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最新更新ヘッドライン
2008/07/14 タックス・ヘイブン
2008/07/03 ♪存在が変わる程の夢を持ってみたくなる
2008/03/19 BREAKING NEWS:米FOMC、0.75パーセント利下げ
2008/02/17 ♪冷戦時代が夢なんて
2007/11/04 またか、またなのか
2007/09/27 右から左まで異議あり!

ニュースヘッドライン

(07/24 01:08更新)
★0:26頃、岩手県北部を中心に最大震度6弱の地震。青森県八戸市内で建物火災、けが人が出たとして救急車出動=消防本部【NHK】
(07/14 更新)
★国語学者の大野晋さん死去、88歳。古代日本語を研究、国語教育にも苦言【毎日新聞】

BBS メール English

日記過去ログ
02/06/14-07/01 02/07/01-15 02/07/16-31 02/08/01-14 02/08/15-31 02/09/01-14 02/09/15-29 02/10/01-14 02/10/15-31 02/11/01-16 02/11/17-30 02/12/01-15 02/12/16-31 03/01/01-28 03/02/01-28 03/03/01-31 03/04/01-18 03/04/19-05/01 【特集・イラク戦争03/03/20-04/30】
【前回「閉鎖のお知らせ」(5/3 9時)】
【帰還のあらすじ関連】
03/05/06-05/15 03/05/16-05/31 03/06/01-06/16 03/06/17-06/30 03/07/01-07/16 03/07/17-07/31 03/08/01-08/31 03/09/01-09/30 03/10/01-10/31 03/11/01-11/30 03/12/01-12/31 04/01/01-01/31 04/02/01-02/29 04/03/01-03/31 04/04/01-04/30 04/05/01-05/31 04/06/01-06/30 04/07/01-07/31 04/08/01-08/31 04/09/01-09/31 04/10/01-10/31 04/11/01-11/30 04/12/01-05/01/06 05/04/01-05/31 05/06/01-06/30 05/07/01-08/31 05/09/01-09/30 05/10/01-10/31 05/11/01-12/31 06/01/01-01/31 06/02/01-03/31 06/04/01-06/30 06/07/01-12/31

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★春歌16歳<推定>WS

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◆今日の視点◆

2008/07/14 タックス・ヘイブン

 ♪楽しい天国であなたの妻になりますわ (戦前の発禁スレスレの時事ネタ歌謡あたりの挨拶)


ビックカメラ 所得隠し3億円【NHK】
07月14日 20時15分
家電量販店大手の「ビックカメラ」が、取引先への発注を水増しするなどの方法で不正に資金をねん出していたとして、東京国税局から3億3000万円余りの所得隠しを指摘されました。国税当局は、ビックカメラが巨額の借金を減らすために行った「不動産の証券化」と呼ばれる取り引きが、所得隠しの背景にあったとみています。

 このニュース、ボンクラワイドショーの司会者には理解できないんじゃないかしら。
 「不動産の証券化」といわれた時点で、「なんか胡散臭い」ぐらいの知能しかないでしょうから。
 「バカには見えないインクで書いてある記事」といったら厳しすぎますかね。

 不動産の証券化のしくみについて簡単に解説しましょう。
 あるビル「Xビル」があって、その上でB社が営業しているとします。
 従来の考え方でいえば、多くの資金を用意して、駅前一等地の土地を買い、ビルを建て、そこで営業するわけです。
 ところが、営業を続けている間はビルも土地も持ち続けなければなりません。いくら土地の値段が何倍にも値上がりしたって、その上で営業しているうちは売るわけにもいきませんから、別に嬉しくもありません。
 さらに、営業のために新たな資金が必要になったときも、資金の調達には、このXビルを担保に銀行などからカネを借りる、ぐらいの方法しかありません。
 そこで、この不動産を信用できる人に買ってもらって、資金を調達し、かわりにちゃんと賃料+利益を払えばいいじゃないか、という考え方が出てきます。
 ここで問題なのが、買ってもらう相手です。営業は続けていきたいわけですから、相手の気が変わって売り飛ばされたら困る。それに、相手が真面目でも、その相手が別の仕事で失敗して破産でもしたら、使ってる最中のXビルが差し押さえをくらいます。
 このために考えられたのが、
“倒産しない会社A”を作って、A社に不動産を売り、A社に多くの人から資金を集める。A社にはXビルの賃料を払う
というプランです。

B社→不動産XビルをA社に売却
   A社:不動産Xビルを管理←ここに投資

 流れは逆になりますが、簡単のために、多くの人がなぜA社に投資するかをまず見ましょう。
 A社はXビルという一等地を持っている上に、B社がXビルで営業して儲けていますから、余計なことさえしなければA社は確実に儲かるはずです。投資家としては、売上げが上下するかもしれないB社よりも、賃料の見直しさえほとんどないA社に投資したほうが確実です。
 これと似ているように見えるのが、バブル時代に流行ったリゾートマンションの分譲です。しかし、リゾートマンションは、年に数回使うかどうかの部屋を買っていた点が違います。今回出てきた不動産の証券化は、すでに入居者がいるマンションを買うようなものです。
 それでも、「いま入居者がいますから!」だけで投資するほど、現状は甘くはありません(そういうプランも見かけますが)。投資家から見ると、「賃料の値下げや、住んでいる人が引っ越して空室になるのは困る」わけです。
 そういう意味で、現在活発に営業中のB社がいるXビルは魅力的です。営業しているB社は、普通の一般市民と違って、そう引越しはしません。B社の売上げが下がって撤退ということになれば別ですが、そうでなければずっと使ってくれる、つまり安定的に賃料が入ってくることが予測できます。

 ここで、A社は不動産管理だけをする「空の箱」です。
 この「箱」に別のものを入れてはいけません。せっかく会社作ったんだから、何かサイドビジネスでもするか、と余計なことをしてしまうと、A社がサイドビジネスで失敗して破産してしまい、肝心のXビルを借金のために差し押さえられる危険が出てきます。
 そこで、少なくとも会社更生法の適用を受けない(=破産のしくみが一つだけ少ない)形の会社にしておきたいわけで、A社を「株式会社」以外の形にしておくことが多く見られます。かつての「有限会社」(会社法によって新しく作ることができなくなりました)がこのために使われていますし、ケイマン諸島に会社を作る形もありました。
 このように、「A社は倒産しない空の箱」という仕組みのことを、「倒産隔離」といっています。

 さて、A社は駅前の一等地に不動産Xビルを持っていて、しかも間違っても駐車場なんかじゃなくて目下盛大に営業中のA社がいるわけで、投資家はここに投資すれば儲かりそうだと思います。
 このとき、どうせ投資家から集めるなら、大きな金額を一度に集めるよりも、金額を小さく分ければ、多くの投資家が気軽に投資してくれるのではないか、と考えることができます。
 たとえば、1億円のものを1000口に分ければ、1口10万円になります。この資金調達のしかたは、株式会社と同じ考え方ですが、「じゃあB社じゃなくてライバルのY社に貸すことにしよう」などと決める権利がないことが違っています。
 投資家には投資したおカネをちゃんと回収するように要求はできても、それ以外の要求(株式会社であれば「役員を変えろ」などといえます)は、できません。そういう条件つきでも、確実に儲かるならいいか、というのがこの投資です。
 この、本来一個しかないビル&不動産を、一度別の会社に移して、バラバラにして資金を集めることを、株式会社の株式や社債に似ているため、「証券化」と言っています。

 ところで、もしB社とA社がほとんど同じ会社だったらどうなるでしょうか。
 B社とA社の最初の不動産の売買にしても、適正な値段がつけにくくなります。もし、普通ではありえないような安い値段(=もう一方にとってはありえないほど高い値段)で売り買いすると、片方の利益が低くなって税金が安くなります。
 このため、B社とA社が同じ会社だったり、実質的に同じ会社(例:家族が経営)になっていたりしてはいけない、と、租税特別措置法67条の14(2号)が定めています。


ビックカメラが本社ビルを売却した取り引きは「不動産の証券化」と呼ばれ、借金を増やさずに資金を調達できることから、大手企業から注目されている手法です。この証券化にあたっては、出資に関して会計上厳しいルールがあり、売り手の側と買い手側とが経営上一体であるような場合、この手法は認められません。

 決して間違ったことを書いているわけではないんですが、一行で書くのは無理があるのでは……。
 会計上の問題というと、今度は上場しているビックカメラの場合、監査の問題も出てくるように思えますが、今回問題になっているのは税務上の問題ですし。だから今回は国税庁が動いたのでして、証券取引等監視委員会ではないんですね。

(追記)
 続報を読むと、微妙に話が違う……。

ビックカメラ3億円所得隠し、不動産証券化で資金工面か
7月14日21時43分配信 読売新聞
 会計ルール上、不動産を売却した企業自体が証券の5%以上を保有した場合、証券化で得た資金は負債となり、売却益は計上できない。ビックカメラは匿名組合への直接出資を5%未満に抑えていたが、同国税局の調査で、匿名組合に数十億円出資していた不動産会社「豊島企画」に架空取引で捻出した資金を提供していたことが判明した。

