良さの持ち主だったようです。
特に和歌を得意として、帝から篤い信任を受けていました。
生涯のうち、ほとんど苦労をすることを知らず、その一生をまっとうしたのです。
数百年のときを経て、現代世界に転生したあなたですが、前世の生き様のためか、あまりこだわりのない性格のようです。
友達や遊びを愛して、毎日面白く暮らせればいいや、という思いが心のどこかにあるでしょう。
頭脳労働をしているときに、あなたの心に眠る貴族の血が騒ぐことがありそうです。

強者の魂  59%
道楽の魂  82%
苦境の魂  30%
妖魔の魂  100%
 ……これ、最後のは必ず100%になるんじゃないですか? そうですよね?? (←無理矢理同意を求めてどうしますか(笑))
 ところで、「平安」から現代までって「数百年」で合ってます?(笑) どのあたりの「貴族」か、「帝」もいろいろいたわけで、それによって境遇もかなり変わってきそうですが……(笑)。
 忘れても汲みやしつらむ旅人の高野のおくの玉川の水
……これ弘法大師ですから、まるっきり違ってます(おい)
 なんだかんだチャチャ入れちゃうのは性です(笑)

2003/12/16 住基ネットは安全です、永遠に!

 やって見せなければ、人は動かない(実践系の教育では定理ともいえるあたりの挨拶)

 今日は、「目標は撃墜された」とでも題したくなる、すばらしいニュースから。

住基ネット「個人情報改ざん可能」 長野の侵入実験結果 【朝日】
 長野県は16日、県内3町村で行った住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)への侵入実験の結果を発表した。庁内の回線につないだ実験用コンピューターを介して、IDカードや暗証番号なしに市町村が管理する住基ネットサーバー(CS)を自由に操作することができたとし、県は「住基ネットの安全性に問題を突きつけた」としている。インターネットから庁内のネットワークに侵入することはできなかった。
 田中康夫知事が県庁で記者会見し、実験結果を明らかにした。
 実験は、(1)インターネットから庁内LAN(構内情報通信網)への侵入(2)庁内LANから、庁内で管理するCSへのアクセス(3)庁舎外から無線を介した庁内LANへのアクセスを試みた。
 県によると、(1)は実施対象となった町のセキュリティーレベルが高く侵入できなかった。(2)では、ファイアーウオール(障壁システム)の突破はできなかったが、通過する仕組みを発見したという。またファイアーウオールを通過したという前提で、CSに実験用端末をつないだところ、侵入に成功し、IDカードやパスワードがなくても、自由に操作できるようになった。
 住基ネット導入以前から使われている戸籍情報などを管理する、いわゆる「既存住基サーバー」へは容易に侵入できたという。
 (3)については、庁舎外から無線LANを介して庁内LANへアクセスできたとする説明にとどまった。
 実験結果の第三者評価は、総務省の住基ネット調査委員の伊藤穣一氏が担当した。
 県は実験の結果から、「選挙人名簿や年金、税金など個人情報などの改ざんが可能」としている。伊藤氏は「総合的に言って、(実験場所の)セキュリティーレベルは平均以下。住基ネット情報を含む個人情報を盗んだり損害を与えることができる」とのコメントを寄せた。
    ◇
 総務省は16日、長野県が同日発表した住基ネットへの侵入実験の結果について「住基ネット本体には侵入されておらず、本体の個人情報には全く問題ない。長野県の意図した侵入実験は失敗した」とするコメントを発表した。

 また、記者会見した井上源三市町村課長は「外部からインターネットを介して住基ネット本体に侵入するために通過する必要のある三つのファイアーウオールが、長野県の実験では一つも突破できていない」と強調。さらに「仮に市町村管理のCSを自由に操作できたとしても、住基ネット本体の個人情報は引き出すことができないなど、何重もの対策を講じてある」と説明した。 (12/16 12:13)
 最後の段落、とってもすばらしいコメントだと思います。
 ここはぜひ、長野県にはご苦労様ですが、もう一回実証実験を行って、ダメ虎ことバカタヤマ氏はじめ、この井上源三市町村課長の個人情報を全部暴露・改竄しちゃって、「できない」という大本営発表を粉砕していただきたいですね。
 まあ、ナントカにつける薬はいまだに発明されていないんで、改竄されても認めなさそうな気もしますけど。
 とりあえず、井上源三市町村課長は「できない」と断言されているんですから、この方の個人情報が改竄されても住基ネットの欠陥によるものではない、と確信していらっしゃるはずですよね。
……イメージ画像再放送。
砲煙上がる霞ヶ関で会見してくださいな、聡無省さん

 そういうわけで、第二弾の実証実験として、カタヤマ氏の本籍を「択捉」あたりに、井上源三市町村課長の住所を「沖ノ鳥島」あたりに改竄できるかどうかやってみようと言っても、反対はないですよね?
 あ、カタヤマ氏については、選挙人名簿から外しちゃうのがベストだと思います。あるいは、戸籍抹消しちゃうのも面白いかも。

 さて、IQだか視力だか区別つかないくらいの人たちがやりたい放題やってるこの島国、ある意味「有能な人材を民間に置くほうがいいのかどうかの大実験」の最中とも言えます。「有能な人はみんな官僚や政治家を目指す」ために、民間の技術が立ち遅れたりするケースもありますから、まるっきり逆に「民間で使えないゴミを永田町や霞ヶ関に押し付ける」とどうなるか、というのは人材登用の歴史に残る「実証実験」と評価できるかもしれません。ちょうど「科挙」が歴史に残ったように、最後には「ダメだったね」と結果が出るにしても、「やってみる」実験には価値がありますから。

 まあ、沈む船からは早く逃げる準備することをお勧めしておきますけど。
 「SOS タイタニック」でいえば、右舷がほぼ完全に水面下に沈んでいるのに、氷山のカケラでウイスキー飲むような真似は、止めはしませんが、決してお勧めはしません(笑)。
 ……「持っててよかったこの一枚」が、クレジットカードではなくて他の国の「グリーンカード」になりそうな予感がする火曜日の夕方でした(苦笑)。

>詩子さん (12/16)
>って言うか、こういうデータ扱うトコで、なんで無線LAN使う風味ですか???
 あ、ダメですよ、「むせんらん」ってふりがな振ってあげないと読めない人たちでしょうから。「でーた」のルビも必要かな??(おいおい)
 「ざぶん」「どぼん」のカネの計算さえできればいい人に、「無線」なんて難しい言葉は分かりっこないですよ(笑)。

(蛇足の追記)
 前・想無相「ダメ虎」とペアで、現・聡無相ですが、先日拘束されたサダム・フセイン元大統領を、かつてブッシュ大統領が「逃げ回るザリガニ野郎だ!」と呼んだのにならって、「こそこそと逃げ回るチャバネちゃん」と呼ぶのが妥当かと。
 ゴキブリだって一生懸命生きてるんだ、ゴキブリに失礼じゃないか、と批判されますか?(笑)
 彼らの存在そのものが人類の蛇足みたいなのに、わざわざ蛇足追加するのも何だかなあと思いながら、つい(笑)。

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2003/12/14 サダム・フセインを逮捕

 Ladies and gentlemen, we got him.(後のブッシュ演説よりも第一報のインパクトで残りそうなブレマー氏の発言あたりの挨拶)


【ロイター=AD-DAWR(イラク・ティクリット近郊)発・米国東部時間09:48(日本時間23:48)
Saddam Captured While Hiding in Hole Near Hometown
Sun December 14, 2003 09:48 AM ET
By Joseph Logan
AD-DAWR, Iraq (Reuters) - U.S. troops captured Saddam Hussein hiding in a hole near his home town of Tikrit in a major coup for Washington's beleaguered occupation force in Iraq.

Grubby and bearded the 66-year-old dictator was dug out by troops from a cramped hiding pit during a raid on a farm in Ad-Dawr village late Saturday, the jubilant U.S. commander in Iraq Ricardo Sanchez said Sunday.
Gunfire crackled out in celebration across the country as Iraqis greeted a U.S. military video showing their once feared leader, disheveled and sporting a bushy black and gray beard, undergoing a medical examination after seven months on the run.
The arrest is a boon for President Bush after a run of increasingly bloody attacks on U.S. troops and their allies that imperil his campaign for re-election next year. Saddam may also provide intelligence on alleged banned weapons. The former president, who once seemed almost to believe his own claims of invincibility and urged his men to go down fighting the invaders, gave up without a shot being fired, Lt. Gen. Ricardo Sanchez told a news conference in Baghdad.
"Ladies and gentlemen, we got him," a beaming U.S. administrator Paul Bremer said in his first comments to the news conference where the film was shown. "The tyrant is a prisoner."
Cheering Iraqis in the audience shouted "Death to Saddam!"
Leading members of the U.S.-backed Iraqi Governing Council said they would put Saddam on trial in Baghdad. He may face the death penalty as he answers for a three-decade reign of terror and for leading his oil-rich nation into three disastrous wars.
"We want Saddam to get what he deserves. I believe he will be sentenced to hundreds of death sentences at a fair trial because he's responsible for all the massacres and crimes in Iraq," said Amar al-Hakim, a senior member of the Shi'ite party the Supreme Council for the Islamic Revolution in Iraq.

NO END TO VIOLENCE
The White House warned, however, that Saddam's capture may not mean an end to violence, which continued hours after he was seized, with a suspected suicide car bombing that left at least 17 dead at a police station in Khalidiyah, west of Baghdad.
U.S. officials say anti-American Muslim militants affiliated to Osama bin Laden's al Qaeda network have become active in Iraq amid the chaos following Saddam's ousting on April 9.



【ロイター=バグダッド発・米国東部時間09:02(日本時間23:02)
Iraq's Aziz Helped Identify Saddam, Official Says
Sun December 14, 2003 09:02 AM ET
BAGHDAD (Reuters) - Iraq's former Deputy Prime Minister Tareq Aziz, in U.S. custody for seven months, helped to confirm the identity of Saddam Hussein after his capture, an official with the U.S.-led administration said Sunday.
"He was identified with the help of Tareq Aziz," the official, who spoke on condition of anonymity, told Reuters. He did not elaborate.
The fugitive dictator was dusty, bearded and apparently exhausted when he was found in a narrow hiding hole during a raid on a farm near his home town Tikrit late Saturday.
Aziz, who surrendered to U.S. forces after the Iraqi president was toppled in April, has been held at the Baghdad airport.
Aziz, once a close aide of Saddam, also helped U.S. forces confirm the identity of the ousted leader's two sons, Uday and Qusay, after they were killed by American soldiers in July.
 すでに投降していたアジズ副首相(当時)が、フセインの本人確認に協力したという情報筋の話です。
 ……投降直後、米軍は「アジズはよく話し協力的だが、どうもウソっぽい」って言ってませんでしたっけ?

 この「逮捕作戦」について、イギリスBBCが図解入りで説明しています。

How Saddam Hussein was captured【BBC】
Last Updated: Sunday, 14 December, 2003, 14:07 GMT
'Operation Red Dawn', which resulted in the capture of Saddam Hussein was sparked by a tip-off from an intelligence source at about 1050 local time on Saturday.
Some 600 US 4th Infantry division troops together with coalition Special Forces swooped on the town of Al-Dawr, near Tikrit in northern Iraq.

At about 2030, they entered the hole and found Saddam Hussein hiding at the bottom.
The former Iraqi leader had secreted himself about 6-8ft underground in a chamber barely large enough to allow a person to lie down.

No shots were fired during the operation, and Saddam Hussein offered no resistance.
Addressing a news conference in Baghdad, Lieutenant-General Ricardo Sanchez said Saddam was "talkative and co-operative", had no injuries and was in good health.
 引用した最後のセンテンスで「フセインは抵抗せず負傷もしなかった」というのはロイター電も伝えていることですが、「話しやすく協力的」とまで言っているのは注意をひかれます。

 また、ロイター電は「AD-DAWR」発で記事を送ってきています(10:41発の続報でも同じです)が、BBCはこの都市を「Al-Dawr」としています(ブレマー氏の会見フルテキスト「Bremer's statement in full」でも同じです)。
 BBCの表記は、「al」がアラビア語の定冠詞(英語のTheに相当)するためかとも思われますが、CIA作成の最新地図などの各種の地図を見ると、どれもこのティクリット近郊、南東の都市を「Ad Dawr」と表記していることをロイターは根拠としているとも推測されます。
 ただ、アラビア語の固有名詞については、CIAの表記を手離しで正しいとすることもできませんし……。
 この「イラク地図」を見ると、「ティクリット近郊」と報道されていますが、先日も攻撃があった「サマラ」と「ティクリット」の中間よりややティクリット寄り、といった位置にあるようです。
 イラクの国道は、バグダッドを中心として四方に広がっていますが、そのうちのひとつの「国道1号線」が、チグリス川の南側を走り、バラド、ティクリット、モスルをつないでいます。
 地図をよく見ると、「Ad Dawr」は、ティクリットの近くには違いないんですが、この国道1号線とはちょっと離れています。というか、チグリス川の対岸にありますね(笑)。
 この表記について、アラビア語メディア(「Asharq Al-Awsat」「Al-Hayat」など)をのぞいてみましたが、やっぱり力及びませんでした……。
 時間をかければ見出しぐらいは読めるかも、程度です(苦笑)。

 アラブ各国の反応は、複雑なようです。


【ロイター=カイロ発・米国東部時間09:11(日本時間23:11)
Arabs Have Mixed Emotions About Saddam Capture
Sun December 14, 2003 09:11 AM ET
By Edmund Blair
CAIRO (Reuters) - Arabs greeted the capture of Saddam Hussein with divided emotions Sunday, welcoming the arrest of a dictator yet tinged with regret that a symbol of Arab defiance against the United States was behind bars.
Some feared Saddam's capture would boost President Bush, who many Arabs believe has waged a campaign against them and other Muslims after the September 11 attacks. But others said the fight against U.S. occupation would go on.
"It is happy news but we wish it were the Iraqi people who had captured him, not U.S. troops, because this will give Bush a boost in the upcoming election," said Bahraini salesman Hussein Jafar as news of Saddam's capture swept through Arab capitals.
U.S. troops captured Saddam, grubby and bearded, when he was dug out by troops from a narrow hiding hole during a raid on a farm near his hometown of Tikrit.
"I only wish it was not the Americans who got him. I don't like Saddam but as an Arab I wouldn't like to see them (Americans) dragging him around Baghdad," said Syrian student Abdul-Nasser.
For others, the capture was disappointing news. Saddam may have been seen as a dictator who oppressed his people, but many also saw him as the only Arab leader who stood up to the United States, which they said rode roughshod through the region.
"Of course it's bad news. To us, Saddam was a symbol of defiance to the U.S. plans in the region. And we support any person who stands in the face of the American dominance," said Azzam Hneidi, an Islamist member of Jordan's parliament.

KEEPING UP THE FIGHT
Others said the U.S. success might prove fleeting, saying Iraqis were not fighting for Saddam but for an end to the U.S. occupation of Iraq.
"The situation in Iraq will not change much. I don't think the resistance was linked to Saddam and it will increase as was the case after the death of Uday and Qusay," said Yemeni political analyst Saeed Shabet, referring to Saddam's two sons.
In Gaza and the West Bank, where Palestinians are fighting against an Israeli occupation, some were in somber mood that the United States, perceived as providing unswerving support for Israel, could claim victory.
"It's a black day in history. I am saying so not because Saddam is an Arab but because he is the only man who said 'no' to American injustice in the Middle East," said Fadiq Husam, a 33-year-old taxi driver in the West Bank city of Ramallah.
But in Kuwait, occupied by Iraq in 1990-1991, the reaction was one of joy. Some cars honked horns along a seaside road that during the occupation had been lined with Iraqi army positions. Others sent mobile phone messages to spread the news.
"We are so happy they got him...The people of Iraq have been brainwashed by the Saddam regime. They need another 20 years to realize that the Kuwaitis are not to blame for the Iraqis' plight," said Kuwaiti Mohammad al-Hudieb, cruising the Arabian Gulf seafront in his jeep.
 逮捕を歓迎する人でも、「米軍ではなくイラク人に捕まってほしかった」と言い、サダム・フセイン政権と親の代から犬猿の仲だったシリアの学生にして、「フセインは嫌いだが、アメリカ人がフセインを『バグダッド引き回し』にするのは見たくない」と言います。


Video Shows Saddam as Cowed Prisoner
【ロイター=ドバイ発・米国東部時間12:08(日本時間02:08)
Sun December 14, 2003 12:08 PM ET
By Samia Nakhoul
DUBAI (Reuters) - He was grubby, disheveled and appeared compliant.
Those who loved or hated Saddam Hussein could not believe that the man who for decades terrorized his people and neighbors could surrender to U.S. troops without a shot fired.
On the contrary, the Iraqi dictator appeared submissive and obedient in a videotape showing his capture by U.S. soldiers.
They combed fingers through his hair and beard, prised open his mouth, poked into his ears and took swabs from his cheek.
The once ruthless ruler did what he was told. He opened his mouth wide for medical checks and moved his head accordingly.
To Arabs across the world, the image of the once smartly dressed Arab leader puffing arrogantly on his cigar and presiding over his commanders was shattered beyond recognition.
He was shown on television Sunday as a grubby and bearded prisoner, exhausted and resigned to his fate.
"It is ironic that in the last days before his capture he got a taste of the same fate he had handed down to thousands of others. He is now a prisoner," said Jamil Kadi, 40, a Lebanese engineer.
"He lived in a hole underground, isolated from the world, without light and air. He looked barbaric like a beast. They humiliated him the same way he humiliated others," added Fouad Saleh, 50, a financial consultant.
"The tyrant got his punishment in the end."
The fugitive dictator was dug out by U.S. troops from a narrow, man-sized pit, some two to three-meters (six to eight feet) deep during a raid on a farm late Saturday.