 匿名組合というとまた響きが悪いんですが、これ自体は、商法で認められたマトモな仕組みです。
 ただ、NHKの記事に直接出ていなかったのは、「5%未満」という部分。
 こうなると、確かに租税特措法の話ではなくて、公認会計士協会の実務指針による、いわゆる「5%ルール」の話なんです。
 この5%ルールは、かつての証取法の大量保有とは違っていて、証券化についてのルールです。
 上の例では、B社→A社へ土地を売っていますね。このとき、A社が持分を投資家に売るから証券化になるんですが、その証券の一部をB社が持ってしまうことがある。それでも、その比率が5%未満なら、確かに土地がちゃんとA社に移転していますね、間違いなく売っていますよね、と見ているのです。
 これが5%以上になると、実質は売っていないのと同じじゃないのか、という疑いが残るため、5%で切っています。
 そうなると、まさしくNHKの記事のいう「会計上厳しいルール」、これに違反したということになります。
 問題のポイントは、証券化のルール違反ではなくて、「ルール違反を隠すために架空取引をやった」ことが税務上の問題となった、ということです。

2008/07/03 ♪存在が変わる程の夢を持ってみたくなる

 ♪ほどけない問題など存りはしないと知ってても 複雑な段階が物語り創っていく (LTCMにいらしたマイロン・ショールズ先生に贈りたいキャラソンあたりの挨拶)
 いえ、なんだか非常に今更感がありますが、久々にキャラクターソング「雪、無音、窓辺にて。」(TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」 キャラクターソング Vol.2 長門有希所収)にハマりましてね(笑)。

 こっちは現在、伊藤のレンマが解けなくて困っているんですけれども(苦笑)。
 ブラック・ショールズ・マートンモデルって、熱伝導方程式お金につながっていくところに、とてつもない魅力を感じるんですけれど、ブラウン運動から始まって関連する人たちがみんなノーベル賞・ガウス賞というあたりでかなわない感が(苦笑)。
 もちろん、これもひとつの関数だから、引数を与えてやって答えが出てくればいいんだ、という使い方もありですけれども……。

 なお、理想的なモデルを作ったはずの巨大ファンドLTCMが、当事者たちの思惑と感情でグダグダになってゆく経緯については、ロジャー・ローウェンスタイン著『最強ヘッジファンドLTCMの興亡』が詳しいです。
 また、こうしたランダムウォーク論に対する古典的なアナリスト側からの反論としては、ジョン・J・マーフィー著『先物市場のテクニカル分析』を挙げておきましょう。
 あ、ひさびさの日本人の受賞だからといって、夏休みに伊藤清『確率論』を読もうなんていうのは無謀だと思います。読書感想文だけやっつけるために、国語のセンセイが読めそうにない本にしとくのは作戦かもしれませんけれど……(笑)。テイラー展開がステキでした♪ とか書いたら、国語では採点できないんじゃないかしら。
 だいたい、学校でよく使われる400字詰め縦書き原稿用紙に書くときって、「段落の最初は一字あける」とかは教わりましたが、「積分記号はどうやって書くのか」って、教わったことなかった気がしますが。
伊藤の公式
 たとえばコレ。これ見て、感動した!と感想文に書きたくなったとして、はたして学校指定の原稿用紙のマスにどう書くんでしょうか??(笑)


 えーと。
 ここ数年分の過去ログを読み返してみると、
♪繰り返し無駄なことさえ
 やめない人たち 不思議なひとたち
 眺める私も含まれた
で片付きそうな気さえします……。

2008/03/19 BREAKING NEWS:米FOMC、0.75パーセント利下げ


 米連邦公開市場委員会(FOMC)で、日曜日(当地)の0.25%緊急利下げに続き、0.75%の利下げが行われました。
Breaking News Fed cuts key interest rate by 3/4 point to 2.25% 2:14pm EDT


 ロイター通信の第一報から10分もたっていません(まだ記事本文は出ていません)が、0.75%の利下げは予想の範囲内ではあったものの、さすがに外国為替市場は大きく変動しています。

(日本時間03:30追記)
 ロイターに記事来ました。

Fed cuts key interest rate by 3/4 point
Tue Mar 18, 2008 2:24pm EDT
WASHINGTON (Reuters) - The Federal Reserve slashed a key U.S. interest rate by three-quarters of a percentage point on Tuesday, a substantial cut but smaller than many in financial markets had expected, as part of an effort to hold off a deep recession and financial meltdown.
The Fed's action takes the bellwether federal funds rate to 2.25 percent, the lowest since February 2005, and comes two days after the central bank announced the latest in a series of emergency measures to stem a fast-spreading global financial crisis. Many in financial markets had expected the Fed to chop the overnight rate by a full point.
The Fed has now cut rates by 3 percentage points since mid-September, including 2 points since the start of the year. In recent days, the central bank has also unveiled steps not used since the Great Depression to ensure financial institutions have access to liquid funds.

「but smaller than many in financial markets had expected, as part of an effort to hold off a deep recession and financial meltdown.」の1行が、なかなか辛辣に見えます。
 決まりきっている任期が切れるギリギリになって、トップ人事でバタバタしてるどこかの島国とは大違いですね。
 ……時間的におやすみモードかしら? ミサイルが飛んでくるような緊急事態に際しては「官邸、機能せず!」とか騒がれますが、自由経済をとる以上ミサイル同様現実の脅威が起こりうる国際経済には無関心でしょうか? 世界恐慌から戦禍へ至った歴史を忘れていれば無理もない、のでしょうか。

 さらに米東部標準時14:52に更新された記事によると、今回の利下げの賛否は、8対2であったとなっています。

Fed cuts key interest rate by 3/4 point
Tue Mar 18, 2008 2:52pm EDT
The Fed's action, taken on an 8-2 vote of its policy committee, took the bellwether federal funds rate down to 2.25 percent, the lowest since February 2005. Financial markets had largely priced in a full point reduction.
 こういう局面では、FOMCでは少なくとも対外的には全員一致の姿勢を打ち出すことが多いのですが、それだけ今回は判断が難しくなっているとも受け取れます。
 すでに債券市場では、「4月にも追加利下げがある」との観測が出ているという報道も出ています。

2008/03/18 BREAKING NEWS:デルタ航空が大規模な人員整理へ


Delta to offer voluntary retirement to 30,000
Tue Mar 18, 2008 11:04am EDT
NEW YORK (Reuters) - Delta Air Lines Inc will offer voluntary retirement to 30,000 employees, more than half its staff of 55,000, as rising fuel costs continue to hurt the airline industry.
Delta, which has been unable to seal a merger with rival Northwest Airlines Corp in recent weeks, also said it would look to cut 700 management and administration jobs.

2008/02/17 ♪冷戦時代が夢なんて

 ♪どこまでつづく泥濘ぞ 三日二夜を食もなく (兵站を考えていませんと自白してしまった戦時歌謡あたりの挨拶)

有事「地下鉄に避難」 身近な“要塞”消防庁構想
 日本の都市が弾道ミサイル攻撃を受けたり、核など大量破壊兵器によるテロの標的となった際、地下鉄の駅構内や地下街を避難所とすることを総務省消防庁が検討していることが16日、分かった。より安全な場所へ避難するまでの一時的な避難所としての位置づけで、国民保護法に基づく消防庁の検討機関「国民保護における避難施設の機能に関する検討会」(座長・舟橋信(まこと)財団法人未来工学研究所参与)が3月末までにまとめる報告書に盛り込む。
 平成16年に施行された国民保護法は、外国による武力攻撃やテロなどの際、国民の生命や財産を守るため、避難や救援の手続きのほか国と地方自治体の役割分担などを定めており、国や都道府県、区市町村は有事を想定した避難手順など国民保護計画を策定することが義務付けられている。
 総務省消防庁によると、現在、武力攻撃などを受けた場合に都道府県や政令指定都市が避難所として指定している施設は全国で約7万7000カ所。この多くは地上に建つ学校や体育館、公民館などの施設で、地震などの自然災害の際に利用される避難所とほぼ重なっている。
 しかし、地上施設のため、核・生物・化学(NBC)兵器による攻撃を受けた場合には、爆風や放射線被曝(ひばく)、毒ガスや細菌による被害を防ぐことは難しい。米国や英国などの海外では地下にシェルターを設置している国が多いが、日本ではほとんど整備されていない。
 一方、日本周辺では中国や北朝鮮が日本を射程におさめた弾道ミサイルを配備するとともに大量破壊兵器の製造を進めている。このため、日本が大量破壊兵器による攻撃を受けた際の対処法を早急に整備することが大きな課題となっていた。
 地下鉄など既存の地下施設を利用するのは、新たな地下シェルター建設に伴う時間的なロスを防ぐことや莫大(ばくだい)な費用がかかるのを避けるためだ。
 ただ地下鉄の一部の古い路線は、外気を自然に取り入れる自然換気方式となっているため、核物質による汚染が進むことや毒ガスや細菌が侵入することも考えられる。このため、今後、こうした問題を解決することが必要となる。
 報告書では、コメや乾パン、飲料水、懐中電灯などに加え、大量破壊兵器による攻撃を受けた場合、汚染された身体などを除染するための水やマスクなどの備蓄もするよう提言する。
 このほか、(1)都道府県に対し、消防、警察、自衛隊、海上保安庁など危機管理の機関の人材を常駐配置するよう求める(2)都道府県の危機管理部門の幹部に有事対応の権限を集約する(3)担当者が緊急時に30分以内で登庁できる態勢の整備を促す−ことなども盛り込まれる予定だ。

 いかにも冷戦時代よ再び、的な発想ですね。
 核兵器が使われたときに、「一時的な避難」というものがありうるのか。そして、世界初の化学兵器テロが、日本の「地下鉄」で行われたことをどう考えているのか。
 もともと「有事」の国民保護というものが、太平洋戦争の教訓をまったく忘れた机上の空論なんです。
 アメリカみたいに本土が広いところは、そりゃ有事に際して国民を別の地域に動かすこともできるでしょうが、日本のような島国は逃げるところがありません。一度制空権をとられたら、全国均一格安料金でもれなく空爆される。日本海に敵上陸!となった場合に、無辜の市民を避難させて決戦に持ち込む余裕なんてないんです。
 では、太平洋戦争末期の「本土決戦」はなんだったかというと、米軍が関東平野に上陸したときには、避難して来る一般市民は戦車でひき殺せ、という前提があったわけです。日本軍は、日本国民を守るつもりなんかなかったんです。
 そう歴史を考えると、21世紀のこれも、本当に守る気があるのかどうか疑われます。作戦展開するために邪魔な市民は地下に押し込めておいて、そのまま忘れるつもりではないのか。「一時的な避難」のあとに来るのは「補給なし、餓死待ち」ではないのか。そうでなくても補給を軽視する国民性を考えると、額面どおりには受け取れません。

 記事には「マスク」も出ていますが、防毒マスクなんてさほど役には立ちません。
 消防庁が使っているような全身を覆って外から空気を送り込むタイプならともかく、顔にかけるだけのタイプでは神経ガスには効果がありません。

 結局のところ、戦前の防空大演習と同様、この「有事」計画も、本気で備えるためのものではなくて、国民に対するプロパガンダと思えてきます。

2008/02/11 BREAKING NEWS:スペースシャトル含む航空技術スパイ容疑でボーイング技術者を起訴


U.S. charges Boeing engineer in China spy case
WASHINGTON (Reuters) - A former Boeing engineer was arrested on Monday on charges of stealing trade secrets for China related to several aerospace programs, including the Space Shuttle, the U.S. Justice Department said.
It also announced a separate case in which a U.S. Defense Department official and two others were arrested on Monday on espionage charges involving the passing of classified U.S. government documents to China.

 日本人は危機管理がダメダメ、というのは疑う余地のないところですが、なぜかそこから「日本だけがスパイ天国だ」と誘導したがる人が少なくありません。本来は別々のものなのに、なんとなく仮想敵国としはじめた中国(本来は友好条約を結んでおいて仮想敵国などおかしいのですが)の脅威を喧伝した上で、スパイ防止を講じないと大変だ、とあやふやな論理の階段で突き進もうとします。
 もちろん、危機管理とスパイ防止には重なる部分もあります。「最悪の事態を想定せよ」がそれであり、また「人を見たら泥棒と思え」式の発想もそうです。
 しかし、そもそも「日本だけがスパイ天国だ」というのは、本当に正しいのか、そこを盲信してしまうのは疑問です。マンハッタン計画でさえソ連に筒抜けだったといいますし、今回のケースでも「あのアメリカが」やられています。
 アメリカは、膨大な人員と、人権を侵害しないための多大な法的手続きをを用意していながら、防止切れていません。核保有国だけに、それだけのコストを払う必要もあるでしょう。しかし、平和国家である日本において、果たしてそんなに多くの人的金銭的コストを払ってまで、守るべき「機密」があるのか、これは是非や善悪の前に、最低限コスト・パフォーマンスの問題として考える必要があります。

2007/12/01 BREAKING NEWS:ヒラリー候補の事務所にたてこもり


Hostage Situation at Clinton Office【米ABC】
November 30, 2007 2:09 PM
A man who claimed he had a bomb strapped to his body walked into a Hillary Clinton campaign office in Rochester, N.H., taking at least one and as many as four hostages, sources said.
Democratic National Committee Chairman Howard Dean said it is "a hostage situation involving a Clinton staffer."
One federal law enforcement official told ABC News there are four possible hostages at the Clinton office.
State and local police were handling the situation, but a federal SWAT team and hostage team were on standby, sources said.
One source said the man with the apparent bomb asked to speak to Clinton.
Clinton apparently was not at the New Hampshire office at the time. She canceled an appearance before a Democratic National Committee meeting in Northern Virginia outside of Washington, D.C., Dean said.
New Hampshire Democratic Party Chairman Ray Buckley was already at the DNC meeting in Virginia, and remained there as the emergency in New Hampshire panned out. He listened to a live Web stream by ABC News affiliate WMUR, but was not immediately in touch with colleagues on the ground in Rochester.
ABC News' David Wright, Pierre Thomas and Jason Ryan contributed to this report.



Man takes hostages at Clinton campaign office
Fri Nov 30, 2007 2:20pm EST
BOSTON (Reuters) - A man claiming to have a bomb strapped to his chest took two hostages at a New Hampshire campaign office for Democratic presidential contender Hillary Clinton on Friday, New Hampshire media reported.
Clinton, who was scheduled to campaign in Virginia on Friday, was not present at the office in Rochester, New Hampshire, according to television reports. New Hampshire's state police bomb units had been sent to the scene.
"A young woman with a 6-month or 8-month-old infant came rushing into the store just in tears, and she said, 'You need to call 911. A man has just walked into the Clinton office, opened his coat and showed us a bomb strapped to his chest with duct tape'," witness Lettie Tzizik told WMUR TV.
New Hampshire State Police Maj. Michael Hambrook told CNN that the man had freed some hostages but was holding others.
(Reporting by Jason Szep; Editing by Philip Barbara)
 まだ事件の詳細も分からないので、何らかの要求があったのかなども含めて、まったく背景が読めません。(米ABCは男がクリントン候補との会話を要求していると情報筋の話として伝えていますが)

2007/11/04 またか、またなのか

 国にはどうも絶対の信頼を置けるものがない旨申し上げたるに、「その通りだよ」(小倉侍従日記より昭和天皇、昭和14年あたりの挨拶)

民主党の小沢代表、辞職願提出「党内混乱の責任取る」
11月4日17時15分配信
 民主党の小沢代表は4日夕、党本部で緊急記者会見を行い、自民党との連立政権構想をめぐり、党内を混乱させた責任を取り、鳩山幹事長に辞職願を提出したことを明らかにした。
 小沢氏は記者会見で、「民主党代表としてけじめをつける。党首会談で要請のあった連立政権の樹立をめぐり、政治的混乱が生じたことを受け、代表を辞することを決意し、辞職願を提出し、執行部に進退をゆだねた」と述べた。
 さらに、党首会談で首相が「自衛隊の海外の活動は国連の活動に参加することに限る。連立ができるなら、新テロ特措法案成立にこだわらない」と約束したとしたうえで、「役員会で反対されたのは不信任を受けたのに等しいので、けじめをつける必要があると判断した」と語った。

 先の参議院選挙で、「今度の選挙は安部さんをとるか小沢さんをとるかの選挙だ」と言って争点をめちゃめちゃにしたのは当時の安部首相でしたが、『両方とも辞めてしまう』というのは、両党の公約のどこを探しても見当たらないでしょう。
 まったく無責任としか評しようがありませんが、要するに二大政党制というのは国民の気分を表しやすい制度ですから、現在の日本の気分そのものが無責任に振れている、そう思えてなりません。  政治にまで「ついカッとなってやった。連立さえ組めれば何でも良かった」のコピペを使いたくはないんですけれども。