SADDAM DISGRACED
U.S. headquarters in Baghdad played the video of the 66-year-old ousted leader, in a heavy black and gray beard, undergoing medical examination. They also showed a still photograph, apparently taken later, of a shaven Saddam.
"After the fall of Baghdad (without resistance) this is another disgrace to the Arab nation. Who could believe that the man who fought the world did not fight for his own dignity? But he has no honor," said an Arab woman, who regarded Saddam as a hero who stood up to the United States and Israel.
His captors said the former Iraqi president, who had a revolver and automatic rifles on his side, did not put up resistance after eight months on the run.
Saddam's sons Uday and Qusay, killed by U.S. troops in July, went down, guns blazing, against overwhelming force, including missiles and aircraft to resist being captured.
"What a coward. I wish he had killed himself ... that would have been more honorable than seeing him like this," said Nahla Zaher, 60, a Palestinian housewife.
Many Arabs who saw Saddam as a champion of Arab rights did not want to believe it was really him in custody.
"If it were really Saddam, he would have resisted capture. But if in the end, it is proven that it is really him then these pictures are humiliating for every Arab and Muslim," said Yemeni salesman Ali al-Zebaidi.
"I still think the pictures are of a Saddam look-alike. They don't prove it's really him," added fellow Yemeni Badr Obadi.
Others were appalled that U.S. forces used the footage to humiliate Saddam.
"The cheap manner in which they showed Saddam made me pity him when I once thought he was the lowest of the low. But I now think America is lower," said Saudi national Sultan Mahmoud.
 カギカッコ使って直接話させる文章はロイターの特徴のひとつですが、ここでも遺憾なく発揮されています。
 もういきなり見出しから“斜に構えた”印象を受けますが、これも「勝った、勝った」一本槍の単細胞思考に陥らないためには必要な情報ですね。

 続いて、各国の反応を生々しく特派員に伝えさせているBBC。

Reporters' Log: Saddam's capture【BBC】
Last Updated: Sunday, 14 December, 2003, 15:26 GMT
The BBC's team of correspondents bring you news updates, as they happen, after the capture of Saddam Hussein.
 ここでは、バスラ、バグダッド、ベルリン、ロンドン、ワシントン、クウェート、テヘランをつないで各地の反応を紹介しています。
 しかし、その中で、ダウニング街を報道する際に、淡々と「大量破壊兵器はまだ見つかっていない。ケリー博士の死についての尋問は1月に予定されている」と触れています。
 この「それはそれ、これはこれであって、忘れてすませるわけにはいかない」という態度には、メディアとしての崇高なプライドを感じさせられます。


 ところで、ロイターに「ビデオショー」と言われたからということではありませんが、「取り調べを受ける」ビデオ映像だけ流して、というのはどこか引っかかります。
 フセイン政権がじゃかすか「徹底抗戦」のオーディオ・テープを流したときは、「そんなもん無闇に流すんじゃない!」とアルジャジーラTVやアブダビTVに対して怒りながら、ちゃっかり毎回声紋分析はしていましたよね。
 あの戦争さなかの「眼鏡をかけて読み上げるだけのフセイン映像」でも、NHK放送技研など民間機関が音声分析できるわけですから、「悪いことはしていないと供述している」というように伝聞体で発表するよりも、言いたいことはカメラの前で言わせてやったほうが「勝者」らしい態度ではないでしょうか?
 確かに「私が死んでも構わず戦え」などとアジテーション演説されては困りますが、もはや囚われの身なんですから、そんなのを恐れる必要はないでしょう。アメリカが(お得意の?)検閲・編集すればいいわけですから、当り障りのない言葉、たとえば「健康に問題はない」とかの肉声を流したほうが、米英としては賢明ではないかと思います。
 逆にいえば、あまり「肉声」を隠したままで、「戦犯」以下の「テロリスト」扱いで裁いたら、また「ニセモノ?」と言われても仕方がないでしょう。
 「勝者の裁き」を警戒する意見もあり、それはまったく同感で、今度こそ国際協調でイラク人の手に引き渡すべきだと思います。が、それならまだしもで、「戦犯」の権利さえ認めない、ジュネーブ条約を反故にする「テロリスト裁判」をやりかねない危険さえ感じます。
 「正規の手続きに従ってイラク人に引き渡す」にしても、引渡す場所を意図的に選べば「殺害」とイコールになりますし……。たとえばハラブジャのような、悲惨な弾圧を受けてきたクルド人自治区にポイと放り出せば、「引渡し」には違いなくても、間接的な「暗殺」と同じことになってしまいます。
 ブッシュ政権は「不朽の正義」という表現を使い、キリスト教的表現が問題になったりもしましたが、しかし少なくとも西側先進国が、捕らえた人物を虐殺するに任せるようなことをすれば、キリスト教云々ではなくて、「文明」のレベルが問われることになります。
 従来、イランで「目には目を」をそのまま法廷が適用して、「喧嘩で歯を折った被告を抜歯せよ」という判決が出た、というような話が出るたびに、「だから野蛮だ」というイメージを作ってきました。私たち欧米先進国の価値観からすれば、そこまでの復讐式の刑罰には抵抗を覚えますが、今度は欧米側が「残虐に多数を殺害した」フセインを裁く側に回りました。そこで「因果応報」をやってしまったら、これまでの「野蛮への批判」は何だったんだということになるでしょう。
 「原告は文明である」とは、かのニュルンベルグ戦犯法廷での検事(連合国側)の言葉ですが、今後フセインをどう扱うかによって、原告の「文明」の程度が示されることになります。「文明に対する犯罪」と言い立てれば言い立てるほど、裁く文明側に厳正さが求められるようになります。
 これが幼稚な「俺のダディを殺そうとしたからだ」と仇討ちだけを理由とするなら、決闘でもなんでも好きにやってください、マフィア式に切り刻んでドラム缶詰にしても勝手にどうぞ、ですが、それではこれだけの犠牲を払った大義が消えてしまいます。
 こう考えると、相手は生きているだけに厄介かもしれません。空爆で「偶然」死んでくれれば、と思いたくもなりますが、しかしその場合は「殉教者」を生んでいたでしょうし。困った人に先に死なれると、生きていれば出たはずのボロが出なくて偶像化されやすい危険は、宗教が絡むと必ずある問題です。日本ではオウムの松本被告、あれだって死刑確定しても、執行したらしたで無批判な信者の崇拝を強めてしまう危険があるわけですから。
 今回のフセイン元大統領がホンモノだとすれば、結果的には生きて捕まえた(あるいは「捕まえてしまった」)のですから、この扱いには慎重を期さないと、イスラム・アラブ社会の反発というような表層的な問題ではなくて、これまで「西側先進国」が掲げてきた根元が揺らぐことにもなりかねません。グアンタナモの例を見ると、どうもそのあたりがガタガタになっているような危惧を覚えます。
 この「根元」が揺らいでしまうと、修正主義やら「喧嘩両成敗論」やら、愚にもつかない議論が横行することになります。「掲げた大義」がインチキだったのでは、という疑問は常に持ちつづけるべきものですが、「どれもこれもみんな五十歩百歩だ、勝てば官軍だ!」となっては手がつけられません。
 「勝てば官軍」論は、論理的に当然のこととして、「勝つ」ことにプライオリティを置いてしまいます。核兵器や化学兵器を使ってでも、「勝てば」正義だというところに陥ってしまう。こうなっては、いかに効率的に人殺しをするかだけが「大義」の取り合いだ、ということになります。圧倒的に戦力で劣る側が、起死回生の生物兵器や化学兵器を多用したくなる誘惑をも生んでいくでしょう。
 「大量破壊兵器」問題を「大義」にした結果を論じていて、あまりにも皮肉な話になってしまいましたが、「大義」を掲げたからには、勝った側のほうにより厳正な精神が求められることになります。
 イラク占領統治の先行きとは別に、「裁く側」の文明のレベルが問われます。手続きひとつとっても、「まあ相手が極悪人だから仕方ない」式のことをやれば、それだけレベルが落ちる。極悪人だと指弾する側ほど、誰からもケチのつけようのないように細心の注意を要求されます。「極悪人」の側は、脱獄を企てようと、シンパに奪還をしてもらおうと、もう落ちるところまで落ちて失うものはないわけですから、「なりふり構わず」が許される部分はあります。絶対優位に立ったときこそ、足元が問題になるのです。

……追っかけまくっていたら、日付とっくに変わっちゃってますね(笑)。

2003/12/13 トラ

 蘇代曰く、「今、秦は虎狼の國なり、而して君は往かんと欲す」(『史記』「孟嘗君列伝」あたりの挨拶)
 食客を抱えていたことで有名な孟嘗君の話で、秦に呼ばれて出かけようとする孟嘗君を食客の一人の蘇代が諌めて、土の人形と木の人形のたとえを絶妙に使って説得するところですが……。ここに限らず、『史記』では「秦」に対する評価として、「虎狼の國」という表現がよく見られます。