 さて、それでは小沢氏というのはそれほどの政治家だったか(過去形にしたいですね)という点ですが、よく「戦略家」と評されています。
 しかし、この人はもともと自民党の幹事長時代から、行き当たりばったり、受けそうな「奇策」を持ち出してきて、失敗すると「責任を取る」と気軽に辞めてしまうというパターンが見られます。もともとこういう性格の持ち主だった、と見れば、今回の事態もさほど驚くことはありません。
 しかし、ではなぜここに来て?と考えてみると、これは福田首相の「大連立」提唱が効いたと考えられます。簡単にいってしまえば、会談によって揺さぶりをかけた福田首相の作戦勝ちとも見ることができます。
 2回の密室の協議で何が語られたのかは分かりません。
 しかし、あえて推測するなら、福田首相が単に連立を組みましょうとだけ呼びかけたとは、ちょっと考えにくい。連立を組むなら、どんな連立であっても閣僚ポストの話が入ってくるからです。連立の提唱だけをしておいて、内閣の構成について触れないということは、数分の立ち話でもない限り説明がつきません。
 とすると、大臣ポストを差し出すから連立を、という話になったのか?とも考えられますが、参議院で多数を占める相手に対して、一つ二つのポストで説得力を持つとは、福田首相も考えないでしょう。
 こう考えてくると、もっと大きなもの、すなわち総理大臣の職そのものを「禅譲」するから連立を、という持ちかけが想像できます。自民・民主の大連立となれば、民主の党首を総理大臣に指名することは不自然ではありません。福田首相自身が、年齢的にも、また政治的なスタンスからも、現在の自民党で主流派ではないにも関わらず、主流派撃滅の後にピンチヒッター的に総理の職についたことはご覧の通りです。ならば、総理の座にそれほどの執着をもっていないのではないか。官房長官を辞めたときと同じく、未練はあまりないように思えます。
 自民党の主流派は、「海外派兵だけ何とかなれば」の一点しか考えていないでしょう。その他の国民生活に対しては冷淡といってもよい。この一点を通してくれそうな相手は、民主党の中の小沢氏グループしか見当たりません。いま民主党といっても前には自由党で連立の経験があり、そもそも育ちは田中派です。「三角大福って何ですか?」と聞いてきそうな民主党の若手議員や、社会党出身のグループは当てにできるはずがない。民主党内の小沢グループを切り崩して、自民党に吸収合併できれば、という策略は十分に考えられます。
 こういう策略があったとすると、福田首相の突然の連立呼びかけは、福田首相による政治的な自爆テロ的な効果があったと見ることができます。賛否はともかく、流れが二大政党制に向かう中で、一方の党首を辞任させることができれば、それだけで大きな敵失となります。

 以上はあくまで推測でしかありません。
 しかし、こうして考えてみると、日本において、本当に二大政党制への流れが良いのかどうか、やはり疑問を覚えます。
 空気を読んで決断してしまう、責任も権限もうやむやのまま「仕方ない」で進んでしまう、そういう教育レベルの低い国民に、AかBかの二者択一しかない制度が合っているのかどうか。かつての自民党の単独政権でさえ、派閥メカニズムによってもう少し多くの選択肢が有権者に与えられていたのではないか。反派閥と二大政党制の掛け声によって、実は有権者の選択の幅が狭められているのでは、という疑念が消えません。

2007/09/27 右から左まで異議あり!

 それは投資ではなくギャンブルだ(米財務次官補あたりの挨拶)


<女性客乱暴>元店長に求刑上回る懲役12年 大阪地裁判決
9月26日23時15分配信 毎日新聞
 大阪・ミナミのステーキチェーン店「ペッパーランチ」で女性客を拉致し、乱暴したとして強盗強姦(ごうかん)と逮捕監禁の罪に問われた元店長、北山大輔(25)と元店員、三宅正信(25)の両被告に対する判決が26日、大阪地裁であった。杉田宗久裁判長は「共同強姦行為が単独より違法性が高いことを量刑上考慮すべきだ」と異例の言及をし、北山被告に懲役10年の求刑を上回る懲役12年を言い渡した。三宅被告は求刑通り懲役10年。
 判決によると、両被告は5月9日午前0時20分ごろ、1人で食事に訪れた20代の女性客にスタンガンを押しつけてベルトで緊縛。約5万5000円入りの財布を奪ったうえ、睡眠薬を飲ませて大阪府泉佐野市内のガレージまで車で連れて行き、乱暴した。
 杉田裁判長は「前代未聞の極悪非道な所業。女性の精神的苦痛も極めて大きい」と指弾し、「求刑は軽きに過ぎる」と述べた。強盗強姦罪は行為の際の単独、共同を区別していないが、早稲田大サークルでの集団暴行事件を機に、より罰則の重い集団強姦罪が新設された経緯に言及。「強盗強姦罪でも、立法者の意思を考慮しなければならない」とし、共同強姦行為は罪が重いと判断した。
 杉田裁判長は量刑に社会情勢を反映させることで知られ、これまでにも度々、検察の求刑を上回る判決を出している。
【川辺康広】

 判決内容ではなくて、メディアのコトバに異議あり!

 普通の犯罪事件でも「拉致された」という表現が目立ってきたのは、北朝鮮問題が報道されて以降のように思います。
 もちろん例外はあります。たとえば私自身覚えている例では、オウム事件当時に流行った替え歌で「♪拉致監禁にサリン撒く、それがオウムのやり方」(「ギンギラギンにさりげなく」で)というのがありました。
 しかし、たかがチンピラないしは履いて捨てるような犯罪者の行為に、常用漢字にない「拉致」という言葉をわざわざ使うのは、その言葉が使いやすくなったからだけではないか、と邪推します。
 では「拉致」以前は何が使われていたか。新聞社の整理部デスクなら社内のデータベースで即座に答えが出るんでしょうが……あれ外部からだと有料なので省略(苦笑)
 なので、「たぶんこうだと思う」という個人的憶測にすぎないことをお断りしておきますが、「拉致」よりも多用されていたのは「誘拐」だったと思います。

 日本の犯罪史を振り返ってみたとき、おそらく、人を連れ去り長時間にわたって自由を奪う犯罪としては、単純な監禁罪よりも、略取誘拐罪のほうが圧倒的に多かったと思います。
 そして、その対象も、ほとんどの場合は子どもでした。例外として、大人の男性を誘拐した事件として、グリコ森永事件の発端の社長誘拐事件が真っ先に思い出されますが、あとはすぐ思い出せる有名な例は思い当たりません。大多数は子どもで、歴史上「○×ちゃん事件」と呼ばれています。
 その多くは身代金を払えと要求してくるもので、戦後頻発したために、刑法に「営利目的誘拐罪」に加えて、「身代金目的誘拐罪」を追加しています。

 ここで考えておかなければならないのは、犯罪行為の「手段」であるかどうかを、刑事犯罪のほうでは考慮に入れていることです。
 たとえば他人の家に無断で忍び込んで物を盗んだケース。忍び込んだ時点で住居不法侵入罪になりますが、窃盗罪がメインですよね。同様に、他人に刃物で切りつけた場合、服も切ってれば器物損壊罪もありそうですが、比重としては傷害罪のほうがだんぜん重くなります。
 とすると、北朝鮮やオウムの「連れ去ること」だけを目的とした特殊ケースを除いて、ふつうの(って語弊がありますが)犯罪では、「連れ去った後に何かをする」その何か、殺害や身代金要求のほうに重きを置いて見るはずです。
 だからこそ、連れ去られた後に起きた事件について記事を書く。いや、書いてきたはずです。
 ところが、「連れ去った」あるいは「誘った」の語感よりも、毎回毎回がんがん使っているうちに「拉致した」のほうが使いやすくなったから、強姦事件の経過説明でも「拉致した」と使うようになったのではないか。こう邪推したくなるのです。
 もちろん、「誘拐」は、広辞苑を見てもらえば分かるように、言葉で誘うほうを指しています。ですから、力でもって反抗を抑え込んで無理矢理というのに対しては正確ではありません。しかし、それについては、刑法では「略取」が引き受けており、「略取誘拐」でまとめて一つにしています。
 「略取」が使いにくいというなら、たとえばこのケースでは、襲った行為が重大悪質なのですから、何も「拉致した」と書かなくたって、「無理に連れ去った」で十分ではないでしょうか。別の問題で「拉致」というコトバの敷居が低くなって使いやすくなったから、一般の犯罪でもなんでも気楽に使うようになっているのではないか、と疑ってしまうのです。

投資家は金融派生商品の評価を一段と適正に行うべき=米財務次官補
2007年 09月 27日 01:49 JST
 [ワシントン 26日 ロイター] 米財務省のライアン次官補(金融市場担当)は26日、投資家や運用受託機関は、複雑さを増している証券化関連デリバティブ商品のリスク評価を一段と適正に行うべきだと述べた。
 次官補は国際スワップデリバティブ協会(ISDA)の会議、複雑さを理由にこうした商品への投資を控えることは差し支えないが、買い手が損失を正当化する言い訳にしてはならないと指摘。「不十分な理解や、投資判断に先立ち、独立した適切なデューデリジェンスを行わないことは容認できない。それは投資ではなくギャンブルだ」と述べた。

 なぜかこの発言、Yahooなどロイターの記事を配信しているサイトでも見つからないようですが……。
 これは、デリバティブに限らず、あらゆる投資に通じることだと思います。
 さらにいえば、投資・投機・経済行為に留まらず、政権選択の民意に対しても準用できるのではないでしょうか。
 投票の際に、あるいはブログでの意見発信の際に、「不十分な理解」を、「損失を正当化する言い訳」にしていないでしょうか?
 ベストセラーにまでなった“美しい国”とやらを、いっとき信奉していたエセ保守派は、先日の無様な事態に対して、どう言い訳するんでしょうか。……と問いかけても、ライアン次官補は「言い訳にしてはならない」と言っているので、そのまま斬り捨て、で終了ですが。
 十何年後かに、「あれは投票ではなくギャンブルだった」と、“美しい国破れて山河なし”とならないことを祈りたいところです。

2007/09/12 滅びたり、滅びたり


<安倍首相>辞任の意向表明 「局面を転換」理由に
 内閣改造だけならまだしも、所信表明演説までやっておいて、代表質問の当日にドタキャンというのはメチャメチャです。
 もともと知能のカケラも見られない内閣でしたが、入閣して喜んでいた連中も笑いものでしょうね。
 この辞任のタイミングは「異例」と報道されています。確かにそうですが、似た例としてすぐに思い出されるのは、戦前の近衛首相が「対英米戦争、開戦か」の閣議で意見が割れ、海軍大臣が「首相に一任する」と言ったときに、「閣内不一致」を理由に投げ出した無責任な辞任です。
 「気に入らないから辞める!」こそ、戦前戦後を問わず“無責任レジーム”じゃないですかねえ。

 就任当初、安部氏が「戦後生まれ」だから「若い」とか、「外交に強そうな内閣」とか、そういうイメージを安直に信じ込んだ阿呆な日本人が少なくありませんでしたが、いま忘れてはならないのは、そういう間抜けな「なんとなくムード」を繰り返さないこと、でしょう。

2007/08/18 時間ですよ、次官!

 ♪馬鹿に馬鹿足しゃ馬鹿ばかり (クレージーキャッツあたりの挨拶)

<防衛次官>生え抜き増田氏昇格 防衛相が「西川氏」案断念
8月17日22時2分配信 毎日新聞
 政府は17日、正副官房長官による「閣議人事検討会議」を開き、混乱が続いていた防衛省の事務次官人事について、9月1日付で守屋武昌次官(62)を退任させ、後任に同省生え抜きの増田好平人事教育局長(56)を充てることを決めた。小池百合子防衛相は警察庁出身の西川徹矢官房長(60)を後任とする考えだったが、安倍晋三首相は17日中の決着を小池氏に指示、人事に反発していた守屋氏を退任させるかわりに西川氏起用を断念することで収拾した。28日の閣議で正式に決定する。
 閣僚の人事方針が官僚の反発で覆るのは異例で、11日にわたる迷走劇は安倍内閣の危機管理能力の欠如を改めて露呈した。今回の一件で小池氏の省内掌握の不足も指摘され、改造人事での処遇も焦点となる。
 小池氏は、在任4年を超えた守屋氏を退任させ後任に西川氏をすえる方針だった。だが、人事案を事前に聞かされていなかった守屋氏が猛反発し、後任を自ら推す生え抜きの山崎信之郎運用企画局長(60)に差し替えるよう求め、激しく対立していた。
 安倍首相は17日朝、小池氏に早期収束を指示。結局、小池、守屋両氏とも後任として推していなかった増田氏を充て、痛み分けとすることで双方とも妥協。閣議人事検討会議で増田氏起用を内定し、的場順三官房副長官が同日午後、守屋氏に防衛省案として提出させた。75年防衛庁入庁の増田氏は守屋氏よりも4期下で、異例の抜てき人事となる。
 首相官邸では塩崎恭久官房長官が小池氏の人事の進め方に反発、首相も当初は事態を静観する姿勢を示すなど、27日の内閣改造後に決着を先送りすることも検討した。しかし、小池氏が携帯電話で人事を守屋氏に伝えようとしていたことを自ら明らかにするなど、迷走ぶりが連日報道され、政権運営への影響が無視できない状況と判断し、官邸主導で決着を図った。
 小池氏は17日夕、記者団に後任の増田氏への差し替えについて「このまま迷走が続くことは省にとっても、国にとってもよくないと首相も判断し、その結果として防衛省一体の案にたどりついた」と述べ、首相の関与を強調した。
 異例の次官若返り人事で72年入庁の西川氏ら増田氏より年次の高い官僚は退任する見込みで、省内にも動揺が起きている。【古本陽荘】

……こういうジョークがあったのを思い出しました。

A「俺は国王だ!」
B「誰が決めたんですか?」
A「神だ。神様が決めたんだ」
C「ちょっと待て、俺は任命した覚えはないぞ」
看護師「三人とも、消灯の時間ですよ!」

 冗談はともかく、今は亡きカミソリの回顧録から。
 私は、「内閣府」の思想には反対なんです。内閣府をやったら大変だ。やってご覧なさい、各省から毎日やられるから。それがいいと言ったベテランがいるらしいけれど、それは内務省復活を頭に置いている。今どき、内務省の復活なんてありえない。やめたほうがいい。ところが好きなんだよ。マイナス面がわからないんです。(中略)
――室長を任命したりするときの人事権は総理にあるんでしょう。
後藤田 あるんですよ。ところがそれがどうも抜けるんだな。例えば、内閣の安全保障室長の人事になりますと、防衛庁の人事の一環としてやられることがあるんですよ。僕は厳しく叱って撥ね付けたことがありますけれどね。「お前のところの都合で俺のところの人事はやらない。それならお前のところから一切とらないから」と言った。そうしたら向こうはへこたれちゃって、やめましたけれどね。そういうことをやるんですよ。大蔵省であれば大蔵の人事として内政審議室長を出そうとする。それを内閣は絶対に許したらいかん。
 それはやろうと思えばできるんです。そんなものはわけがない。そんなことに反対する大臣はおりませんよ。反対するのは官僚が反対するのであって、大臣がOKと言ったら駄目だ、と言って終わりですよ。
(『情と理―後藤田正晴回顧録〈下〉』)

 これ、20世紀の遺産(初版1998年)なんですが、2007年の現在を見ていると、A級戦犯の「強力な指導力」の復活を夢見る割には、まことにお粗末な内閣としか評し得ないですね。
 戦後の自民党の強さというのは、まさに人材として左から右まで取り揃えていて、(弊害も多かったものの)派閥対立による与党内のチェック機能が働いていたことが挙げられます。が、コイズミ・ユーゲント以降は、焼け跡闇市的無秩序が続いているようです。

2007/08/14 仕方なかったで死ねますか?

 過去の警告で代用するのはどんなものかと思う(暫定協定案をめぐるハル国務長官あたりの挨拶)

 ……とはいってみたものの、ネタのないor特オチのつづく中、旬を過ぎた話であっても、あらためて振り返ってみたいときがあるのですよ。

(VNアルケミストはるかさんとの対談・2004/03/08)
鈴凛 :思考停止できなかった上層部はムチャクチャ言ってるんですよ。本土上陸されたら一億玉砕というのに、避難してくる住民はどうすると聞かれて、やむを得ないからひき殺せ、と。(中略)
日本の戦車が進むんだから日本人は邪魔はしないはずだ、という作戦計画をたてていたんですが、この論だと日本人まで原爆仕方なかった論になっちゃうので大問題なんです。そのあたり、やはり停止してるんですね、どちら側も。

 終戦史を見てゆくと、「原爆」が日本の軍・政府に大きな衝撃を与えたかが分かります。徹底抗戦派でさえ、「これは日本の科学技術が負けたのであって、軍が負けたのではない」と言い訳じみたことで納得しようとした様子さえあります(『機関銃下の首相官邸』などによる)
 政府としては食糧難による国内の共産主義革命のほうが怖かった。だから「原爆やソ連参戦はある意味では天佑だ。国内問題を理由にせずに済む」と米内海相が発言して、阿南陸相を怒らせたりもしています(『決定版 日本のいちばん長い日』など)
 そういう意味では、天皇の「聖断」を全員が受け容れるタイミングを作った点、「原爆によって終戦が可能になった」といえなくはありません。
 しかし、この論が少なくとも成り立つのは、8月6日の広島への投下のみです。9日の長崎投下は、この論法でも説明ができません。
 1発目(広島)で十分衝撃を与えている、終戦の相談をしている最中に2発目を落とす必要があるか、と米軍内部でも意見が分かれたというのではなおさらです。
 もちろん、大局的には、広島投下でソ連が参戦を急いだ、それを見てとったアメリカが終戦をさらに急いだ、という流れになります。それに、「一撃で倒れる」なんてのは戦術的にも愚の骨頂、どこかの敗戦国が選んだ道で、攻撃を間断なく浴びせ続けるほうが勝っているわけです。しかし、それと「あれは正しかったか」はまったくの別問題です。
 まして、「仕方なかった」では、あまりに表現が悪すぎます。あの戦争の歴史は、一部の例外を除いて、ほとんどが「勝手に動いた」→「仕方なかったと追認」の繰り返しであったことを振り返れば、簡単に使えるコトバではないはずです。
 そのあたり、「夢よもう一度」の人たちの集まりであれば、それがついコトバに出てしまうところはあるのでしょう。
 何しろ、「開戦の詔勅」もマトモに読まずに、「あれは『大東亜戦争』と呼ぶべきだ」と言い張るエセ右翼がはびこる時代ですからね。

2007/07/29 まだ沈まずやセイケンは?