今年の漢字は「虎」 京都・清水寺で発表 【朝日】
 財団法人「日本漢字能力検定協会」(本部・京都市下京区)は12日、今年の世相を表す漢字を「虎」と発表した。阪神タイガースが18年ぶりにセ・リーグ優勝を果たしたことが反映された。
 京都市東山区の清水寺で発表会があり、森清範貫主が縦1.5メートル、横1.3メートルの白い色紙に大きな筆で「虎」と書いた。
 今年は全国から過去最多の8万7410通の応募があり、うち1万7709通(約20%)が「虎」だった。イラクへの自衛隊の派遣を「虎穴に入る」と例えた人もいた。2位以下は「戦」「乱」「冷」「選」「星」と続いた。 (12/12 20:02)
 イラク派兵を「虎穴に入る」なんて表現するのを紹介するとは、朝日さんも随分穏やかになりましたね……。
 基本的にあれは「暴虎馮河」と言うべきだと思います。虎穴に入れば虎子を得られるかもしれない「可能性」がありますが、そんな高尚な話ではなくて、単に向こう見ずで無謀なこと好むだけの話ですから。自分が行く「暴虎馮河」よりも、安全地帯から「行け」と言うのはもっと始末が悪いですが。
 「苛政は虎よりも猛し」というのもありますから、今年の漢字ではなくて「来年をうらなう漢字」のほうが当たっているかもしれません。
 ……阪神タイガースは関係ないですが、私の場合(笑)。恨みがあるわけではないので念のため(笑)。

<福田官房長官>米のイラク復興事業締め出し措置に理解示す【毎日/Yahoo】
 福田康夫官房長官は12日午前の記者会見で、米国がイラク戦争に反対したフランスなど各国をイラク復興事業から締め出す措置を決めたことについて、「(イラクの)復興安定のため一緒に協力し、汗流す国々に配慮するのは適切だと判断していると思う」と述べ、理解を示した。
 しかし、同時に「国際協調が図られる中で復興を進め、安定化することが求められている。国際社会が一致協力する方法を考えていかなければいけない」とも述べ、国際社会全体が協力してイラク復興にあたるべきとの考えを強調した。(毎日新聞)
[12月12日11時35分更新]

 チェイニー副大統領が以前経営陣に入っていたハリバートン社が、イラクへの輸送関連で不正な請求を行っていたという疑惑があるんですが、奸亡長官氏はご存知ないですか?


【ロイター=ワシントン発・米国東部時間22:51(日本時間12:51)
Pentagon: Halliburton May Have Overcharged in Iraq
Thu December 11, 2003 10:24 PM ET
By Sue Pleming
WASHINGTON (Reuters) - A Pentagon audit of Halliburton, the oil services firm once run by Vice President Dick Cheney, found the company may have overbilled the U.S. government by more than $120 million on Iraq contracts, U.S. defense officials said on Thursday.
Defense officials said Halliburton's Kellogg Brown and Root unit, which has denied wrongdoing, may have been overcharged by a Kuwaiti sub-contractor by $61 million for fuel brought into Iraq from Kuwait under a deal signed in March with the U.S. Army Corps of Engineers to rebuild Iraq's oil industry.
That no-competition deal, which has clocked up about $2 billion in business so far, is set to be replaced by two new, competitively bid contracts to rebuild Iraq's oil sector.
After several delays, a decision on those $2 billion contracts is expected by mid-January and military sources said the audit would likely be considered when Halliburton's proposal was reviewed for the follow-on deals.
Under another KBR 10-year contract to provide logistical support for troops, the auditors found what they deemed a $67 million overcharge for dining facilities throughout the region. The overcharge was denied before taxpayers were billed.
"DCAA (Defense Contract Audit Agency) audits have found some problems that the department is addressing" with KBR, Dov Zakheim, the Pentagon's chief financial officer, said in a written statement.
Halliburton said it was supplying documentation requested by the auditors. "KBR has acted in full accordance with its fiduciary and contractual responsibilities under the contract," said Halliburton spokeswoman Wendy Hall.

 ……姦妨長官氏には、クイズ「アタック25」の呆れかえった口調で「ご存知ない?」と言いたくなるんですが。
 ところで福田さんって、どこの国の官房長官でしたっけ? CIAにでも買収されてますか??
 JAROモノの「日本の官房長官」という肩書きよりも、「アメリカ合衆国大統領副報道官補佐代行臨時代理(極東担当)」というような、実態に合った肩書きをもらったらいかが? これだけ貢献してればもらえるんじゃないでしょうか。
 「対米追従」なんて漢字で書くのももったいない、単なる「おべっか使い」「御用聞き」のお歴々、「日本の国益」がそんなに大事で(日本国民の安全や生命よりも大事みたいですよね、聞いていると)、日本の国益イコール「アメリカの言うとおり」だと仰るんなら、いっそのこと暫定統治まがいのことはやめてしまって、アメリカの51番目の州にしたほうがスッキリすると思います。
 もうここまで来ると、日本の衆参の選挙も、イラクやアフガニスタンの暫定評議会の選挙と違いが見えないので、それならきちんと上下両院に代表を送って、大統領選挙の選挙権も取ったほうが、よっぽど二重統治のような状況よりマシなんじゃないですか?
 見せかけの暫定自治政府よりも、きちんとシステム化された「本来領土」に組み込まれたほうが、この極東の島国に住む人自身にとっては幸福なのでは、とさえ思ってしまうような政治屋さんが繁盛していて、またそれにおべっかを使う御用作家や大本営発表メディアが跋扈する。表向き「憂国」スタイルをとっているように見せる、「売国奴」と呼ぶべき輩があふれかえっていますが、本気で売るつもりがないなら、そろそろスタイルだけの憂国はやめたほうが良いのではないでしょうか。
 どうも、昨今の「見せかけだけの憂国スタイル」は、1991年の湾岸危機でイラクのフセイン大統領が、フランスやソ連の提案を受け取りながらも、値段をつり上げておいて値下げ交渉をしていくアラブ式商法で「もう一声」を待っていて、結局全部をフイにしてしまったのと共通している部分を感じます。憂国だ、憂国だと騒いで値段をつり上げておいて、目標達成という落札を目指しているにしても、ただ騒ぎたいだけで最低入札価格をムチャな設定にしていたら、全部失う危険性のほうが高いのではないでしょうか。
 対外的に核の脅威を使って有利な条件を得ようとする「瀬戸際外交」にも共通しているところがありますから、「瀬戸際内政」とでも言ってあげたら、「日朝会談を実現した!」をウリにしているエゴコイズミさんには喜んでいただけますか?(苦笑)

<テロ対策>「水際対策」強化へ内閣官房にチーム 【毎日/Yahoo】
 政府は12日、イラクへの自衛隊派遣の閣議決定をうけて、関係14省庁の局長級からなる「テロ対策関係省庁会議」を開いた。国内テロ対策として出入国管理を徹底するため内閣官房に「水際危機管理チーム」を置き省庁の連携を強化することや、主要国際空港・港湾の警戒に地元の警察官を当たらせることを決めた。(毎日新聞)
[12月12日20時30分更新]
 「日本国内にアルカイダいない」という報道もあったようですが、そういう方々にはこう言ってあげたいと思います。「アルカイダに生まれるのではない、アルカイダになるのだ」
 イスラム過激派だから分かりにくい(想像しにくい)ですし、「インチキ宗教」程度の認識しかできないIQの低い大統領や、同レベルでお似合いの首相や官房長官には理解できない・知りもしない話でしょうけど、現在は「自治政府」になっているPLOが「ゲリラ」だった時代は、全世界のゲリラ組織がネットワーク化されていたんです。日本赤軍がPLOのキャンプで訓練を受けたり、アイルランドの過激派組織ともつながっていたり、宗教どころか目標がバラバラでも、「暴れたいだけ」で共通してつながっていた。「アルカイダ」はまがりなりにも宗教を掲げていますからその点は分かりやすいですけれど、テロリストのネットワークというのはアルカイダに始まったわけではないんですね。
 その前には毛沢東の指令を金科玉条にして、内容も分からないままに暴れまくっただけの人たちもいたんですが、まあ親の跡目継いだだけで「数だけ主流派になれば万事OK」な政治屋さんはお勉強が嫌いだから知らないんでしょうね。
 確かに、オサマ・ビン・ラディン氏直属の「アルカイダ」メンバーは、言い方悪いですが「肌の色からして違う」わけで、そう簡単には日本国内には入り込めないでしょう。アメリカよりも国境が閉ざされている辺境の地ですから。
 しかし、問題は「イスラムなんか中身聞いたこともないけど、ただ暴れたい」という連中に、口実となる「思想」や「きっかけ」を与えてしまう危険、これは入国管理ではどうにもなりません。日本で生まれて日本国籍を持っている「普通の日本人」が、日ごろの不満からいきなり暴発して呼応するテロに出る危険というのを認識しているのかどうか。異国から宣教師がやってきて教えを広めて危険分子が増えるなんてイメージで考えているなら、4世紀ぐらい遅れてますね(笑)。


【ロイター=シアトル発・米国東部時間09:23(日本時間23:23)
Microsoft to Remove Swastikas from Software Fonts
Fri December 12, 2003 09:23 AM ET
SEATTLE (Reuters) - Microsoft Corp. (MSFT.O: Quote, Profile, Research) said on Friday that its latest version of Office software inadvertently contained a font featuring two swastikas, and said it would offer tools to remove and replace the offending characters from the program.
The swastika, which was made infamous by Nazi Germany, was included in Microsoft's "Bookshelf Symbol 7" font. That font was derived from a Japanese font set, said Microsoft Office product manager Simon Marks.
 最初見出しだけ読んだときには「え? 何の話?」と思いましたが、本文を読んで納得。日本語文字セットの「卍」(地図記号として寺を表したりしますよね)が、ハーケンクロイツ(かぎ十字)になるので、ユダヤ人グループに不快感を与えるとして削除することにした、という話です。
 ……マイクロソフトさん、焦眉の急はそっちじゃないような気がするのは私だけでしょうか?(苦笑)

 →不正請求疑惑について、「ややこしくなる前に素直にカネ返せ」とブッシュ君。


【ロイター=ワシントン発・米国東部時間17:14(日本時間07:14)
Bush Thinks U.S. Overcharged in Halliburton Contract
Fri December 12, 2003 05:14 PM ET
By Steve Holland
WASHINGTON (Reuters) - President Bush, seeking to deflect criticism from the controversy surrounding Halliburton contracts in Iraq, said on Friday he believed a subsidiary overcharged the U.S. government for fuel deliveries to Iraq by $61 million, and expected it to be repaid.
Bush told reporters the Pentagon was investigating the overcharge after an audit found Halliburton's Kellogg, Brown & Root unit overcharged the U.S. Army by $1.09 per gallon for nearly 57 million gallons of gasoline for Iraqi citizens.
"Their investigation will lay the facts out for everybody to see. And if there's an overcharge, like we think there is, we expect that money to be repaid," Bush said.
Critics of the Bush administration say Halliburton, the Houston-based oil company where Vice President Dick Cheney was chief executive, has unduly benefited from its government connections. The fuel deliveries fall under a contract awarded, without competition, to Halliburton in March.
Democrats are using Halliburton as a symbol of what they view as big business profiting from the Bush administration while regular citizens are short-changed.
Howard Dean, running for the Democratic presidential nomination, told reporters in Council Bluffs, Iowa, that there should be an independent investigation of Halliburton's alleged overcharging and ties to the Bush administration.
So far the company has generated about $2 billion in business from a March contract and more than $2 billion from a logistics contract for which it supplies services ranging from delivering mail to doing laundry for U.S. troops.
"I would like to see such an investigation," Dean said. He said there was "an appearance of impropriety."
Connecticut Sen. Joseph Lieberman, also a Democratic presidential candidate, called on the Defense Department over a month ago to seek reimbursement from Halliburton for amounts it has overcharged the U.S. government.
"At a time of soaring federal deficits, we can ill afford to line the pockets of well-connected corporations at the expense of the American taxpayer," he said on Friday.
Halliburton defended its work and said it welcomed a full review. Chairman and Chief Executive Dave Lesar denied the company had overcharged the government, citing Army Corps of Engineers audits.

Bush said: "I appreciate the Pentagon looking out after the taxpayers' money. They felt like there was an overcharge issue. They put the issue right out there on the table for everyone to see and they're doing good work. We're going to make sure that as we spend the money in Iraq that it's spent well, spent wisely."

"PRESIDENT FOR BIG OIL"
Democrats charged the case showed Bush was coddling Halliburton at the same time Bush was excluding Iraq war opponents from U.S.-funded reconstruction contracts in Iraq.
The Bush administration has decided to bar Iraq war opponents like France, Germany and Russia from competing for $18.6 billion in U.S.-funded reconstruction projects in Iraq.
Retired Gen. Wesley Clark's campaign attacked what it called "the Bush administration's ties to Halliburton."
"George W. Bush is a president for Big Oil, of Big Oil, and 'buy' Big Oil. He is more concerned about the success of Halliburton than having a success strategy in Iraq," said Chris Lehane, a communications strategist for Clark.
 ただでさえイラク戦争について批判があって、次期選挙では史上空前と言われる巨額の選挙資金を注ぎ込むブッシュ陣営にとっては、トカゲのしっぽ切りではありませんが、「これ以上長引いてはかなわない」というのは間違いなくホンネでしょう。
 しかし"PRESIDENT FOR BIG OIL"とは、またバッサリ斬ったものですね(笑)。「石油会社と癒着」なんて日本語でよくある批判の騒ぎではありません。引用した最後の部分では、「イラクでの戦略の成功よりもハリバートン社の成功を重視」とまで、メッタ斬りにしています。
 ……ブッシュ自身よりも、ここは久々にお笑い帝国五人衆詩子さん)の一人で、今回の疑惑の立役者?のチェイニー副大統領のコメントが欲しいところかも(笑)。

 消費するばかりで貯まらないのがおカネとネタと経験値(?)、放っておいても貯まるのが請求とDMと……私信の返信だったりします(苦笑)。
 「爪で拾って箕でこぼす」とはよく言ったものですよ(笑)。

>Kira さん (K's Diary @ cocolog) (12月10日)
>ちなみに、興味を持ったのはゼミの先輩が公民権運動の研究してるから。モントゴメリーのバスボイコットという表現を見て、なんか面白そうだと思っただけ。・・・うまく訳せないので余計に気になっているんだが。さすがに先輩が調べてくれたり・・・はしないか。ただでさえ修論で切羽詰まってるだろうし。今度のゼミでネタにでもしようかな。>(そして議論はオフトピックへw)
># 他人向けのネタを勝手に拾って来ちゃまずかったかな?(苦笑)
 えーと、拾っていただくのはもちろん歓迎です。何しろ元はロイター電ですし、スルーされちゃうと紹介した甲斐がないですから……。
 ただ、できればこの先の話に発展したとき、オンライン側へフィードバックしていただければと思います(笑)。せっかくの議論がそのままオフラインのかなたに消えていってしまう(?)のもなんだか寂しいので。
 なお、ネタを使用された結果については、当局は一切関知しません。自動的に消滅はしないはずですけど(笑)。
 なぜここで「製品には万全を期して……」の食料品の表示ではなくて、「スパイ大作戦」のほうに行ってしまったのかは深くは追及しないでください(こら)