Japan PM suffers election drubbing but stays on
Sun Jul 29, 2007 11:31AM EDT
By Linda Sieg
TOKYO (Reuters) - Japanese Prime Minister Shinzo Abe's conservative ruling camp suffered a devastating defeat in upper house elections on Sunday, but the 52-year-old conservative insisted he would stay in his post despite the drubbing.
"I am determined to carry out my promises although the situation is severe," Abe said, after acknowledging that he was responsible for the huge loss.
"We need to restore the people's trust in the country and the government," a weary and drawn-looking Abe told reporters.
Voters angry after a string of government scandals and gaffes and the bungling of pension records stripped Abe's coalition of its upper house majority in his first big electoral test since taking office 10 months ago.
Abe's coalition will not be ousted from government by a loss in the upper house, since it has a huge majority in the more powerful lower chamber, which elects the premier.
But, with the main opposition Democratic Party of Japan winning control of the upper house, laws will be hard to enact, threatening policy deadlock.
"We need to discuss issues closely with the Democratic Party in the upper house and listen to them when necessary," said Abe, after placing a few red rosettes marking the LDP's scarce victories on a results board at his party's headquarters.
With eight seats left to be decided, public broadcaster NHK said the LDP and its partner, New Komeito, had won 42 seats, lagging the Democrats on 59.

 開票速報番組で……。
 選挙結果については反省するが、辞めない、改革路線は正しいと言う安部総裁に対して、NHK影山解説委員、
では、どこをどう反省されるんでしょうか?
と、火を吐くような質問。
 異議あり、誘導質問です!と言いたかったかもしれませんが、国会とは違ってテレビ取材にはそんな異議は通りません。
 そして、インタビューの数分後には、その録画映像がリピートされ、以後えんえんと繰り返されるのがテレビ時代のつねです。

 それにしても、畠山アナの開口一番、「安部さん、続投の意向を表明されていますが、その理由から伺いたいですが?」から、イヤな予感はしていたかもしれませんが……。

「国民の理解は得られるだろうというお話なんですけれども、総理御自身ですね、『今度の選挙は安部さんをとるか小沢さんをとるかの選挙だ』ということを仰ってきました。だとすればですね、与党の大敗という結果は、安部政権あるいはいまの自公政権に対する国民の事実上の不信任であるというふうにはお考えになりませんか?」
「これだけ大敗した理由はどこにあるのか、安部政権そのものに対する批判もあるとはお考えになりませんか?」
「続投ということになりますとね、内閣支持率がさらに低下することも考えられると思いますが、それでも求心力を維持してゆけるとお考えでしょうか?」
と、矢継ぎ早の質問でした。
 ここまで突っ込むのは、欧米流ではむしろ当然ですが、日本では珍しいのではないかと思います。
 考えてみると、影山日出夫解説委員のキャリア(1976年NHK入局・1982年政治部)は、安部さん(1982年秘書官・1993年衆議院初当選)よりも長いわけで、ベテラン記者の矜持を示したのかもしれません。
 各党の代表を適当に呼んで、言いたい放題言わせておくのが“討論”だと勘違いしている方には、よくよく考え直してほしいですね。

 しかし、野党の民主党が大勝利とはいっても、そこに「起つやたちまち撃滅の〜」的なBGMが聞こえてくるのではないか、という疑いは消えません。
 選挙というものは「結論」ではなくて、「始まり」です。この民主制の基本を忘れてはなりません。さもないと、「祝いは終わった、さあ働こう」式の動きにつながっていくかもしれないのです。

2007/07/16 安物買いの銭失い

 でもね、留年するとね、他の学校も大変なことになっちゃうんで(「おとボク聖應女学院放送局」卒業されたゴトゥーザ様あたりの挨拶)

 「ファストリ、バーニーズ買収提案」(9日付日経流通新聞)なんかがそこらに積んである今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしですか。
 外資が絡む買収だと、千億円台がアタリマエで、数百億でガタガタ抜かすのは貧乏人って感じがするんですが……。

イチロー5年122億円で契約延長【日刊スポーツ/ Yahoo】

 やっぱ桁が違うというか、たかだか数億円でぐだぐだ言ってる島国が貧乏くさく見えちゃいます。
 なお、日経MJの記事は、

 バーニーズを巡っては、ドバイ政府系ファンドのイスティスマールとの間で買収価格の引き上げ競争になる可能性が高い。バーニーズの親会社、ジョーンズ・アパレル・グループのCEOは投資銀行の出身で高く売るコツを熟知している。駆け引きを嫌う柳井会長にはどちらも厄介な相手で、従来通りの投資姿勢なら劣勢との見方もある。
と書いています。
 ファーストリテイリング一社の姿勢がどうのというよりも、どうしてもカネ儲けに罪悪感を持つ日本人が、貪欲でないと生き残れないドバイを相手に回すのでは、どうやっても劣勢ではないかと思えます。


(「おとボク聖應女学院放送局」39回)
「KYとは何の略でしょう?」

 ……サンゴに彫り付けてくると社長のクビが飛ぶ呪文、しか思い浮かばなかったんですが、ジェネレーションギャップが悪化する方向でしょうね(笑)。
 というか、事件当時、パーソナリティのお二人でも小学生?

 米メディアについて検証する「BS世界のドキュメンタリー・アメリカ ニュース報道の危機」(米WGBH制作)は、今夜からBSにて放送。

 というところまで書いていたんですが……台風4号に続いて、新潟県中越沖地震。
 「911から米メディアはブッシュ政権に盲従していたが → ハリケーン・カトリーナ以後は政権の発表に疑問符がつくようになった」という見方があります。いや、それ以上にメディアはより「愛国的」になりつつある、という懸念もありますが、どちらにせよ「カトリーナ」は一つの転換点になっていると見られています。
 しかし、貧乏で小汚い極東の島国では、毎回おなじみの「小学校の体育館を避難所に」に対しても誰も疑問を感じないようで、転換点にはならないのでしょうか。
 とりあえず、「サッカーを見ていれば日本を応援するのが自然な愛国心」といった素朴な論調に対しては、「地震災害が起きている最中でもサッカー中継を見るのが愛国なんですか?」と聞き返したくなる一日でした。

2007/07/07 今週の明星!

 異議には理由がありませんねえ……。 (やたらハマリ役な石坂浩二さん演じる弁護士さんあたりの挨拶)

 大リーグにウィンブルドンと、朝夜とワールドニュースがつぶされてしまう季節、皆様いかがお過ごしでしょうか(苦笑)。

 土曜ドラマ、「ハゲタカ」もそうでしたけど、豪華キャストというかキャストがインフレ気味というか……(笑)。

>堺田春樹(60歳)
>…石坂浩二
>父の代から続く画廊の元経営者。大学時代に司法試験に合格していたが、家業を継ぐために法曹の道を諦めた。息子に画廊の経営を譲ったことにより、60を前にして若き日の夢に再びかけてみようと決意。
 ……それ、地じゃないんですか?(笑)
 まだ第一回ですが、監修も指導もいつもどおり入っていて、「撮影協力 日本弁護士連合会」では、ツッコミ入れづらいです(笑)。

 一方、大河ドラマ「風林火山」では、ガクト様(by桑谷夏子さん)が、長尾景虎(のちの上杉謙信)役で出演。
 ……柴田恭兵が演じた時代から幾星霜、って感じがします。
 先週は、特殊効果というか照明効果フルに使って、「4コママンガの3段抜き」みたいな登場でしたね(笑)。
 まあ、前の「武田信玄」でも、武田信玄の母・大井夫人がわが子を見守りながらナレーターをつとめるという設定(名セリフ 「今宵はここまでにいたしとうございます」)でしたが、途中死亡退場する際、特殊効果でこの世に残るイメージ作ってましたけど。

1933年、自殺の聖歌『暗い日曜日』の謎( 機能の黒板みたび より)

 と言われて、三原山「死の案内人」事件かと早とちりしたんですが、これはハンガリーのお話。
 三原山のほうは……これも1933年(昭和8年)ですね。
 日本でこの「暗い日曜日」が当時発売禁止になったかどうかは手元に資料がないので分かりませんが、事件を受けて「燃える御神火」の歌詞が急遽、
♪恋しなつかし三原山 山の煙よ さようなら
から、
♪恋しなつかし三原山 山の煙よ いつまでも
に録音直前スタジオで変更されたのは事実です。

 あ、この歌を歌ったのは、「歌も人生も楷書体」と呼ばれ国民栄誉賞も受けた、藤山一郎さんですが、こちらは楷書の「トメ」のように、きっちり自然死されております(おい)
 クラシック音楽をポピュラーな存在にしたカラヤンも、ソニーの大賀社長(当時)と会談中に急逝していますし、「普及」につとめると長生きするのかしら。

2007/06/25 あっちの人

 ダメだよ、三次元の人になっちゃダメ!(先週の「おとボク聖應女学院放送局」にて、マカベくんについて熱く語る松来未祐さんあたりの挨拶)

 スミマセン、ラジオのリスナーさんも「マカベ」の表記が分からなかったようですが、こちらでも表記分かりませんでした(苦笑)。固有名詞は、「未遂のミ」式(ってヒドイか)に読んでもらわないと分からないですよ。