>アガサ さん (BBSより) (12月2日)
>>この「敗戦」宣言がないままで秩序が崩壊しているイラクで、ウィーン条約に定められた外交官の不可侵権は、形式上にせよどういうことになっているんでしょうか?
>この部分なのですが、イラクの暫定政権が一応の接受国のようです。
>国連の場でもイラク代表として発言もしているようですから。
 これは、11/30付で取り上げた日本人外交官殺害の際の「素朴な疑問」について、いただいたレスです♪
……ウチのBBSにいらしたんだから私もBBSでレスすれば良さそうですが、あちらはどうしても字数制限が気になって書きにくいので……(苦笑)。
 「イラク 接受国」で検索をかけてみたんですけれど、相変わらず悲惨な現実を目にすることに(苦笑)。
 ウチの記事が2番目というのは、さすがに慣れた(おいおい)感もありますが、いただいたBBSへのレスも6番目に来ているのは驚きました。
 他のところでは、「イラク情勢」(戦争前)と「在中国日本領事館への駆け込み亡命事件」を一緒に扱っているページが多く検索にかかっているようです。
 確かにあの「駆け込み事件」も、ヒステリックになるのは勝手ですが、「なら自爆テロの容疑があっても止めなくていいんですね?」と言われてしまうと、これは接受国(在中国なら中国が接受国になります)が、外国公館の安全を守る責任がある、というウィーン条約の問題になります。
 日本でも、ライシャワー駐日米国大使が刺された事件がありましたが、アメリカ大使館の敷地内はアメリカが警護するとは言っても、塀を乗り越えて侵入したのを許した点では、接受国の日本の責任は免れないわけです。来賓としてアメリカ大使館に正門から入った人が一変して暴漢になったのなら100%アメリカ側の責任ですが、「塀を乗り越えた」ということは通常の日本国領土から侵入したのを食い止めなかったということで、大使館周辺の日本の警備はどうなっていたんだという問題になります。
 在中国日本領事館のケースでは、取り押さえたシーンだけが扇情的に取り上げられましたが、中国側の言い分にも理はあって、あれが爆弾テロリストだったら「なにをぼやっとしていたんだ」と接受国の中国を非難することになったでしょう。
 ……話がハデにずれました(苦笑)。
 接受国(受け入れ側)の問題は、正規の政府の場合はウィーン条約もありますし、外交慣例もありますから、「スパイ」疑惑(駐在武官というのは基本的に半分はスパイの任務があります)か、あるいはライシャワー事件やペルー日本大使公邸事件のような異常事件ぐらいでしょうが、これが「正規の国家」かどうか、となると微妙になります。
 たとえば身近なところでは台湾(中華民国)で、これは「一つの中国」原則のために、日本は台湾を承認していません。大陸(中華人民共和国)との取り決めで、実務レベルに留めるということになっていますから、相互に大使館を置くのは不可能です。しかし外貨準備トップ5の常連メンバーとまるっきり断絶するわけにもいきませんから、民間の機関が代理でやっているという形式を取っていますが、この人たちには外交官特権はありません。
 また、少し前に触れましたが、中東情勢でいつも出てくる「あまりにも約束された聖地」エルサレムにしても、「永遠の首都として併合」した東エルサレムを国際社会は承認していないため、各国の大使館・総領事館はテルアビブに置かれています。
 イスラエル最大の後ろ盾のアメリカは事務処理の窓口としてエルサレムにビザ発給業務などのための領事館を置いていますが、接受国のイスラエルはこれに外交官特権を認めていないそうです。
 :ここだけひどく自信がない表現なのは、1995年にアメリカ議会で米国大使館をテルアビブからエルサレムに移転する法律が成立→クリントン大統領(当時)が移転実施を見送り→ブッシュ政権になって同様の趣旨の条件がついた歳出予算案に大統領が署名→しかし拘束力はないため実施はせず、とアメリカの態度が二転三転していてフォローしきれていないからです(ツッコミお待ちしてます)。
 正規の国交がある場合でも、領土問題があるとこのようにややこしいことになります。
 また、大使館職員や領事館職員は、外交官特権(大使は「外交関係に関するウィーン条約」、領事は「領事関係に関するウィーン条約」と別々に定められています)があるため、とんでもない人物を大使に持ってこられると受け入れ側(接受国)は大迷惑。もちろん正規の外交手続きで「出て行って」と言うこともできますが、赴任してきた時点でまずい人物ということもありますし、表立って「出て行け」というのは何かと事を荒立てることになるので、外交慣例では送り込む側と受け入れる側で根回しをしておいて、あらかじめ承認(「アグレマン」。専門用語に聞こえますが日常英語のagreementと同じです)を得ることでいきなり断られることのないようにしています。これは「外交関係に関するウィーン条約」第4条第1項で明文化されています。
 日本の場合、承認している国から大使を受け入れる場合(日本が接受国になる場合)、外国から派遣されてきた大使は「信任状」を2通用意し、1通を政府(外務省)に、もう1通を天皇に提出し、天皇が「内閣の助言と承認により」(憲法第7条)、国事行為として「外国の大使及び公使を接受する」(同条第9号)ことになっています。
 問題は今回のイラク暫定政権だとか、あるいは国内で「正統政府」を名乗るグループが分かれているときですが、これは単純に派遣国と接受国「相互の同意」で決まるようです(外交関係に関するウィーン条約第2条)
 もし、素っ頓狂な国王が気まぐれで「東京都を独立国として認証し、『東京都国』へ大使を派遣したい」と言い出したとすると、国際法では双方が合意すれば「在東京都国なんちゃら王国大使館」を作ることもできるんですね。ただし、そんなことをされて、しかも受けてしまったら、日本国法のほうで、東京都知事が「内乱罪」(「領土において国権を排除して権力を行使」。ただし「暴動」も必要ですが)に問われることになりますけど(笑)。
 ですから、イラクの場合、暫定政権でなくても、日本国が「正統国家」と承認している相手と合意すれば良いことになります。
 現実にはレスいただいたように、日本を含む各国とも、国連にも代表を送っている暫定政権と合意しているようですが、国連に代表を送っていることイコール国家としての承認ではありませんから、アマノジャクな国が「あくまでフセイン政権が正統政府だ」と言い張る場合は、フセイン政権を接受国として大使を派遣し国交を結ぶことも可能なはずです。相手が所在不明ですから信任状渡すだけでも無理そうですが(笑)。
 ミャンマー(旧ビルマ)の軍事政権を、日本はあっさりと承認しましたが、しばらく承認しなかった欧米先進国もあったと記憶しています。逆に、国連に加盟しているのに日本が外交関係を結んでいない(承認していない)ため、大使館も何もないのが、昨今話題の北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)です。
 話を元に戻すと、イラクの暫定政権が「接受国」となっているなら、日本の外務省も派遣国として、同意を得たり、イラク暫定政権を国家として承認したりしているはずですが……「承認した」というニュースを見た記憶がありません。ニュース性がない(分かりにくい地味な話ですから)からなのか、そういう手続きをとっていないのか不明です。東京にあるイラク大使館の扱いもどうなっているんでしょう?
 今回の事件に関しては……。「接受国は、相応な敬意をもつて外交官を待遇し、かつ、外交官の身体、自由又は尊厳に対するいかなる侵害をも防止するためすべての適当な措置を執らなければならない」と定めています(外交関係に関するウィーン条約第29条)が、これは「措置をとりたくてもとれない」ということで理解はできます。しかし、攻撃してきたテロリスト憎しの話はあふれていますが、日本の外務省として暫定政権に「善処を求めた」という話は聞かなかったように思います。
 イラク暫定政権が接受国であるなら、守りたくても守れない苦境は分かりきったことであっても、それでも日本人外交官を保護できなかったという点では、接受国の義務を果たしていないことになります。具体的に即座に改善することは無理だと分かっていても、それでも殺害された以上、「記録のために言うべきことは言っておく」必要があるはずですが、そのあたりの報道を見た記憶がありません。
 ……やっぱりこれ、BBSの字数制限に引っかかりますね(苦笑)。BBSからこちらに移送して正解でした(笑)。
 えーと、どなたでもOKですので、ツッコミや補足・追加を期待しています(笑)。

2003/12/12 歌って踊れる言語学

 「十里のみちをけさ帰る」なぞ? 答「にごりざけ」(すたれちゃった中世のなぞなぞあたりの挨拶)

 すたれちゃうのも当たり前で、解題が必要になっちゃうんですが……。
 十里は、五里と五里だから、二五里。けさがひっくり返ると「さけ」。ちなみに、沢庵禅師がある人から、濁酒を贈られた。その酒には十里酒と名付けてあった。禅師は、「十里とは二五里といへる心かやすみがたき世に身をしぼり酒」と詠んでおくったという。
(鈴木棠三編『中世なぞなぞ集』岩波文庫)
 たかが「なぞなぞ」、されど、で……。
 「母には二度あひたれど、父にはあわず」の答が「くちびる(唇)」であるところから、古代日本語の発音では「ハ」を「ファ」(国際音声字母の[Φ])と発音していた(ハハでは唇はくっつかないけど、ファファなら唇がくっつく=「二度会う」わけですね)という国語学の発見につながったのも、この「なぞなぞ」なんですが、国際音声字母だの「両唇摩擦音」だのという話に行くと、いきなり飽きられちゃいます(笑)。
 もっと細かく言うと、「ローソクの火を吹き消すときのように唇をすぼめて息を出す」のが[Φ]の発音で、それに母音をつけて「ファファ」と表記するような音になるわけですが、この音声学は解説読むだけではさっぱりで、実際にやってみないと分かりにくいです。
 毎週微妙なネタの多い(笑)、ラジオ番組「RADIOトゥルーラブストーリー」で松来未祐さんが苦戦されてましたが、「コンペイトウ」(コを強く発音)のときは、イントネーションもさることながら、「コ」の「調音点」が、やや喉の奥寄りにずれてるように聞こえました。
 とはいっても、責められない部分もあって、普段はあまり意識していませんが、同じ「コ」の音でも、「コクサン」(国産)のときと、「カンコク」(勧告)のときでは、音声学的には違う音を出しています。口の前に手を当ててみると、「コクサン」で「コ」を発音するとき息が強く当たるのが分かりますが、「カンコク」のときの「コ」では息が当たっていないはずです。ローソクの炎や薄い紙でも分かるかと思いますが……。
 その上、日本語(ここでは一応「標準語」なるものを想定しています)では、「カ行」でも「キ」の調音点と「コ」の調音点の位置が違います。連呼してみると、「コ」のほうが喉の奥に寄っているはずです。
 さっき、「ファ」という表記をしましたが、これも現代音の「ファ」は[f]で表される「唇歯摩擦音」ですので、古代の「母」が「ファミコン」の「ファ」で発音されていたわけではないんです。現在の「ファ」だと上の歯と下の唇で音を作りますが、古代日本語音で考えられているのは「唇をすぼめた……」ですから。
 残念なときの舌打ち「ちぇっ」を台本どおりに発音すると「チェコ」の「チェ」と同じ普通の子音ですが、実際に舌打ちするときは空気を出さずに文字通り「舌を歯茎に打ち付ける」ので「後部歯茎音」という特殊な子音(非肺気流音。普通の音と違って呼気を使わずに音を出すという意味)になります。キスの「チュッ」という発音?(お好きな方はハートマークでもつけといてください(こらこら))にしても、口をすぼめて舌と上の歯茎で出す優しげな音のほうがマイクには乗りそうですが、実際には(?)上下の唇を急激にくっつける「パッ」に近い音でしょう(手のひらを使って「投げキッス」をしてみると違いが分かりやすいかも)
 ……頭痛が起きるような気がしてきました(笑)。書いてて溜息ついても「いまの溜息はどう表記するんだっけ?」とか考え出すと重症です(笑)。
 もっとも、世界中の各文化で使われる音を、なんとか統一して表記しようという国際音声字母でも、「日本語で驚いてハッ!と息を呑むようなときの音は?」とか、文化人類学の進歩ごとに問題が起きているようです。
 「人体の構造上、ここで音は出ないだろう」というような(否定的)推測も進んではいるんですが……。たとえば「ブァッカヤロー」の最初の「ブァ」のような「唇をふるわせる音」は可能で、それを唇ではなく舌を上の歯にくっつけて「ふるわせる」と、「ベランメイ」の「ラ」のような音にもなりますが、これを軟口蓋でやるのは構造上(耳鼻科・口腔外科的に)無理っぽい、というように言われています。
 そういえば、昔のCMだったかで、民謡か演歌で「前に置いたローソクの炎が揺れない」というのがあったように記憶していますが、パ行やバ行のような破裂音だとどうやっても揺れるような気がするのは、考えすぎなのか修行不足なのかどっちでしょうか(笑)。
 ……試しに「東京ラプソディ」でやってみたら、「♪ティールーム」の「ティー」や、「♪夢のパラダイスよ」の「パ」で引っかかるようです(笑)。
 実は音声学上、「ティ」も「パ」も破裂音なんです(笑)。声帯を使うかどうか(振動させるかどうか)で言えば、両方とも無声(使わない)なので、子音だけ発音するときに喉に手を当てても振動はありません。同じ調音点でも、濁音がつく有音の「バ」や「ダ」だと振動しないと出せないです。
 「ダ」行も破裂音ですから、やはり炎は揺れそうですが、これはアラビア語のもう一つの「ダ」のように、舌をやや短くして奥のほうに持っていく(ラ行に近くなる)と、表に振動が来ない分、炎は揺れにくくなりそうです。
 ……破裂音では、どうしても周囲の空気振動するので、ローソクの炎は揺れちゃうと思うんですが、もしかして「ローソクの炎」云々って、ポイント違うんでしょうか?(笑)

 さらに話違いますけど、一昔前のCMで思い出しましたが、クレジット会社だったかのコマーシャルで、「彼氏」(カレシ)の発音にクレームつけるのがありましたよね。
 その感覚にしたがえば、「カレシ」は高低アクセントで「カ」を高くせずに平坦もしくは後ろを上げるのが「新しい」ようです。
 これは、前にも書いた「強勢アクセント」と「高低アクセント」の違いでもあります。ドレミファの五線譜に書いたほうが分かりやすい日本語の「高低アクセント」と、五線譜がどうあっても勢いは動かない英語の「強勢アクセント」の違いですね。
 「カレシ」のカに強勢を置いて尻すぼみにしても、後ろの音程を平坦か後ろ上がりにすれば、「いまどき」の「彼氏」の発音になるはずです。これは日本語のアクセントが高低アクセントによるからで、勢いを変えても同じになっちゃうんですね。
 英語ではありませんが、ドイツ語の「第九」(そろそろシーズンですね♪)と、日本語訳版を比較してみると分かりやすいかもしれません。たとえば、第九のもっともメジャーなサビの部分でいうと……。

Freude, schöner Götterfunken,Tochter aus Elysium,
Wir betreten feuertrunken, Himmlische, dein Heiligtum!
Deine Zauber binden wieder, was die Mode streng geteilt;
alle Menshen werden Brüder, wo dein sanfter Flügel weilt.

 この原語で、betreten(踏み入る)は、ベトレーテンで「レ」にアクセントがありますが、メロディがどうあっても「レ」を強く発音しないとドイツ語に聞こえなくなってしまいます。
 一方、日本語ではアクセントは音程で決まってしまうので、唱歌の「蛍の光」について、「あれじゃアクセントがメチャクチャだよ」という批判(「紅白」で指揮棒を振っていても歌わなかった藤山一郎さんなど)が出てきます。
 これは作詞作曲の責任で、音程と譜割が決まっている以上、歌い手がどう頑張ったところで克服のしようがありません。どこかを強く発音すれば(そこにフォルティッシモ持ってくればいいとか)解決するわけではないんですね。

 アクセント・イントネーションから同音異義に話がずれるとき、よく引き合いに出されるのが「汚職事件」「お食事券」ですが、これはまだかわいいほうで、困ってしまうのが「ミンゾクガク」(民俗学と民族学)だったりします。灯台下暗しというか何と言うか(笑)。
 さすがに後者は「文化人類学」に移行しつつありますが、学術誌の「民族学雑誌」が……。「フォークロアの民俗学」というような「朝日のア」式の説明が必要になることも。
 そのせいかどうかは分かりませんが、ちょっとはまってしまった(笑)「事件記者」では、「朝刊」を「あさかん」と言っていました。
 いま身近なところで「化学」を「ばけがく」と読んで「科学」と区別しようとしますが、区別するための湯桶読みというのは様々な言語の中でも面白い現象だと思います。
 他の言語では、中国文学の「反切」(漢字の読みを、よく知られた2字を使って子音と母音を示す)や、無線の「フォネティックコード」(JOA→ジュリエット・オスカー・アルファ)などもあります。

 ……そういえば、ドイツ語ではchiを「ヒ」と発音する(例:china=ヒーナ)ので……
♪涙を早く拭いとくれ あしたの晩も 会えるじゃないか〜♭
……それは「マヒナ」です(こらこら)。

>春歌(WS)ちゃん(12月11日)
><妄想:もしも、こんな宿題が出たら…ぽっv>
 MRI矢状断でT1強調画像とか……話違いますか?(ばき)
 注:X線CTやレントゲン持ってこなかったのはせめてもの良心です(おいおい)
 ところでそのネタ元、出所が分からないんですが……。さっき、有力全国紙の「聯合報」のページで「教育」のところを見に行ったら、「医学教育がピンチ!」といういずこも同じかと思っちゃう記事が目立ってましたが(苦笑)。
 それよりも、ロイターでも日本語各メディアでも報道されている「国民投票」問題のほうが大事になっているのは言うまでもないですが(笑)。

2003/12/09 引用元のTPO

 「毛沢東の語録からか……共産主義者からの引用はまずいだろう」「共産主義者の言葉は格調高い。だから共産主義は広まったんです」(「ザ・ホワイトハウス2」でスピーチ原稿に悩む広報部長と次長あたりの挨拶)



【ロイター=ワシントン発・米国東部時間12:51(日本時間02:51)
Supreme Court Allows Rosa Parks to Sue Rap Duo
Mon December 8, 2003 12:51 PM ET
By James Vicini
WASHINGTON (Reuters) - The U.S. Supreme Court cleared the way on Monday for civil rights icon Rosa Parks to proceed with her lawsuit against OutKast and others over the rap music duo's hit song with her name as its title.
The justices let stand a U.S. appeals court ruling that reinstated Parks' false advertising and publicity claims against OutKast and three Bertelsmann AG units -- LaFace Records, the record producer, and Arista Records and BMG Entertainment, the distributors.
Parks made history in 1955 when she refused to give up her seat to a white man and move to the back of a city bus in Montgomery, Alabama.
Her arrest, which became a defining moment in the civil rights movement, led to a 381-day boycott of the bus system by blacks. It resulted in the end of segregation on public transportation and became a catalyst for organized boycotts, sit-ins and demonstrations across the South.
The song, "Rosa Parks," released as part of the 1998 album "Aquemini," was nominated for a Grammy award. The lyrics do not mention her by name, but the chorus says, "Ah, ha, hush that fuss. Everybody move to the back of the bus."
The album by rap recording artists Andre Benjamin and Antwan Patton has sold more than two million copies and the song enjoyed long-lasting success on the Billboard charts.
Parks, a Detroit resident, sued in 1999, claiming use of her name without permission constituted false advertising and infringed on her right to publicity. She also claimed it defamed her character and interfered with a business relationship.
She had approved a collection of gospel recordings by various artists, released in 1995 and entitled "A Tribute to Mrs. Rosa Parks."
A federal judge dismissed the lawsuit in 1999, ruling constitutional free-speech rights under the First Amendment covered the use of Parks' name.
The appeals court upheld the dismissal of the claims of defamation and interference with a business relationship, but reinstated the rest of the lawsuit.
It said the defendants needed to show some artistic reason for calling the song "Rosa Parks." The appeals court sent the case back for more hearings to determine whether use of her name was symbolic, as the defendants argued, or disguised commercial advertisement.
Attorneys for OutKast and the other defendants appealed to the Supreme Court, asking the justices to hear the case. They said the appeals court unconstitutionally allowed public figures to use trademark and right-of-publicity laws to censor speech.
But the high court rejected the appeal without comment.