「兄や姉の方がIQ高い傾向」 ノルウェーの研究所【朝日新聞】
2007年06月25日10時36分
 先に生まれた子どもほど知能指数(IQ)が高い傾向があり、育てられ方の違いが影響しているらしいことが、ノルウェー国立労働健康研究所の研究チームの分析でわかった。米科学誌サイエンスに論文が掲載された。
 同チームは、ノルウェーの男子が18〜19歳で受ける徴兵検査での知能テストを利用。85〜04年に記録された24万人分の結果をIQに換算し、生まれた順番や親の学歴、出生時の体重などとの関係を統計的に調べた。
 この結果、第1子のIQは平均で103.2、第2子は101.2、第3子は100.0だった。一方、第2子でも幼少期に兄や姉を亡くしている子は102.9に、第3子でも上の2人を亡くしている子は102.6に上昇していた。
 これらの結果から、IQの差は、実際に誕生した順という生物学的要因より、誕生順によって育てられ方が変わるという社会的要因が影響していると分析。米国の専門家は「年長の子どもは、弟や妹の家庭教師役を務めることが多いためだろう」と指摘している。

 「異議あり、誘導です!」と叫んでしまったこの記事。
 だって、記事の見出しは
兄や姉の方がIQ高い傾向
ですけど、内容を読むと
ノルウェーの男子が18〜19歳で受ける徴兵検査での知能テストを利用
ですよ?
 姉のデータはどこから持って来たんですか?とつっこまないようでは、ねえ。
 モノクロ時代の事件記者は、映画の中で「僕たちブンヤは、事実を知りたいんだ!」と叫んでいましたが、最近の記者は「あれ?これちょいと気に入らないねえ」と疑う繊細さを失ってしまったのでしょうか。
 まあ、こういう雑報をそのまま評価するヒマがあったら、いまなら簡単に入手できる米サイエンス誌の原著論文に当たるほうが正しいんですけど。
 ウチ的には、「そんなに妹キライですか?」とつっこんでおきますかね(笑)

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2007/06/01 涙のバイアウト

 伊藤静さんの「ゆりしーを家に招くときは、下になにかいろいろ敷いておかないと」に……。「ブルーシートぐらい?」(Radio To Heart」ゲストの神崎ちろさんあたりの挨拶)

 ……殺人事件の現場調べじゃないんですから(笑)。

 ところで局所的にはつづいているアーツビジョン問題。
 みなさんいろいろと立場もあって表立って取り上げにくいんでしょうが、大塚明夫さん・黒田崇矢さんの「Knock Out VOICE!!」が正面から取り上げていました。

Knock Out Voice #26
大塚明夫さん:  (リスナーからのメールの記事を読みあげ)『声優オーディションの少女にいたずら、芸能プロ社長逮捕、警視庁。(記事部分中略) 東京都渋谷区初台芸能プロダクション社長』ううん(固有名詞部分濁す)。逮捕した。容疑を認めているらしい。えー、オレも詳しいことは分かりませんが。『(記事)昨年12月はじめオーディションを受けた無職の少女、16歳を、同区代々木にある会社の社長室に呼び出し、合格を条件に少女の下半身を触った疑い』
ということなんですが。細かい情報とかも入ってきてないんですが、まだ。
 これ、ダメだよ! 俺も顔見知りだから会えば挨拶もするし、うん。なんだけど、斬らせてもらうけど。あのー、ただね、こういうメディアで名前を挙げてっていうのがどうもあんまり好きじゃないんで。聞いてる人はきっと分かってると思うけどね。新聞にも出てるからここで伏せる必要もないんだけど。そこは顔見知りで、というところでひとつ勘弁していただきたい。なんか卑怯な気がしてさ、それは。ま、気がするだけだから、何言ってるんだと声が上がるかもしれないけれど、そこは俺は謝ります。
 ただ! 16歳の少女! やっちゃいけないでしょ、そういうことを。
 これは袈裟斬りでぶった斬ります。
 えー、大きな会社、声優になりたいという少女。声優にしてやるから、逆に言えば、なりたかったら言うことを聞け、ということだね、それを条件にいたずらをした。そこな、社長さん、そこへ座ってください、『ぶった斬る!』(SE)
(中略)
 今回ね、たまたま16歳だっていうことで、その法のなんかそういうふうなあれ(捜査)が入ったということなんだと思うんだ。これが大人同士であると、おそらく「それはお互い合意ですよね、取り引きは成立してるんですよね」っていう判断をどうしても下されてしまう。
(中略)
 それでいい、むしろそれを望んでいる人たちもいるんです。
 ここで、良かったことがひとつあって。これが明るみに出たということで、今まで明るみに出ていない、さんざんそういうことをやってる人たちがいるはずです、ちらほらと噂を聞かないこともない。そういう人たちが青くなって、次は自分かなと震え上がってたりする様がちょっと垣間見えたりするような気がするんで、それが俺嬉しいんだよね。
 あるいは、それは冤罪だとか騒いじゃう人もいるかもしれない、自分を正当化するためにね。そういうふうじゃない世界に、これからしていかなきゃいけないよね、とすごく思う。
(中略)
黒田崇矢さん:
 こういう男っていうのは、そのパワハラみたいなことをしたあとに、じゃその子が自分のお抱えになったからってそれで満足できるのかっていうとオスってのはそうじゃなくて、他の若い子が出てきたら、あ今度こっちやりたいこっちやりたいってなってしまうのがたいがい。とくにこういうのは、もう異常に性欲強いわけだから。
(大塚さん苦笑)  次から次に新しいのがよくなるわけですよね。 (中略)
大塚さん:
 そこでね、これをいいきっかけにさ、なんかそういう膿をこの際出してしまったほうがいいんじゃないか将来のために、って思うんだよね。だから、ここで俺が一番声を大にして出して言いたいのは、それこそ、同じようなことを、大人同士かもしれないけど、やっている人たちすべてに俺は言いたい、『お天道様は見ているからな!』っていうふうに言いたい。
(中略)
大塚さん: たぶんね、これ、俺も情報詳しいこと全然分からないんでこんなうかつにいえないんだけど、合格を条件に、ということは、たぶんこれ、そこでそれが契約、目に見えない契約書とすればね、契約違反があったんじゃねえかなってちょっと思うんだけど、契約が成立して違反がなければどうなってたのかなぁって考えると、ちょっと怖いものがあるんだけどね。
 だけど、この先。そういう契約をしませんかと言われても、はねつける勇気を持って欲しいし。
 で、社長がね女性の会社、ウォーターオリオンとかね、うちなんかもそうだけど、そういうところのほうがどっか守ってもくれるしね、外部から。
 どうしても男社会だからそういうのって出てきちゃう部分ってね、目に見えないところでそういうふうのが生まれてきちゃう部分ってあるんだけど。まあうちだと男のマネージャいま一人かな、もしそんなことがあったら、「あいつがいるなら俺はやめるよ」っていうふうな戦い方を僕はできるし。

 この時点でバッサリ斬って捨てる勇気に敬礼。

 ところで、この件、誰かカネ持ってる暇人がいたら、買収仕掛けてしまうのも一策かもしれません。
 今回トップの不法行為が明るみに出ているので、今後の訴訟リスクはあります。この見積もり(法務デューデリジェンス)は難しい問題ですが、トップに対して会社が損害賠償請求を行うパターンはあります(例、日興コーディアル不正会計事件)
 この場合、いわゆるキーマン条項がポイントになってくるでしょう。タレントを抱えていないプロダクションなんか意味がありませんから、契約関係の維持が重要です。
 ところが、通常のemployees' buyoutとは事情が違っています。というのは、ふつうEmployeeというのは辞書にあるとおり「従業員」ですが、プロダクションの場合は単なる専属契約であって社員ではないからです。
 どういう契約条項になっているのか、具体的に見ているわけではないので分かりませんが、今回のスキャンダルは圧倒的に会社側が不利で、タレント側から解約を主張されても争いがたいでしょう。まさか解約条件に「社長が未成年に手を出したとき」と明記されてはいないでしょうが、それでも解約条件として主張できる可能性はあります。
 会社を買収したけれどもタレントが残ってない、では意味がありませんから、専属契約の維持が買収の条件になるでしょう。
 逆に言えば、主要タレントがまとまって専属契約を破棄して、新会社設立、となった場合、残存企業の価値は、不動産や現金預金を除けばゼロ。
 そこで、キーパースンとなる人物を中心として、外部からの資本注入も行い、新会社を設立して元の企業の支配から脱却するのが「employees' buyout」です。単なるM&Aと違うのは、従業員が重要な役割を果たすことです。

 ……問題は、非常に狭い世界で、そこまで手間隙かけてやる(カネだけならムラカミでもできますが、EBOではキーパーソンの合意獲得が大変ですから)暇な金持ちがいるかどうか、ですけれど。(苦笑)

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2007/05/30 あんた誰?

 誠に遺憾に存じます♪(先ごろ亡くなられた方のヒット曲あたりの挨拶)

 昨日取り上げた「アーツビジョン社長逮捕」、警察当局は予想外だったんじゃないですか。
 「あー、芸能プロダクション経営? この手の犯罪によくあるんだよな」 という感じで普通に流れ作業的に取り調べてて、いざ送検したら突然ニュースになって驚いてるのではないかとも思います。
 京都府警ならともかく、普通の警察官が「アーツビジョン」なんて社名聞いても、そんなトピックスになるような有名な会社だとは思いもしなかったのではないでしょうか。
 ごく普通の捜査として、関係者への聞き込みや、会社の登記事項証明書(登記簿謄本)ぐらいは調べたでしょうが、登記事項見たって、芸能プロダクションなんか経営コンサルタントなみにホントにはいて捨てるほどあるでしょう。
 定款に「マネージメント業務」って書いてあったって分かりません。あれは法務局の登記の形式チェックではねられなければ何書いてもいいわけです。法務局は実際にやってるかどうかは見ていませんから、明らかに公序良俗に反する「殺人の請負業」とか、明確性を欠く「利益を出す事業」とかでなければ通してしまいます。それ見ても実態がどうなのかは分かりません。実態を見るには株式会社なら公告されている(はずの)計算書類(貸借対照表ほか)を見るしかありませんが、経済犯罪でもないのにわざわざ綿密に調べるとも思えません。総勘定元帳を調べれば、取引先に放送メディアが入ってることに気づくでしょうが、脱税事件でも密輸事件でもないので、そこまでは見ていないと思います。
 事務所に家宅捜索が入ったかどうか、報道を見ていませんが、仮に入ったって、他の「自称」レベルの事務所だってそれっぽいポスター貼ってるでしょうから、見た目じゃ分からない。書類根こそぎ持っていっても、知らない人が見れば「堀江? ライブドアのあれとは別人か」ぐらいじゃないですか。
 実際、少女をどうこうしたと同じような事件が時折報道されますが、知らない会社ならスルーされますね。今回、ごく限られたオタにとっての超有名企業だっただけで、報道したメディアも第一報段階では、雑報扱いだったのではないかと思います。
 メディアが気づいていれば、逮捕の時点で大きく扱うでしょう。確かに「それでもやっていない」による多少の自粛はあるかもしれませんが、有名人だと分かっていれば送検まで待つとは思えません。
 これ、送検の時点で報道したら反応が出てきたわけで、ヘタすりゃ有罪判決が出るまで誰も気づかず、メディアも公判の取材もせずに放置されてたんじゃないかとさえ思えます。

 そう考えると、限られた層にとってのネタと簡単に片付けることはできなくなってきます。
 報道されれば、報道の内容を知ってそれに異論や反論を唱えることも、報道そのものを批判することもできるけれど、報道されなければ、事件の存在さえ知られずに終わるわけです。報道というものが、本質的に「多くの出来事から取捨選択する」ものである以上、報道されなかった事件に気づくチャンスはありません。これは“マス”であろうとなかろうと、メディアが本質的にもつ恐怖です。

 話は急に変わります。
 思考訓練として、今回の事件によるダメージを最小限に抑える報道対応が考えられるか。
 ……これは難問ですね。よくあるパタンですが、「他所もやってる」式の泥沼に持ち込むのは、訴訟合戦になって事を大きくする危険が高いでしょう。沈静化を待つのも、相手がいわゆる「粘着型」であることを考えると得策ではありません。
 ディー・ディー・マイヤーズさん(クリントン政権で報道官)でも呼ぶしかないですかね。ギャラがハンパじゃなさそうですが(笑)。

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2007/05/28 いっそ皆殺しあえ

  ただ仁人のみ、これを放流し、これを四夷にしりぞけて、ともに中国を同じくせず。これを、ただ仁人のみよく人を愛しよく人をにくむとなす、というなり。……不善を見るも退くるあたわず、退くるも遠ざくるあたわざるは、過ちなり。人のにくむところを好み、人の好むところをにくむ、これを人の性にもとるという。わざわい必ずその身におよぶ。(『大学』あたりの挨拶)

 今日の午後は、珍しく日本国内からニュース2件。

松岡農相が自殺、議員宿舎で首つり【読売新聞 / Yahoo】
 28日正午すぎ、東京都港区赤坂2の新衆議院議員宿舎1102号室で、この部屋に住む自民党衆院議員・松岡利勝農相(62)が首をつっているのを、同室を訪ねてきた秘書が見つけた。
 同日午後0時29分に119番通報を受けた救急隊が、現場で蘇生(そせい)措置を行って慶応大病院(新宿区)に搬送した。
 松岡農相は午後2時、死亡が確認された。警視庁は、松岡農相が自殺を図ったとみて調べている。
 同庁によると、松岡農相は同日正午に宿舎を出る予定だったが、正午過ぎになっても、部屋から出てこなかったため、秘書が室内に入ったところ、松岡農相がリビングのドアの上部に、布製のひもをかけて首をつっているのを発見した。待機していた警視庁の警護官(SP)に連絡した。

 喜ばしいニュースです、と論評したら袋叩きになるでしょうが、百歩譲っても「なんら同情に値しない」としか言いようがありません。
 私は自殺防止に全力を挙げるべきだとかねがね主張してきましたが、それは人命を尊重するからで、人命を軽視し尊厳をないがしろにする輩がどうなろうと知ったことではありません。むしろ、本人にとっては自殺というのは一番楽な手段で、真相が暴露されてさらに窮地に追い込まれるよりはマシだと思ったんだろう、と推測さえします。
 どうせ「水」の問題で追い詰められたんなら、同じ自殺でも「バスタブで溺死」ぐらいしたらどうだ、と言ったらブラックに過ぎるでしょうが。

 ところで、教育再生会議ですか、あの面々は確か道徳だとかも教えるだとかで、当然「自殺はいけない」ということも含まれているはずですが、ならば、たとえ閣僚であっても「いけない」と断言してくれるんでしょうね? まさか同じ内閣にご奉公していたから、といって擁護するとかコメントを避けるとか、いやしくも教育を論じる人間ならそんなことしないでしょうね?
 自殺対策も内閣の掲げる政策のはずで、それなら当然「いくら苦しくてもあってはならないこと」ぐらいの是々非々のコメントが出るんでしょうね。よもや「大変残念」なんて同情的なこと言わないでしょうね?

 それにしても、何も新しい議員宿舎を自殺の場所に選ばなくても良さそうなものです。
 化けて出るほどの大物じゃないでしょうが、民間のマンションでも、過去にその部屋で自殺者が出ていれば重要事項として取引時に説明しなければなりません。それだけ価値が下がる危険があるわけです。公共の施設の価値を下げてあとは知らないと。さすが「美しい国」!
 「ナントカ還元水」から始まって自殺の最後まで私物化に熱心だった小人が、無責任で傍迷惑な無様な死に方をした、と評すべきでしょう。

芸能プロ社長が採用エサに声優志願少女にわいせつ【ANN / Yahoo】
 「面接に合格させてやる」と言って、16歳の少女にわいせつな行為をしたとして、芸能プロダクションの社長が書類送検されました。
 芸能プロダクション「アーツビジョン」の松田咲實社長(58)は、去年12月、面接試験を受けに来た16歳の少女に「声優として採用してあげる」などと約束し、社長室に連れ込んでわいせつな行為をした疑いが持たれています。松田社長は先月4日に逮捕されましたが、病気のため釈放され、28日に書類送検されました。警視庁は、余罪があるとみて捜査しています。

 「芸能プロダクション」の数がどんだけあるか分かりませんし、よく報じられる話ではありますが、見出し見て驚き、名前見てまた驚いた次第。
 記事に「罪状」(「強制わいせつ」の容疑で、などの)が書いていない理由は分かりません。このあたりは、元が映像メディアですので、定型文のように何を書くか決まっている文字メディアと違って、落としてしまったのかもしれません。

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2007/05/14 ♪行方知らないさすらい暮らし♯

 (賞品の「マカビンビン」1ケース) こっちプライベートで飲んでも、ねえ。どうしろと?(笑)(「うたわれるものラジオ」の公録で伊藤静さんあたりの挨拶)

 しかし、この破壊的発言(褒めてます)も、直後の
 「『文京区』(出題)って、どこ?……渋谷に近い?……山手線の右側?」
 「(お題を引いて)……これは、なんて読むの?」(伊藤静さん「江東区です!」)
という落合祐里香さんの連続爆弾発言で、粉砕されちゃった感じもしました(笑)。


 さてさて、ご無沙汰どころか亡命説が流れてもおかしくないほど間空いちゃいましたが……。
「問:このブランクについて、8字以内で述べよ。(10点)」→「答:いろいろあった。」
みたいな感じです(おい)。
 最近の私、『LLC・LLPの制度・会計・税務』とか『近世数学史談・数学雑談』などは相変わらず読んでいますが、日本語ニュースには、これまた変わらず、“膨満感”に近いぐらい飽き飽きしています。
 どのぐらい飽きちゃったかというと、来年、大統領選見に行こうかと本気で考えてしまうぐらい(笑)。
 そういえばここ最近、相次いでロイター、ウォール・ストリート・ジャーナル、ダウ・ジョーンズなどへの買収仕掛けが報じられています。
 日本の民放なんて右から左までコピペ報道だからどこが何買ってもあまり変わらないでしょうけど、世界のメディアとなると大変動が懸念されます。
 ……あ、「テレビ東京」に“物申す株主”さん、「深夜のアニメ」という文化を切ったら、長期的に道誤りますよ?(笑)

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