 これ、何やら音楽と権利の話らしいんで、クリップして真紀奈さんに振っておいていいですか?(こらこら)
 どうも、個人名を曲のタイトルに使うな、ということらしいですが、争点は下から3段目のセンテンス、曲名に使う芸術的理由を被告が明らかにしなければならない、という部分にあるようです。
 ……これ、200万枚を売りグラミー賞にノミネートされるほどの歌の話だからか、さすがのロイター電もある程度の知識を前提にしているようで、説明が少なくなっていて、そこの知識がまるっきり欠けているとサッパリな話題なんですけど(苦笑)。

>はるかさん (12/08)
> 大体どんな名言でも、(それが演説で使われた言葉であれ、文学作品で使われた言葉であれ)本来その言葉はそれを言った方の人生ですとか、物語の流れですとか、そういった「文脈」の中で使われた一説のはず。切り取ってしまった時点で言った人間の両手の中からはかなり離れてしまっているはずなのです。

 実はこれ、大変長い歴史と伝統があって、「断章取義」と呼ばれています。
 要するに、出元のTPOというか5W1H、どんなときにどんなシチュエーションで言われたか、ということをまるっきり無視して、好き勝手なところを好きなように抜き出していいんだ、というものですが、すでに『論語』そのものがやっています。『論語』を後世の人が抜き出して、ではなくて、孔子がやってるんですね。
 子貢曰く「貧しくして諂うなく、富みて驕ることなきは、何如」。子曰く「可なり。未だ貧しくして樂しみ、富みて禮を好む者に若かざるなり」。子貢曰く、「詩に『如切如磋、如琢如磨』と云うは、其れ斯れを之れ謂うか」。子曰く「賜や、始めて與に詩を言うべきのみ。これに往を告げて來を知る者なり。」
(『論語』「學而第一」)
 ここで使われている、もとの『詩経』では
 瞻彼淇奧、穀|猗猗。有匪君子、如切如磋、如琢如磨。
(『詩経』「國風 衛風」)
で、「道徳のある君子は、加工品に対して職人が注意するのと同じように、道徳の修練をつねに怠らない」というような民謡が元にあるのを、子貢(孔子のお弟子さん)が別の会話(貧富と態度)で勝手に抜き出してきて、「先生、『詩経』に言うのはこのことですか?」と言ったというんです。
 なお、私たちが普段「切磋琢磨」と言うのは、ここからの孫引きです。2500年前の字句をそのまま(訳しもしないで)読んでしまうのは奇跡に近い話ですが、本来の意味は骨を加工するのが切、象牙を加工するのが磋、玉(ぎょく)に加工するのが琢、石に加工するのが磨で、加工する対象によって違う「みがく」を4種類並べてみました、ということです。すでに現在の「切磋琢磨」は元の意味からは思いっきり離れてますよね(笑)。
 というわけで、調子に乗って、
 子曰く、「三軍も帥を奪うべきなり。匹夫も志を奪うべからざるなり。」
(三個師団3万7500人という強力な部隊の最高司令長官でも奪い去ることはできるが、低い階級の人間でもその信念を奪うことはできない)
(『論語』「子罕第九」)
などというのを、イラク情勢に重ねても孔子に文句は言われないはずです(笑)。

2003/12/08 虚礼廃止

 「象徴的」という言い方は当てはまらないでしょう、「役立たず」ならピッタリですけど。(ドラマ「ザ・ホワイトハウス」第1シリーズの大統領報道官あたりの挨拶)
 ドラマ「ザ・ホワイトハウス」(第1シリーズ)で、選挙資金制度改革に乗り出した大統領の姿勢について、報道陣から「連邦選挙委員会の役割には象徴的意味合いしかないと思うんですが?」と聞かれて、こう答えています。
 と、フィクションの話から持ってくるのは問題がありますが……。
 イラク問題でベーカー元国務長官は、ABCテレビのインタビューに対して「日本の自衛隊派遣は象徴的に大きな意味がある。ルクセンブルグのような小国が小部隊を派遣するのと、日本のような世界第2位の大国が小部隊を派遣するのでは、同じ規模でも世界に与えるイメージが違ってくる」とコメントしています。
 なりふりかまわず「大義」が欲しいアメリカにとっては、現実の作戦行動や規模よりも「出したこと」そのものが大事なようです。そんなので派遣される人間にとっては「たまったものではない」のが正直なところではないかと思いますが……。

 いきなり話飛びますが、「年賀状(ペーパーベース)はお早めに」とか、お歳暮・クリスマスギフトの時期ですね。
 どちらも「虚礼廃止」と言いながらも、「何となく」続いているところがあります。とくに「年賀状」のほうは、1ヵ所あたりのコストが低いこともあって、「迷ったら出しとけ」みたいなことも。なにしろ、「引っ越しました」「結婚しました」の通知の代わりにされてる部分さえありますから、この「年賀状」のタイミングで「住所データベース」を更新しておかないと、数年経ったら「生死不明」にされてしまう危険性があります(笑)。
 ……ウチの場合、本気で「現在の住所不明→日本国外に逃亡の模様」とか言われそうで困ります
 「生きてますよ」「あなたのこと忘れてませんよ」というだけの、生存報告というか定時連絡というか、はたまた「最後の交信」というか、年賀状やギフトには、虚は虚でも「象徴的」な意味はありそうです。
 正反対に、これを口実にした本来の「プレゼント」というケースもあります。普段は下心とか邪推されちゃう危険がある場合に、「お歳暮」「クリスマスギフト」という仮面をつけておく。さっきの生存報告とは逆の方向の「アリバイ」ですね(笑)。
 もっとひどいのになると、ギフトのオーダー口実にして自分用に貯め込んだり……ウチでワイン使うときはこれが多いです(笑)。金額見ると送り先分より自宅に持ってくるほうが多かったりしますから(こらこら)。

 というわけで、ヨーロッパ酷暑の副作用でワインの当たり年になった今年、「ワインギフトカタログ」は例年よりも力が入っていて、選ぶのに苦戦してます(笑)。
 グルメのお話で「枢軸国対連合国」を考えると、連合国側は中国頼みではないでしょうか(笑)。米・英・ソ連って、どうも美味しいもの探しにいくところではなさそうで(苦笑)。
 占領下だったフランスはどうするんだとか、旧政権が崩壊してからワインの出物が増えている東欧諸国(=ほとんど飢餓輸出ですが)はどっちに入れるんだというような疑問もありますが……中立国だったのに揺れ動いたスペインでも良品出てますし。

 そういえば、ホームズ先生は「彗星年のワイン」をとっておきに出していますが、21世紀の現在、さすがに前々回の「彗星」は無理でも、前回のは出始めているようです。1985年の「キャンティ」(イタリア)が6000円だそうで、これぐらいだとかなりお手ごろかも。

>詩子さん (12/04)
>「クリスマスって言うのはそもそもイエスの生誕を祝うもので」云々と言った挨拶がそこかしこで聞かれるような季節になってきている風味な今日この頃、皆さんいかがお過ごし風味???

 ええ、実際問題、クリスマスも正月も口実に過ぎないんですが、チリの「赤スパークリングワイン」を空けることにしました(笑)。
 まさか「事件記者」に敬意を表して「カルヴァドス1961年もの」(ブランデー)でも、というわけには……15,000円というと、そんなでもないかもしれないです(こらこら)。
 まあ、ヌーヴォー追いかけるほどでもなければ、ビンテージ収集するほどでもないんで、基本的には2001年とか1999年ものが多いですけど(笑)。  何しろ、「量より質」と言ってる割には、「下手な鉄砲」でガイドもないまま適当に買ってますから(笑)。

2003/12/06 ネタ枯れ

 だけどね、そう毎日毎日、朝刊と夕刊に面白いヤマがあるようじゃね、東京都は騒々しくて住めやしないよ。だからね、900万都民のためにぐうっと辛抱してだな、なんとかうまくやっといてちょうだい(「事件記者」キャップあたりの挨拶)
 いやぁ、あまりに同感で頷いてしまいました(笑)。
 人数や範囲は別として、そう毎日毎日打電してくるようなネタがあったら、世界は騒々しくって……って、十分住めやしないんじゃないかと思います(苦笑)。

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2003/12/03 一貫性

 われわれは市民を相手に闘うことがどんなにすさまじいことだかを初めて知ったのだ。……こういう連中ときたら相手に一刻の休みも与えてくれないし、戦争の掟は守らないし、その上どんな手段に訴えても相手